中国OEMで価格交渉を成功させるには?複数の仕入れ先とあいみつを取ること!

こんにちは!

中国輸入代行「誠」のパンダの社長こと酒井(@makoto1688)です^^

 

パンダ男
最近、自力でOEMをはじめたのですが交渉がなかなかうまくいきません。コツみたいなものはあるのでしょうか。何かアドバイスいただけますと助かります。

今回は、こちらのご質問にお答えします。

 

中国OEMに関するtweet

OEM。「見積お願いします」はもったいないです。たとえば「100個、500個、1000個での単価を教えてください」へ変えるだけでチャンスが生まれる可能性が高まります。なぜなら、100個も1000個も総額があまり変わらないこともよくあるからです。わたしは、毎度3パターンで見積しています。

この記事は、長年、中国輸入代行を営むパンダの社長が書いています。

パンダの社長
交渉のコツ。はじめは価格交渉になりがちですが、そのほかの視点もあります。この記事で詳しく解説していきますね!

 

それでは、見ていきましょう。

 

中国OEMで交渉すべきこと(基本)

中国でOEMをおこなう際、価格交渉はとても重要なプロセスです。

単に「もっと安くして」と言うだけでは、信頼も価格も引き出せません。

うまく交渉するには、相場感を持つことが大切。

そのためには、複数の仕入れ先から見積もり(あいみつ)を取るのが鉄則です。

今回は、交渉で押さえるべきポイントをわかりやすく解説します。

 

交渉すべきこと(基本)

 

詳しく見ていきましょう。

 

単価とロット

商品の単価と最低ロット数は、もっとも基本的な交渉項目です。

ロット数が増えると単価が下がることが多いため、交渉時には数量の提案も重要です。

たとえば「300個なら◯ドル、500個なら◯ドル」という形で、点数に応じた見積もりを出してもらいましょう。

相手にとっても具体的な注文像が見えると、柔軟に対応してくれることがあります。

まずは複数社から見積もりを取り、比較するところからはじめましょう。

 

品質

「安かろう悪かろう」では長く売れませんので、品質は価格以上に大切です。

サンプルを取り寄せて、実物で確認するのが基本です。

たとえば生地の厚みや縫製の精度など、実際に見ないとわからない点もあります。

「品質基準表」などを使って明確な仕様を提示するのも有効です。

曖昧な要求はトラブルのもとになるので注意しましょう。

品質基準表の手配が難しい場合は、サンプルを工場へ送り確認してもらうのも手です。「この品質と同じ」や「この形と同じ」、「この縫い方と同じ」などという言い方をすることで、よりイメージが深まりますよ!

 

納期

OEMでは納期遅延が起こりがちなので、事前にしっかり確認しておきましょう。

とくに繁忙期(旧正月前など)は要注意です。

「サンプルは7日、量産は15日」など、ステップごとの日程も明確にしてもらうと安心です。

期日を守れない場合の対応(返金や値引き)についても話しておくとトラブルを防げます。

スケジュールは余裕をもって計画しましょう。

わたしは、24歳のときにはじめて中国でOEMをし、店舗の開店に間に合わないという苦い経験をしました...

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中国OEMで交渉すべきこと(発展)

基本を押さえた上で、さらに次のことを交渉してみましょう。

 

 

詳しく見ていきましょう。

 

ロゴ変更

ロゴを自社ブランド用に変更してもらう場合、追加費用がかかることもあります。

シルク印刷や熱転写など、印刷方法によっても価格が変動します。

ロゴの位置・サイズ・色も細かく指定しましょう。

実際の印刷イメージ(モックアップ)を共有するとスムーズです。

費用込みで単価交渉することをおすすめします。

 

仕様変更

OEMの強みは「自分好みにカスタムできること」です。

たとえば「この部分だけ色を変えてほしい」「素材をPUレザーにしてほしい」など、細かい相談が可能です。

ただし、仕様変更には追加コストや納期の延長が発生することがあります。

仕様書をしっかり作成し、事前に合意を取ることが重要です。

イメージ画像を送るのも効果的です。

 

本発注時のサンプル代の無償化

通常、最初のサンプルには費用がかかりますが、本発注につながる場合は「無料」にしてもらえることがあります。

「◯個以上の発注でサンプル代を返金」など、条件付きで対応してもらうと良いです。

交渉次第で、初期費用のリスクを減らすことができます。

とくに数量が多いときは交渉が通りやすいです。

はじめに明確な意図を伝えておきましょう。

 

