
こんにちは!
中国輸入代行「誠」のパンダの社長こと酒井(@makoto1688)です^^
今回は、こちらのご質問にお答えします。
▼アリババの手数料に関するtweet▼
物販とは、①安く仕入れて②高く売ることですけれど、①と②の難易度は全く違うと思うのです。①は仕入れ先のサイトで同じ商品を探し、適正価格の商品を選ぶだけのことに対し、②は商品の性能や機能を文章や写真を通じ、魅力を訴求するスキルを要します。価格差があっても売れなきゃ意味なしです
— パンダの社長(酒井隆太)@中国輸入代行-誠 (@makoto1688) February 2, 2024
物販とは、①安く仕入れて②高く売ることですけれど、①と②の難易度は全く違うと思うのです。①は仕入れ先のサイトで同じ商品を探し、適正価格の商品を選ぶだけのことに対し、②は商品の性能や機能を文章や写真を通じ、魅力を訴求するスキルを要します。価格差があっても売れなきゃ意味なしです。
この記事は、長年、中国輸入代行を営むパンダの社長が書いています。
それでは見ていきましょう。
中国輸入代行でかかる手数料
アリババ1688から商品を仕入れるには、必然的に中国輸入代行が必要になります。
ただし、中国輸入代行サービスを利用する際には、さまざまな手数料が発生します。
はじめに、具体的にどのような手数料が発生するのかを詳しく解説します。
詳しくみていきましょう。
代行手数料(必須)
最も基本的な手数料が「代行手数料」です。
これは、業者が中国のECサイトで商品を購入する際に発生する費用で、通常は商品代金の一定割合で計算されます。
たとえば、代行手数料が5%の場合、10,000円の商品を購入すると、500円が手数料としてかかります。
この手数料の割合は、業者やプランによって異なり、商品購入金額が大きくなると手数料も比例して増加します。
検品・梱包費
中国から輸入する商品は、不良品や破損品が含まれていることも珍しくありません。
そのため、代行業者の検品サービスを利用する場合、別途費用が発生することがあります。
検品費用は業者によって異なりますが、以下のような料金体系が一般的です。
- 簡易検品(外装チェックのみ):無料または数十円程度
- 詳細検品(サイズ・色・バリエーション確認など):50円~200円/点
- 特殊検品(通電確認や動作確認、精密機器など):300円~/点
また、割れ物や精密機器を扱う場合、梱包を強化するオプションをつけることもできます。
たとえば、「エアクッション追加」や「二重梱包」などのサービスを利用すると、1件あたり数百円の追加料金が発生することがあります。
オプション手数料(任意)
オプションサービスを利用するときには、別途オプション手数料が生じます。
サービス内容や料金設定は業者によりさまざまです。
オプションには次のようなものがあります。
- 梱包に使う資材代
- 商品の写真撮影
- タグ・ラベルの交換、作成
- 外箱の廃棄
- 見積りの作成
- invoiceの代理作成
オプションサービスは便利ですが、絶対に必要なものではありません。
自身のニーズに合うサービスを検討しましょう。
参考:誠のオプションサービス
返品・交換手数料(状況に応じ)
不良品や注文ミスが発生した場合、返品や交換手続きを代行業者に依頼することができます。
この際、返品・交換手数料が発生することが一般的です。
たとえば、返品手数料として1,000円前後が発生する場合もあります。
さらに、返品時の送料や新しい商品の再購入手数料も追加されることがあるため、事前に確認しておくことが重要です。
中国国内送料(条件付き)
国際配送が完了し、日本の倉庫や空港に届いた後、日本国内での配送費が発生します。
特に、重量が重い荷物や大型商品の場合は、国内送料も高額になりがちです。
また、通関手続きを業者に依頼する場合、通関手数料がかかることがあります。
たとえば、DHLやFedExなどの国際配送業者を利用すると、関税立替手数料として追加料金が発生することがあるため注意が必要です。
国内配送費を抑えるためには、日本国内の物流倉庫を活用する、宅配便の契約割引を利用する、まとめ発送をおこなうなどの工夫が有効です。
国際送料(必須)
中国から日本へ商品を輸送する際には、国際送料が発生します。
輸送手段には航空便、船便、EMS、DHL、FedExなどがあり、それぞれ料金や配送スピードが異なります。
たとえば、航空便は速く届きますが、重量やサイズによっては高額になりがちです。
