
こんにちは!
中国輸入代行「誠」のパンダの社長こと酒井(@makoto1688)です^^
今回は、こちらのご質問にお答えします。
▼BASEに関するtweet▼
BASEに関する記事はこれまで1本しか公開していませんでした。が、どのような経緯があってか、直近で数件お問合せが続いたので、持っている知識と経験を踏まえ、いくつかのテーマにわけてブログを執筆しはじめました。すでに4記事が完成。まずはショップ開設について。以降、ちびちび公開していきます
— パンダの社長(酒井隆太)@中国輸入代行-誠 (@makoto1688) July 23, 2024
BASEに関する記事はこれまで1本しか公開していませんでした。が、どのような経緯があってか、直近で数件お問合せが続いたので、持っている知識と経験を踏まえ、いくつかのテーマにわけてブログを執筆しはじめました。すでに4記事が完成。まずはショップ開設について。以降、ちびちび公開していきます。
この記事は、長年、物販ビジネスを営むパンダの社長が書いています。
それでは見ていきましょう。
BASEの基本情報
BASE(ベイス)は、ネットショップを誰でも簡単に開設できるサービスです。
専門知識がなくてもはじめられるため、個人から企業まで幅広く利用されています。
はじめに、BASEの概要や魅力、注意すべきリスクを整理して解説します。
詳しく見ていきましょう。
BASEとは?
BASEは、2012年に日本でスタートしたネットショップ作成サービスです。
初期費用や月額固定費がかからず、商品を登録するだけで販売をはじめられるのが特徴です
決済機能やデザインテンプレートも標準搭載されており、初心者でも安心して利用できます。
アプリ感覚で操作できるため、パソコンが苦手な人でも扱いやすいのが大きなポイントです。
魅力
BASEの魅力は、コストを抑えてネットショップを運営できる点にあります。
固定費が不要なため、売れたときにだけ手数料を支払えばよく、リスクを小さく始められます。
また、豊富なデザインテーマや機能拡張アプリがあり、自分のショップを自由にカスタマイズ可能です。
さらに、SNSとの連携機能も充実しているため、集客につなげやすいのも大きなメリットです。
リスク
一方で、BASEにはいくつかのリスクも存在します。
まず、手数料が比較的高めに設定されているため、売上が増えるとコスト負担も大きくなります。
また、集客は自分でおこなう必要があるため、売れるかどうかはマーケティング次第です。
さらに、独自ドメインや高度な機能を求める場合には追加料金がかかるケースもあります。
はじめやすさの反面、継続的な売上を作るには戦略的な運営が欠かせません。
料金プラン
BASEでは、基本的に初期費用や月額料金が不要で、無料でショップを開設できます。
スタンダードプランは、初期費用や月額費用が一切かかりません。
一方、グロースプランがあり、初期費用は無料で、月額が19,980円かかります。
各手数料は、売上が発生してから必要な費用が引かれる仕組みのため、リスクを最小限に抑えられます。
公式:BASEの料金プラン
決済手数料
BASEでは、料金プランに応じた決済手数料が設定されています。
スタンダードプランはグロースプランに比べ、月額を支払っていない分、若干高めの設定になっています。
また、amazon payやPayPalも選択できますが、手数料は高めです。
初心者は、はじめはクレジットカードと銀行振込で十分です。
振込手数料
売上金は申請することで、10営業日で入金するしくみです。
手数料を引かれた金額が着金します。
振込手数料は一律250円で、事務手数料が売上2万円以上で無料、未満で500円が生じます。
BASEでのショップ開設する手順
BASEは、初心者でもシンプルな流れでショップを作れるのが特徴です。
必要な準備はほとんどなく、基本的な情報を入力すればすぐに販売をはじめられます。
ここでは、実際にショップを開設するまでの流れを順番に解説します。
公式:BASEのショップ開設(新規アカウント登録)はどこから可能ですか?
