タオバオのアカウントが凍結する理由|制限解除や復活方法も紹介

こんにちは!

中国輸入代行「誠」のパンダ社長こと酒井(@makoto1688)です^^

 

子パンダ
タオバオからの仕入れをはじめて半年が経過しました。しかし、先日、タオバオのアカウントが閉鎖してしまいました。中国語でメールが届いていましたが、Google翻訳してもよく原因がわかりませんでした。タオバオでアカウントが凍結することはあるのでしょうか。経緯や理由など、もしご存じでしたら教えていただけないでしょうか。

 

今回はこちらの疑問にお答えします。

 

タオバオでのアカウント凍結に関するtweet

タオバオのアカウント。
閉鎖になったとき、再開するために必要な書類に、「購買履歴」があります。

99%再開は難しいので、新規アカウントを作るのが手っ取り早いのですが、中国語ができる人であれば、購買履歴のスクショを貯めておくのも手かもしれませんね。

この記事は、長年、中国との貿易仲介業を営むパンダ社長が書いています。

 

▼この記事でわかること▼

 

 

詳しくみていきましょう。

 

タオバオでのアカウント凍結に関する現況

2020年4月から2022年末までにかけ、コロナウィルスの影響で、閉店になっているタオバオの店舗が増えていました。

スタッフの確保が難しくなったり、取引先が廃業したり、国内送料が上がったりということが背景にあったようです。

 

一方で、以前より、失業や業態悪化を理由に、タオバオで転売を始める店舗もありました。

(新規店舗は店舗情報からすぐにわかります)

閉店しそうな店舗も転売を主軸にした新規店舗も、「資金繰りが厳しい」という点では共通しているかもしれません。

 

これまでもタオバオの店舗は、「店舗都合でのキャンセル受付に応じない」店舗が多かったです。

そのような中、最近はさらに応じない店舗が増えていると実感します。

「店舗都合」ではなく「お客様都合」でのキャンセルをすると、みなさんの購入者アカウントにも影響があり、最悪アカウント閉鎖といったことにもなります。

 

この記事では、タオバオのアカウントが閉鎖になる原因と対処法について解説します。

これまでリアル店舗のみで勝負していたメーカーや小売などの企業が、タオバオや1688.comへ出店するケースも増えているようですよ。

 

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タオバオでのアカウント健全性に関するルール

タオバオで購入するには、タオバオのアカウントを要します。

アカウントは、タオバオで登録することで容易に取得することができます。

ただし、アカウントを取得しますと、タオバオの規約で謳われている「アカウント健全性に関するルール」に則る必要があります。

 

日本の各販売サイトでも、アカウントを発行しますし、各販売サイトの規約に準じる点ではタオバオも同じです。

日本の各販売サイトがそうなのかはわかりませんが、少なくともタオバオには、アカウント健全性に関し、非公開のルールが存在します。

タオバオでは非公開情報ではありますが、業界では知る人ぞ知る?あるお偉い方に伺った話も含みます。

 

 

詳しくみていきましょう。

 

一日あたりの購入制限がある

そもそもタオバオは、中国国内の消費者(=エンドユーザー)をターゲットとしたプラットフォーム(=ECサイト)です。

業務用アカウントのようなものは存在しません。

立場にかかわらず、タオバオを利用するすべての方が同じルールでアカウントを所有しています。

 

代行業者のような業者がタオバオで大量することは禁じられています。

なぜなら、タオバオには、中国国内向けのサイトと中国国外向けのサイトがあるためです。

タオバオの立場としては、代行業者ではなく、中国国外向けのサイトを利用してほしいです。

 

そこで、タオバオのアカウントには、一日あたりの購入制限(金額や点数)が設けられています。

「大量購入をするアカウント=代行業者」と見なせますからね。

ちなみに、代行業者でなくとも、個人で大量に購入するとアカウントが止まりますよ。

代行業者も、代行業者のアカウントとわからないように工夫しているはずです。

 

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注文点数の上限は何点か?

ここで最も気になるのは、1日あたり何点までの注文ならアカウント閉鎖にならないのかということではないでしょうか。

この点も、前述のお偉い方に尋ねたところ、以下の回答をいただきました。

 

「それで、上限は何点までとかあるのですか?」
「時期により変わりますよ。1,000点の時もあれば10点の時もあります。」

「時期は、どのように決まるのですか?」

「これは私も把握していないのですよね。非常にトップシークレットになっていて、社内でさえも把握しているのはごくわずかな情報ですよ。」

「そうなのですね。そこまで教えていただき、むしろありがとうございます。」

 

「いえいえ。お役に立てずすみません。。では、飲みにいきましょう^^」」

「走吧^^行きますか^^」

 

タオバオ直取りの方は要注意!

タオバオの店舗と「直取り=直接取引」している方(タオバオの国際版で購入)は要注意です。

当社の経験としては、1アカウントで1日50点以上購入すると閉鎖リスクが高まります。

1日10点以下で購入されることをオススメはします。

 

タオバオは、BtoCやBtoCのプラットフォームであることをお忘れなくですね!

