
こんにちは!
中国輸入代行「誠」のパンダの社長こと酒井(@makoto1688)です^^
今回は、こちらのご質問にお答えします。
▼玩具の輸入に関するtweet▼
アパレルや日用品は輸入しやすい分、競合も多くなりがちです。輸入ビジネスの日が浅い頃はそれでもよいのですが、早く慣れて人と違った商材にもチャレンジしてもよいかもしれません。たとえば、おもちゃ。日本税関に食品等輸入届出が必要です。A4一枚で何かが変わるかもしれません
— パンダの社長(酒井隆太)@中国輸入代行-誠 (@makoto1688) March 8, 2025
アパレルや日用品は輸入しやすい分、競合も多くなりがちです。輸入ビジネスの日が浅い頃はそれでもよいのですが、早く慣れて人と違った商材にもチャレンジしてもよいかもしれません。たとえば、おもちゃ。日本税関に食品等輸入届出が必要です。A4一枚で何かが変わるかもしれません。
この記事は、長年、中国輸入代行を営むパンダの社長が書いています。
それでは、見ていきましょう。
(タップできる)もくじ
中国から玩具は輸入できる?
中国からの玩具輸入は、低コストで日本にないデザインが手に入る点から、多くの輸入業者にとって魅力的な市場となっています。
ただし、全ての玩具が自由に輸入できるわけではなく、食品衛生法の規制対象となる商品も存在します。
食品衛生法は、主に消費者の健康を守るために制定された法律で、玩具の素材や製造過程における安全基準を定めています。
特に、対象年齢が6歳未満の玩具については、万が一有害物質が使用されるリスクを排除するため、厳しい基準が適用されます。
輸入者は、これらの基準を十分に理解し、輸入前に製品の検査や認証を行う必要があります。
また、法令に違反した場合には罰則が科せられることもあるため、信頼性の高いサプライヤーからの調達が求められます。
こうした法規制を正しく把握することで、安全かつ円滑な輸入取引が実現できるでしょう。
規制対象となる「指定おもちゃ」の例
ここでは代表的な「指定おもちゃ」を挙げ、それぞれの特徴や注意点を初心者でも分かりやすく解説します。
適切な手続きを踏むことで、安全かつスムーズに輸入を進められるでしょう。
出典:厚生労働省 > 指定おもちゃの範囲等に関するQ&Aについて
詳しくみていきましょう。
乳幼児が口に接触することを目的としたおもちゃ
歯固めや哺乳びん型のおもちゃなど、赤ちゃんが口に入れることを想定している製品が該当します。
直接口に触れるため、素材の安全性や有害物質の検査結果が厳しく求められます。
輸入前には信頼できるメーカーや検査機関の証明書を必ず確認しましょう。
- 歯固め
- 哺乳びん
- おしゃぶり
- シリコン製噛むおもちゃ
- ソフトフィギュア(口に入れて遊ぶタイプ)
- お口かけリング玩具
アクセサリー玩具
子ども用のネックレスやブレスレットなど、小さなパーツを多く含む製品が代表例です。
誤飲や肌への刺激を防ぐため、対象年齢や素材の安全基準を十分に理解する必要があります。
輸入時はパーツの大きさや形状にも注意し、品質を入念にチェックしましょう。
- 子ども用ネックレス
- ブレスレット
- キーホルダー型アクセサリー
- イヤリング型おもちゃ
- ヘッドアクセサリー(キャップやバンダナ型)
- カラフルリングトイ
知育玩具
パズルや積み木、カードゲームなど、遊びながら学べる製品が該当します。
特に小さな部品を含む場合、食品衛生法に適合しているかを確認し、対象年齢に応じた難易度やサイズを選ぶことが大切です。
安全面と学習効果の両立を図ることで、子どもが安心して楽しめる玩具となります。
- パズル
- 積み木
- 学習カード
- 形合わせ玩具
- カラーコーディネーションセット
- 数字・アルファベットブロック
- 図形認識おもちゃ
- ロールプレイセット(ごっこ遊び用)
- 砂遊び用具
- 風呂場で遊ぶおもちゃ
食品衛生の届出が不要な乳幼児玩具
すべての乳幼児用玩具が届出を必要とするわけではありません。
たとえば、赤ちゃんの視覚や聴覚を刺激するだけの布絵本や、触感を楽しむためのぬいぐるみ、ベビージム、ベビーメリーなどは、口に入れて遊ぶことを想定していないため、基本的に届出は不要です。
