こんにちは!
中国輸入代行「誠」のパンダの社長こと酒井(@makoto1688)です^^
このような疑問にお答えします。
▼中国からの仕入れ先に関するtweet▼
無在庫の仕入先なら、タオバオや天猫が定番です。一方、経験を積んだ人は、1688や京東商城も仕入先に加わります。1688は売れ筋の在庫をストックするために利用します。京東商城は、どこにも在庫がなかったときの最後の砦として利用します。中国輸入での無在庫販売ならこの4モールで十分です
— パンダの社長(酒井隆太)@中国輸入代行「誠」 (@makoto1688) April 26, 2022
この記事は、長年、貿易業を営むパンダ社長が書いています。
それでは見ていきましょう。
(タップできる)もくじ
天猫、タオバオ、アリババの違い(概要)
中国輸入での主な仕入れ先は、「タオバオ」「アリババ」「天猫」です。
それぞれの違いを一覧でまとめます。
特徴 | 天猫 | タオバオ | アリババ(1688) |
出品者 | 業者(法人) | 業者(個人・法人) | 業者(法人) |
ターゲット | 個人・法人 | 個人・法人 | 法人(・個人) |
販売価格 | 高目 | ふつう | 安目 |
品質 | 良い | 悪い~良い | ふつう~良い |
最小ロット | ほぼ1点 | ほぼ1点 | 複数点 |
取扱い点数 | ふつう | 非常に多い | ふつう |
その他 | 高品質の商品が多い | 無在庫セラーもいる 粗悪品もある | 下請け工場や卸の出店が多い |
なお、アリババは中国版と国際版の2つがあります。
日本から「アリババ」で検索すると、Alibaba.comがヒットします。
しかし、アリババの国際版であるAlibaba.comでは中国からは購入できません。
1688で検索し、代行業者へ購入を依頼しましょう。
1688は中国国内向けのアリババのため、Alibaba.comに比べ同じ商品でも安価に購入できることがあります。
1688とAlibaba.comの違いは、次の記事を参考にどうぞ。
天猫とタオバオの基本的な違い
天猫(Tmall)とタオバオ(Taobao)は、いずれも中国の大手ECプラットフォームであり、アリババグループによって運営されていますがいくつかの点で大きく異なります。
まず、天猫はB2Cモデル(企業対消費者取引)で、法人のみが出店可能です。
天猫に出店するためには、厳格な審査や営業許可証が必要で、信頼性の高い企業が揃っているため正規品や高品質な商品が多いのが特徴です。
一方、タオバオはC2Cモデル(個人対個人取引)で、個人も簡単に出店できるため商品の価格が低く抑えられることが多いです。
ただし、模倣品や粗悪品も混在しているため、購入者は慎重な商品選びが求められます。
これらの違いにより、消費者は購入の目的に応じて、天猫を信頼性重視の選択肢としてタオバオをコストパフォーマンス重視の選択肢として使い分けることが推奨されます。
仕入れ先(天猫、タオバオ、アリババ)ごとの用途
「タオバオ」「アリババ」「天猫」のそれぞれの特徴に応じ、用途が異なります。
自身にあったモールで商品リサーチや店舗リサーチを行うのが効率的です。
なお、「天猫」と「タオバオ」は、「タオバオ」からアクセスすると検索に「天猫」もヒットする仕様です。
用途は同じと考えて問題ありません。
詳しくみていきましょう。
天猫・タオバオでの用途
1つ目は、天猫・タオバオの用途です。
天猫・タオバオでリサーチするシチュエーションは次のようなケースです。
- 無在庫で販売している人
- 有在庫で販売をはじめた初心者
- OEMでサンプルを作成するためのサンプルを手配したい人
①無在庫は1商品1点での仕入れが基本になるので必然的に天猫・タオバオでのリサーチになります。
②有在庫販売は、売れ行き調査のために初心者にとっては小ロットで購入できる天猫・タオバオが有効です。
1点での仕入れでは調査にはならないので、最低でも3点は仕入れるとよいかと思います。
③OEMのイメージを膨らませるために、既製品を天猫・タオバオで購入してそれをベースに詳細を詰めていく方法です。
1688での用途
2つ目は、1688の用途です。
1688でリサーチするシチュエーションは次のようなケースです。
- 有在庫でのリピート発注
- OEMでの工場調査
- 在庫を確保した無在庫販売
- 無在庫販売で何としても調達する必要がある
- 高額商品の無在庫販売
①有在庫販売では、はじめは小ロットで天猫・タオバオで仕入れて、売れ行きがよい商品をリピート注文するときに、単価が安目でロット販売の1688を利用します。
②1688は、工場や卸、メーカーが多く出店しているモールのため、OEMをやる人は1688でリサーチするのがよいです。
③~⑤については、以下で詳しく説明します。
在庫を確保した無在庫販売とは?