一方、船便はコストを抑えられるものの、到着までに2週間以上かかることがあります。
また、一部の代行業者では、複数の注文をまとめて発送する「まとめ発送」サービスを提供しており、送料を節約することができます。
送料の計算方法も業者によって異なるため、事前に見積もりを取ることが重要です。
参考:見積シミュレーター
保管手数料(任意)
一部の代行業者では、商品を一時的に保管するサービスを提供しています。
このサービスを利用する際には、保管手数料がかかることがあります。
たとえば、一定期間無料で保管できる場合もありますが、長期保管の場合には追加料金が発生することが一般的です。
通関代行料(条件付き)
輸入するには、通関手続きが必要です。
関税の支払いや税関での手続きを業者へ依頼する場合、関税のほかに通関代行料が生じることがあります。
通関業務をおこなうのは、認可を受けた通関業者です。
関税や地方消費税、輸入消費税は、国や地方へ納めます。
通関業者は、通関代行料をユーザー(=輸入者)から徴収し、それを収益としています。
通関代行料は、国際送料に含まれているケースと別途徴収するケースがあります。
関税・輸入消費税(条件付き)
中国から日本に商品を輸入する際には、関税や輸入消費税がかかる場合があります。
関税率は商品カテゴリによって異なり、衣類、バッグ、靴、家電製品などは特に関税の対象になりやすいです。
また、日本の輸入消費税は、商品価格+関税+送料の合計金額に対して10%が課されます。
たとえば、総額50,000円の商品を輸入する場合、関税率が5%であれば、
- 商品価格:50,000円
- 関税(5%):2,500円
- 送料:5,000円
- 輸入消費税(10%):5,750円
となり、最終的に63,250円のコストがかかることになります。
関税の詳細は税関の公式サイトなどで事前に確認しましょう。
決済手数料(必須)
輸入代行を介し、PayPal決済を利用することができます。
PayPal決済手数料は基本的に受取側の負担ですが、業者によっては別途請求されます。
料金は、支払額に対する一定の割合であることが一般的です。
代行手数料が安くても、決済手数料が高額なこともあります。
代行先は慎重に選びましょう。
その他の追加費用(状況に応じ)
上記以外にも、以下のような費用が発生する場合があります。
- 代行業者のプレミアムサービス費用:迅速な対応や特別なサポートを受けるための追加料金
- 写真撮影サービス:OEM商品の品質確認や販売用画像の撮影(1枚数百円程度)
- 返品・交換手数料:不良品の返品対応を代行する場合の手数料
- OEM・ODM関連費用:ロゴ印刷、パッケージ変更、サンプル注文などのカスタマイズ費用
手数料を削減するための手段
ここでは、手数料を安く抑えるために実践できる具体的な方法について解説します。
詳しくみていきましょう。
大口注文やまとめ買いを活用する
中国輸入代行業者の多くは、取引金額が増えるほど手数料の割合が下がる「ボリュームディスカウント」や、大口注文時の特典を提供しています。
たとえば、小口取引を複数回おこなうよりも、まとめて注文することで手数料が安くなることがあります。
定期的な仕入れをおこなう場合は、商品をまとめて注文し、輸送コストや手数料を一度に抑えることが有効です。
月額制プランの利用
頻繁に輸入をおこなうビジネスには、月額料金を支払うことで手数料が無料または割引になるプランが有効です。
たとえば、月額会費を支払うことで手数料が発生しない、もしくは大幅に減額されるサービスを提供している代行業者があります。
これにより、仕入れ回数が多い事業者は、長期的に大幅なコスト削減が可能となります。
無駄なオプションサービスを避ける
代行業者が提供するさまざまなオプションサービス(検品、ラベル貼り、再梱包など)に対して、必要のないサービスを選択しないことでコストを抑えることができます。
たとえば、特定の商品で検品が不要であれば、そのオプションを外すことで手数料を軽減できます。
サービスを選ぶ際には、必要なものと不要なものを明確にして、無駄なコストを削減しましょう。
輸送手段を選択してコストを調整
輸送手段を見直すことも、手数料を抑えるポイントです。
たとえば、エクスプレス配送などの高速配送を利用する場合、送料が高くなるため、時間に余裕がある場合は安価な船便やエコノミー配送を選ぶことでコストを削減できます。
