
こんにちは!
中国輸入代行-誠(Makoto)のパンダの社長こと酒井隆太(@makoto1688)です^^

すべての工場で、契約書は必要なのでしょうか。
基本契約書に謳う項目や、注意点があれば教えてください!
今回は、中国OEMにおける契約書の疑問にお答えします。
中国の工場とオリジナル商品を作る際、契約書は非常に重要です。
口約束だけで進めると、後々大きなトラブルに発展する可能性があります。
▼中国OEMに関するtweet▼
契約書。好んで読む人は多くはないと思いますけれど、自分を守るためのものなので目を通しておいた方がよいです。特に、OEMや業務提携など企業間契約なら、雛形を作る側になることもありますし、自社にとって有利になるように普段からさまざまな契約書(スマホ契約含む)を読んでおいて損はないです
— パンダの社長(酒井隆太)@中国輸入代行-誠 (@makoto1688) June 13, 2025
この記事は、長年、中国輸入代行を営むパンダの社長が書いています。

この記事で、謳うべき項目や中国企業特有の注意点をしっかり学びましょう!
それでは、見ていきましょう。
中国OEMで契約書は必須?基本契約書を交わす目的

中国の工場とOEMをおこなう際、基本契約書は必須と考えましょう。
「信頼しているから大丈夫」という油断が、最大の失敗を招きます。
詳しくみていきましょう。
中国OEMにおける契約書の必要性(言った言わないを防ぐ)
契約書を作成する最大の目的は、トラブル時の責任の所在を明確にすることです。
言った言わないのトラブルを避けるために、書面での取り決めはとても重要です。
もし不良品が届いたり、納期が大幅に遅れたりした場合を想像してください。
契約書がなければ、工場側に責任を追及したり損害賠償を請求したりすることができません。
自分自身のビジネスと資金を守るための、最強の盾となるのが契約書です。

工場によっては雛形を用意してくれているところもありますよ。
輸入代行業者を通す場合でも工場との契約書は必要か?
代行業者を利用する場合でも、工場との基本契約書は必要です。
なぜなら、OEMの契約主体はあくまで「あなた(依頼主)」と「中国の工場」だからです。
代行業者は、交渉や検品、支払いをサポートする「通訳・仲介」の立場にすぎません。
万が一、工場が倒産したり悪質な対応をとったりした際の責任は工場にあります。
代行業者に任せきりにせず、契約内容は自分自身でしっかり確認しましょう。
OEM基本契約書に「謳う」べき必須項目