詳しく見ていきましょう。
《手順①》アカウントを作成する
まずはBASEの公式サイトにアクセスし、メールアドレス・パスワード・ショップURLを入力してアカウントを作成します。
メールアドレスの確認リンクをクリックすれば登録完了です。
ショップURLは後から変更できないため、シンプルで覚えやすいものを選ぶと良いでしょう。
これでショップの基本的な枠組みが完成します。
《手順②》ショップ情報を設定する
アカウントを作成したら、次にショップ名や販売者情報を入力します。
ショップのジャンルや取り扱う商品に合わせた名前をつけると、ブランド感が高まります。
住所や連絡先の入力は必須で、購入者の信頼にもつながります。
ショップのイメージを意識して情報を整えることが大切です。
ここで設定した内容は後から変更も可能です。
《手順③》デザインを選ぶ
BASEにはあらかじめデザインテーマが用意されており、好きなものを選ぶだけで見栄えの良いショップが完成します。
カラーやレイアウトはカスタマイズもでき、自分らしい雰囲気を出せます。
初心者でも操作が簡単なので、難しい知識は必要ありません。
デザイン次第でショップの印象は大きく変わるので、丁寧に選びましょう。
無料テーマから始めれば気軽に試せます。
《手順④》商品を登録する
商品登録は、商品名・価格・説明文・写真を入力するだけで完了します。
写真は購入者が最も重視するポイントなので、できるだけ明るく見やすいものを使いましょう。
説明文にはサイズや素材などの詳細を書き、安心して購入できるよう工夫します。
複数の商品をまとめて登録することも可能です。
ここまでできれば、販売の準備はほぼ整います。
《手順⑤》決済方法を設定する
BASEでは、クレジットカードやコンビニ決済、銀行振込など幅広い支払い方法を選べます。
決済設定は管理画面から簡単に行え、審査も自動で進みます。
利用者が多い支払い方法を選んでおくことで、購入のハードルを下げられます。
特にクレジットカード決済は必須と言えるでしょう。
支払い方法が整うと、安心して商品を販売できます。
《手順⑥》ショップを公開する
すべての設定と商品登録が終わったら、ショップを公開するボタンを押せば準備完了です。
公開後は、SNSでの告知や友人への紹介など、集客を始めましょう。
ショップは公開後も自由に編集できるので、少しずつ改善していけば問題ありません。
定期的に商品を追加すると、リピーターも増えやすくなります。
まずは公開してみることが大切です。
BASEでショップ開設するメリット
ここでは、BASEでショップ開設するメリットを紹介します。
詳しく見ていきましょう。
初心者でも簡単に開設できる
BASEは専門的な知識がなくても、直感的な操作でショップを作れるのが大きな魅力です。
商品登録やデザインの設定も、画面の案内に従って進めるだけで完了します。
プログラミングや特別なスキルが不要なので、はじめての方でも安心です。
数分で公開できるスピード感も、初心者にとってはうれしいポイントです。
初期費用がほとんどない
ネットショップを始める際に気になるのがコストですが、BASEは初期費用や月額費用が基本的にかかりません。
売上が発生したときに手数料を支払う仕組みなので、リスクを抑えてスタートできます。
副業やお試しでの出店にも向いており、気軽にネット販売を始めたい人におすすめです。
ショップロゴが作れる
BASEには無料で利用できる「ロゴ作成機能」が備わっており、オリジナルのショップロゴを簡単に作成できます。
専門のデザインソフトを持っていなくても、シンプルで見やすいロゴを作れるのは大きな利点です。
ショップの信頼性やブランド感を高めるうえで、ロゴの存在はとても重要です。
販売に役立つ無料の拡張機能がある
BASEには「Apps(アプリ)」と呼ばれる拡張機能が豊富に用意されています。
商品レビュー機能や予約販売機能など、販売をサポートしてくれる機能を無料で追加できるのが強みです。
必要に応じて使い分けることで、ショップ運営を効率化しながら売上アップにつなげられます。
Instagramと連携できる
BASEはInstagramと連携して商品を販売できる仕組みを提供しています。
投稿やストーリーズに商品をタグ付けすることで、ユーザーがそのまま商品ページにアクセス可能です。
SNSからショップへの集客がしやすくなり、フォロワーをそのまま顧客につなげやすい点がメリットです。
特に若い世代をターゲットにする場合に効果的な機能です。
BASEでショップ開設するときの注意点
BASEはさまざまな機能を持ち、簡単にネットショップがはじめられますが、開設前に確認しておきたい注意点があります。
8つのチェックリストを紹介します。
詳しく見ていきましょう。
プラン・売上に応じて手数料が意外とかかる
BASEはネットショップ開設の初期費用がかかりません。
売上が出るまでの費用は0円で、ネットショップの開設・運営を後押しします。
しかし、商品が売れるようになると売上に応じて意外と手数料がかかりますので、注意が必要です。
料金プランは次の2つです。
料金プラン名 | スタンダードプラン | グロースプラン |
はじめるときの初期費用 | 0円 | 0円 |
はじめるときの月額費用 | 0円/月 | 16,580円/月 |
売れたときの決済手数料 | 3.6%+40円 | 2.9% |
売れたときのサービス利用料 | 3% | 0円 |
なお、スタンダードプランの決済手数料は、決済がAmazon Pay・PayPalの場合、システム手数料相当額1%が加算されます。
