【暴露】中国輸入の国際送料を安く見せる方法【容積重量は要注意です】

こんにちは!

中国輸入代行「誠」のパンダ社長こと酒井(@makoto1688)です^^

 

中国輸入の国際送料の採用重量が気になる子侍
先日、国際送料の明細をみたら思っていたより高くて、利益があまり残りませんでした。国際送料は、「重量×単価」で間違いないですよね?代行業者の料金表に書いてあるキロ単価って正しいですか?書いている通りに計算しても請求書の金額にならないです。

この記事では、このような疑問にお答えします。

 

中国輸入の国際物流に関するtweet

軽くても、大きい荷物は運びにくいですし場所も取ります。運送業界では、実際の重さだけでなく、容積も加味して重量計算するのが商習慣です。小型で重いものは実重量が採用されやすく、大型で軽いものは容積重量が採用されやすいです。重さ=実重量とは限らないということです😌

この記事は、長年、貿易業を営むパンダ社長が書いています。

 

この記事でわかること

  • 中国輸入の国際送料の計算方法
  • 中国輸入の国際送料における2つの重量
  • 中国輸入の代行業者によくある2つの容積重量指数
  • 中国輸入の国際送料を容積重量で安く見せる方法
  • 容積重量指数の違いによる国際送料の請求金額の差異
  • 中国の国際物流業者による容積水増しもある

 

それでは見ていきましょう。

 

端的にいうと、「小さくて重たい荷物」と「大きくて軽い荷物」の不公平感を無くす処置とも考えることができ、「実重量」と「容積重量」の2つを計測するのは物流業界では国際的な習わしになっています。

 

 

中国輸入の国際送料の計算方法

中国輸入では、国際送料は次のように計算します。

小型包装物での発送なのか、通常サイズでの発送なのかで計算方法が少し異なります。

 

小型包装物(無在庫でよく利用)の場合

国際送料 = 500gまでの一律基本料金 + 以降500gごとの追加料金

パンダ社長
たとえば、当社の場合であれば、2022年1月現在で、「500gまでの一律基本料金」は55元、「以降500gごとの追加料金」は追加500gごとに+18元です。1.2kgの荷物であれば、55+18+18といった具合です^^

 

通常サイズ(OEMや有在庫転売、転送でよく利用)の場合

国際送料 = 重量 × キロ単価

パンダ社長
たとえば、当社の場合であれば、2022年1月現在で、21kg以上の荷物に対し、「キロ単価」は30元/kgです。「重量」は2種類あります。次の章で解説しますね!

 

参考:中国輸入代行誠の国際送料の料金表 > 中国 ⇒ 日本(エア便)へリンク

 

中国輸入の国際送料における2つの重量

中国輸入にかかわらず、送料を計算する時に使われる重量は2つあります。

重量と聞くと、そのものの重さのイメージが先行しますが、長くて軽い物は場所を取りますし持つのもちょっと大変だったりします。

そのため、測りでの重さ(=実受領)と容積に比例した重さ(=容積重量)という2つの重量が登場します。

  • 実重量
  • 容積重量

パンダ社長
たとえば日本国内で、ゆうゆう窓口に荷物を出すと、測りに乗せたあとに、3辺を測定する光景を目にしますね!これはつまり、運送業者が送料を計算するときには、「実重量」と「容積重量」を計測しているということです!国際物流も同じなのですね~^^

 

実重量

実重量とは、測りに乗せて実際に計測した重量です。

例えば、体重計で自身の体重を測定する。これが実重量です。

 

容積重量

容積重量とは、梱包箱の容積を容積重量指数で割った重量のことです。

容積は梱包箱の三辺を掛け算することでわかります。

その容積を容積重量指数で割ります。

 

なんだか少しわかりづらいです。

次の章で、もう少し詳しくみていきましょう。

 

中国輸入の代行業者によくある2つの容積重量指数

容積重量の計算式は次の通りです。

容積重量 = 縦(cm) × 横(cm) × 高さ(cm) ÷ 容積重量指数

 

「縦(cm)×横(cm)×高さ(cm)」の部分は、商品をダンボールに梱包したあとに長さです。

つまり、梱包ダンボールの容積です。

容積を重量に変換する必要があるので、そのときに「容積重量指数」という指数が登場します。

 

