中国輸入ではヤマト利用の代行が少ない理由【通常サイズなら佐川】

こんにちは!

中国輸入代行「誠」のパンダ社長こと酒井(@makoto1688)です^^

中国輸入でヤマトの利用を検討している子侍
日本の物流キャリアでは、佐川よりもヤマトの方が安心感があります。中国輸入で荷物を日本へ発送したとき、日本国内の物流キャリアはぜひヤマトを利用したいです。ただ、ヤマトに対応した代行は少なくてどうしてだろうと思っていました。本当にヤマトを利用したいです。この辺りの理由について、アドバイスいただけると助かります。

このような疑問にお答えします。

 

中国輸入の国際物流に関するtweet

当社が推奨している最新のキャリアは、「通常サイズなら佐川」「小型サイズならOCSorヤマト」です。中国輸入ならキャリアは●●!ではなく、用途ごとにキャリアを選択することをオススメします。ちなみに、通常サイズはOEMや有在庫販売の人、小型は無在庫の人が利用することが多いです😌

この記事は、長年、貿易業を営むパンダ社長が書いています。

 

▼この記事でわかること▼

  • 中国輸入ではヤマト利用の代行が少ない理由
  • 無在庫でのヤマトの優位性

パンダ社長
日本国内での物流キャリアとしてのヤマトは、佐川よりもサービスがよいように感じます。理由の1つは、佐川は下請けの営業所が多いですけれど、ヤマトは直営が多いことが上げられるかもしれませんね。地域により、管轄営業所が異なるため、上記のように思わない人もいるかもしれませんが一般論として理解してくださいね。

 

それでは見ていきましょう。

 

中国輸入ではヤマト利用の代行が少ない理由

中国輸入でも、国際発送のキャリアとして「ヤマト」を選択することができます。

ただ、150サイズ以上のダンボールを国際発送する場合、「ヤマト」を選択できる代行は少ないです。

150サイズ以上のダンボールを利用するのは、中国輸入では「OEM」や「有在庫」で販売している人です。

パンダ社長
「ヤマト」と言っても、厳密には、飛行機は中華系の航空会社で、日本国内での物流トラックが「ヤマト運輸」という意味ですよ。

 

 

「OEM」や「有在庫」で、ヤマトを利用するケース。

たしかに多くはないですし、そもそも代行のプランにないこともあります。

理由は、「ヤマト」はキロ単価が高いためです。

料金表に「ヤマト」で21kg以上の欄はあっても、実際に利用している人は多くはない(ほとんどいないのではないか)かもしれません。

パンダ社長
当社では、21kg以上の荷物のことを「通常サイズ」と呼んでいて、概ね140~160サイズのダンボールを使用することが多いです。また、「ヤマト」はキロ単価の卸価格も高めのため、「通常サイズ」の料金表には入れていないです。やろうと思えば対応もできますけれど、需要がないのですね。

 

 

一方、無在庫で利用することが多い「小型サイズ」の荷物は、「ヤマト」に対応している代行も比較的あります。

単価は、「通常サイズ」同様に、他社キャリアに比べ、「ヤマト」は最も高いです。

単価が高いのに、「無在庫でヤマト利用」は、もはやこの業界では定番といってもよいかもしれません。

「ヤマト」は、「通常サイズ」では利用できる代行は少ないのに、「小型サイズ」ではスタンダード。

理由は、「無在庫+ヤマト」には、次のようなメリットがあるからです。

  • 破損・紛失が少ない
  • リードタイムが短い
  • 追跡番号を使いまわさない
  • 不在時の対応がスムーズ

パンダ社長
当社は、2020年に「無在庫+ヤマト」の組合せでサービスを業界ではじめて提供した代行ではないですかね。それまでは「無在庫+佐川」がスタンダードでした。「佐川」の小型はイレギュラーが多く、単価は上がりましたが、「無在庫+ヤマト」を開始し、多くのユーザー様に指示いただいています。2022年5月現在は、さらに進化し、これも業界初?の「無在庫+OCS」のサービスを開始しています。単価は下がり、リードタイムも早くなりました。

 

詳しくみていきましょう。

 

破損・紛失が少ない

1つ目は、破損・紛失が少ないです。

2020年6月現在の当社の実績ベースでは、「ヤマト」での小型包装物が紛失になったことはありません。

一方、「佐川」は月に10件程度発生していました。

また、多くの破損や紛失は、中国での通関倉庫内で生じています。

  • 佐川急便の場合:一般レーンでの倉庫保管
  • ヤマト運輸:ビジネス専用レーンでの倉庫保管

パンダ社長
「一般レーン」と「ビジネス専用レーン」という言葉は便宜上使用しています。「ヤマト」は、商品保管倉庫の管理品質が高い点が、国際送料にも反映されています。

 

リードタイムが短い

2つ目は、リードタイムが短いです。

中国での通関倉庫の管理品質の差は、リードタイムにも影響します。

また、invoice情報の引き渡しタイミングもリードタイムにも影響します。

パンダ社長
invoice情報の受け渡し。当社の場合、「佐川」は商品と一緒に受け渡していました。一方、「ヤマト」は、データを通関業者へ送信するシステムを当社が構築できたため、通関倉庫に商品が届く前に通関業者が受け取ることができるため、中国での通関を円滑にしています。「佐川」は結構アナログです。。

 

追跡番号を使いまわさない

3つ目は、追跡番号を使いまわさないです。

佐川をやめた理由で、最も大きかった理由です。

佐川は、なぜか追跡番号を使いまわすしくみでした。

そのため、運送業者の物量が多くなると、先に発送した荷物の追跡情報があとで発送した知らない荷物の追跡情報に置き換えられる。という現象が多発しました。

ヤマトでは、そのようなことは一切ありません。

パンダ社長
ウソのようで本当の話です。エンドユーザーにとっても、当社ユーザーにとっても、とても困るしくみです。最近はどうなんでしょうかね。。

 

不在時の対応がスムーズ

4つ目は、不在時の対応がスムーズです。

エンドユーザーが何ならかの理由で受け取らないことがあります。

「佐川」は1週間以内に受け取らなかった場合、自社倉庫や提携業者の倉庫(シノトラスジャパンなど)へ返送されます。

また、通関倉庫まで戻ると、おおよそ100元~150元を再発送費や保管料として徴収されます。

さらに、保管から1ヵ月程度経過すると、提携業者のルールにより廃棄となることもあります。

パンダ社長
最近は、「ヤマト」も似たようなものです。しかし、営業所の担当者が的確にサポートいただけることが多いです。一方、「佐川」ですと下請けが多いこともあってか、海外発送の荷物ということを理解していなかったり、中国側の荷主(代行)から依頼しないと再配達できない。など、再配達するまでに時間を要します。

 

結論:通常サイズは「佐川」、小型サイズは「ヤマト」!

まとめます。

  • 中国輸入ではヤマト利用の代行が少ない理由
    ①「通常サイズ」:キロ単価が高い
    ②「小型サイズ」:キロ単価は高いが、佐川に比べ次の優位性がある。
  • 無在庫でのヤマトの優位性
    ①破損・紛失が少ない
    ②リードタイムが短い
    ③追跡番号を使いまわさない
    ⓸不在時の対応がスムーズ

 

本日もお読みいただき、ありがとうございました^^

 

編集後記

無在庫なら最近は、OCSでの発送がオススメです。

国際送料、リードタイム、不在時対応などのあらゆる点で、ヤマトよりもさらに優位性が高いです。

詳しくは、次の記事で紹介しています。

参考:中国輸入代行誠の無在庫プランの違いについて【ヤマトとOCS】