
こんにちは!
じょにです^^
近年は、国際貿易が容易になりすぎて、国際貿易のいろはや国際発送の注意点など、勉強せずとも輸出入ができる時代になりました。
特に、我々が実践しているネット輸入ビジネスはその傾向が顕著です。
今回は、特にエア便での国際発送に関するお問い合わせの中で、よくいただくご質問についてまとめてみましたのでご紹介いたします。
この記事の目次
EMSは安くて一番早い?
日本から国際発送する際のスタンダードはEMSです。
しかし、当社「誠」(代行業者)が利用しているヤマト運輸や佐川急便ですと、発送から最速4日で届きますし、中国EMSの標準の料金表よりも断然安いです。
個人レベルで発送する場合にはEMSは早くてそこそこ安いですが、ビジネスで利用するのであれば代行業者が利用している運送会社を活用されることをオススメいたします。
〇kgを輸入した場合、関税はいくら?
関税は重さではなく、品目ごとの税率に依存するものです。
そして、課税価格(申告価格)の合計額が1万円以下ですと関税はかからないです。(これが、アパレル無在庫転売で関税がかかりにくい理由です。)
また、輸入する商品の分類により税率が変わります。詳しくは、実行関税率表を参照してください。
たとえば、中国からアパレル製品を輸入(第11部61類)しますと5%~10.9%のことが多いですが、アパレルであっても革製品や毛皮、人造毛皮(第8部42類)ですと3.3%~16%になります。
輸入する品目が少ない場合は1点ずつ確認し、多種多様の場合はざっくり10%くらいのイメージで、過去の自身の輸入許可通知書をデータベースにして平均値を算出しておくとよいかもしれません。
関税を立て替えてほしい!
前述の通り、課税価格が1万円未満であれば関税は発生しませんから、立替の必要はありません。
つまり、アパレル無在庫転売の商品ですと、よほどの高額商品かよほど同梱しない限り、関税は生じないです。
一方、140~160といった通常サイズを発送する場合(アマゾンFBAへ納品したい、会社倉庫に在庫したいなど)は、関税が生じることが多くあります。(通常サイズでも課税価格が1万円未満であれば関税は生じません。)
多くの代行業者では立て替えokのことが多いです。ただし、日本の通関(運送会社が代理通関)から中国の通関(運送会社)へ請求書が届いた際に手数料が上乗せされることがほとんどで、さらに為替レートも関わってくることで、金額だけみますと日本で支払った方が割安です。
また、法人企業であれば、輸出入・港湾関連情報処理センター(通称:NACCS)に登録することで、関税をご自身の口座から通関時にリアルタイムに自動引落することができます。(私の荷物の通関速度が速い理由でもあります^^)
中国国内で関税はかかる?
関税は、輸入する側の国で掛ける手数料ですから、中国輸入の場合は、中国から発送する時には関税は掛かりません。
ただし!中国から輸出してはいけない商品を中国で通関しますと、罰金が科せられることはよくあります。
たとえば、アパレル製品ですと、ハイブランド(グッチやエルメスなど)に似たデザインやロゴを要す製品です。一例としてバーバーリーのチェック柄やapple系製品もよく止まります。。
invoiceの金額を安く書いてほしい!
虚偽の申告は法に触れます。辞めましょう。双方、罰金刑や牢屋に入ることになります。。
そのような発想をお持ちの方とはお取引しないです。。
ウソと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、月に一度はこの類の問い合わせ(相談?)があります。。
運送中に破損したら弁償してくれますか?
中国の多くの運送会社では、小型包装物ですと最大100元、通常サイズの荷物ですと最大500元まで補填があります。
ただし、実際に補填されることは少ないです。
なぜなら、国際発送においては状況証拠を掴むことが非常に困難だからです。(不謹慎ですが、航空機が墜落したレベルであれば証拠は明らかです...)
また、すでに代行業者から離れていますから代行業者が補填することはありません(代行業者が発送前に破損したという状況証拠があれば別)し、多く取引の場合、貿易条件はFOBかと思いますので、中国国内を出た時点で破損に対する責任は輸入者側が持つことになります。そのため、大きい金額の取引をされている輸入者ほど貿易保険に加入することをオススメいたします。
特に、船便を利用される場合は、1コンテナ単位と物量も多いですし、沈没なんかしましたら損害も大きくなりますから、貿易保険に入る企業が多いです。
日本で通関後、日本国内送料はいくら?
エア便の場合、国際送料に日本国内の送料が含まれた料金設定になります。
船便ですと、①日本国内送料は国際送料に込みで日本の指定住所へ配送することもできますし、②日本通関後の配送業者を別途で手配することもできます。
コンテナ単位でしょっちゅう輸入される場合ですと、日本国内の物流会社との契約内容によっては②がコストを抑えられる時もありますが、そうでなければ①の方法で代行業者にすべて手配してもらった方が何かと手間は省けます。
補足となりますが、エア便の場合、通関手数料(関税ではない)は、中国側の代行業者が提携している運送業者により含まれるか含まれないかが変わります。
まとめ
インターネットでの個人輸入ビジネスの中での中国輸入の場合に限れば、国際発送は代行業者が運送会社を手配したり、間を仲介してくれますから、専門知識がなくとも商品を日本の指定住所に届けることは容易です。
わたし自身は、机上で貿易実務の勉強をしているとはいえ、実際に自身の荷物をさまざまな手段で国際配送することで身に着けた知識の方が多いです。
国際発送に関するよくいただく質問を改めて吟味してみますと、今となっては当然のことでも輸入ビジネスを始めた頃に自身も疑問に思っていたこともたくさんありました。
今回こうしてまとめてみましたのもそのような理由からです。ぜひ皆様のお役に立てることを願っています。
本日もお読みいただき、誠にありがとうございました。