中国輸入の代行業者によくある容積重量指数は2つあります。

  • 5,000
  • 6,000

 

例)160(50*50*60)サイズのダンボールの容積重量

  • 「÷5000」の場合 :(50×50×60)÷5,000=30kg
  • 「÷6000」の場合 :(50×50×60)÷6,000=25kg

 

パンダ社長
中国輸入の代行業者の場合ですと、「÷5000」は船便で採用されることが多く、「÷6000」はエア便で採用されることが多いですよ。

 

中国輸入の国際送料を容積重量で安く見せる方法

もう少し容積重量について深掘りしていきます。

「例)160(50*50*60)サイズのダンボールの容積重量」でわかることは、次のことです。

  • 容積重量指数を小さく設定すれば、容積重量が大きくなる。
  • 容積重量指数を大さく設定すれば、容積重量が小さくなる。

 

お気づきでしょうか?

中国輸入の代行業者の場合、「÷5000」は船便で採用されることが多く、「÷6000」はエア便で採用されることが多いと述べましたが、実はエア便で「÷5000」を採用している代行業者もあるのです。

「÷5000」を採用することで、容積重量は大きくなります。

 

もう一度、国際送料の計算式を見てみましょう。

国際送料 = 重量 × キロ単価

 

簡単のため、国際送料を固定すると、容積重量(=重量)が大きくなった分、「キロ単価」を下げることができます。

わかりますかね^^?

パンダ社長
中国輸入の代行業者を選定するときに、国際送料を確認しませんか?初心者ほど、より安い代行業者を探すかもしれません。キロ単価が最安超安い!と思ってもちょっと待ってください。容積重量指数がもし「÷5,000」なら要注意ということです^^

 

容積重量指数の違いによる国際送料の請求金額の差異

では、請求金額にどれほどの差異が生じるのか。

もう少し詳しくみていきましょう。

今回は、よくあるケースとして、160(50*50*60)サイズの箱で、実重量が20kgでキロ単価が30元/kgだった場合を例にとって試算してみます。

 

例)160(50*50*60)サイズのダンボールの容積重量

  • 「÷5000」の場合 :(50×50×60)÷5,000=30kg
  • 「÷6000」の場合 :(50×50×60)÷6,000=25kg

 

国際送料 = 重量 × キロ単価

  • 「÷5000」の場合 :900元(=30kg × 30元/kg)
  • 「÷6000」の場合 :750元(=25kg × 30元/kg)

パンダ社長
160サイズ1箱で150元の差です。約3,000円です。10箱なら30,000円です。

 

中国の国際物流業者による容積水増しもある

    最後に、補足です。

    中国の国際物流業者の不正についてです。

    よくある不正は次の通りです。

    • 実重量に絡めた不正
    • 容積重量に絡めた不正

     

    実重量に絡めた不正

    測りに荷物を載せた後、少しダンボールを押します。

    あり得ないと思いますが、あり得ます。

     

    容積重量に絡めた不正

    3辺を計測するときに、少しダンボールを押します。

    押すことで、160サイズのダンボールが162cmになります。

    パンダ社長
    重量の差異について、国際発送後に代行業者へ抗議しても物流業者から返金になることは考えにくいです。ご自宅に国際発送する人は、今後のためにも代行業者からの請求書を確認してみてください。2cm違うだけで÷6000の場合でも1kg弱の重量が変わりますよ^^;ちなみに、当社では、電池・磁石製品を除き、「実重量」と「容積重量」は運送業者公認の元、自社システムにて計測しています。

     

    無在庫直送の荷物はエンドユーザーしか実物がわかりませんが、たまたま自宅や会社へ発送したところ、数g乗せて+500gの料金で請求が上がっていた。という事例もありますよ。

     

    結論:国際送料だけ見ていると痛い目に合うかもしれません!

    まとめます。

    • 国際送料 = 重量 × キロ単価
    • 中国輸入の国際送料には「実重量」と「容積重量」がある
    • 容積重量指数には、「5,000」と「6,000」がある
    • 中国輸入の代行業者の中には、国際送料を安く見せる手法もある
    • 容積重量指数の違いで国際送料が数千円変わる
    • 中国の国際物流業者による容積水増しもある

     

    本日もお読みいただき、ありがとうございました^^

    参考:中国輸入における小型包装物での国際発送について【EMSとの違いも】