
こんにちは!
中国輸入代行「誠」のパンダの社長こと酒井(@makoto1688)です^^
今回は、こちらのご質問にお答えします。
▼タオバオに関するtweet▼
#タオバオ で購入し、関税がかからないように別送を希望なされる方。関税を抑えることができたとしても、別送により国際送料が割高になりますし、また、別送の期間をそれなりに開けないと税関で同じ荷物扱いになることもあります。別送のメリットはない。と、考えておくのがよいかと思いますよ
— パンダの社長(酒井隆太)@中国輸入代行-誠 (@makoto1688) January 5, 2025
この記事は、長年、タオバオ輸入代行を営むパンダの社長が書いています。
それでは見ていきましょう。
(タップできる)もくじ
タオバオ輸入では関税はかかる?
タオバオで商品を購入して日本に輸入するとき、関税がかかることがあります。
関税の有無は、輸入する商品やその金額、そして輸入の目的(個人輸入か商用輸入か)によって異なります。
一般的に、個人輸入では「免税範囲」があり、商品価格が16,666円以下の場合は関税が免除されることが多いです。
ただし、課税対象となる商品や課税基準は税関で定められており、輸入品の種類によって異なるため注意が必要です。
また、商用輸入の場合は免税が適用されず、すべての商品に関税や消費税が課されます。
輸入する前に、対象商品がどのような税率で計算されるのかを確認しておくことが重要です。
個人輸入と商用輸入とでの関税の違い
タオバオから商品を輸入する際に、個人輸入と商用輸入の違いは非常に重要です。
それぞれの輸入形態によって、関税の計算方法や免税の範囲が異なり、輸入コストに影響します。
ここでは、その違いと関税額が変わる理由について詳しく解説します。
詳しくみていきましょう。
個人輸入とは?関税が優遇される
個人輸入とは、自分や家族が個人的に使用するために商品を海外から購入する形態のことを指します。
タオバオで購入した商品が個人輸入とみなされる場合、以下のような特徴があります。
免税範囲が適用される
個人輸入では、商品の価格が16,666円以下の場合、関税や消費税が免除されます。
これは、少額輸入貨物に対する税制上の優遇措置です。
ただし、酒類やタバコなどの一部の商品は免税の対象外となります。
商用目的の輸入とは区別される
購入した商品が「個人使用目的」であることが条件です。
たとえば、大量の商品を購入し転売する目的で輸入する場合は、個人輸入とはみなされません。
商用輸入とは?課税対象が広がる理由
商用輸入は、販売や業務で使用する目的で商品を輸入する形態です。
商用輸入では、個人輸入とは異なり、以下の点で関税額が異なります。
免税範囲が適用されない
商用輸入では少額であっても免税は適用されず、すべての商品が課税対象となります。
たとえば、タオバオで10,000円の衣類を購入した場合でも、商用輸入として扱われると関税が課されます。
輸入申告が厳格に求められる
商用輸入では、関税だけでなく消費税、通関手数料なども必要です。
また、輸入する商品に応じて特定の書類を用意する必要があり、手続きが複雑になる傾向があります。
関税額が変わる理由
関税額が変わる理由は、主に輸入の目的(個人使用か商用利用か)と輸入品の性質によるものです。
税率の違い
商品の種類によって関税率が異なります。
たとえば、衣類や靴、バッグなどのファッションアイテムは比較的高い関税率が適用される場合が多いです。
課税対象範囲の違い
個人輸入では、商品の価格だけが課税対象となりますが、商用輸入では送料や保険料を含めた合計金額に課税されることがあります。
手続きの違い
商用輸入では、輸入通関手続きの際に必要な情報が増え、その分手数料や時間がかかります。
この違いが輸入コスト全体に影響を与えます。
カテゴリーごとの関税率の目安
輸入する商品の品目により関税率が異なります。
タオバオから輸入する商品のうち、よくある品目について関税率をまとめました。
最新の関税率は、日本税関の事前教示回答事例(品目分類関係)で確認できます。
カテゴリー | 関税率の目安 |
服 | 0% ~ 10% |
アクセサリー | 0% ~ 5% |
カバン | 0% ~ 5% |
靴 | 0% ~ 10% |
おもちゃ | 0% ~ 8% |
スマホガジェット | 0% ~ 8% |
DIY用品 | 0% ~ 8% |
ぬいぐるみ | 0% ~ 10% |
日用雑貨 | 0% ~ 8% |
アニメグッズ | 0% ~ 8% |
アウトドア用品 | 0% ~ 8% |
カー・バイク用品 | 0% ~ 8% |
タオバオ輸入でよくある免税範囲とは?