金型代

プラスチックや金属製品などでは、専用の金型が必要になることがあります。

金型代は高額になる場合があるので、初期投資として見積もりに含めましょう。

一部の工場では、数量が多ければ金型代を無料にしてくれることもあります。

「何個発注すれば金型代が無料になりますか?」と聞いてみるのがおすすめです。

今後の増産も見据えて話すと好印象です。

 

不具合品に関する返品条件

初回ロットで不良品が出ることは珍しくありません。

事前に返品・交換のルールを決めておきましょう。

「5%以内の不良は許容」「それ以上は返金」などの基準があるとトラブルを防げます。

写真付きで不良の証明が必要なケースもあるので確認を。

返品方法や送料負担についても明確にしておきましょう。

 

PP袋やパッケージへの梱包

商品をそのまま納品するのではなく、袋や箱に入れて納品してもらうことも可能です。

たとえば、PP袋にシールを貼って梱包するだけで見栄えが良くなります。

パッケージはブランディングにも影響するので、こだわるのも一つの戦略です。

パッケージ代が別料金になることが多いので、事前に見積もってもらいましょう。

写真やイメージ図があるとスムーズです。

 

同梱物の封入

商品と一緒に説明書やサンクスカードを入れることで、顧客満足度が高まります。

たとえば「日本語マニュアル」や「お礼のメッセージカード」などを封入してもらうことが可能です。

同梱作業に追加料金がかかるかどうかは事前に確認しましょう。

印刷やデータ送付の方法もあわせて打ち合わせが必要です。

ブランド力を高めるうえでも効果的です。

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価格交渉が成立しやすいポイント

中国OEMでの交渉をスムーズにすすめるには、ここまで紹介した視点は必須です。

さらに、ここで紹介する方法を取り入れることで自身が望む条件に近づく可能性が高くなります。

 

 

詳しく見ていきましょう。

 

複数の仕入れ先とあいみつを取る

まずは3社以上から見積もりを取り、価格・条件を比較しましょう。

これにより「相場」が見えてきますし、相手にもプレッシャーを与えることができます。

「他社ではこの価格です」と伝えると、値引きにつながることもあります。

もちろん、ただ安いだけで決めず、対応力や納期も総合的に評価しましょう。

あいみつは価格交渉の武器です。

 

同じ工場と数回取引する

一度きりの取引では、なかなか値引き交渉は通りません。

ですが、リピートを重ねることで信頼関係が生まれ、条件が柔軟になります。

「今後も継続して発注します」と伝えるだけでも効果があります。

初回は相場で注文し、2回目以降に価格交渉を持ちかけるのも一つの方法です。

信頼は最強の交渉ツールです。

 

工場へ出向き会食の場を設ける

中国では、直接会って関係性を深めることが重視されます。

工場を訪問し、簡単な会食などをともにすることで、交渉が通りやすくなることもあります。

とくに大口注文を考えている場合は有効な手段です。

相手の担当者の顔を知ることで、やり取りもスムーズになります。

信頼は価格以上の価値を生みます。

 

代行業者のコネクションを活用する

中国輸入に慣れていない場合は、代行業者を通すのが安全です。

彼らは複数の工場とのネットワークを持っており、条件交渉にも強いです。

とくに、現地語が話せない初心者には心強い存在です。

代行を通すことで、品質や納期のトラブルも防げます。

最初は信頼できる代行業者に任せてみましょう。

たとえば、当社であれば、日本語でサポートでき、決済も日本円でできますよ!

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まとめ

  • 中国OEMで価格交渉を成功させるには、複数の仕入れ先から見積もりを取り、相場感を掴むことが大切です。
  • 単価や納期だけでなく、品質・梱包・返品条件など多角的に交渉することで、よりよい条件を引き出せます。
  • また、継続取引や信頼関係の構築が交渉力を高める鍵になります。
  • さらに、代行業者の力を借りることで、初心者でも安心して交渉が可能です。
  • OEMは一度きりではなく、長期的な関係構築を意識して進めていきましょう。

ご質問、いつも歓迎です!本日もお読みいただき、ありがとうございました^^

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