ある程度の期間、無在庫で販売していると、よく売れる商品がわかってきます。
そのような商品が在庫切れになると、売上ロスが起こります。
また、在庫が確保できていないのに販売しているということで、エンドユーザーからのクレームに繋がるケースもあります。
そこで、予め、売れ筋のみ多目に在庫を確保する手段が有効になります。
1688は、複数ロットでの購入のため、タオバオに比べ単価が安目です。
タオバオよりも安く仕入れられるため、利益率が向上します。
また、在庫リスクは、販売データ実績に基づいているため、よほどのことが無い限りリスクにはならないです。
無在庫販売で何としても調達する必要があるケースとは?
無在庫販売で売れたとき、仕入れを想定していたタオバオや天猫の商品ページを確認しますね。
しかし、商品登録したときには在庫があったけれど、商品が売れたときに見てみたら「在庫切れ」だったということは、比較的よく起こることです。
そして、タオバオや天猫の他の店舗も探してみても、在庫がない。
仕方なく販売ネットモールでキャンセルすると、クレームに繋がったり、販売モールのルールでアカウントに影響が出たり。
そのような時の最後の砦として、1688で商品リサーチすると案外見つかります。
1688は最低2点からの店舗が多いですが、背は腹に変えられないです。
アリババで2点購入して、1点をエンドユーザーへ手配しましょう。
また、少し単価は上がりますが、京東商城も仕入れ先の1つとして持っておくとよいでしょう。
残りの1点は、廃棄するか、代行の倉庫で保管するかの選択肢もありますよ。
高額商品の無在庫販売とは?
1688には、稀に1点から購入できる商品が存在します。
そのような商品は、次のような理由で、1点から購入できます。
- 決算や廃業等の理由で、在庫を売り減らしたいため
- 期間限定セールによる集客のため
- 比較的単価が高く(数万円以上)、1点から販売しても店舗側(工場や卸側)利益を取りやすいため
ただし、無在庫販売の場合、1688での1点購入は期待しない方がよいです。
1688で商品リサーチするなら、タオバオに集中し、出品点数を増やすことに注力した方が売上に繋がりやすいです。
仕入れ価格を下げるならタオバオ?天猫?
無在庫販売で仕入単価を下げるには、仕入先を1688にすることです。
ただし、繰り替えしになりますが、売れ筋に限った話です。
無在庫販売における仕入れ先は、原則はタオバオと天猫です。
くれぐれも、初心者の方が1688で商品リサーチすることが無いようにです。
ただし、1688を利用することで、無在庫での仕入れ価格を下げる方法があります。
同じ店舗から同じ商品を2点仕入れて配送先が1つしか選択できないと、エンドユーザーに2点配送することになります。
2点分の商品仕入れ代に加えて、代行手数料や国際送料が生じます。
そのようなことは出来る限り避けたいことでしょう。
「誠」の倉庫保管機能を活用すれば、この問題を解決することができます。
結論:倉庫を活用することで、2点仕入れても、1点を発送し、1点を倉庫保管することができます。
詳しくみていきましょう。
新規注文タブから注文する
倉庫保管が不要な商品も必要な商品も、はじめは新規注文タブから注文します。
タオバオの商品ページのURLや数量、バリエーション、検品オプションを選択してください。
選択項目の末尾に、[倉庫保管]の欄があります。
倉庫保管する商品は、「はい」を選択してください。
注文履歴タブで到着状況を確認する
続いて、注文履歴タブを開いてください。
商品が到着すると、ステータス欄が[誠到着]に変わります。
ステータス欄が[誠到着]に変わると、[発送依頼]ボタンが出現します。
発送したい数量と配送先情報を入力する
発送したいタイミングで、[発送依頼]ボタンを押してください。
発送したい数量と配送先情報を入力すれば完了です。
なお、倉庫保管中の商品も注文システム内で一覧で閲覧でき、エクセルで抽出することもできます。
