こんにちは!
中国輸入代行「誠」のパンダの社長こと酒井(@makoto1688)です^^
このような疑問にお答えします。
▼中国や台湾・香港仕入れでのエアガンに関するtweet▼
中華エアガンは、香港経由で輸入するのが定番でしたが、最近は「性能証明」や「製造元工場の証明書」があっても、中国の通関業者で断られます。武器へ転用できるエアガンも増えているようです。マガジンやスコープも中国側の通関で止まりやすいです。過去に通関できても、たまたまかもしれませんよ
— パンダの社長(酒井隆太)@中国輸入代行「誠」 (@makoto1688) February 18, 2022
この記事は、長年、貿易業を営むパンダ社長が書いています。
「エアガンを発送できますか?」「ナイフを発送できますか?」月に1~2回程度お問い合わせをいただきます。
それでは見ていきましょう。
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エアガンの輸入規制について
日本には、外国貿易法という法律があります。
外国貿易法では、モノや情報を輸出入する際の規制事項について謳われています。
例として、エアガン及び部品部分に関して、次のような記述があります。
スペックが高いものであれば「その他の武器」に該当し、手続が必要な場合があります。また、銃そのものでなく、部分品であっても規制対象となります。
スペックとは、初速規制のことで、改正銃刀法に記述があります。
改正銃刀法では、一定以上の威力を持つエアガンを「準空気銃」と呼んでいます。
一定以上とは、次のように謳われています。
銃口から1メートル離れた位置で、1平方センチメートル当たりの威力が6ミリBB弾で0.989ジュール、8ミリBB弾で1.64ジュール未満
エアガンの輸入に必要な手続きと書類の準備
エアガンを海外から個人輸入する場合、日本の法律や規制に従った手続きと必要な書類の準備が欠かせません。
特にエアガンは「銃刀法」や「外国貿易法」など、複数の法律に触れるため、輸入する際のルールをしっかり理解しておくことが重要です。
ここでは、エアガンの個人輸入に必要な手続きと、準備すべき書類について詳しく説明します。
詳しく見ていきましょう。
輸入に必要な手続き
エアガンを輸入する際には、事前にいくつかの手続きをおこなう必要があります。
これらの手続きにより、輸入品が日本の規制に適合していることを証明し、スムーズに通関するための準備が整います。
1. 銃刀法に基づく輸入規制の確認
エアガンの輸入では、日本の銃刀法に従った規制を満たすことが求められます。
たとえば、エアガンの銃口初速は6ミリBB弾で0.989ジュール、8ミリBB弾で1.64ジュール以下である必要があります。
この数値を超えるエアガンは「準空気銃」とみなされ、規制の対象となります。
そのため、輸入するエアガンがこの基準を満たしているかどうかを、輸入前に確認しておく必要があります。
2. 経済産業省への事前届出
一部のエアガンやその部品は、経済産業省への事前届出が必要です。
これは、エアガンが「その他の武器」に該当する可能性があるためです。
届出をおこなう際には、製品のスペックやメーカーからの証明書など、詳細な情報を提出することが求められる場合があります。
3. 海外輸入業者との調整
エアガンを個人輸入する際、輸入元である海外の業者との調整も重要です。
たとえば、台湾や中国からエアガンを購入する場合、輸出許可を取得する必要があるケースがあります。
特に、エアガンの銃口初速が日本の基準に適合しているか確認するために、輸入前に業者にチューニングや証明書の発行を依頼することが大切です。
必要な書類の準備
エアガンの輸入をスムーズに進めるためには、必要な書類を事前に揃えておくことが求められます。
以下は、エアガン輸入時に用意すべき主な書類です。
1. 製品のスペック証明書
エアガンの初速やジュール数が、日本の規制を満たしていることを証明する「スペック証明書」は、最も重要な書類の一つです。
この書類は、海外のメーカーや販売業者に依頼して発行してもらう必要があります。
たとえば、台湾の有名メーカーG&GやICSなどは、輸出用にスペック証明書を発行してくれることが多いです。
2. 初速証明書(銃口初速の確認)
銃刀法に定められた基準を満たしていることを証明するために、銃口初速が記載された証明書が必要です。
