
こんにちは!
中国輸入代行「誠」のパンダ社長こと酒井(@makoto1688)です^^
このような疑問にお答えします。
▼中国商品の仕入れ先に関するtweet▼
中国輸入で仕入れする方法は、タオバオや1688での購入が定番です。一方で他にも、「日本国内のモール間で中国商品を転売する方法」や「中国現地で買い付ける方法」もあります。ただ、それでもやっぱり、タオバオや1688で購入する方法が無難だと思います
— パンダの社長(酒井隆太)@中国輸入代行「誠」 (@makoto1688) May 19, 2022
この記事は、長年、中国との貿易仲介業を営むパンダ社長が書いています。
▼この記事でわかること▼
それでは見ていきましょう。
中国輸入における3つの仕入れ先
中国輸入ビジネスにおける仕入れ先の定番は、タオバオや1688に代表される中国のネット仕入れです。
しかし、中国輸入ビジネスを、「中国の商品を仕入れて販売すること」とするなら、仕入れ先は中国のネット仕入れに拘ることもありません。
たとえば、次のような仕入れ先が上げられます。
詳しくみていきましょう。
中国のネット仕入れの方法
中国商品の仕入れ先の定番は、ネットモールです。
中国のネットモールの代表格は、タオバオや天猫、1688です。
最近では、ネットモール以外にも、スマホアプリに特化した「ピンドゥドゥ」や「Wechatモール」も登場しています。
2023年時点で、中国国内でのシェアは、「ピンドゥドゥ」はすでにタオバオを越えるほどの人気です。
アプリ系のモールは、日本では閲覧できなかったり、決済や言語にハードルがあり、なかなか仕入れ先として広がりを見せていないのが現状です。
一方、個人で輸入ビジネスができるようになり10年以上が経ちます。
その間、仕入れ先に大きな変化はなく、やはりタオバオや天猫、1688からのネット仕入れが定番です。
ネット仕入れのメリットは次のようなことが上げられます。
- インターネット上で商品選定ができる
- 中国元がなくても決済できる
- 365日24時間、商品選定ができる
- 中国現地に行かなくてよい
一方、ネット仕入れのデメリットは次のようなことが上げられます。
詳しくみていきましょう。
現物を目視で確認できない
日本国内のネットモールで商品を購入するときも、現物を目視で確認することができません。
同様に、ネットモールという特性上、中国でも現物を目視で確認することはできません。
現物を確認できない点は、店舗評価や商品ページの評価を重視することでカバーすることができます。
7つの評価基準の記事を参考に、購入前に確認すべきポイントを抑えておきましょう。
取引先の顔が見えない
取引先の顔が見えないこともネットモールという特性上、致し方がありません。
ネットモールには、個人や法人、無在庫や有在庫、転売や卸や工場など、さまざまな立場の店舗があります。
商品ページ内の情報から、信頼できる店舗かどうかを確認する他にありません。
上述の7つの評価基準を参考に、信頼性の高い店舗を見極めましょう。
日本到着後、不具合時の返送がほぼできない
タオバオや天猫、1688などのネットモールは、中国国内の消費者をターゲットにしています。
そのため、日本から直接購入することができませんが、代行業者に仲介してもらうことで購入することができます。
ただし、手元に届いたときに不具合を確認したとしても、99%返送することができません。
なぜなら、店舗は中国国内の消費者を販売している体だからです。
代行業者が仲介したとしても、店舗は代行業者とは認識しません。
また、ネットモールごとに返品期限があり、たとえばタオバオですと、返品・交換期限は店舗が商品を発送した日から1週間以内というルールがあります。
店舗が発送し、代行業者を経由し、日本のエンドユーザーへ到着するには平均8日前後です。
つまり、不具合を確認したときには、返品・交換期限を過ぎてしまうのです。
ちなみに、国際版のタオバオやalibaba、Aliexpressなどのネットモールは、中国国外の消費者をターゲットにしています。
ですから、代行業者を介さずとも、店舗と直接取引がおこなえます。
しかし、商品代や国際送料が割高で、英語または中国語対応です。
トータルでみると、代行業者へ仲介手数料を支払った方がコストが抑えられます。
日本語でのやり取りが難しい
上述のとおり、タオバオや天猫、1688などのネットモールは、中国国内の消費者をターゲットにしています。
中国国内の消費者をターゲットにしていますから、当然、やり取りは中国語です。
1688であれば英語が通じることもありますが、それでも中国語が多数を占めます。
サイズや色やその他バリエショーンなどの仕様確認、在庫確認、納期確認など、仕入れる前に確認したいことがあると思います。
しかし最近の翻訳ソフトはとても優秀です。
グーグル翻訳などに代表される翻訳ソフトを活用することで、言語のリスクはある程度解決することができます。
在庫数が当てにならない
中国のネットモールの在庫数は当てにならないです。
「在庫あり」でも無在庫セラーのこともありますし、「在庫100点」でも在庫切れのこともあります。
これは中国がおかしいのではなく、世界的にみれば日本のネットモールが異常なのかもしれません。
欧米のネットモールでも、在庫数は当てにならないです......
