
こんにちは!
中国輸入代行「誠」のパンダ社長こと酒井(@makoto1688)です^^
この記事では、こちらの疑問にお答えします。
▼中国でのOEMに関するtweet▼
久々の試験OEM。今回のテーマは、ぬいぐるみ。フォトショップなし、jpgと文面だけの説明で、どこまでのクオリティで、いくらでできるのか。試験してみます。
なお当社は、UFOキャッチャー商材の実績もあり、立体図やaiデータがあれば、ほぼ図面通りの質で制作できます。お気軽にご相談ください
— パンダの社長(酒井隆太)@中国輸入代行「誠」 (@makoto1688) May 29, 2023
久々の試験OEM。今回のテーマは、ぬいぐるみ。フォトショップなし、jpgと文面だけの説明で、どこまでのクオリティで、いくらでできるのか。試験してみます。
なお当社は、UFOキャッチャー商材の実績もあり、立体図やaiデータがあれば、ほぼ図面通りの質で制作できます。お気軽にご相談ください
この記事は、長年、貿易仲介業を営むパンダ社長が書いています。
それでは見ていきましょう。
(タップできる)もくじ
オリジナルぬいぐるみを中国でOEMした実例
中国でOEMすることが初めてであったり、もしくはOEMそのものが初めてという方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、実際に私が、パンダ社長のぬいぐるみをOEMしてみました。
当社の中国側担当とのやり取りをすべて公開します。
中国でのOEMでうまくいかない原因の多くは、コミュニケーション力です。
その点にも着目して、お読みいただければと思います。
以下、中国側担当者との初回コンタクトからぬいぐるみが出来上がるまでを時系列で紹介します。
詳しく見ていきましょう。
ぬいぐるみをOEM依頼する
(2023/5/27)
作っていただける工場を探していただけますか?
ぬいぐるみは半身でしょうか。
もし生産可能であれば、三視図データを提供可能でしょうか。
立体図はないです。
工場へ、立体図の制作もお願いできますか。
もしくは、パンダの既製品サンプルの写真をいただきましたら、変更点をお知らせいたします。
詳細ヒアリングを受ける
(2023/5/27)
・体は工場のサンプルとほぼ同じ
・顔はパンダ社長へ変更
・手足は上記写真と同じ、または近いデザイン。できますか?
見積もりが上がる
(2023/5/27)
具体的な単価はサンプル確定後、計算いたします。・サンプル費用は600元ほど。
(サイズ変更とデザイン変更がない場合、無料で修正2回可)
・ロット:100個
・単価:概算50元/個
本発注時は、サンプル代が返金となるか、確認いただけますか。
サンプル作成。お願いいたします。
刺繍糸と生地の色を決める
(2023/5/29)






・手足:3855
・帽子:127と135の2色
・尻尾は、白でお願いします。
さらに詳細を詰める
(2023/5/30)
足裏の糸は生産時に6032を使用します。
また、「誠」フォントデータを提供可能でしょうか。
近いフォントでよいです。頭と胴体を繋げたいです。
ピカチュウの感じです。
1回目の実物サンプルをみて、また考えます。
サンプルが仕上がる
(2023/6/08)
イメージと比べていかがでしょうか。
何点か修正したい箇所があります。
ひとまず、サンプルを国際発送いただき、到着次第、改めて訂正箇所を連絡差し上げます。
なお、工場から誠倉庫へは6/15頃に到着予定です。
サンプルが到着し、訂正仕様書を作成する
(2023/6/16)
訂正点を添付にて送付いたします。
合わせて、「誠」ロゴのフォントも送付いたします。
PC > 設定 > フォントへドラッグ(=インストール)いただき、閲覧ください。
現状、サイズは約2.0cmです。
・帽子のそのまま
・顔の形を丸から少し横に長い楕円に変える
・目の形も丸から少し横に長い楕円に変え、現状よりも一回り大きくする
↓
結果、目の上部と帽子の先の距離を、約1.0cmにする。
二度目のサンプルが出来上がる
(2023/6/28)
イメージと比べていかがでしょうか。
国際発送お願いいたします。
なお、工場から誠倉庫へは6/15頃に到着予定です。
アンケートを取る
(2023/7/3)
ぬいぐるみOEM。34日目。
修正を加えたサンプルが到着しました。左と右。どちらが好きですか?#パンダアンケート
