こんにちは!
中国輸入代行「誠」のパンダ社長こと酒井(@makoto1688)です^^
今回は、こちらのご質問にお答えします。
▼タオバオでの支払いに関するtweet▼
タオバオ。クレカがあれば日本から直購入できます。「クレカ使えるなら!」と思いがちですが、1⃣決済手数料3.0%に加え、2⃣クレカ会社の為替2.0前後が請求されます。合わせて5.0%。さらに、3⃣国際送料は代行に比べ数十元高いです。それなら、検品も依頼できる代行経由の方がコスパよし❓な気もします
— パンダの社長(酒井隆太)@中国輸入代行-誠 (@makoto1688) June 22, 2024
タオバオ。クレカがあれば日本から直購入できます。「クレカ使えるなら!」と思いがちですが、①決済手数料3.0%に加え、②クレカ会社の為替2.0前後が請求されます。合わせて5.0%。さらに、③国際送料は代行に比べ数十元高いです。それなら、検品も依頼できる代行経由の方がコスパよし。な気もします。
この記事は、長年、中国との貿易仲介業を営むパンダ社長が書いています。
それでは見ていきましょう。
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タオバオでの支払い方法は3つ
タオバオには2つの支払い方法があります。
1つ目は、Alipay(支付宝、読みジーフーバオ)です。
2つ目は、クレジットカード(+デビッドカード)です。
詳しく見ていきましょう。
Alipay
Alipayは、日本でいうところのQRコード決済サービス(PayPayやd払い、楽天ペイ、メルペイ、auPayなど)の中国版とお考えください。
アリババグループが提供するサービスのため、中国元「CNY」でチャージします。
中国で発行された銀行口座やクレジットカードのみでチャージすることができます。
そのため、一部の日本人にとってのみ使えるサービスと考えてください。
タオバオで日本人が決済するときには、クレジットカードもしくはデビットカードでの決済になります。
参照:Alipay公式サイト
なお、令和3年度時点での経済産業省による報告書によると、中国での越境ECで最も利用されている決済方法がAlipayです。
輸出視点となりますが、日本製品を販売している事業者は決済手段にAlipayを取り入れることで中国人ユーザーを獲得できる可能性が高まることでしょう。
出典:経済産業省 > 電子商取引に関する市場調査 報告書 > 中国における EC 市場動向
クレジットカード
タオバオでは、クレジットカードでも支払うことができます。
ブランドは、VISA、Master、JCB、American Express、Dinarsが利用できます。
もちろん、日本で発行された上記ブランドのクレジットカードも利用できます。
ただし、国際決済になるため、商品代とは別に決済手数料が生じます。
手数料については次の章で詳しく紹介します。
デビットカード
また、タオバオではデビットカードでも支払うことができます。
デビットカードはクレジットカードと異なり、登録口座から即時引落できるのが特徴です。
物販ビジネス(特に小規模事業者)は資金繰りの点でデビットカードを利用することが少ないかもしれませんが、決済手段の1つとして紹介します。
なお、デビットカードは発行会社により決済手数料が大きく異なります。
中国輸入をはじめ輸入ビジネスであれば、最近力を入れているのが決済代行会社Wiseが発行している「Wise多通貨デビットカード」です。
JPYをCNYへの両替手数料1.25%と手数料がかかりますが、次の章で紹介するクレジットカードの手数料と比べ数%お得に利用できます。
Alipay払いは手数料がかかる
海外のクレジットカードでチャージでしたAlipayで支払いを行うと5.0%の手数料がかかります。
100元の商品を購入したい場合、Alipayから105元が減算されます。
残高不足の場合は決済できません。
また、チャージの上限は2000元(=4万円ほど)です。
手数料が5.0%ですから、最大で100元(=2千円ほど)の決済手数料がかかります。
結果、Alipay払いは以下で解説するクレジットカード払いよりもトータルの手数料が高くなります。
タオバオでのクレジットカード払いは手数料がかかる
日本国内で発行されたクレジットカードで、日本国内のサービスを利用するときには手数料は生じません。
しかし、日本国内で発行されたクレジットカードを海外で使用すると、次の手数料が生じます。
詳しくみていきましょう。
事務手数料