この証明書には、エアガンの種類(6ミリBB弾や8ミリBB弾など)や銃口からの初速が明記されていることが求められます。
3. 海外輸出許可証
台湾や中国などの国からエアガンを輸入する際には、輸出側の国で発行される「輸出許可証」が必要です。
特に、台湾製のエアガンは、輸出時に一定の規制があるため、販売業者から正式な輸出許可を取得しているかを確認しておきましょう。
4. 経済産業省への届出書類
前述の通り、経済産業省への届出が必要な場合は、届出書類を事前に準備しておくことが重要です。
これは、特に高威力のエアガンや、輸入するエアガンが「その他の武器」に該当する可能性がある場合に求められます。
中国からエアガンを輸入する方法
中国で生産しているエアガンを、中華エアガンと呼びます。
中華エアガンは、香港に店舗やメーカーが多くあります。
個人輸入をお考えであれば、香港に所在のある店舗が「性能証明」や「製造元工場の証明書」を発行してくれる可能性が高いです。
日本への輸入は可能です。
ただし、前述の通り、銃口初速は0.98J以下になるようにチューニングしてもらってください。
海外製エアガンは、0.98以上のものが多いですよ。
ちなみに、中国からエアガンを国際発送するには中国政府の認可が必要になります。
ただし、専門的に危険物を扱うエージェントでない限り費用対効果が悪い品目です。
そのため、一般的な代行やエージェントは取り扱わないことがほとんどです。
中国輸入におけるナイフの取扱について
結論です。
中国輸入で、ナイフは取り扱わないのがベターです。
理由は、3つです。
詳しく見ていきましょう。
中国の税関で止まる
1つ目は、中国の税関で止まるためです。
2023年現在、中国政府は危険物の輸出に対し非常に厳しい姿勢を取っています。
エアガンもナイフも軍事転用できる可能性が高いという考えが根底にあるのかもしれません。
特に、ナイフは、調理用ナイフであっても中国の税関で受付しない場合がほとんどです。
製品によっては、発送手配を行ったエージェントや代行業者も罰金や営業停止となったという話も耳にします。
販売できない可能性がある
2つ目は、販売できない可能性があるためです。
ナイフは刀剣類に分類されます。
刀剣類とは、次のようなものを指します。
- 刃渡り15cm以上の刀
- 刃渡り5.5cm以上の剣やナイフ
- やり
- なぎなた
- あいくち(ドス)
- 飛び出しナイフ
消費者が改正銃刀法に違反する可能性がある
日本では、刀剣類の所持が原則禁止されています。
改正銃刀法の範囲では、5.4cm以下のナイフであれば輸入できる可能性はありますが、外国貿易法で解説していますように、逆に輸出国で規制がかかる可能性も十分に考えられます。
ちなみに、わたしは、2016年頃に米国輸入でタクティカルペンを取扱ったことがあります。
しかし、日本税関で武器とみなされ滅却となりました。
エアガンやナイフをタオバオで直接購入する方法
タオバオやアリババでも、エアガンやサバイバルナイフを購入することができます。
ただし、タオバオの店舗は、「小売り」や「転売ヤー」がほとんどです。
そのため、輸出入に必要な書類の手配や銃口初速の調整はできない可能性が高いです。
一方、アリババの店舗は、「工場」や「メーカー」「卸」が多いです。
各種書類を揃えられる可能性はタオバオに比べ高いですし、銃口初速の調整にも対応してもらえる可能性は高いです。
ただし、アリババはロット販売のモールです。
交渉の余地はありますが、個人利用目的には向いていないです。
いづれにしても、輸出入に必要な書類が揃えられれば、調達先はタオバオでもアリババでも利用できます。
補足:台湾製エアガンの特徴と主要メーカーの紹介
台湾製エアガンは、近年その高品質とコストパフォーマンスから、世界中で人気を集めています。
特に日本のエアガン愛好家の間でも、台湾製の製品は「リアルな仕上がり」や「パーツの精密さ」が評価されており、個人輸入の選択肢として注目されています。
最後に、台湾製エアガンの特徴を詳しく解説し、主要メーカーの紹介を通じてその魅力に迫ります。
詳しく見ていきましょう。
台湾製エアガンの特徴
台湾製エアガンは、他国製の製品と比較していくつかの際立った特徴があります。
これらの特徴は、エアガン市場において台湾製品が一目置かれる理由でもあります。
精巧なデザインとリアルな作り
台湾のエアガンメーカーは、リアルさを追求した設計を行うことに力を入れています。