また、振ると音が出るラトルや、ベビーカーに取り付ける吊り下げタイプのおもちゃ、カラフルなリングをつなげるだけのチェーン型トイなども、食品衛生法の対象から外れる場合があります。
ただし、同じ布絵本でも歯固めのパーツが付属している場合は届出が必要となるなど、細部の仕様によって判断が異なる点には注意が必要です。
輸入する際には、口に触れない形状や素材であるか、サプライヤーに確認したうえで手続きを進めると安心です。
届出が不要な製品を中心に選ぶことで、輸入コストや手間を削減しながら、スムーズに販売を始められるでしょう。
玩具を中国から輸入する手順
中国から玩具を輸入する際は、各種手続きを正しく踏むことが重要です。
特に食品衛生法の対象となる場合は、通常の輸入よりも厳格な手続きや検査が必要となります。
最後に、初心者でも分かりやすいように、具体的な流れを7つのステップに分けて解説します。
詳しくみていきましょう。
①事前相談(サプライヤー・代行業者)
まずは中国側のサプライヤーや代行業者に問い合わせ、取り扱い予定の玩具について情報収集をおこないます。
素材や対象年齢などを確認し、必要な検査書類の有無をチェックしましょう。
輸入代行を依頼する場合は、経験豊富な業者を選ぶと手続きがスムーズです。
②事前相談(厚生労働省)
食品衛生法の対象となる玩具を輸入する場合は、厚生労働省や最寄りの検疫所へ事前に問い合わせると安心です。
届出や検査に必要な書類を早めに把握しておきましょう。
担当者から直接アドバイスをもらうことで、書類の不備や手続きの遅延を防げます。
参考:検疫所所在地一覧
③輸入手続き書類の準備
輸入に必要な基本書類としては、インボイスやパッキングリスト、B/L(船荷証券)などがあります。
さらに食品衛生法に関する検査証明書や試験成績書も準備が必要な場合があります。
事前に必要書類を確認しておくことで、書類不足による遅れを防止できます。
④検疫所へ届出
食品衛生法の対象玩具を輸入する際は、検疫所へ食品等輸入届出書を提出します。
ここで提出した書類をもとに、審査がおこなわれます。
不備や追加確認事項がある場合は、速やかに対応しましょう。
参考:食品等輸入届出フォーム
参考:届出書類の書き方
⑤検査
検疫所または指定検査機関、もしくは自身による検査では、有害物質や安全基準への適合性をチェックします。
玩具の素材や塗料、細かな部品などが基準を満たしているかを確認されます。
検査結果に問題があれば、追加の対策や再検査が必要となる場合もあります。
⑥食品等輸入届出済証、発行
検査をクリアすると、食品等輸入届出済証が発行されます。
これは、安全基準を満たしたことを証明する大切な書類です。
無事に取得できれば、日本国内での販売や配布が可能となります。
⑦通関手続き(日本)
最後に税関へ輸入申告を行い、関税や消費税などを支払います。
問題がなければ、通関許可が下りて正式に国内流通が可能となります。
申告時の書類不備や申請ミスは、余計なコストや時間を招くため注意が必要です。
べての手続きが完了すれば、中国からの玩具輸入が実現します。
電気用品安全法と電波法にも要注意
中国から玩具を輸入する上で、食品衛生法のほかにも、電気用品安全法と電波法の適用対象となる商品についても確認するが重要です。
まず、電気用品安全法は、家庭用電気製品の安全性を確保するための法律で、コンセント付きおもちゃは対象です。
これらの製品には、PSEマークの取得が求められるため、サプライヤーからの証明書類や検査結果の確認が不可欠です。
また、電波法は無線通信機能を有する製品を規制しており、無線機能が付加されたおもちゃや、リモコン操作が可能なモデルは、事前に技適マーク(技術基準適合証明)の取得が必要です。
技適マークがない場合、国内での使用が禁止されるだけでなく、輸入自体が認められないケースもあります。
特に、子ども向けのおもちゃは安全基準が厳しく設定されているため、製品ごとの仕様や使用目的を正確に把握することが大切です。
まとめ
- 中国輸入で無在庫販売は可能だが、代行業者なしではリスクが高い。
- 代行業者を利用すると、検品や発送の手間が省けるため効率的。
- 信頼できる代行業者を選ぶことで、トラブル回避やスムーズな取引が実現。
- 無在庫販売は利益率が高いが、在庫管理や返品対応のリスクを考慮する必要がある。
- 継続的に成功するには、適切な仕入れ先と代行業者の活用が不可欠。