
こんにちは!
中国輸入代行「誠」のパンダ社長こと酒井です^^
コロナウィルスの影響で、閉店になっているタオバオの店舗が増えていますね。
スタッフの確保が難しくなったり、取引先が廃業したり、国内送料が上がったりということが背景にあるようです。
一方で、失業や業態悪化を理由に、タオバオで転売を始める店舗もあります。(新規店舗は店舗情報からすぐにわかりますよ)
閉店しそうな店舗も転売を主軸にした新規店舗も、「資金繰りが厳しい」という点では共通しているかもしれません。
これまでもタオバオの店舗は、「店舗都合でのキャンセル受付に応じない」店舗が多かった中で、最近はさらに応じない店舗が増えていると実感します。
「店舗都合」ではなく「お客様都合」でのキャンセルをすると、みなさんの購入者アカウントにも影響があり、最悪アカウント閉鎖といったことにもなります。
今回は、原因の1つである「顧客都合でのキャンセル」も含め、タオバオのアカウントが閉鎖になる3つの原因について解説します。
1. 1日あたりの購入制限がある!?
情報の出所
タオバオの規約で公開されている情報ではありませんが、「購入用アカウントには、1日で購入できる点数に上限がある!」ようです。業界では知る人ぞ知る?あるお偉い方(役職や名前は控えさせていただきます)に伺った話ですので、情報には信憑性があると思います。
タオバオのターゲットは消費者(=エンドユーザー)
そもそもタオバオは、BtoCやCtoCといったように、中国人の消費者(=consumer=エンドユーザー)を対象としたプラットフォーム(=ECサイト)であることが規約に規定されています。
ですから、業務用アカウントのようなものは存在せず、立場にかかわらず、タオバオを利用するすべての方が同じステータスの購入者アカウントを所有することになります。
代行業者は1アカウントで大丈夫なのか?
立場の例をあげますと、たとえば中国輸入の代行業者や転送業者です。代行業者は、利用者から毎日数百、数千、千万点の注文を受けています。その1アカウントですべて注文した場合、間違いなくアカウントが閉鎖になります。
当社も1アカウントで大量購入した途端に何度か閉鎖したことがありましたので、「1日あたりの購入上限はある」というのは実体験からも極めて確かな情報でしょう。
注文点数の上限は何点か?
ここで最も気になるのは、1日あたり何点までの注文ならアカウント閉鎖にならないのかということではないでしょうか。この点も、前述のお偉い方に尋ねたところ、以下の回答をいただきました。

タオバオ直取りの方は要注意!
代行業者や転送業者であれば、自社の経験から、一日何点まで購入すればアカウントが閉鎖にならないのか、おおよその目安はわかっていると思います。
中国輸入でも代行業者や転送業者を通さず、タオバオの店舗と「直取り=直接取引」している方(タオバオの国際版で購入)は注意が必要です。
当社の経験としては、1アカウントで1日50点以上購入すると閉鎖リスクが高まります。
1日10点以下で購入されることをオススメはします。
タオバオは、BtoCやBtoCのプラットフォームであることをお忘れなくですね!
2. アカウント点数が減る!
新規登録時の点数は400点
タオバオに新規登録した時点で、そのアカウントに対し400点が付与されています。
パソコンですと、ログイン後のトップ画面左上に表示されているご自身のアカウント名にカーソルを当てると上記の画面が表示されます。
この点数が0になるとアカウントが閉鎖します。
キャンセルすると点数が減る!?
タオバオで購入した商品をキャンセルするには、購入者は店舗へキャンセルの申請をする必要があります。
キャンセルの理由に応じ、「店舗都合」または「購入者都合」を選択して申請します。
「店舗都合」ですと購入者の点数は減りませんが、「購入者都合」ですと購入者の点数が減ります。
「購入者都合」となることが多い!?
「店舗都合」でキャンセル申請を行いますと、店舗の点数が下がります。
店舗は、店舗が承認をしない限りお金が戻ってこないルールを逆手に取って、「購入者都合にしないと承認しない」ということも往々にしてあります。特に、「転売ヤー」が運営している店舗です。
結果、購入者はお金を返してほしいので「購入者都合」で再申請を行い、自身のアカウントの点数を減らすことになります。
購入して点数を増やす
逆に、購入実績があると点数が増えます。
1点購入すると1点増えるわけでもなさそうですが、購入していると増えます。
ただし、1回での「購入者都合」キャンセルでの減り幅よりも、1点購入した時に増え幅は非常に少ない印象です。(1点では増えていないので。。)
アカウントを守るためには、出来る限りキャンセルをしない(=自腹で損切りする)ことが求められます。。
代行業者や転送業者でのキャンセル
代行業者や転送業者は、毎日、数百名から数千名のお客様の商品を受注していますから、キャンセルを受けることも多いです。
ただし、上記の理由から、キャンセル自体を受け付けない代行業者が「ほとんど」です。
当社は、キャンセルを受け付けていた時期もありました(=当社が損分を補填していた^^;)が、当社の意思に関わらず、タオバオの運営より指導を受けましたため、今ではキャンセルを受け付けない体制としています。
3. 店舗から訴えられる!?
QQなどの中国のチャットサービス(LINEグループのようなイメージ)には、タオバオの店舗が集まっているコミュニティがあります。そのコミュニティの中の話題として、「キャンセルが多い購入者の情報」が取り上げられています。
たとえば、直取りの方のアカウント情報や代行業者のアカウント情報が上がっています。(厳密には、直取りとか代行業者といった具合に特定はできません)
タオバオの店舗は、情報が上がった購入者からの購買履歴を確認し、もしキャンセルが多いアカウントとわかりますと、各社一斉にタオバオ本体へ通報します。
そうすることで、通報を受けたアカウントは点数に関わらず、四の五の言う間もなく閉鎖になることもあります。
閉鎖したアカウントは再開できるのか?
アマゾンのアカウントのように閉鎖しても再開できる見込みがあればまだ希望があります。
しかし、タオバオで一度閉鎖しますと、復活の見込みは99.9%ありません。
敢えて、100%と書かない理由は、「ない」と思って新しいアカウントを作った方が早いことと、一方で「復活事例もある!」ことも把握しているからです。
復活方法についてここでは絶対に書けない内容で、直接問い合わせいただいても再現性がないので一切お答えしないです。
(期待を持たれた方にはすみませんがご容赦ください。100%ではないと書いておくまでが限界です、、)
まとめ
タオバオは、購入者側ではなく出品者側よりのモールです。
徐々に、購入者側のことを考えた方針も出されているようですが、それでも日本の感覚からしますとまだまだ出品者側です。
そして、「直取り」「代行業者利用」に関わらず、タオバオの購入アカウントを守ることは、タオバオを仕入先として中国輸入ビジネスを行う上では生命線です。
タオバオ以外のプラットフォームを検討するのも1つの方法ですが、安価で1点からそこそこの品質の商品を求める方にとって、タオバオは欠かせない仕入先です。
代行業者を通じて仕入れされている方でも、タオバオの事情を理解し、汲み取った上で代行業者を利用するとより取引がスムーズになるかもしれません。
直取りされている方は、アカウントが閉鎖になりますと本当に困るはずですので、リスクを背負いながらも細心の注意を払って購買(キャンセルも含めて)されることをオススメいたします。
本日もお読みいただき、ありがとうございました^^