
こんにちは!
中国輸入代行「誠」のパンダ社長こと酒井(@makoto1688)です^^
ずばりこの疑問にお答えします。
▼中国輸入での商品リサーチに関するtweet▼
タオバオで、商品代20元、国際送料50元のよく売れていて評価も高い商品がありました。あなたなら注文しますか?
— パンダ社長@中国輸入代行「誠」🇨🇳OEMと無在庫直送の専門業者 (@makoto1688) May 28, 2022
この記事は、長年、貿易業を営むパンダ社長が書いています。
▼この記事でわかること▼
- 仕入原価とは、商品代に加え、商品にかかったすべての金額のこと
- 仕入の判断は、利益計算をもとに客観的におこなうこと
それでは見ていきましょう。
中国輸入での仕入とは「仕入原価」のこと
「売上から仕入を引くと利益です。」
と考えている方は、案外と多い気がします。
そんな私も、20年前に、新卒で入社した会社のバイヤーとして物販をはじめたときに社内研修を通じ、そうではないことを教わりました。
厳密には、
「売上から売上原価を引くと売上総利益です。」
が正解です。
なぜなら、その売上を上げるためには、さまざまな費用(つまり、売上原価)が直接的に生じているからです。
売上から売上原価を引いてやっと、正しい売上総利益が計算できます。
その売上を上げるために生じたさまざまな費用(つまり、売上原価)とは、
中国輸入物販ビジネスであれば、次のようなものです。
- 商品本体代
- 代行手数料(買付手数料や返品手数料)
- 検品手数料
- 店舗から代行倉庫への中国国内送料
- 国際送料
- 代行倉庫での保管料
タオバオやアリババの商品ページをみてわかる情報は、「商品本体代」しかありません。
その他に生じた費用は、
代行業者を経由する場合は、上記すべての項目を足し合わせたものが「売上原価」になり、代行業者の見積やホームページに記載の料金表で確認できます。
代行業者を経由しない店舗ダイレクトの場合は、「商品本体代」と「国際送料」を足し合わせたものが売上原価になります。
参考:代行業者を経由する中国輸入の方法【アリエクスプレス経由も解説】
約40%のセラーが利益計算しない
タオバオで、商品代20元、国際送料50元のよく売れていて評価も高い商品がありました。あなたなら注文しますか?
— パンダ社長@中国輸入代行「誠」🇨🇳OEMと無在庫直送の専門業者 (@makoto1688) May 28, 2022
もう一度、冒頭のtwitterアンケートを見てみると、
仕入れの判断を、利益計算をせずにしているセラーが約40%いらっしゃることがわかります。
約40%のセラーが、「売上から仕入を引くと利益です。」と考えているのかもしれません。
もしかすると、
頭の中で一瞬で利益計算できてしますセラーもいらっしゃるかもしれません。
もしそうなのであれば、約40%のセラーが儲かりにくい物販をしていることになります。
逆に、エクセルであれシステムであれ、利益計算のしくみを持って着実に利益判断することで、
約40%のセラーは、機械ロスを減らすことができ、より適正な仕入れができるようになることになりますね。
参考:中国輸入の無在庫での売価設定の考え方【千円以下は赤字ですよ】
商品代20元、国際送料50元の利益判断
最後に、例題として、
簡単のため、「商品本体代が20元で国際送料が50元」のケースを考察してみましょう。
根底にあるのは、やっぱり、
「売上から売上原価を引くと売上総利益です。」
です。
売上原価はいくらなのか。
- 商品本体代:20元
- 国際送料:50元
計70元です。
大事なことは、70元が「売上原価」ということです。
国際送料が商品本体代より高いことは全く考える必要がありません。
「売上原価」がいくらなのか。という視点でみてください。
この見え方ができるようになれば、
代行業者へ支払う「代行手数料」「検品手数料」「中国国内送料」なども売上原価として、足して合わせて、「売上原価」とするのみです。
あとは、販売予定の「売価」から「売上原価」を引き、「粗利」は試算できますね!
今回の簡易的な例題ですと、少なくとも売価を70元以上に設定すれば利益が出そうかな。という試算になります。
結論:商品代ではなく、「仕入原価」として考える!
まとめます。
- 粗利=売価-売上原価
- 「売上原価」とは、商品本体代の他にも、代行手数料や国際送料を含んだ金額のこと
- 仕入の判断は、利益計算をもとに客観的におこなうこと
本日もお読みいただき、ありがとうございました^^