
こんにちは!
じょにです^^
1月の売上をしっかり確保しようとしますと、1月分の在庫を見越して早めに仕入を行うことが重要になります。
12月の仕入は11月に完了といった具合に、物販の季節指数が上がる10月以降は"前倒しで仕入れを行う"とよいでしょう。
本日は、中国輸入での1月の在庫確保と在庫カウントの重要性について解説いたします。
※ 上記は単純転売の場合での話です。
※ 大企業や中小企業のOEM/ODMの場合は、3~6ヵ月前を見越して動かれるのが一般的です。
※ 在庫を持って販売を行っている方向けの解説です。無在庫の方はスルーで構わないですが将来在庫を持っての販売を検討されている場合はお読みいただいても損はないかと思います。
この記事の目次
なぜ、中国輸入では1月在庫確保に注意するのか
12月の在庫減により、1月の売上が立ちにくくなります...
在庫金額は売上と利益に直結します。(在庫が多い → 販売機会が損失しにくい)
12月は物販の繁忙期であり、想定以上に在庫が減ることが多いです。(私の場合、頑張っても毎年足りていないです。。)
さらに、不良在庫消化のために値下げで売り減らしを行う月でもあります。
ある程度の在庫確保と不良在庫の売り減らしで、12月の売上はそこそこ立てられても、12月の月末在庫(=1月の期首在庫)が減ることで、1月の売上確保に苦労することになります。
旧正月により、仕入れが完全にストップします...
また、中国輸入では、旧正月や国慶節といった長期休みを意識しておくことは欠かせません。(欧米輸入や国内仕入と異なる部分)
旧正月期間中は、中国全体が毎年1月後半から2月中旬までの約1ヵ月が完全に休みになります。
※ 早いところでは1月初旬から休みで、遅いとこでは2月いっぱい休みの工場や店舗もあります。
店舗への発注から1週間程度で代行へ届くことを考えますと、遅くとも1月中旬までには仕入を完了しておくことが不可欠になります。
なぜ、中国輸入では特に1月の在庫カウントに注意するのか
(おさらい)売上総利益(=粗利)の算出方法
月末在庫金額(=期末在庫金額)は、当月の利益に直結することが下記の公式(といいますか定義?)からわかります。
月末在庫のカウントが漏れますと、売上原価が大きくなります。
売上原価が大きくなりますと、売上総利益(=ここでは粗利)が下がります。
- 売上原価 = 期首在庫 + 仕入金額 - 期末在庫
- 売上総利益 = 売上 - 売上原価
中国輸入でどうして1月の在庫カウントが漏れやすいのか
前述の通り、中国には旧正月休みがあります。
仮に、1月初旬に注文しましても店舗や工場が休みで、支払ったのに1月内に商品が届かないといったこともよく起きます。
通常月ですと、日本の倉庫や自宅にある在庫をカウントすれば月末在庫はわかります。(FBAや楽天、Qoo10の倉庫であればデータで把握できます)
しかし、旧正月休みの影響により、1月に限っては注残中の在庫(現金が在庫に変わっていない分の在庫=日本の倉庫に到着していない分の在庫)が通常月より多く存在することになります。
この分の在庫を漏れなくカウントすることで、正しい売上総利益を把握することができます。
支払い済みでかつ未入荷分の「商品」と「その在庫金額」を注文書で確認し、月末在庫としてしっかりカウントするようにしましょう。
1年の経営に影響します
期首(今回の例ですと1月)の在庫金額が誤っていますと、1月は正しい利益より少なくなります。
期の初めの月の利益が違っていますと、翌月の施策に影響が出ます。
そしてさらに、在庫のカウント漏れがあることに気付いていないと、「毎月がんばっているのに結果が付いてこない」といった誤った結論に達してしまうことにもなりかねません。
すべての月において、在庫を漏れなくカウントすることで回避できますが、特に1月は旧正月によるカウント漏れの金額が大きくなることがありますから、注意しておくことに損はないかと思います。
まとめ
棚卸(=期末在庫のカウント)というと一年に一度のイメージを持たれている方も多いように思います。
リアル店舗で運営されている店舗ですと、上期と下期に一度ずつ行う企業が多いように思いますが、我々のようなネット店舗の場合ですと毎月末に棚卸を行った方がよいというのが私の持論です。
上述の通り、仕入は売上だけでなく、月末在庫や粗利にも寄与します。
こまめにそしてより正確に会社の数値を把握することで、PDCAサイクルを回し、経営をスピーディにしていきたいですね!
本日もお読みいただき、ありがとうございました。