こんにちは!
中国輸入代行「誠」のパンダ社長こと酒井(@makoto1688)です^^
このような疑問にお答えします。
▼中国からの国際発送に関するtweet▼
中国輸入の無在庫販売では、小型包装物として国際発送することが多いです。「誠」での小型包装物の定義は、次の通りです。
・容積:3辺合計が100cm以内、かつ1辺は40cm以内
・重量:8kgまで上記を越える場合は、①国際発送しない、②追加料金を支払う、③EMSを代用する。といった選択があります
— パンダの社長(酒井隆太)@中国輸入代行「誠」 (@makoto1688) March 8, 2022
中国輸入の無在庫販売では、小型包装物として国際発送することが多いです。「誠」での小型包装物の定義は、次の通りです。
・容積:3辺合計が100cm以内、かつ1辺は40cm以内
・重量:8kgまで
上記を越える場合は、①国際発送しない、②追加料金を支払う、③EMSを代用する。といった選択があります。
この記事は、長年、貿易業を営むパンダ社長が書いています。
それでは見ていきましょう。
(タップできる)もくじ
中国での小型包装物の梱包要件
中国の運送業界では、小型包装物とは次のように(概ね)定義されています。
- 容積:梱包後の3辺合計が100cm以内とし、かつ1辺は40cm以内
- 重量:3kg以内
たとえば、日本の郵便局から海外へ小型包装物で発送する場合は、50g~2.0kgまでの料金が100gごとに定められています。
一方、中国から海外へ小型包装物扱いで海外発送する場合は、500g~3.0kgまでの料金が500gごとに定められています。
上記のサイズや重量を超える場合は、国際発送できないこともありますし、追加料金を支払うことで国際発送できることもあります。
小型包装物とEMSとの違い
EMSとは、日本郵政が提供する国際スピード郵便の略称で、(日本では)次のように定義されています。
- 容積:梱包後の3辺合計が300cm以内とし、かつ1辺は150cm以内
- 重量:30kg以内
小型包装物の定義と比べると、重量が3kg以内で、3辺合計が100cm以内の荷物であれば小型包装物で、それ以上であればEMSという見方もできます。
また、一般的には配送スピードはEMSの方が速いですが、近隣諸国(日本からみれば東アジアなど)であればリードタイムに大差はなく、むしろ小型包装物の方が早く到着することもあります。
さらに、料金面を考慮しても、無在庫販売では、小型包装物を利用するのがコスパがよいです。
中国輸入での小型包装物の推奨キャリア
小型包装物を利用できるキャリアは、佐川やOCS、ヤマトです。
それぞれのキャリアの違いは次のとおりです。
佐川急便 | OCS | ヤマト運輸 | |
国際送料 | 激安 | 普通 | 高め |
リードタイム | ヤマト+1~2日 | 早い | 早い |
破損・紛失 | 比較的有り | 調査中 | なし |
追跡番号の反映 | 発送+1~2日 | リアルタイム | リアルタイム |
宛名ラベルへの発送元表示 | 不可 | 可(要技術) | 可 |
多くの代行業者は、佐川グローバルの輸送枠を利用した国際発送サービスを提供しています。
そのような中、「誠」は、ヤマト運輸とOCSのグローバル輸送サービスを利用しています。
理由は、無在庫はリードタイムが命だと認識しているためです。
小型包装物の注意点
無在庫販売で、小型包装物を利用する際の要点について、2点紹介します。
詳しくみていきましょう。
同梱は3点までを目途に
1つ目は、同梱は3点までを目途にです。
小型包装物には、「商用」と「個人用」があります。
「商用」と「個人用」との違いは、次のとおりです。
- 関税が、「個人用」は免税扱い、「商用」は課税扱いとなる。(例外あり)
- 国際送料が、「個人用」に比べ「商用」が高い。(500gで+10元~20元ほど高い)
「商用」か「個人用」かの判断は、通関業者が行います。
たとえば、1つの箱に、同じ商品が複数点入っていたり、異なる商品が複数点入っていると、「商用」の可能性を疑われます。
通関業者もある程度は目を瞑っているようですが、たとえばコート3点同梱やTシャツ10点同梱になると、「商用」の国際送料が適用となることもありました。
小型包装物では、重量は最大8kgまで、点数は最大3点を目途に同梱するのが、今のところは無難なラインではないかと経験的に感じます。
さらに、同梱しすぎると、かえって国際送料が高くつくこともあります。
3点までルールを意識するのが無難だと思います。
また、「商用」であれば「商用」ルート、「個人用」であれば「個人用」ルートが原則です。
インボイスがない
2つ目は、インボイスがないです。
小型包装物には、書類形式のインボイス(Commercial Invoice)がありません。
厳密には、別途インボイスを用意するわけではないということです。
しかし、国際発送する場合には、法律に準じ、必ずインボイスが必要になります。
では、小型包装物ではどのように対応になるのでしょうか。
答えは送り状の「内容品の数量及び明細」の欄と「価格」の欄に記載する。です。
小型包装物の定義から、1つの梱包に含まれる商品点数や品目が極めて少ない荷物(1~数点で3kg程度)ということになります。
そのため、書類形式のインボイスは不要ということになり、送り状に明細を記載する。でokというルールになっています。
まとめ
まとめます。
- 中国での小型包装物の梱包要件
① 容積:梱包後の3辺合計が100cm以内とし、かつ1辺は40cm以内
② 重量:3kg以内 - EMSの梱包要件
① 容積:梱包後の3辺合計が300cm以内とし、かつ1辺は150cm以内
② 重量:30kg以内 - 中国輸入での小型包装物の推奨キャリアは、ヤマトまたはOCS
- 小型包装物では、同梱は3点までが無難
- 小型包装物では、書類形式でのインボイスがない
編集後記
コート10点を同梱として発送依頼すると、間違いなく3kgは越えますし、3辺100cmを越えます。
そのため、運送業者の判断で「商用」での国際送料になることもあります。
また、小型包装物では対応できないサイズと重量の場合は、国際小包(150サイズなど)として別ルートでの発送となります。
そうなると、コート10点の荷物は、一度、代行業者の倉庫へ戻されるため、返送料が別途生じます。
中国から小型包装物を利用して国際発送する場合は、「3辺合計が100cm以内で3kg以内」を原則に手配なさることをオススメします。
ご質問、いつも歓迎です!
本日もお読みいただき、ありがとうございました^^