念押しですが、10点以下とはあくまでも経験上の私見であり、タオバオの正式見解ではありませんよ。

10点以下でも他の要因で閉鎖になることもあります。

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アカウントは点数制で管理されている

タオバオのステータス

タオバオに新規登録した時点で、そのアカウントに対し400点が付与されています。

パソコンですと、ログイン後のトップ画面左上に表示されているご自身のアカウント名にカーソルを当てると上記の画面が表示されます。

この点数が0になるとアカウントが閉鎖します。

 

以下、点数に影響する行為の事例です。

 

 

詳しくみていきましょう。

 

購入者都合でのキャンセル

タオバオで購入した商品をキャンセルするには、購入者は店舗へキャンセルの申請をする必要があります。

キャンセルの理由に応じ、「店舗都合」または「購入者都合」を選択します。

「店舗都合」ですと購入者の点数は減りませんが、「購入者都合」ですと購入者の点数が減ります

 

一方、「店舗都合」でキャンセル申請をおこなうと、店舗の点数が下がります。

店舗は、店舗が承認をしない限りお金が戻ってこないルールを逆手に取り、「購入者都合にしないと承認しない」ということも往々にしてあります。

特に、「転売ヤー」が運営している店舗です。

 

結果、購入者はお金を返してほしいので「購入者都合」で再申請を行い、自身のアカウント点数を減らすことになります。

くどいようですが、タオバオは中国人の消費者向けのサイトです。

中国人の消費者はお金を返してほしく、点数が減っても常に大量購入するわけではないので、店舗の指示に従わない理由がありません。

タオバオの運営に相談しましても、十中八九取り合っていただけないでしょう。経験上。

 

購入して点数を増やす

逆に、購入実績があると点数が増えます。

1点購入すると1点増えるわけでもなさそうですが、購入していると増えます。

ただし、1回での「購入者都合」キャンセルでの減り幅よりも、1点購入した時に増え幅は非常に少ない印象です。

(1点では増えていないので......)

 

アカウントを守るためには、出来る限りキャンセルをしない(=自腹で損切りする)ことが求められます。

 

代行業者でのキャンセル

代行業者は、毎日、数百名から数千名のお客様の商品を受注しており、キャンセルを受けることもあります。

ただし、上述の理由から、キャンセル自体を受け付けない代行業者が「ほとんど」です。

当社も、キャンセルを受け付けていた時期もありました(=当社が損分を補填していた^^;)。

 

当社の意思に関わらず、タオバオの運営より指導を受けたため、今ではキャンセルを受け付けない体制としています。

 

また、「ほとんど」とは書きましたが、「キャンセル」を受け付けるようになると、すべての代行業者はアカウントが閉鎖になると思います。

結果、タオバオでの買付代行サービスは淘汰されることになります。

以前の当社のように、代行業者が損分を持っていては、代行業者は潰れるでしょう。

 

なお、アリババでのキャンセルは、店舗との交渉の猶予がまだあります。

理由は、ロット購入つまり、「工場」や「卸」「メーカー」が出店者のことが多いためです。

タオバオは、「転売ヤー」が多く交渉にならないのです。

中には良心的な店舗は交渉に応じてくれますが、あまり期待しない方がよいです。

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タオバオサポートへのクレーム案件が増える

QQなどの中国のチャットサービス(LINEグループのようなイメージ)には、タオバオの店舗が集まっているコミュニティがあります。

そのコミュニティの中の話題として、「キャンセルが多い購入者の情報」が取り上げられています。

たとえば、直取りの方のアカウント情報や代行業者のアカウント情報が上がっています。

(厳密には、直取りとか代行業者といった特定はできません)

 

タオバオの店舗は、情報が上がった購入者からの購買履歴を確認し、キャンセルが多いアカウントとわかると、各社一斉にタオバオ本体へ通報します。

そうすることで、通報を受けたアカウントは点数に関わらず、四の五の言う間もなく閉鎖になることもあります。

これは、災難です。

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閉鎖したアカウントは再開できるのか?

アマゾンのアカウントのように閉鎖しても再開できる見込みがあればまだ希望があります。

しかし、タオバオで一度閉鎖しますと、復活の見込みは99.9%ありません

敢えて、100%と書かない理由は、「ない」と思って新しいアカウントを作った方が早いことと、一方で「復活事例もある!」ことも把握しているからです。

 

復活方法についてここでは絶対に書けない内容で、直接問い合わせいただいても再現性がないので一切お答えしないです。

(期待を持たれた方にはすみませんがご容赦ください。100%ではないと書いておくまでが限界です、、)

 

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その他のアカウント凍結の原因は?

