こんにちは!
中国輸入代行「誠」のパンダ社長こと酒井(@makoto1688)です^^
このような疑問にお答えします。
▼PayPal決済に関するtweet▼
中国輸入でPayPal決済といったとき、代行業者のPayPalアカウントは、日本版なのか中国版なのかを確認しておくとよいですよ。中国版は日本版に比べ、決済手数料が0.5%高いですね。また、手数料を貴店が負担する場合、月額利用料の有無や為替の上乗せまで試算して、はじめてコスパがわかります
— パンダの社長(酒井隆太)@中国輸入代行「誠」 (@makoto1688) January 25, 2022
この記事は、株式会社誠名義で日本法人のPayPalアカウントで決済をサポートしているパンダ社長が書いています。
それでは見ていきましょう。
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中国輸入でのPayPal決済の種類
中国輸入の代行業者の多くが、決済方法にPayPalを採用しています。
物販ビジネスにおいて、資金繰りは重要です。
PayPalが利用できることは、つまりクレジットカード決済ができるのと同じなので、最大2ヵ月、延勘(のべかん)にすることができます。
ここで気を付けておきたいのは、中国輸入でのPayPal決済には、日本国内決済と、海外向け決済で手数料に違いがあるということです。
以下は、日本版のPayPalの決済手数料の一覧です。
月間のペイパルによる売上高 | 決済手数料(国内) | 決済手数料(海外) |
---|---|---|
30万円以下 | 3.6 % + 40 円 / 件 | 4.1 % + 40 円 / 件 |
30万円超 100万円以下 | 3.4 % + 40 円 / 件 | 3.9 % + 40 円 / 件 |
100万円超 1,000万円以下 | 3.2 % + 40 円 / 件 | 3.7 % + 40 円 / 件 |
1,000万円超 | 2.9 % + 40 円 / 件 | 3.4 % + 40 円 / 件 |
たとえば、PayPalで10万円を決済したとします。
決済手数料は、次のとおりです。
0.5%の違いで、500円の差が生じることがわかります。
- 日本版PayPalから海外(中国)のPayPalへ決済した場合:4,140円(100,000円×4.1%+40円)
- 日本版PayPalから日本のPayPalへ決済した場合:3,640円(100,000円×3.6%+40円)
日本版PayPalに対応した代行業者を選ぶべし
代行業者選びにおいて、PayPal決済手数料まで見ている人は多くはないかもしれません。
料金重視で選んだ結果、思ったよりも請求金額が高かった!ということもよくあることではないでしょうか。
PayPal決済手数に限っていえば、次の視点を参考にするとよいです。
詳しくみていきましょう。
代行業者のPayPalは、日本版か中国版か
代行業者のホームページにPayPal対応と記載があっても要注意です。
なぜなら、代行業者のPayPalには、日本版PayPalと中国版PayPalの2種類あるからです。
日本版であれば、あなたの日本版PayPalから代行業者の日本版PayPalへ決済することになりますから、決済手数料は3.6%+40円です。
一方、中国版PayPalであれば、あなたの日本版PayPalから代行業者の中国版PayPalへ決済することになりますから、決済手数料は4.1%+40円です。
日本版PayPalをサポートした代行業者を選ぶべし!
0.5%の差です。
たとえば、年間100万円を決済すると、金額ベースでは5,000円の差です。
案外、中国版のPayPalにのみ対応している代行業者っていますよ。
ホームページからはわからない部分なので代行業者へ直接確認してみてくださいね!
PayPal決済手数料は、代行業者負担か貴店負担か
日本版PayPalをサポートした代行業者を選ぶべきことはわかりました。
次に、PayPal決済手数料を、代行業者とセラーとのどちらが負担するかという点も考慮しておきましょう。
PayPal決済手数料を代行業者が負担するなら、3.6%+40円は丸々あなたの利益です。
ただし、次の点まで考慮して判断しないと危険です。(=損をします。)
月額利用料や為替の上乗せ分はいくらか
「日本版PayPalをサポートしていて、かつ、決済手数料も代行業者負担だ~。」
「やったー!これで、数万円利益改善できる~。」と思ったあなた、ちょっとお待ちください。
- 月額利用料はかかっていませんか?
- PayPal決済手数料以上に、月額手数料がかかっていませんか?