また、複数の業者が扱う物流ルートを比較し、最適なものを選ぶことも効果的です。
手数料の交渉をおこなう
頻繁に利用する業者に対しては、手数料の交渉が可能な場合もあります。
たとえば、一定以上の取引を継続している場合や、特定の取引額に達した場合には、手数料を割引してもらえる可能性があります。
業者によっては柔軟な対応をしてくれる場合があるため、交渉の余地があるかどうかを事前に確認しておくとよいでしょう。
輸入代行を見極める
輸入代行の詳細を調べて見極めます。
料金の設定やサービス内容の検討が大切です。
業者ごとに特色や強みがあります。
たとえば、年会費や月額利用料が輸入の回数で無料になる、オプションサービスやアフターケアが充実しているなどがあります。
自身のニーズに合う業者を選べば、余分な出費や労力を防げるでしょう。
中国輸入代行を利用するときのポイント
アリババから仕入れるとき、中国輸入代行を利用することはスムーズに取引を進めるために非常に重要です。
特にアリババなどの中国のECサイトから仕入れをおこなう場合、信頼できる代行業者を選ぶことで、時間とコストを節約できます。
ここでは、はじめて中国輸入代行を利用する際のポイントを解説します。
詳しくみていきましょう。
レスポンスの速さ
代行業者のレスポンス速度は、取引のスムーズさに直結します。
急ぎで商品を購入したい場合、迅速に対応してもらえる業者を選ぶことが重要です。
たとえば、商品に不明点があったり、注文を変更したい場合にすぐに連絡を取れると安心です。
また、在庫確認や発送手続きの迅速さも重要なポイントです。
レスポンスが遅い業者は、トラブルが発生した際に解決が遅れる可能性があるため、事前に対応の速さを確認することをおすすめします。
評判や口コミを参考にすると良いでしょう。
日本語対応
日本語対応が可能な中国輸入代行業者を選ぶことで、言語の壁を感じることなくスムーズに取引をおこなえます。
多くの代行業者が日本語対応と謳っていますが、ネイティブ並みには会話が難しいこともあります。
特に、アリババなどのプラットフォームは中国語や英語が主な言語であるため、日本語対応があると安心です。
実際に利用してみて、自身にあったレベルの代行業者を探してみてください。

注文システムの使い勝手
注文システムが使いやすいことは、代行業者選びにおいて非常に重要です。
初心者でも簡単に利用できるシステムを提供している業者を選ぶと、負担が減ります。
たとえば、アリババで商品を購入する際に、代行業者の注文フォームが直感的でわかりやすいと、スムーズに発注できます。
また、注文から支払い、配送手続きまで一元管理できるシステムがあれば、効率よく取引が進みます。
システムが複雑すぎると、途中でミスをするリスクが増えるため、使い勝手の良さは非常に重要なポイントです。

手数料の明瞭さ
手数料が明確に提示されていることは、後々のトラブルを防ぐために欠かせません。
代行業者によっては、手数料の計算が不透明な場合もあるため、事前にどのような手数料がかかるのかを確認することが大切です。
たとえば、商品代金に加えて、発送料、税金、代行手数料などが別途必要になることがあります。
業者によっては、手数料が安くても追加料金が多くかかる場合があるため、最初に費用の内訳をきちんと確認しておきましょう。
明瞭な料金体系を提供している業者を選ぶと、安心して取引を進めることができます。
月額利用料の有無
月額利用料が発生する代行業者もありますが、初心者には初期費用が低い業者を選ぶ方が安心です。
月額利用料があると、コストが積み重なっていくため、事前に自分の仕入れ頻度を考慮することが重要です。
もし頻繁に仕入れを行う予定がある場合、月額制が有利になることもありますが、はじめての利用であれば、月額料金が発生しない業者を選ぶことをおすすめします。
月額費用が不要な場合でも、別途手数料や送料がかかることがあるので、料金体系全体を比較することが必要です。
中国輸入代行業者を選ぶ際には、これらのポイントを参考にしながら、自分に合った業者を選ぶことが大切です。

まとめ
- 代行手数料にはパーセンテージベース、固定料金制、月会費制などがある。
- 検品や返品対応などのオプションサービスには別途料金がかかる場合がある。
- 配送手数料は商品サイズや重量、配送方法により異なる。
- 大口注文、無駄なオプションのカット、手数料の交渉が効果的。
- 手数料の安さだけでなく、サービスの質やサポート体制も考慮することが重要。