— パンダ社長@中国輸入代行「誠」OEM受託と無在庫直送の専門業者 (@makoto1688) July 3, 2023
デザインものは、アンケートを取ってみるのも参考になると思います。
今回は、2つのサンプルを比べていただき、好みの方を選んでいただきました。
デザインや機能は、OEMしている過程で、知らぬ間に主観が入ってくることもあります。
アンケートを取ったり、人に相談してみるなどで、改めて市場のニーズを確認する工程を入れてみてはいかがでしょうか。
一旦、ペンディング
今回は、ぬいぐるみ工場の品質チェックのために、パンダ社長のぬいぐるみを作ってみました。
今後、販促品もしくはグッズとして小売りするのかは未定です。
他にもぬいぐるみの工場はたくさんありますし、抜き打ちチェックではないですけれど、不定期にサンプル作成を依頼していきます。
今回はぬいぐるみを通じ、工場の品質チェックを行いましたが、当社は普段より、さまざまな製品に対し工場の品質チェックを行っています。
また、品目数が多岐に渡り、ありとあらゆる製品に対しチェックできるわけではありませんが、大口取引の場合は、工場へ出向き、生産管理をおこなうこともあります。
中国でOEM生産するときのポイント
今回製作したパンダ社長のぬいぐるみは、敢えてOEMという方法を取りました。
OEMとは、中国にあるメーカーに生産を委託することです。
製品の企画や仕様は、依頼者(今回の実例ですと私)が行いました。
また、イラストレーターやフォトショップを使っての立体図や三面図は一切提供しませんでした。
これは、OEMをなさりたい方でもイラストレーターやフォトショップの操作がわからない方もいらっしゃることを想定し、参考になればという想いがあってのためです。
以下、パンダ社長ぬいぐるみを生産するにあたってのポイントを記します。
貴社のOEMの参考にどうぞです。
詳しくみていきましょう。
工場探しから代行業者へ委託する
工場は、自身で探しても、代行業者へ委託してもどちらでも構いません。
ただし、貴社が製作なさりたい製品に関する情報がネット上にあるのであれば、代行業者へそのURLを伝えた方がスムーズに進行することは間違いありません。
たとえば、1688.comで「よいな!」と思った製品に対し、画面上の写真のみを代行業者へ共有しますと、代行業者は写真をもとに、対応できる工場を探すことになります。
一方、はじめから当該URLを代行業者へ提供すれば、代行業者がその商品ページに記載の販売情報をもとに、工場へコンタクトを取ってくれます。
貴社の条件と合わずとも、商品ページ内の情報から新たな工場を紹介してくれることもあります。
わたしは以前に、中国でぬいぐるみの工場視察ツアーをおこなったことがあり、スタッフもその工場を把握していたので、「以前にツアーで伺ったぬいぐるみ工場へ依頼お願いします」という依頼になりました。
工場から似ている製品を提供いただく
ぬいぐるみのOEMに関わらず、生産実績がある工場であれば、過去に生産した製品を持っていることがあります。
今回は、パンダ社長のイラスト(jpg)1枚の情報だけでOEM生産に至りました。
情報源は次の写真のみです。
すると、工場の生産実績事例として、次のような写真が上がってきました。
しめしめ。
これで、OEMの大半は見えた感じでした。
即断即決
今回は、仕様書もなく、「これと同じものを作成してください」レベルでの製作です。
ですから、パンダ娘(誠スタッフ)も工場もとても迷惑だったと思います。
そして、質問や確認を受けるであろうことは想像しており、質問があれば即断即決の姿勢で返答していました。
迷惑をかけるかけないに関わらず、即断即決は意識しています。
これは相手のことを想ってのことです。
「一緒に考えていければ」とか「ご相談させていただければ」とか。いう気持ちもわからなくはありませんが、多くの場合、優柔不断なんです。
あと、お金がないことも前提にあると思います。
質問は端的に
文章は2文までルールでやり取りしています。
もし、あなたが逆の立場で、異国の言語でサポートするとしたら、どうなんでしょう。
日本語のネイティブでも、長文をずらずらと書かれて質問されるとイヤな気持ちがしませんか。
外国人ならさらに然りだと思うのですね。
よい仕事をしていただくために、文章は2文まで。
