中国輸入での税金はいくら?関税の他にかかる税金と免税の範囲は?

こんにちは!

中国輸入代行「誠」のパンダの社長こと酒井(@makoto1688)です^^

 

パンダ男
直球質問で申し訳ないのですが、中国輸入では税金は一体いくらほどかかるのでしょうか?

今回は、こちらのご質問にお答えします。

 

税金に関するtweet

「関税はかかりますか?」というご相談は受けますけれど、「消費税はいくらですか?」は受けたことがありません。現在は、当然10%なのですが、輸入のときにも消費税がかかることがポイントです。関税率が0%でも消費税はかかります。ただし、課税価格が1万円を超えない荷物は関税も消費税も免税です。

この記事は、長年、中国輸入で物販ビジネスを営むパンダの社長が書いています。

パンダの社長
関税・消費税合わせて、約20%ほどですよ。商品代が16,666円を超えなければ、関税も消費税も発生しないです。この記事では中国輸入でかかるあらゆる税金について解説しますね!

 

それでは見ていきましょう。

 

中国輸入でかかる税金とは?

中国から輸入すると、基本的に関税や消費税などの税金がかかります。

たとえば家電や化粧品、おもちゃなど多くの商品は関税率0%ですが、衣類や靴など一部には材質に応じ、数%〜10%ほどの関税がかかります。

さらに、輸入時の消費税(国内と同じ10%)は、商品代金+送料(+かかった関税)を合計した金額に対してかかります。

また、法人であれば法人税、個人や個人事業主であれば所得税もかかります。

はじめに、中国輸入でかかかる税金について解説します。

免税になるケースも解説していきますね!

 

 

詳しくみていきましょう。

 

どんな種類があるの?

中国輸入でかかる税金の種類は大きく2つ、「関税」と「消費税」です。

関税率は品目によって違い、たとえばスマホやパソコン、化粧品、玩具など多くの商品は関税率0%なので関税はかかりません。

一方、革製品、靴など一部には数%〜30%の関税がかかるものもあります。

輸入消費税は国内と同じく10%で、商品代金+送料(+関税)を合計した金額にかかります。

各品目の関税率は、税関の次のサイトで確認できます。

出典実行関税率表(2025年4月1日版)

関税が免税でも、消費税は輸入するときにかかりますよ!簡易通関の荷物は例外で関税も消費税もかからないですけれどね。

 

税金は必ずかかる?

必ずしも全てのケースで税金がかかるわけではありません。

たとえば家電・PC・玩具など関税率0%の商品なら、関税はかからないので関税分の支払いは免除されます。

ただし、消費税は別途かかります。

また、個人輸入の場合であれば、税関に届け出る「課税対象額」が合計10,000円以下なら、関税も消費税も免除されます。

逆に言えば、合計が大きい輸入(高額買い物)では普通に税金がかかるイメージです。

要するに、小さく安い輸入であれば税金0の可能性もありますが、値段が上がると普通に税金がかかると思っておけば大丈夫です。

課税対象額10,000円とは、商品代16,666円の60%のことです。つまり、商品代が16,666円までは免税になる。ということです!

 

免税にする方法は?

税金を免れる(免税)方法としては、まず「課税対象額を1万円以下に抑える」ことが挙げられます。

個人輸入で商品と送料を合計した金額が一定額(課税対象額)以下なら税金がかからないので、大きい買い物は分割して配送してもらい、1回あたり10,000円を超えないようにする手があります。

また、そもそも関税率0%の商品なら関税分は気にせずに済むので、免税に近い形になります。

ただし、法律に反すること(申告額の虚偽など)はトラブルの元なので避けましょう。

基本的には以上のルールに従って、賢く少額輸入すれば余分な税金を払わずにすみます。

分割発送もたしかに手ではありますが、発送時期が近いと、同一荷物として扱われ、結果、関税がかかることもありますよ!1週間以上開けるのが無難です。

 

いくらくらいかかるの?

具体的な金額例でイメージしてみましょう。

たとえば商品価格が10,000円で送料が1,000円の場合、まず関税計算では「課税価格=商品価格の60%」で計算するので、この場合は6,000円になります。

仮に関税率5%の商品なら、関税額は6,000円×5%=300円です。

そこへ消費税(10%)がかかり、(10,000+1,000+300)×10%=約1,130円となります。

つまり、この例では合計で約1,430円の税金がかかる計算です。

実際の税額は商品や送料、関税率によって変わるので一概には言えませんが、だいたいこのくらいのイメージになります。

多種品目を扱っている人は、それぞれ関税率を調べるのも面倒かと思います。わたしの場合は、少し多めに一律20%として試算し、仕入れを判断していますよ!