日本国内でのネット仕入れの方法
日本国内のネットモールにも中国商品が販売されています。
アマゾンをはじめ、楽天市場でもメルカリでもBASEでも、中国商品をみかけます。
物販は、安く仕入れて高く売るが原則です。
わざわざ、中国商品を輸入せずとも、日本国内のネットモールから仕入れ利益が取れることもあります。
日本のネットモールAで仕入れて、日本のネットモールBへ転売します。
無在庫でも有在庫でも応用できますが、主に、無在庫セラーが採用している方法です。
この方法は、中国商品に関わらず、ツールで価格差がある商品を一括出力して、一括出品する方法を取ります。
ですから、日本国内商品や欧米輸入商品、タイ輸入商品など、ありとあらゆる多国籍商品が出品することができます。
当該セラーの商品ページを見れば、出品点数や商品の種類である程度判断が付きます。
日本国内でのネット仕入れのメリットは、次のようなことが上げられます。
- 中国現地に行かなくてよい
- 中国語が不要
- 日本円で決済できる
- 無在庫なら少額資金、小リスクで始められる
一方、日本国内でのネット仕入れのデメリットは、次のようなことが上げられます。
詳しくみていきましょう。
無在庫販売がNGのモールもある
無在庫での販売自体は、法律で禁止されていないです。
しかし、規約で、無在庫販売を禁止しているネットモールもあります。
たとえば、Amazonは条件付きで、楽天市場は無在庫での更新が年々厳しいです。
仕入れ先が無在庫セラーの可能性もある
日本国内のネットモールで販売しているセラーの中には、無在庫で販売しているセラーもいます。
仮に、あなたも無在庫で販売していたとします。
仕入れ先のセラーも無在庫で販売していたとすると、双方在庫が手元になく、納期に間に合わないリスクが生じます。
また、仕入れ先のセラーがタオバオの無在庫セラーの商品を出品していたとなると、さらに納期は長くなり、場合によっては在庫確保が困難になります。
結果、あなたが出品しているネットモールの規約に準じ、アカウントが閉鎖になることもあり得ます。
価格差が取りにくい
中国商品を日本のネットモールで販売しているセラーの仕入先は、概ね中国のネットモールです。
つまり、タオバオや天猫、1688などです。
日本のネットモールに出品しているセラーは、中国のネットモールからの仕入れ(商品代、手数料、国際送料)に利益を乗せて販売しています。
ですから、あなたが仕入れる価格は、仕入れ先の販売価格になります。
販売価格にさらに利益を乗せて、あなたは日本の他のネットモールで転売することになります。
価格.comなどで価格調査をしてから購入するような消費者には、あなたの商品は売れにくくなります。
中国現地で買い付ける方法
次に、中国現地で買い付ける方法です。
中国現地の卸問屋やメーカーなどへ赴き、買い付けし、日本国内のネットモールで販売します。
この方法を採用するのは、現地に自社支店や取引先を持つ大手企業です。
個人やスタートアップ企業ですと、代行業者や現地エージェントが主催する買付ツアーを利用するケースが多いです。
中国現地で買い付けるメリットは、次のようなことが上げられます。
- 現物を目視および手に取って確認できる
- 取引先の顔が見える
- 思いがけない商品や情報が得られる
一方、中国現地で買い付けるデメリットは、次のようなことが上げられます。
詳しくみていきましょう。
中国現地での滞在費が生じる
中国のネットモールでの仕入れには、コストがかかりません。
一方、中国現地へ出向きますと、飛行機代、ホテル代、タクシー代、食費などがかかります。