そして、質問したいときには、極力Yes or Noで返答できる質問を。
敬語で会話する
私は普段より、中国側スタッフに対し敬語で会話しています。
理由は3つです。
1つ目は、スタッフが敬語に慣れていただき、自然に使えるようになってほしいため。
2つ目は、取引先に対し粗相が無いようにしたいため。(かもすると、ビジネスチャンスさえ逃します)
3つ目は、私自身がスタッフをリスペクトしているから。
丁寧語、尊敬語、謙譲語を100%使いこなしましょう!と言っているわけではありません。
相手に対する心遣いや気持ちを敬語を通じて伝えたい。
その結果、コミュニケーションも円滑になり、自身がほしい結果(=今回は、パンダ社長のぬいぐるみをイメージ通りに仕上げること)を得やすくなります。
外国人が日本語の敬語を習得することはとても難しいんです。
普段から使っていないと、なかなか発せるものではないです。
オリジナルぬいぐるみ製作に使う主な布生地
オリジナルぬいぐるみ製作に使う材料は、布生地と綿です。
特別な事情がない限り、封入する綿は工場へお任せするのが一般的です。
たとえば、ウィグル産の綿がよいとか自前で用意した綿がよいなどある場合は、事前に工場へ伝えておくとスムーズです。
ここでは、布生地について紹介します。
No. | 手触り | ぬいぐるみの目安サイズ | |
1 | ソフトボア 1.5mm | 柔らかい | 小さ目(~20cm) |
2 | ソフトボア 2mm | 柔らかい | ふつう(20cm前後) |
3 | サラボア 5mm | ふつう | 大きい(30cm~) |
4 | ベルボア | ふっくら(ソフトボアより長い) | 特になし |
5 | 台湾ベロア | 柔らかく、高級感あり | 特になし |
刺繍糸については、工場より提案がいくつかあります。
実例でも紹介しているように見本が届きますので、その中から近いものを選べばokです。
パソコンの画面ですと、実物と色味が異なることがありますが、既製品のぬいぐるみをベースにどの刺繍糸を使用しているかを確認することで、誤差はある程度抑えられると思います。
オリジナルぬいぐるみ製作は、こんな方にオススメです
オリジナルぬいぐるみを使用した販促は、自社のイメージアップや認知向上につながりやすいです。
結果、売上アップにも期待できます。
特に、女性や子供をターゲットにした販促は、ぬいぐるみと相性がよく、行政をはじめ、名の知れている多くの企業では、自社マスコットキャラクターを採用しています。
ぬいぐるみを核に、グッズへと展開することもできます。
中国輸入代行誠では、中国青島にある数多くの取引実績のある工場を紹介することができ、経験豊富なスタッフが貴社と工場を円滑に仲介させていただくことができます。
サンプル作成のみでのサポートや本注文時は100個から10万個までサポート可能です。
まずは、お気軽にお問い合わせください。
ぬいぐるみ製作を依頼いただいた方のニーズ
- UFOキャッチャーの景品を作りたい
- 自社キャラクターをぬいぐるみにしたい
- 従業員に配布したい
- ご当地キャラをぬいぐるみにしたい
- 販売用に台紙つきのぬいぐるみを製作したい
- イベントのノベルティとしてぬいぐるみを製作したい
- 個人でデザインしたキャラクターをぬいぐるみにしたい
- アーティストグッズとしてぬいぐるみを製作したい
オリジナルぬいぐるみ製作に関するFAQ
結論:はじめてのオリジナル製品を製作するなら、ぬいぐるみもアリ!
ぬいぐるみを使用した販促は、自社のイメージアップや認知向上につながりやすいです。
結果、売上アップにも期待できます。
また、ぬいぐるみは、はじめのオリジナル製品製作の題材としても取り組みやすいです。
仕様書や三面図はあるに越したことはありませんが、実績のある工場であれば、いくつか近いサンプル品を提案してくれるからです。
工場や代行業者とのやり取りについては、本文を参考にいただくことで、より円滑にオリジナル製品を製作できるようになります。
ご紹介しました「ユニファースト様」や「BANDAI NAMCO様」「三英貿易様」等々、ぬいぐるみ製作の老舗ではありますが、生産は中国の工場へ委託しています。
つまり、生産拠点は、当社と変わりありません。
小ロット!高品質!とまでは謳えないかもしれませんが、まずはお見積りからだけでもご依頼いただければと思います。
貴社と工場を円滑にお繋ぎいたします。