また、グロースプランのサービス利用料16,580円/月は年払いを利用したときの金額で、月払いなら19,980円/月です。
手数料の一例として、4,500円の商品を送料500円で販売した場合の手数料を計算してみましょう。
売上金は5,000円ですので、スタンダードプランであれば、
- 決済手数料:220円(=5,000円×3.6%+40円)
- サービス利用料:150円(=5,000円×3% )
手数料は 220 + 150 = 370円 です。
BASE公式サイトでは、月商50万円以上のショップにグロースプランへの切り替えをおすすめしています。
高度なサイトデザインを作成するには制限がある
BASEのサイトデザインは、基本的に無料です。
そのまま使えるテンプレートが用意されており、一部有料のテンプレートもあります。
ただし、高度なサイトデザインを作成するには制限がありますので、物足りなさを感じる人もいるでしょう。
自由にデザインできるアプリを使用すればデザインの自由度があがりますが、HTMLやCSSの知識がない人には難しいです。
海外からの輸入商品には別途注意事項がある
海外からの輸入商品を扱う際には、注意事項がありますので確認が必要です。
注意事項は次のとおりです。
- 配送日数がかかる場合の記載事項:①「特定商取引法に基づく表記」の「役務または商品の引渡時期」②配送日数
- 追跡可能な配送方法
- 検品必須
- 在庫がない場合は即返金
- 販売禁止:コピー品・模造品・権利侵害商品
「特定商取引法に基づく表記」の「役務または商品の引渡時期」では、たとえば長期休業日の配送は通常時と異なる可能性もあります。
仕入れ先の休業日や自身の休業日を踏まえ、記載しておくようにしましょう。
集客は自身でおこなう必要がある
BASEは楽天市場のようなモール型ではなく、それほど集客力が高くありません。
Amazon.co.jpやYahoo!ショッピングに比べ集客力はなく、BASEに出店しただけで売上を伸ばすのは難しいでしょう。
集客するにはショップ運営者自身がSNSや広告を駆使し、工夫を重ねる必要があります。
そのような点をマイナスと感じる人も多いと考えられます。
販売禁止商品がある
BASEには販売不可・登録禁止の商品があります。
たとえば、BASE公式サイトでは次のような禁止商品を挙げ、注意を促しています。
- 覚せい剤、麻薬
- 合法ドラッグ(脱法ドラッグ)に関連する商品
- 超小型カメラ、赤外線カメラなど、犯罪に使用される恐れがあるとBASEが判断した商品
- ゲームのキャラクターやアイテムなどのデータ
- 実際の商品と商品説明や画像が著しく異なるもの、説明が不明瞭な商品
規約に違反して販売すると、ショップ運営停止の処分を受けることがあります。
販売禁止商品の詳細はBASE公式サイトのショップ向けヘルプ「販売不可・登録禁止の商品はありますか」を参照ください。
設定したURL(ドメイン)は後で変更できない
BASEでは、ショップを開設する際に登録したURLを、あとで変更できません。
どうしても変更したい場合は、一度退会したのち改めて別のURLを登録する必要があります。
また、以前使用していたURLを、再登録の際に使用することはできません。
自身の会社や店舗などで別途契約している独自ドメインを、BASEでのURLに反映することは可能です。
「独自ドメイン App」というアプリを利用してください。
出典:「URLの変更」や「好きなURLの設定」「URLの紹介」はどうすればいいですか
入金申請に手間がかかる
BASEでは、商品を購入した人が支払った商品代金を、BASE側で一旦預かるシステムを採用しています。
ショップが購入者へ商品を発送し、注文ステータスを「対応済」へ変更すると、商品代金は売上残高として計上されます。
この売上残高は「お金管理」の画面から振込申請することによって、ショップの銀行口座へ振り込まれます。
その際、振込申請ごとに「振込手数料」と「事務手数料」がかかります。
実際の振込金額=振込申請額-振込手数料-事務手数料
- 振込手数料:一律250円
- 事務手数料:振込額が2万円未満なら500円、2万円以上なら0円
この振込申請には6か月以内の期限があります。
期限を過ぎると売上金は失効となり、引き出すことができなくなりますので、注意が必要です。
BASEのこうした入金申請システムを、煩雑だと敬遠する利用者もいるかもしれません。
クレーム対応は自分一人で解決しないといけない
BASEでは、ショップを運営するうえで何かクレームがあったとき、自身で対応し、解決しなくてはなりません。
同様のケースでも、メルカリであれば運営が対応してくれるでしょう。
しかし、BASEではそのような可能性がほぼありません。
ショップの責任者はBASEではなく運営者自身なのです。
クレームやトラブルへの対応は自己解決する、という気持ちで臨みましょう。
なお、BASEはメールや問い合わせフォームでの質問を受け付けていますが、電話によるサポートはありません。
メールでのやりとりはラグがあります。
連絡が必要であれば早めに問い合わせるのがよいでしょう。
まとめ
- BASEは初心者でも簡単にショップ開設ができ、豊富なテンプレートや機能が揃っている。
- URLは一度設定すると変更不可のため、慎重に決めることが大切。
- 独自ドメインの取得により、ショップの信頼性やSEO効果が向上する。
- 商品の利益率や手数料の設定に注意し、収益を確保する工夫が必要。
- BASEの規約を確認し、ガイドラインに沿った運営を心がける。