たとえば、G&GやICSなどのメーカーは、外装に金属パーツを多用し、実銃に近い質感と重さを再現する技術を持っています。
これにより、エアガンを手に取った際の「本物感」が非常に高く、コレクションとしても魅力的です。
優れた内部構造と耐久性
台湾製エアガンは、内部構造にも定評があります。
多くのメーカーが、メカボックスやトリガーメカニズムに独自の技術を導入しており、特に電動ガンの信頼性と耐久性が高いことが評価されています。
たとえば、ICSの製品には「分割式メカボックス」という特徴があり、メンテナンス性に優れた設計が施されています。
価格と品質のバランス
台湾製のエアガンは、価格が比較的手頃でありながら、品質は非常に高いという点でも注目されています。
たとえば、G&G製のエアガンは、リーズナブルな価格帯でありながら、パフォーマンスが安定しており、初心者からベテランまで幅広い層に支持されています。
この価格と品質のバランスが、台湾製エアガンの人気を支えている要素の一つです。
主要メーカーの紹介
台湾には数多くのエアガンメーカーが存在し、それぞれが独自の強みを持っています。
以下では、特に人気の高い主要メーカーを紹介します。
G&G ARMAMENT
G&Gは、2004年に設立された台湾の老舗エアガンメーカーです。
同社は、リアルさと高性能を兼ね備えた電動ガンやガスガンを多く手掛けており、世界中で高い評価を得ています。
G&Gのエアガンは、初めてエアガンを購入する人から、競技者まで幅広く利用されており、品質と価格のバランスが非常に優れていることが特徴です。
また、G&Gは毎年新製品をリリースしており、エアガン市場に常に新しい風を吹き込んでいます。
ICS AIRSOFT
ICSは、台湾で最も有名なエアガンメーカーの一つで、特に電動ガンの分野でリーダー的存在です。
ICS製品は、東京マルイ製品に酷似した内部メカニズムを持ちつつも、外装にはメタルパーツを多く使用しており、耐久性とリアルさを追求しています。
たとえば、ICSのM16シリーズは、メンテナンス性に優れた「分割式メカボックス」を採用しており、分解が容易であるため、内部パーツの交換や修理がしやすいのが特徴です。
KWA(KWA PERFORMANCE INDUSTRIES)
KWAは、台湾の高品質エアガンメーカーで、特にガスガンや電動ガンの分野で知られています。
同社のエアガンは、射撃性能の高さと安定した動作が評価されており、プロフェッショナルなサバゲー愛好者や競技者にも人気です。
たとえば、KWA製のガスガンは、初速の安定性や作動性において他社製品と比べても遜色なく、長時間の使用にも耐える構造が施されています。
SRC(STAR RAINBOW COMPANY)
SRCは、安価でありながら品質の良いエアガンを提供するメーカーです。
特に、SRCの製品は初心者に向けたモデルが多く、エアガンデビューを考えている人には最適な選択肢となります。
また、SRCはコンパクトなサイズのエアガンや、独自のラインナップを展開しており、幅広いニーズに応えています。
GHK
GHKは、台湾の新興エアガンメーカーで、特にガスブローバック式のエアガンに強みを持っています。
同社の製品は、実銃のリアルさにこだわり、特に木製パーツや金属パーツを使用したモデルが多いです。
GHKのAKシリーズは、実銃に近い質感を持ち、非常にリアルな射撃体験ができるため、多くの愛好者に支持されています。
補足:サバイバルゲーム関連で輸入できる商品
エアガンやナイフが輸入できなくても、サバゲー関連で輸入できる商品は多くあります。
たとえば、次のような商品です。
機械ものになると規制がかかる製品もありますが、ナイロンやアクリルなどの生地、プラスチックがベースになっている製品であれば、中国・日本共に特に規制なく輸入することができます。
- ゴーグル
- 防護マスク
- プロテクター
- サバイバルベスト
- エアガン関連のパーツ
- ホルスター
まとめ
- エアガンの輸入には日本の銃刀法による初速規制があり、0.98ジュール以下である必要があります。
- 中国や台湾からの輸入には、性能証明や製造元工場の証明書などの書類が必要です。
- 中国側の通関で、エアガンや関連部品が止められる可能性が高く、輸出許可が必要な場合があります。
- ナイフの輸入は、規制が厳しく、取り扱わないことが推奨されます。
ご質問、いつも歓迎です!
本日もお読みいただき、ありがとうございました^^