では、実際に基本契約書にはどのようなことを記載すればよいのでしょうか。
トラブルを防ぐために、最低限「謳う」べき5つの必須項目をまとめました。
【OEM製造契約書の項目例】
- 1. 契約目的:甲(依頼主)が乙(工場)に製造を委託する旨
- 2. 製造品の仕様:素材、寸法、色などを別紙で明記
- 3. 数量と納期:発注数、納期、遅延時の対応
- 4. 品質管理:検品基準や第三者検品の有無
- 5. 支払い条件:単価、為替、前金・残金の割合
- 6. 知的財産権:商標やデザインの権利の所在
- 7. 不良品の対応:返品・交換の条件、送料負担
- 8. 秘密保持:業務情報の漏洩禁止
- 9. 契約期間:有効期間と解除条件
- 10. 紛争解決:裁判管轄や仲裁地の指定
詳しくみていきましょう。
1. 製造品の仕様(仕様書・図面の添付)
契約書の中で最も重要なのが、製造する商品の仕様です。
素材、寸法、色、パッケージの形態などを、あいまいにせずすべて明記します。
細かく指定しないと「思っていた商品と違うもの」が納品される原因になります。
言葉だけでは伝わらないため、必ず別紙で図面やサンプル写真を添付しましょう。
色は「赤」ではなく、世界共通の「PANTONEコード」で指定するのが鉄則です。
2. 製造数量と納期・遅延時のペナルティ
発注する数量と、納品までの日数を具体的に規定します。
中国の工場は、旧正月や国慶節などの大型連休をまたぐと納期が大幅に遅れます。
そのため、「納期が遅れた場合の遅延金(ペナルティ)」やキャンセル権も併せて謳います。
日本の販売計画を崩さないためにも、厳格な納期管理の取り決めが必要です。
3. 品質管理と検品基準・不良品の対応
中国の工場は、日本と比べて検品基準が甘い傾向にあります。
「不良率が何%を超えたら再製造か」「返品時の送料はどちらが負担するか」を明記します。
あらかじめ対応方法を謳っておけば、不良品が出たときに無駄な交渉をせずに済みます。
4. 価格と支払い条件(前金・残金)
商品単価、支払い通貨(USDや人民元)、支払いスケジュールを記載します。
中国OEMでは「発注時に30%の前金、出荷前に残金70%」といった分割払いが一般的です。
前金を支払ったまま商品が発送されないリスクを防ぐためです。
必ず「現地で検品が完了した後に残金を支払う」という条件に設定しましょう。
5. 知的財産権・秘密保持・紛争解決(裁判・仲裁)
あなたのブランドロゴやデザインを、工場が勝手に流用・販売するのを禁じる条項です。
また、万が一大きなトラブルになった場合の「解決場所」も決めておきます。
中国の地方裁判所では、外国人である日本人に不利な判決が出ることがあります。
そのため、中立的な「香港国際仲裁センター」などを指定するのが安全です。
中国企業との契約における注意点!効力を持たせるコツ
中国企業との契約は、日本の常識が通用しない部分が多くあります。
単に契約書を作ればよいわけではなく、法的な効力を持たせるための注意点があります。
詳しくみていきましょう。
注意点1:正式な法人印(公章)と代表者署名が必須
中国で作成された契約書は、サインだけでは法的に無効と判断されることがあります。
契約書には、中国企業の正式な法人印(公章)と、代表者の署名が両方必要です。
公章は、公安局に登録された赤いスタンプのことです。
担当者の個人的な印鑑や、ただのゴム印では効力がないため注意してください。
注意点2:日本語・中国語のバイリンガル契約書を作成する
契約書は、日本語と中国語(簡体字)を併記したバイリンガル形式で作成するのが基本です。
片方の言語だけだと、翻訳のニュアンスの違いで後から「意味が違う」と揉める原因になります。
また、万が一裁判になった際、中国の裁判所では中国語の契約書しか認められません。
どちらの言語の解釈を優先するか(準拠言語)も、契約書内でしっかり明記しておきましょう。
注意点3:契約前に中国企業の信用調査(ペーパーカンパニー確認)を行う
どんなに立派な契約書を作っても、相手が詐欺業者であれば意味がありません。
中国には、アリババに登録していても実体のない「ペーパーカンパニー」が存在します。
契約を結んで前金を支払う前に、必ず相手企業の実在性や評判を調査してください。
代行業者に依頼して、現地の工商登記などを確認してもらうのが一番安全です。
契約書があっても起こり得る?中国企業とのよくあるトラブル事例
「契約書を完璧に作ったからもう安心!」と思ってはいけません。
最後に、契約書があっても起こり得る、中国企業特有のトラブル事例を3つ紹介します。
詳しくみていきましょう。
事例1:指示した色や素材と違う商品が納品された(仕様違い)
服の色や素材を契約書で指定したのに、微妙に違う生地で作られてしまった事例です。
日本側がクレームを入れても、工場は「サンプルとほぼ同じだ」と主張して返品に応じませんでした。
中国の工場は「似ていればOK」という感覚を持つことが多いです。
これを防ぐには、客観的な数値(カラーコードや素材の構成比)での指定が必須になります。
事例2:前金を支払った直後に連絡が取れなくなった(音信不通)
新規の工場と契約を交わし、前金として50%を送金した直後に音信不通になった事例です。
調べてみると、立派な契約書に押されていた印鑑は偽物で、工場自体が存在していませんでした。
相手の信用調査を怠り、ネット上のやり取りだけで大金を振り込んだことが原因です。
代行業者を通して現地確認をおこなうことで、この手のリスクは完全に防げます。
事例3:検品基準が曖昧で返品や返金を拒否された(不良品対応)
納品された商品の5%が不良品だったため、返金と交換を求めた事例です。
しかし、工場側は「当社の基準ではこれは良品だ」と主張し、対応を拒否しました。
契約書に「不良品の定義(傷の大きさや汚れの基準)」を細かく書いていなかったことが原因です。
どちらの言い分も平行線になり、最終的に取引は打ち切りとなってしまいました。
まとめ:中国企業とのOEM契約は基本契約書でリスクを最小限に
- 中国OEMにおいて、言った言わないを防ぐための基本契約書は必須です。
- 仕様、納期、品質基準、支払い条件、知的財産権の5つは必ず謳いましょう。
- 法的な効力を持たせるため、中国企業の正式な法人印(公章)を確認してください。
- 日本語と中国語のバイリンガル契約書を作成し、解釈のズレを防ぎます。
- 契約前に代行業者を使って信用調査を行い、トラブルリスクを最小限に抑えましょう。
中国企業との契約は、日本の常識が通用しないため慎重に進める必要があります。
信頼できる代行業者を味方につけて、安全にOEMビジネスを成功させてくださいね!

本日もお読みいただき、ありがとうございました^^

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