- 為替レートは、プラスいくらですか?(どの代行業者も+0.5~+2.0で設定しています。相場は+1.0円です)
- 為替レートの上乗せ分は、ゼロということはありませんよ?
PayPal決済手数料を代行業者が支払うとしましょう。
仮に、月額利用料が3万円だとすると、PayPalでの決済金額が月に約90万円(90万円×3.6%+40円=32,460円)以上でなければ、少なくとも2,460円分(=32,460円-30,000円)を損していることになります。
32,460円のPayPal決済手数料を代行業者が支払ってくれてはいますが、あなたも3万円の月額利用料を支払っています。
つまり、月額利用料が3万円の代行業者に、月に約90万円分をPayPalで決済することは、月額無料でPayPal決済手数料3.6%+40円をユーザーが負担する代行業者と等価です。
(月額利用料が1万円であっても、PayPalでの決済金額は約30万円以上がトントンのラインになります)
タオバオでPayPal決済する方法と注意点
PayPalは、タオバオでも決済することができます。
商品をカートに入れて、決済方法でPayPalを選択してください。
店舗が支払い方法に、PayPalを設定していればどなたでも決済ができます。
ただし、次の2点に注意してください。
詳しく見ていきましょう。
海外向けの決済手数料が適用される
中国輸入でのPayPal決済の種類で紹介したように、海外向けの決済手数料は国内向けに比べ割高です。
たとえば、30万円以下の決済ですと、国内向け3.6%+40円に対し、海外向け4.1%+40円といった具合です。
タオバオでクレジットカードで決済すると、手数料は3%です。
PayPalの買い手保護制度が不要であれば、クレジットカード払いもありでしょう。
為替はPayPalが設定したレートが適用される
PayPalは、独自の為替レートを設定しています。
クレジットカード会社ですと、2.0%~2.3%が相場です。
PayPalは、基本レートに4.0%が上乗せされます。
注意:PayPalで決済ができない理由
PayPalでは、一度の決済額が10万円を超える場合、本人確認手続きを求められていました。
しかし、2023年9月現在、10万円以上での決済に伴う本人確認手続きは撤廃され、かつ一度の支払い限度額は100万円までに引き上げられています。
ただし、支払いができない事例もあります。
以下に、支払いができない理由を書いておきます。
- 自身のクレジットカードにおいて、一度の支払い金額の上限を越えている
- 支払い先のPayPalのアカウントがビジネスアカウントで、かつ本人確認を終えていない
- 支払い先のPayPalのアカウントがパーソナルアカウントで、かつ一度の支払い金額が10万円を超えている
- 一度に100万円を越える金額を決済しようとしている
補足:中国版のPayPal決済手数料
以下は、中国版のPayPalの決済手数料の一覧です。
中国版のPayPalは、日本人であれば、中国版のPayPalを利用することはほぼないと思います。参考までです。
Monthly Sales (USD) | Fees | |
---|---|---|
Standard rate | $3,000 or lower | 4.4% + $0.30 USD** |
Discounted rate | $3,000 – $10,000 | 3.9% + $0.30 USD** |
$10,000 – $100,000 | 3.7% + $0.30 USD** | |
Higher than $100,000 | 3.4% + $0.30 USD** |
簡単のため、為替レートを1$=100円で換算すると、次の通りです。
Monthly Sales (円) | Fees | |
---|---|---|
Standard rate | 300,000円以下 | 4.4% + 40円 |
Discounted rate | 300.000円 – 1,000,000円 | 3.9% + 40円 |
1,000,000円 – 10,000,000円 | 3.7% +40円 | |
10,000,000円以上 | 3.4% +40円 |
まとめ
PayPal決済手数料で代行業者を査定するとき、コスパ最強の代行業者は、次の条件をすべて満たすところです。
- 日本版PayPalで決済できる
- 決済手数料は代行業者負担
- 月額利用料0円
- 為替の上乗せなし
ただし、今のご時世、そのような代行業者は存在しません!
もしあれば、不採算で潰れます。。代行手数料5%の世界で、月額無料で、PayPal決済手数料3.6%+40円を負担していたら、家賃や人件費が払えないです。システムを自社開発して、青島という上海に比べ地代や人件費を抑えられている当社の発言です。
ご質問、いつも歓迎です!
本日もお読みいただき、ありがとうございました^^