輸入許可通知書の見方とは?関税・消費税の確認箇所と入手・再発行

こんにちは!

中国輸入代行-誠(Makoto)のパンダ社長こと酒井隆太(@makoto1688)です^^

 

パンダ娘
先日荷物が届きました。
ダンボールの側面に「輸入許可通知書」という資料が添付されていたのですが、見方がよくわかりません。
そもそも「輸入許可通知書」って何ですか?

 

このような疑問にお答えします。

 

輸入許可通知書に関するPost

この記事は、長年、中国輸入代行を営むパンダ社長が書いています。

輸入許可通知書とは、いわば貨物のパスポートであり、納税の証明書です。
「よくわからないから」と捨ててしまうと、確定申告で損をしてしまう可能性がありますよ!

それでは見ていきましょう。

 

輸入許可通知書とは?確定申告や消費税還付に必要な重要書類

輸入許可通知書と確定申告の準備

輸入許可通知書は、海外から仕入れた商品が日本の税関を通ったことを証明する公的な書類です。

商品にかかった関税や消費税などの納税額が詳細に記載されており、確定申告や消費税還付の手続きに欠かせません。

単なる荷物の許可証ではなく、税務調査でも提出が求められる非常に重要なお金に関わる書類です。

輸入許可通知書の主な役割は以下の通りです。

  • 輸入が合法的に許可されたことの証明
  • 支払った関税や消費税額の証明(経理処理の根拠)
  • 消費税還付申告時の必須添付書類

 

詳しく見ていきましょう。

 

輸入許可通知書と輸入許可書に違いはある?

実務上、「輸入許可通知書」と「輸入許可書」はまったく同じ書類を指しています。

以前は紙の書類に税関のハンコが押されて交付されていたため、「輸入許可書」と呼ばれていました。

現在はNACCS(ナックス)というシステムで電子的に処理されるため、「輸入許可通知書」という名称に変わっています。

どちらも税関が「輸入してOK」と証明した書類であることに変わりはありません。

名称の違いは気にせず、経理上の重要書類として同じように扱ってください。

 

【重要】輸入許可通知書には7年間の保存義務がある

関税法により、輸入許可通知書をはじめとする貿易関連書類には、原則として7年間の保存義務が定められています。

これは、輸入申告や納税が適正に行われたかを、税関が後から事後調査できるようにするためです。

もし税関の事後調査が入った際に書類がないと、経費として認められず追徴課税を受けるリスクがあります。

紙で受け取った場合はファイルに綴じ、電子データ(PDF)の場合はクラウド等に安全に保管しましょう。

確定申告が終わったからといって、絶対に捨ててはいけません。

 

【図解】輸入許可通知書の「見方」とチェックすべき重要項目

輸入許可通知書の見方と重要項目の図解

輸入許可通知書には多くの項目が並んでいますが、すべてを理解する必要はありません。

中国輸入ビジネスの実務において、必ず確認すべき重要な項目は4つのブロックに分かれています。

「申告番号などの基本情報」「貨物の明細」「関税・消費税の金額」「通関区分」の4点です。

ここでは、それぞれの見方と確認すべき理由を図解とともにわかりやすく解説します。

 

詳しく見ていきましょう。

 

1. 申告番号・輸入者・輸出者などの基本情報

書類の右上や上部には、今回の輸入を特定するための基本情報が記載されています。

まず一番右上にある「申告番号(輸入許可番号)」は、確定申告で経費と紐付けるための最重要番号です。

次に、「輸入者」の欄にあなた自身の名前や会社名、住所が正しく記載されているかを確認します。

また、「仕出人(輸出者)」の欄には、中国の代行業者や工場の情報が記載されています。

これらの情報が間違っていると、税務調査であなた自身の仕入れだと証明できなくなるため注意が必要です。

 

2. 貨物明細(品名・HSコード・数量)

中段には、輸入した商品の具体的な明細が記載されています。

「品名」や「数量(重量・個数)」が、実際に発注したインボイスの内容と一致しているか照らし合わせましょう。

また、「税表番号(HSコード)」という項目は、その商品がどの関税率に分類されたかを示す世界共通の番号です。

このHSコードの分類によって関税率が大きく変わるため、不自然に高い関税を取られていないか確認する目安になります。

中国輸入で扱う商品のHSコードについては、事前にしっかり把握しておきましょう。

 

3. 関税・消費税・地方消費税の納税額

書類の下段にある税額欄は、輸入ビジネスの経理において最も重要な部分です。

「関税」「消費税」「地方消費税」のそれぞれの金額が明記されています。

関税は商品の仕入れ原価(経費)として計上し、消費税と地方消費税は消費税の申告時に「仮払消費税」として控除の対象になります。

この税額がわからないと、正しい利益計算や消費税還付の手続きができません。

届いた通知書の税額部分は、必ず会計ソフトへ正確に入力するようにしてください。

 