日本国内で発行されたクレジットカードを使ってタオバオで支払うとき、カード会社のブランドにより事務手数料が生じることがあります。
デビットカードも然りです。
事務手数料が無料のカードもありますが、その場合は次で紹介する為替手数料に含まれていることもあります。
相場は、2.0%前後です。
為替手数料
日本国内で発行されたクレジットカードの通貨は、原則、日本円です。
海外でも使用することができますが、タオバオの場合、中国へ決済することになるのでJPY→CNY(円→元)の為替手数料が生じます。
為替手数料は、クレジット発行会社により若干異なりますが、1%~2%が相場です。
タオバオ決済手数料
さらに、タオバオでクレジットカードで支払いすると、タオバオ側へ支払う決済手数料が生じます。
これは、一律3.0%と決まっています。
ここまでの3つの手数料を合算すると、タオバオで商品を購入するごとに商品代とは別に6~7%の手数料が生じることがわかります。
クレジットカード利用の手数料を抑える方法
タオバオでクレジットカードを使用すると、通常の海外決済に伴う手数料や為替手数料が発生します。
これを抑えるための具体的な方法を詳しく解説します。
詳しくみていきましょう。
為替手数料の低いクレジットカードを選ぶ
クレジットカードを選ぶ際、特に重視すべきポイントは「海外利用時の為替手数料」です。
一般的なクレジットカードは、海外決済時に2~3%の為替手数料を課すことが多いです。
しかし、一部のカード会社では、この手数料を大幅に抑えたカードを提供しています。
たとえば、楽天プレミアムカードや三井住友カードの一部の種類では、1%以下の為替手数料となる場合があります。
為替手数料が低いカードを選ぶことで、海外決済にかかるコストを抑えられます。
現地通貨(中国元)で決済する
タオバオでの買い物では、決済時に日本円で支払うか、中国元で支払うかを選択できます。
多くの場合、現地通貨である中国元で決済する方が為替レートが有利で、追加の通貨換算手数料が発生しにくくなります。
理由として、カード会社や決済プロバイダーが自動的に為替換算を行う場合、通常の為替手数料に加えて独自のレートを使用するため、結果として余計な手数料がかかる可能性が高くなります。
複数のクレジットカードを活用して比較する
タオバオでの支払いに使用するクレジットカードは、事前に複数のカードを比較することで、よりお得に利用できる場合があります。
一部のカードは特定の店舗やオンラインサービスでのキャッシュバックや割引を提供しています。
また、特定の期間限定で為替手数料が無料になるキャンペーンを行っているカードもあります。
たとえば、JCBカードやアメックスでは、時折中国のオンラインショッピングサイトでの特別割引キャンペーンを開催しており、その期間中は手数料を気にせずに利用できることもあります。
クレジットカードの割引やキャンペーンを活用する
一部のクレジットカードは、タオバオでの利用時に特定の割引やキャッシュバックを提供していることがあります。
これにより、支払う際の実質的なコストが削減され、結果的に手数料の負担を軽減できます。
特に、アリペイやWeChat Payと連携しているクレジットカードでは、定期的にキャンペーンが実施されることがあります。
キャンペーンを活用するには、カード会社のメールニュースレターや公式サイトをこまめにチェックし、最新の情報を把握しておくことが必要です。
また、クレジットカードの利用条件をしっかり確認し、キャンペーン対象となる支払い方法や期間を見逃さないようにしましょう。
クレジットカード利用時のリワードやポイントを活用する
クレジットカードの多くは、利用金額に応じてポイントやリワードを提供しています。
これらを活用することで、次回以降のタオバオでの買い物や他の支出に対してリワードを適用し、実質的に手数料をカバーすることができます。
特にポイント還元率の高いカードを選ぶことで、長期的には大きな節約効果が期待できます。
安全にクレジットカードを使用するための注意点
タオバオでクレジットカードを安全に利用するためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。
詳しくみていきましょう。
信頼できるネットワークを使用する
クレジットカードを使用する際は、必ず信頼性の高いネットワークを利用しましょう。
公共のWi-Fiはセキュリティが脆弱なため、個人情報が漏洩するリスクがあります。
自宅の安全なWi-Fiか、VPNを利用して安全性を高めることが推奨されます。
強力なパスワードを設定する