タオバオで短期間に何度も認証取得をしたり、同一アカウントで複数端末やVPNアプリを使用してログインしようとすると、アカウントロックや制限がかかることがあります。

アカウントの保護の観点で、セキュリティ上に問題があると見なされるためです。

公共Wi-FiやVPNなど、いつも違うIPアドレスで利用することは可能な限り控え、同じIPアドレスでアカウントを管理すると凍結されにくいでしょう。

VPN。中国では、公認VPNを除き禁止されていますよ。

 

 

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タオバオのアカウントを作り直す方法

アカウントの作り直しは、通常の方法と同じで可能です。

新しいメールアドレスや新しい携帯番号を使って新規登録します。

凍結されたアカウントやサブで登録してあるアカウントの電話番号や、メールアドレスは使えません

 

複数のアカウントを利用する場合は、同一端末(同IPアドレス)でアクセスすると凍結や制限される可能性があるため、1つの端末で1つのアカウントを使うか、IPアドレスを完璧に使い分ける必要があります。

また、IPアドレスは、クラウドデスクトップ(仮想デスクトップ)を利用することで新たに取得できます。

「クラウドデスクトップ」のキーワードでググってみると、各社サービスがわかりますよ。

参考:デスクトップクラウド(仮想デスクトップ)比較6選|おすすめは?安いのは?

なかなかハードルが高いですけれど、背に腹は代えられないです。

 

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タオバオのアカウント凍結に関するよくある質問

タオバオはセキュリティ対策を重視しており、不正アクセスの検知も行われています。

それ自体は歓迎すべきことですが、不正アクセスをしていないにもかかわらず、一部のタオバオユーザーがアカウント凍結されてしまうケースがあります。

ここではアカウント凍結に関するよくある疑問に、まとめてお答えします。

 

 

詳しくみていきましょう。

 

タオバオのアカウント凍結解除代行とは?

「タオバオ アカウント凍結解除代行」などで検索すると、凍結解除を請け負う業者が表示されます。

しかしできるかどうかわからない解除にお金を払うよりは、新しいアカウントを作成する方が賢明でしょう。

凍結解除が難しい理由は、以下のとおりです。

 

タオバオとのやり取りは、中国語で行う必要があります。

中国語が堪能でない方でも、中国語のできる友達や通訳を雇って、タオバオへ凍結解除の問い合わせをすれば凍結解除ができる可能性は0ではありません

しかし凍結解除には購入履歴が必要なため、購入時に輸入代行サービスを利用していると、購入者本人とは認められずに凍結解除できないケースがほとんどだと言われています。

また輸入代行を利用していなかった場合でも、アカウント凍結が解除できたケースは稀なようです。

 

タオバオのアカウント作成に同じ電話番号は使用できる?

一度凍結されたり、利用せずに放置してアカウントが消えた場合などに、以前タオバオへ登録した電話番号では、再登録ができないと言われています。

そのため、新規でアカウントを取得するには自分の電話番号を変えるか、新たに電話番号を取得して新規登録をして登録しなおす必要があります。

ただし、SMS認証ができる電話番号の登録が必須のため、自宅の固定電話やIP電話などは利用できない可能性があります。

凍結された!と思っていると、いつの間にかふつうにログインできていることもありますよ。

 

電話番号を増やす方法は?

  • 新しくSIMを買う
  • 家族にアカウントを作ってもらう
  • GoogleVoice など

 

新しいSIMを購入する方法は簡単な一方で、タオバオの凍結で何度もSIMを購入すると余計な費用がかかります。

家族にアカウントを作ってもらい、必要な時に情報を共有する方法も考えられますが、ビジネス利用には適さないでしょう。

北米向けの「Google Voice」サービスは無料で電話番号を取得できるサービスですが、日本で利用するには制約があります。

 

VPNを使用する必要があるため、IPアドレスの問題で凍結される可能性もあることに注意する必要があります。

また、「Google Voice」の利用で必ずタオバオのアカウントが作れる保証もありません。

日本のアマゾンで中国のSIMを買えますし、中国で安い携帯を買うのも手の1つです。

 

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まとめ

タオバオは、購入者側ではなく出品者側よりのモールです。

徐々に、購入者側のことを考えた方針も出されているようですが、それでも日本の感覚からしますとまだまだ出品者側です。

そして、「直取り」「代行業者利用」に関わらず、タオバオの購入アカウントを守ることは、タオバオを仕入先として中国輸入ビジネスを行う上では生命線です。

 

タオバオ以外のプラットフォームを検討するのも1つの方法ですが、安価で1点からそこそこの品質の商品を求める方にとって、タオバオは欠かせない仕入先です。

代行業者を通じて仕入れされている方でも、タオバオの事情を理解し、汲み取った上で代行業者を利用するとより取引がスムーズになるかもしれません。

直取りされている方は、アカウントが閉鎖になりますと本当に困るはずです。

 

リスクを背負いながらも細心の注意を払って購買(キャンセルも含めて)されることをオススメいたします。

 

本日もお読みいただき、ありがとうございました^^

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