たとえば、有名な福田市場界隈で3日宿泊しますと、中級クラスのホテルなら3泊で少なくとも10万円は見ておいた方が無難です。
最近は物価高(というより、中国は経済成長)により、10万円でも足りないかもしれません。
また、独力ですべてを賄おうとしますと、予約や交渉も必要となり、さらにコストと労力が増えます。
中国語や交渉力を要す
中国語が少しできる程度であれば、独力での中国現地での買付は止めておいた方がよいです。
中国語の共通語は普通語(プートンファー)と呼ばれ、いわゆる北京語です。
多くの中国人が北京語を話すことができることにはなっていますが、実際は中国人どおしでも通じないこともあります。
方言的な北京語を話す人の方が圧倒的に多いためです。
関東の人が東北弁を聞いてわからないことがある以上です。
同じ北京語とは思えないほどなんです。
たとえば、卸市場が多い広州は、広東語圏です。
(広東語といえば、ジャッキーチェンの昔の映画です^^)
広東語と北京語は全く異なりますし、広州の人の中には、広東風北京語?を話す人も多いです。
外国人は足元を見られやすい
異国の地にいきますと、外国人は足元を見られるものです。
ひと昔前の日本人は、高度経済成長とともにお金を持っているイメージがあります。
日本人は中国人よりも貧しくなっていると言われ久しいですが、それでも外国人には変わりありません。
トラブルに巻き込まれないためにも、コーディネーターとの同行をオススメします。
検品の手立てを用意する必要がある
無事、気に入った商品の買付をおこなうことができたあとには、検品の問題もあります。
日本で検品するのか、中国で検品するのか。
もしくは、検品はしなくてよいのか。
中国には、日本向けの検品所がありますが、単価が合わず、年々潰れています。
また、独力でそのような検品所を探し、交渉するのもなかなか骨が折れます。
国際発送する手立てを用意する必要がある
また、買い付けた商品を国際発送する運送会社を探す必要もあります。
小物であれば、スーツケースでも持ち返れます。
しかし、商品によっては成分表や原産地証明が必要になることもあるでしょう。
どうやって商品を日本まで運ぶのかまで考えておく必要がありますね。
中国現地の中国郵政を利用するのも1つの手ですが、新たに言葉のハードルも生じます......
中国商品の仕入れ先はどこがよい?
おさらいです。
中国輸入における3つの仕入れ方法は、次の3つでした。
- 中国のネット仕入れ
- 日本国内でのネット仕入れ
- 中国現地での買い付け
中国仕入れの定番は、タオバオや1688に代表される中国のネット仕入れです。
定番の方法ですし、参入障壁や既述のメリット・デメリットを鑑みても、「中国のネット仕入れ」の方法が無難ではないでしょうか。
友人の中には、1.派の人もいれば、2.派、3.派の人もいます。
個人であれば、無難な「中国のネット仕入れ」方法がオススメです。
さらに不具合リスクを考慮すると、「代行を経由する方法」を採用するがベストです。
「日本モール間で中国商品を転売する」方法は、2018年頃が全盛期だったように思います。
モールの出品規約で日本国内ネットモール間での転売を禁止しているモールも増えています。
最近はわかりませんが、「ヤフオク!→アマゾン」転売を推奨している書籍も販売されていましたしね。
また、「中国現地で買い付ける」方法は、景気付け目的で、ツアーに参加してみる程度でよいかと思います。
OEMやODMをはじめ、オリジナル商品の開発をやりたいのであれば、現地に行かずとも、代行経由でも十分できます。
本日もお読みいただき、ありがとうございました^^