タオバオのアカウントや決済関連のパスワードは、できるだけ複雑かつ長いものを設定し、他のアカウントとは異なるものにしましょう。
パスワードは定期的に変更し、万が一の不正アクセスに備えることが重要です。
クレジットカードの利用履歴を定期的に確認する
定期的にクレジットカードの利用履歴を確認し、不正な取引がないかどうかをチェックしましょう。
万が一不正な利用が発覚した場合は、すぐにカード会社に連絡し、対応を依頼します。
クレジットカード情報を保存しない
タオバオやその他のオンラインショッピングサイトでは、クレジットカード情報を保存する機能がありますが、可能な限りこれを利用せず、毎回手動で入力するようにしましょう。
これにより、万が一アカウントが不正アクセスされた場合でも、クレジットカード情報が漏洩するリスクを軽減できます。
二段階認証を設定する
タオバオのアカウントには二段階認証を設定することを強く推奨します。
これにより、ログイン時にパスワードに加えて、携帯電話に送信される確認コードが必要となり、不正アクセスのリスクを大幅に低減できます。
疑わしい取引やリンクを避ける
タオバオを通じて商品を購入する際、価格が異常に安い商品や、信頼性に欠けるセラーには注意が必要です。
これらは詐欺の可能性があり、個人情報やクレジットカード情報を盗まれるリスクがあります。
取引を行う際は、信頼できるセラーやレビューの評価が高い商品を選びましょう。
クレジットカードの保護機能を活用する
多くのクレジットカード会社は、不正利用に対する保護や返金保証を提供しています。
タオバオでの支払いを行う前に、クレジットカードの保護機能や補償内容を確認し、万が一のトラブルに備えておくことが大切です。
補足:タオバオの国際送料
タオバオの商品がいくら安くとも手数料が別途6~7%生じることは前述しました。
さらに注意することは、国際送料です。
タオバオの国際送料の設定額は、中国国内での市場価格に比べ、高めに設定されています。
たとえば、当社と比較すると、500gの荷物は40元ですが、タオバオですと60元ほどです。
時期にもよりますが、おおよそ20元のギャップがあります。
タオバオでもっと安価に支払う方法
中国口座と紐づいたAlipayがない限り、日本からタオバオで直接購入しようとすると、どうしても割高になります。
お目当ての商品が安く、ついポチってしまうと、後日、クレジットカード会社から想定外の請求があります。
また、国際送料の請求は商品代とは別途のため、商品代を支払うときは安く感じるかもしれませんが、国際送料が想定よりも高かったなんてことも起きるでしょう。
そこで、タオバオをもっと安価に利用する方法は、代行業者へ依頼することではないか。とわたしは考えています。
以下、直購入と代行業者経由で、クレジットカード払い時の手数料およびその他サービスについて比較してみました。
タオバオで直購入する | 代行業者へ依頼する | |
事務手数料 | 2.0%前後 | なし |
為替手数料 | 1%~2% | T.T.S.相場+1.0前後 |
タオバオ決済手数料 | 一律3.0% | なし |
代行業者決済手数料 | なし |
|
国際送料 | 高め | 標準的 |
検品 | 対応不可 | 対応可 |
日本語対応 | 対応不可 | 対応可 |
純粋に比較するのは難しいですが、仮に決済関連の手数料が双方同じくらいだとしても、国際送料と検品、日本語対応の部分で代行業者へ依頼した方がコスパがよく、また日本語で購入できることで安心感が得られやすいです。
デメリットは代行業者という第三者を挟むため、代行業者への会員登録や独自のルールを把握することが手間と感じることです。
なお、代行業者によりサービス範囲や料金体系が異なります。
Google検索で口コミがよい順に点数化した記事を下記にまとめていますので参考にしてみてください。
まとめ
タオバオでの支払い方法には、Alipay、クレジットカード、デビットカードの3つがあります。
日本のユーザーにとっては、クレジットカードやデビットカードでの支払いが一般的ですが、これらの方法には様々な手数料が発生します。
事務手数料、為替手数料、タオバオ決済手数料を合わせると、商品代金の6~7%程度の追加費用がかかることがあります。
さらに、タオバオの国際送料は通常より高めに設定されていることも注意点です。
これらの追加コストを考慮すると、タオバオで直接購入するよりも、代行業者を利用する方が総合的にコスト効率が良く、検品や日本語対応などのサービスも受けられるメリットがあります。
ご質問、いつも歓迎です!
本日もお読みいただき、ありがとうございました^^