ここでは、タオバオ輸入における代表的な免税範囲や注意点について、具体的な例を交えて解説します。
詳しくみていきましょう。
課税価格が16,666円以下
課税価格が16,666円以下であれば、多くの品目では免税対象です。
低価格な取引であるため、関税やその他の税負担が軽減される仕組みが設けられています。
少額の輸入品では、通関手続きも比較的シンプルに進むため、迅速な配送が期待できます。
ただし、免税適用の条件は国や取引内容によって異なるため、最新の情報を確認することが重要です。
少量の衣類
少量の衣類の輸入は、一般的に免税の対象となる場合が多いです。
数量が限定されているため、個人利用やサンプルとしての輸入であれば課税対象外となる可能性があります。
衣類の種類や材質によっては、別途規制がある場合もあります。
輸入前には、関係する規制や免税基準を事前にチェックすることをおすすめします。
少量の雑貨やアクセサリー
少量の雑貨やアクセサリーは、1回の注文で購入する数量が少ないため、免税対象となりやすいです。
発送時の合計課税価格が低く抑えられることから、通関時に課税対象外となるケースが多く見られます。
こうした品目は、個人利用やギフト目的での輸入として扱われる場合が多いです。
個人利用の小口輸入
個人利用の小口輸入の場合、商品の総額が一定の免税基準を下回るため、関税が免除される可能性が高いです。
こうした取引は、事業用ではなく個人の使用目的とみなされるため、厳格な審査を回避できる傾向があります。
輸入者が自らの名前で手続きを行い、商品の利用目的を明確にすることがポイントです。
タオバオでかかる関税・消費税の計算方法とポイント
タオバオで商品を購入する際、関税や消費税がどのように計算されるのかを正しく理解しておくことは重要です。
特に、個人輸入や商用輸入をおこなう場合には、事前に費用を把握することで予期せぬ出費を防ぐことができます。
ここでは、関税と消費税の計算方法、そしてその際のポイントを詳しく解説します。
詳しくみていきましょう。
関税の計算方法
関税は、輸入する商品の価格や種類、そして輸入目的によって異なります。
以下は、関税の計算方法の基本です。
課税価格の計算
課税価格は、商品の購入価格に加え、送料や保険料を含めた金額が基準になります。
関税率の適用
商品の種類によって関税率が異なります。
たとえば、衣類や靴などは関税率が高い傾向があります。
一方、書籍や一部の電子機器などは非課税となる場合があります。
関税額の計算式
たとえば、タオバオで20,000円の商品を購入し、送料が3,000円かかった場合、課税価格は23,000円となります。
この場合、関税率が10%の商品であれば、関税額は2,300円となります。
消費税の計算方法
日本に商品を輸入する際には、消費税も課されます。
消費税の計算は以下の手順でおこないます。
課税価格に関税を加算
消費税は、課税価格に関税額を加えた金額に基づいて計算されます。
消費税率の適用
現在、日本の消費税率は10%です(軽減税率の適用がある場合を除く)。
消費税額の計算式
たとえば、課税価格23,000円の商品に関税が2,300円加算されると消費税計算基準は25,300円となり、その10%が消費税額となります。
よって、消費税額は2,530円です。
関税・消費税の計算時のポイント
商品の課税対象を確認する
商品によっては関税が免除されるものや、特定の条件で税率が変わるものがあります。
輸入前に税関のウェブサイトで確認しましょう。
免税範囲を把握する
個人輸入では、課税価格が16,666円以下の場合、関税や消費税が免除されることがあります。
ただし、商用輸入では免税が適用されません。
送料を含めた計算をする
課税価格には送料が含まれるため、商品価格だけでなく送料も加算して計算する必要があります。
送料が高額になる場合は、関税額や消費税額が大きくなる可能性があります。
タオバオ輸入で知っておくべき関税の落とし穴
タオバオでの買い物は、低価格で魅力的な商品を手に入れられる反面、輸入時にかかる関税について十分な理解がないと、思わぬトラブルや余計な費用が発生する可能性があります。
ここでは、タオバオ輸入における関税の「落とし穴」について詳しく解説します。
詳しくみていきましょう。
関税が予想以上に高額になる場合
関税の計算は商品の種類や価格、送料を基におこなわれますが、以下のような理由で予想以上に高額になるケースがあります。
送料が課税価格に含まれる
商品価格だけでなく、送料や保険料も課税価格に含まれます。
たとえば、送料無料だと思っていた商品に実際は送料が加算されており、関税額が想定より高くなることがあります。
商品の関税率が高い
商品の種類によって関税率は異なり、衣類や靴などは特に高い関税率が適用される場合があります。
事前に税率を確認しておかないと、想定外の負担が発生します。
免税範囲を誤解するリスク
個人輸入では、課税価格が16,666円以下の場合、関税が免除されることがあります。
ただし、以下の点に注意が必要です。
免税対象外の商品
酒類やタバコ、一部の高級ブランド品などは免税が適用されません。
課税価格が低額であっても関税が課されることがあります。
複数の商品を同時に購入した場合
たとえば、異なる商品をまとめて購入すると、それぞれの商品価格ではなく合計金額が課税価格として計算される場合があります。
これにより、免税範囲を超えることがあります。
税関での通関手続きの遅延
関税が発生する場合、税関での手続きが必要ですが、この過程で予期せぬ遅延が発生することがあります。
不十分なインボイスの提出
商品の詳細や価格が正確に記載されていない場合、税関での審査が長引くことがあります。
特にタオバオで購入した商品はインボイスが簡易的であることが多く、トラブルの原因になります。
商品の分類に関する誤解(HSコードの誤り)
輸入者が申告した商品分類が税関の判断と異なる場合、再審査が必要となり、通関が遅れることがあります。
商品受け取り時の追加費用
関税や消費税が課される場合、配達時に追加費用を請求されることがあります。
配達業者の代行手数
料配達業者が関税や消費税の支払いを代行する場合、その手数料が加算されます。
金額は業者によって異なりますが、場合によっては関税額より高額になることもあります。
現金払いの準備不足
商品の受け取り時に現金で支払う必要がある場合も多いため、事前に現金を用意しておかないと、受け取りが遅れることがあります。
まとめ
- タオバオ輸入では関税がかかることがある
- 個人輸入は免税範囲が適用されやすい
- 商用輸入はすべて課税対象
- 課税価格には送料や保険料も含まれる
- 税関手続きやインボイスの不備に注意