4. 通関区分(区分コード)でわかる審査状況

輸入許可通知書の区分コード確認箇所

書類の上部にある「区分」というコードを見ると、税関でどのような審査が行われたかがわかります。

「1」なら簡易審査で即時許可が下りており、スムーズに通関できた証拠です。

「2」は書類審査、「3」は現物検査(X線検査や開封検査)が行われたことを意味します。

「3X」や「3K」が付いている場合は、税関で荷物が開けられたり、詳しく調べられたりしています。
区分3になると通関に日数がかかるため、到着が遅れる原因になります。
区分コード説明
1簡易審査。過去の輸入実績が豊富で問題がない場合、自動で即時許可になります。
2通常審査。税関による書類チェックが行われます。状況により区分3へ回ることもあります。
3X大型X線検査が行われたことを示します。
3R貨物の保管場所まで税関職員が出向き、現物を開封して確認します(時間がかかります)。
3K税関の専用検査場で現物を開封して確認します。
3M見本(サンプル)の確認が行われます。

 

輸入許可通知書の入手方法・受け取り方は3つ【原本・PDF】

輸入許可通知書の入手・ダウンロード

輸入許可通知書を入手する方法は、主に「荷物に添付される原本」と「システムからのPDFダウンロード」があります。

ご自身の輸入スタイルや利用している業者に合わせて、確実に入手できる方法を把握しておきましょう。

輸入許可通知書を受け取る3つのパターンは以下のとおりです。

 

詳しく見ていきましょう。

 

到着した荷物の側面に添付(ダンボールを確認)

ダンボール側面の輸入許可通知書

最も一般的な入手方法は、届いた荷物の外箱に直接貼られているパターンです。

ダンボールを開封する前に、側面に貼り付けられている透明なビニール袋を確認してください。

インボイスなどの書類と一緒に、A4サイズの輸入許可通知書が折りたたまれて入っているはずです。

これは通関業者が親切に添付してくれているものですが、運送中に剥がれてしまうこともあります。

荷物が到着したら、まずは書類がしっかり添付されているかを必ずチェックしましょう。

AmazonのFBA倉庫などに直送する場合、荷物は手元に届かないためダンボールからは回収できません。
その場合は、通関業者から別途郵送やメールでPDFが届くことが多いですよ!

 

NACCS(ナックス)からPDFをダウンロードする

NACCS(ナックス)とは、税関や通関業者が利用する輸出入・港湾関連情報処理システムのことです。

事前に無料登録をしておけば、ご自身のPCからいつでも輸入許可通知書をPDFでダウンロードできます。

電子データとして保存できるため紙の保管場所を取らず、紛失のリスクもありません。

継続的に中国輸入を行う事業者の方には、最もおすすめの管理方法です。

登録には「輸出入者コード」が必要ですが、個人事業主でも無料で取得可能です。

NACCSは個人でも利用できます!
利用に必要な「輸出入者コード(税関発給コード)」も、税関のサイトから無料で申請できますよ。

 

通関業者(DHLやFedExなど)へ発行依頼する

ダンボールに書類が添付されておらず、NACCSの登録もしていない場合の入手方法です。

日本側で輸入通関手続きを行った通関業者(DHL、FedEx、佐川急便など)へ直接連絡して発行を依頼します。

運送会社のカスタマーサポートに荷物の追跡番号を伝え、「輸入許可通知書のPDFを送ってほしい」と依頼してください。

多くの国際クーリエ業者は、依頼すればメールでPDFデータを速やかに送付してくれます。

FBA直送を利用して手元に荷物が届かない場合も、この方法で確実に入手しておきましょう。

 

国際郵便(EMSや小形包装物)の場合、輸入許可通知書は発行される?

国際郵便物課税通知書 ハガキのイメージ図

中国輸入の無在庫販売などでよく使われる「EMS」や「小形包装物(eパケットなど)」といった国際郵便の場合について解説します。

結論から言うと、国際郵便を利用したケースでは、原則として輸入許可通知書は発行されません。

国際郵便は一般的な商業貨物とは異なり、税関が税額を計算する「賦課課税方式」がとられます。

そのため、関税が発生した場合は、許可通知書の代わりに「国際郵便物課税通知書」という書類が荷物と一緒に届きます。

もし関税や消費税が免税の範囲内であった場合は、通知書自体が届かないのが通常です。

関税が発生した際は、配達員に税金を支払った時の「受領証」と「国際郵便物課税通知書」をセットで経費の証明として保管してください。

中国輸入代行業者を利用している場合、代行業者が関税を立て替えてくれることもあります。
その場合は、代行業者から発行される請求書や明細をしっかり確認して経費計上しましょう!