どちらで買うべき?消費者目線での使い分けガイド
中国のECプラットフォームである天猫とタオバオ、さらにはアリババは、それぞれ異なる特徴を持っています。
どのプラットフォームで商品を購入するべきかは、目的やニーズによって異なります。
たとえば、高品質で信頼性の高い商品を求める場合と、安価な商品を大量に仕入れたい場合では選ぶべきプラットフォームが異なるのです。
ここでは、消費者目線での使い分け方法を詳しく解説します。
詳しくみていきましょう。
天猫を利用するべき場合
天猫(Tmall)は、中国国内外の法人が出店しているB2Cプラットフォームです。
天猫では厳しい審査をクリアした企業だけが出店できるため、商品は正規品であることが保証されており模倣品や粗悪品のリスクが非常に低いです。
信頼性が重視される商品、たとえばブランド品や電子機器、日用品などを安心して購入したい場合、天猫は最適な選択肢です。
また、商品の返品や交換対応も充実しているため、アフターサービスを重視する消費者にも向いています。
公式:天猫
タオバオを利用するべき場合
一方、タオバオ(Taobao)はC2Cプラットフォームで、個人や小規模事業者が出店しています。
商品の種類が非常に多く、価格も手ごろなため、コストパフォーマンスを重視する場合に適しています。
たとえば、流行のファッションアイテムや小物、趣味の商品を安く購入したい場合、タオバオは魅力的です。
しかし、模倣品や品質にばらつきがあるため、購入時には出品者の評価や口コミを確認し慎重に商品を選ぶことが重要です。
公式:タオバオ
アリババを利用するべき場合
さらに、アリババ(Alibaba)はB2Bプラットフォームで、特に大量仕入れをしたい事業者に適しています。
アリババは主に法人を対象としており、大口注文に対応できる企業が多く存在します。
そのため、個人利用者にはあまり適していませんが、たとえばOEM製品や卸売商品を仕入れて再販したい場合やビジネスをはじめたばかりの方には最適です。
アリババは大量注文が前提となるため少量での購入はタオバオや天猫の方が便利です。
公式:アリババ
補足:アリババ1688には一次工場はほぼ出店していない話
アリババには、多くの工場が出店しています。
ただ、工場とっても、アリババに多いのは二次工場、三次工場といった下請け工場です。
商品ページの写真をみると、いかにも凄そうな工場の写真もありますが、一次工場の写真や全く関係のない工場の写真であることもあります。
業種にもよると思いますが、一次工場はお金をかけてアリババへ出店しなくても集客できます。
下請け工場を判断する方法
下請けだから悪いという話ではありません。
しかし、取引を検討している工場がどのようなレベルの工場なのかを知ることは、OEMの成功を占う部分でもあります。
現に、多くのOEM企業は現地視察で工場の見極めを行うくらいです。
輸入ビジネスを実践している人は、次の考え方で判断してみてください。
下請け工場 → 人件費が安い → 中国の内陸か西部に所在がある
中国語が話せても話せなくても、工場の実態を把握することはとても難しいです。
一方で、代行は工場との取引が長いため、信頼できる工場を紹介してくれる可能性が高いです。
代行手数料はかかりますがトータルで考えた時にどちらがよいのかは吟味する価値はあるでしょう。
まとめ
- 天猫(Tmall)は法人のみが出店可能で、品質と信頼性が高い商品が多い。
- タオバオ(Taobao)は個人でも出店可能で、安価な商品が豊富だが、模倣品のリスクがある。
- 天猫はB2C、タオバオはC2Cの取引モデル。
- 購入者のニーズに応じて、信頼性を重視するなら天猫、コスト重視ならタオバオを選ぶ。
- アリババ(Alibaba)は主にB2B向けで、大量仕入れやOEM商品に適している。
ご質問、いつも歓迎です!
本日もお読みいただき、ありがとうございました^^