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関税の他に生じる税金の種類

中国からの輸入には「関税」だけでなく、他にもいくつかの税金や手数料が発生します。

とくに注意が必要なのは、輸入消費税や通関手数料です。

そして、売上が出た後には、個人か法人かによって課税される税金も変わってきます。

ここでは、それぞれについて初心者にもわかるように解説していきます。

 

 

詳しくみていきましょう。

 

輸入消費税

輸入品にも日本国内と同じく「消費税(10%)」がかかります。

計算対象は「商品代金+送料+関税」を合計した金額です。

たとえば商品が10,000円で送料1,000円、関税が500円だった場合、輸入消費税は(10,000+1,000+500)×10%=1,150円となります。

関税がゼロでも消費税はしっかり課税されるので注意しましょう。

個人輸入でも課税対象額が1万円を超えたら、この税金が発生します。

逆に、1万円を超えない荷物には消費税はかかりません!

 

通関手数料

通関手数料とは、荷物を日本の税関で通すときにかかる事務的な費用です。

これは日本郵便やヤマト、DHLなどの輸送業者ごとに料金が異なります。

たとえば日本郵便のEMSなら200円前後、民間業者では500円〜3,000円かかることもあります。

これらは税金ではなく「手数料」ですが、最終的に請求されるので実質的なコストです。

多くの初心者が見落としがちなので、しっかり覚えておきましょう。

 

(法人なら)法人税・地方税

中国から仕入れた商品を販売して利益が出た場合、法人であれば「法人税」や「地方税」が課されます。

法人税は所得(利益)に対してかかり、税率はおおよそ23%前後です。

地方税(住民税や事業税など)もあわせると、30%近い税負担になることもあります。

もちろん、赤字の場合には法人税は発生しません。

会計ソフトや税理士に相談しながら、しっかりと利益管理をしておくことが大切です。

 

(個人なら)所得税・住民税

個人で中国輸入ビジネスをしている場合は、「所得税」がかかります。

所得税は年間の利益に対して、5%~45%の累進課税で課されます。

たとえば副業で20万円以上の利益が出れば、確定申告が必要になります(給与所得者の場合)。

また、住民税(約10%)も別途かかるため、実質の負担率はもう少し高くなります。

副業でも「儲け」が出たら、税金のことを後回しにせずに確認しておきましょう。

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税金が免税になるケース

中国輸入では基本的に税金がかかりますが、条件を満たせば「免税」となることもあります。

特に少額の個人輸入や赤字の決算では、課税されないパターンがあります。

とはいえ、すべての税金が免除されるわけではないので、ケースごとに知っておくことが大切です。

ここでは代表的な3つの免税ケースを見ていきましょう。

 

 

詳しくみていきましょう。

 

関税・輸入消費税の場合

個人輸入であれば、課税価格が1万円以下の場合は関税・消費税が免除されます。

これは「少額輸入簡易免税制度」と呼ばれる仕組みです。

たとえば、商品価格が9,000円で送料が1,000円の場合、輸入税が免除になる可能性があります。

ただし、酒・たばこ・香水などは対象外なので注意しましょう。

小分け配送を利用して、1回あたりの輸入額を抑える人もいます。

 

法人税・地方税・消費税の場合

法人でも赤字決算の場合、法人税はかかりません。

利益(所得)が出ていない限り、法人税も地方税(事業税など)もゼロになります。

ただし、均等割といって最低限の地方税(市町村に払う税)は発生します。

さらに、消費税は売上が年間1,000万円を超えない場合は免税事業者として非課税扱いになります。

創業したばかりの法人は、2年間は原則として消費税の納税義務が免除されます。

均等割により、赤字であっても最低限の70,000円は納税しますよ!

 

所得税・住民税の場合

副業や個人事業で中国輸入をしている場合、所得が一定以下なら所得税はかかりません。

給与所得者であれば、副業の所得が年間20万円以下であれば申告不要となり、結果的に所得税も住民税も発生しません。

ただし、これは「所得」で判断されるため、売上ではなく経費を差し引いた後の利益で見ます。

たとえば仕入れや送料などを差し引いて、儲けが少なければ課税対象外になります。

とはいえ、住民税の申告が必要なケースもあるので注意しましょう。

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まとめ

  • 中国輸入では、「関税」だけでなく「消費税」や「通関手数料」など、さまざまな税金やコストがかかります。
  • ですが、課税価格が1万円以下なら関税・消費税が免除されるなど、負担を減らす工夫も可能です。
  • 個人と法人でかかる税金の種類や免税の条件も異なるため、自分の立場にあわせてチェックしておくことが大切です。
  • 目安としては「関税+消費税=およそ20%」で見積もっておくと安心です。
  • 少しずつ知識を身につけながら、ムダな税金を避けて、かしこく中国輸入ビジネスを進めていきましょう!

ご質問、いつも歓迎です!本日もお読みいただき、ありがとうございました^^

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