 

紛失した!輸入許可通知書の再発行(写し)をもらう手順

輸入許可通知書の再発行手続き

「ダンボールと一緒に間違って捨ててしまった!」という場合でも、焦る必要はありません。

輸入許可通知書は、適切な窓口へ連絡すれば再発行(正確には写しの再出力)が可能です。

確定申告前になって慌てないよう、紛失に気づいた時点で以下の手順で対応しましょう。

再発行の手続き方法は以下の2つです。

 

詳しく見ていきましょう。

 

税関または通関業者へ連絡する

最も確実で早いのは、その荷物の通関手続きを担当した業者(FedExやDHLなど)へ連絡することです。

手元に荷物の追跡番号(トラッキングナンバー)を用意して、カスタマーサポートへ電話かメールをします。

「輸入許可通知書を紛失したので、PDFの写しを送ってほしい」と伝えれば、スムーズに対応してくれます。

もし通関業者がわからない場合は、輸入を依頼した中国輸入代行業者に問い合わせて、日本側の配送業者と追跡番号を確認しましょう。

依頼時には、以下の情報を用意しておくとスムーズです。

  • 荷物の追跡番号(AWB番号)
  • インボイス番号やB/L番号
  • 輸入者の名称と住所
  • おおよその到着日や商品内容
代行業者経由で通関業者を探すのも手ですが、日本の配送業者がわかっているなら直接連絡した方が圧倒的に早いです!

 

NACCSで再出力(再印刷)する

すでにNACCS(ナックス)の利用登録を済ませている場合は、システム上から自分で再出力が可能です。

NACCSにログインし、「送受信電文一覧」などのメニューから過去の通関履歴を検索します。

該当する許可情報の詳細画面を開けば、何度でもPDFとして印刷や保存ができます。

ただし、システム上のデータ保存期間が過ぎている古い履歴は取り出せなくなってしまいます。

紛失に気づいたら、後回しにせず、なるべく早く再ダウンロードして保存するようにしましょう。

 

輸入許可通知書に関するよくある質問(Q&A)

最後に、輸入許可通知書について中国輸入初心者からよく寄せられる質問をまとめました。

インボイス制度との関係や、電子データでの保存ルールについてもわかりやすく回答します。

不安な点はここでしっかりと解消しておきましょう。

 

詳しく見ていきましょう。

 

輸入許可通知書がないとどうなりますか?

輸入許可通知書がないと、税務調査が入った際に深刻なトラブルになる可能性が高いです。

支払った消費税の公式な証明ができないため、仕入税額控除(消費税還付)を受けられなくなります。

また、その商品が密輸ではなく、正規のルートで輸入されたという法的な証明もできません。

最悪の場合、仕入れにかかった費用が経費として否認され、多額の追徴課税を受けるリスクがあります。

書類は絶対に捨てず、必ず7年間は安全な場所に保管するように徹底してください。

 

電子版(PDF)のまま保存してもいいですか?

はい、電子帳簿保存法の要件を満たせば、電子データ(PDF)のまま保存して全く問題ありません。

紙に印刷して保管する手間が省けるため、PDFでの一元管理が現在の主流です。

保存する際は、ファイル名に「取引年月日・金額・取引先名」などを入れて、後から検索可能にしておく必要があります。

NACCSからダウンロードしたPDFや、通関業者からメールでもらったデータは、クラウドストレージなどにバックアップを取り厳重に保管しましょう。

 

個人輸入のインボイスとはなんですか?

インボイスとは、海外の輸出者(中国の代行業者や工場)が発行する「請求書兼納品明細書」のことです。

箱の中身が何で、いくらの価値があり、どこへ送るのかが英語などで詳しく記載されています。

日本の税関は、このインボイスの金額や品名をもとに関税や消費税を計算し、輸入許可通知書を発行します。

つまり、輸入許可通知書を作成するための「根拠となる元データ」がインボイスです。

輸入許可通知書とインボイスはセットで重要な書類なので、ホッチキスで留めるなどして一緒に保管することをおすすめします。

 

インボイス制度への対応はどうすればいいですか?

輸入取引において消費税の仕入税額控除を受ける場合、海外の輸出者は日本の適格請求書発行事業者ではないため、通常のインボイス(適格請求書)は発行されません。

その代わりに、税関長が発行する「輸入許可通知書」が適格請求書の代わりとして法的に認められます。

つまり、インボイス制度下において、輸入許可通知書の重要性はさらに高まっています。

消費税の還付申告を行う課税事業者は、これまで以上に確実な書類の取得と保管が求められます。

 

まとめ:輸入許可通知書は捨てずに必ず保管しよう

  • 輸入許可通知書は、輸入の許可証であり、消費税還付に必須の「納税証明書」である。
  • 入手方法は「荷物に添付」「NACCSでダウンロード」「通関業者へ依頼」の3パターン。
  • 書類を見るときは、右上の「申告番号」と下部の「消費税額・地方消費税額」を必ずチェックする。
  • 万が一紛失しても、通関業者に連絡するかNACCSを使えば再発行(写しの入手)が可能。
  • 小形包装物やEMSの場合は、許可通知書の代わりに「国際郵便物課税通知書」が届く。
  • 税務調査に備え、インボイス(明細書)とセットで必ず7年間保存する義務がある。
輸入ビジネスでお金を残すには、関税や消費税の正しい経理処理が不可欠です。
書類の見方をマスターして、確実に利益を守っていきましょう!
ご質問、いつも歓迎です!本日もお読みいただき、ありがとうございました^^
中国輸入代行 誠
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