中国輸入での無在庫では、佐川急便をオススメしない理由|追跡確認方法も

こんにちは!

中国輸入代行「誠」のパンダ社長こと酒井(@makoto1688)です^^

 

子パンダ
中国から日本へ輸入する際に、佐川急便を利用しています。理由は、国際送料が安いからです。しかし、破損があったり、追跡番号がなかなか反映されなかったり、ちょっと使いにくいです。「誠」さんでは、ヤマト運輸を利用できるとホームページを見ました。今利用させていただいている代行業者に比べ国際送料は若干高いですが、佐川急便に関する「誠」さんの見解を教えていただけると助かります!

 

このような疑問にお答えします。

 

佐川急便の国際便利用に関するtweet

無在庫の人は要注意です。4/1よりの個人情報保護法改正に伴い、外国にエンドユーザーの情報を提供する場合、ユーザーへの同意が必要になりました。販売サイトへ明記した上で、保険としてヤマトかOCS利用をオススメします。佐川のシステムでは、宛名ラベルには中国の住所しか表記できません。

この記事は、長年、中国で貿易業を営むパンダ社長が書いています。

 

この記事でわかること

パンダ社長
「無在庫」や「OEMのサンプル品」は、小型包装物扱いで国際発送することがほとんどです。3年前までは、当社は「佐川急便」利用でしたが、現在は「ヤマト運輸」と「OCS」の2社をサポートしています。

 

それでは見ていきましょう。

 

佐川急便を利用するメリット

中国輸入での無在庫で、佐川急便を利用するメリットは、国際送料の安さです。

価格重視なら、佐川急便がオススメです。

ただし、安さには理由があります。

 

理由については、次の項で紹介します。

 

なお、無在庫販売をしている人が代行を選ぶときには、代行業者が利用しているキャリアの確認は必須ですよ。

キャリアとは、佐川急便やヤマト運輸、OCSなど、日本国内で配送する運送会社のことです。

代行業者の国際送料以前に、キャリアごとにできるサービスとできないサービスがあります。

 

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佐川急便の安さの理由

佐川急便の国際便の安さの理由は次のとおりです。

「誠」での実体験をもとにしています。

 

 

詳しく見ていきましょう。

 

破損・紛失リスク

1つ目は、破損・紛失リスクです。

佐川急便は、よく破損したり紛失したりしていました。

破損や紛失は、納期や信用の面でエンドユーザーからのクレームに繋がりかねません。

 

また、販売サイトのアカウントに悪影響が及ぶことも考えられます。

輸送中の事故について、運送業者が否を認め補填することは滅多にありませんよ。「誠」が今回限りで補填させていただいていましたが、これだと経営に支障が生じると判断して、ヤマトやOCSへ変えた経緯があります。

 

追跡番号の使い回し

2つ目は、追跡番号の使い回しです。

佐川急便では、国際発送用の追跡番号が決められた数しか無いようです。

追跡番号が足りなくなると、輸送中の荷物の追跡番号を新たな荷物の追跡番号として発番します。

 

すると、先に輸送中の荷物の追跡情報が別の荷物の情報に上書きされる。といったことが生じます。

佐川曰く(厳密には中国側の運送業者曰く)、「追跡番号が不足すると、発番から1ヵ月が経過した追跡番号を使用する。」とのことです。

当社が取引していた中国の運送業者が持っていた佐川枠に限っての事象だったのかもしれませんが、追跡番号を新たに発番すればいいのでは?新規発番しない理由は何だ?と思わずにはいられない事象でした。

 

受取拒否や長期不在時の対応

3つ目は、受取拒否や長期不在時の対応です。

エンドユーザーの都合により、荷物を受け取ってもらえなかったり、何度配達しても不在であったということは、無在庫では比較的よくあることのようです。

もしくは、競合セラーの嫌がらせで、受取を拒否しているといったこともあるのかもしれません。

 

そのような場合、荷物は、日本国内では佐川急便の営業所に戻ります。

営業所から何度か配達または不在票を入れたのち、1週間が経過すると、日本の通関業者の倉庫に戻されます。

 

仮に、エンドユーザーとコンタクトが取れ、そのような荷物を再配達依頼すると、営業所にあっても通関業者の倉庫にあっても貴店から再配達を依頼することができません

なぜなら、佐川急便の送り状には、荷主は中国の代行か代行が委託している業者になるためです。

佐川急便は、営業所により対応がまちまちでした。佐川の制服を着た下請けもたくさんあります。下請けですと判断が付かなかったり、マニュアル通りの対応になるのかもしれません。

 

倉庫保管料と再配達料

4つ目は、倉庫保管料と再配達料です。

受取拒否や長期不在になった荷物は、最終的には通関業者の倉庫(=保税倉庫)へ返送されます。

返送された荷物に対し、「保管日数」と「容積」に応じた倉庫保管手数料が徴収されます。

 

そして、通関業者の倉庫からの再発送を依頼しますと、再発送手数料も徴収されます。

また、追跡番号上では、佐川急便の営業所に戻されていることまでは表記されますが、通関業者の倉庫へ戻されていることは把握できないこともあり、貴店は代行業者へ状況確認をすることになります。

 

保税倉庫へ返送された場合の再発送手続きの流れ
  1. 貴店
  2. 代行業者
  3. 中国の通関業者
  4. 日本の通関業者
  5. 中国の通関業者
  6. 代行業者
  7. 貴店

再配達の手続きをしようにも、状況確認に時間を要すことがあり、保管料も嵩んでいく。といったことが生じます。ちなみに、国際便の荷物が、発送元の国に返送されることは稀です。

 

リードタイムの長さ

5つ目は、リードタイムの長さです。

「ヤマト運輸」に比べ、「佐川急便」は平均1日、リードタイムが長いです。

リードタイムの違いは、中国側の通関業者の倉庫における荷物管理の方法に起因するのではないかと推察しています。

 

通関業者の倉庫には、「ヤマト運輸」のスペース、「佐川急便」のスペースといった具合に、キャリアごとにスペースがあります。

ヤマト運輸の方が国際送料が高めですが、高めの理由として、優秀な倉庫保管システムを持っていることも上げられると思います。エンドユーザーに対するサービスが丁寧なのもよいですね。

 

 

一方、「佐川急便」をオススメできるメリットは国際送料の安さです。

ただ、小型包装物(=Small Packet)を「佐川急便」で発送している代行業者の国際送料は、当社の「ヤマト運輸」の国際送料より高いことが多いです。

国際送料の視点で代行業者を比べる場合は、価格だけでなく利用している運送業者も確認されることをオススメします。

 

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補足:各キャリアの追跡状況を確認する方法

追跡状況は、追跡番号があれば追跡できます。

ただし、国際便では注意が必要です。

国際便の追跡は、日本の税関(厳密には通関業者)を通関後に、日本国内で追跡できるようになります。

 

つまり、荷物が中国にある時点、もしくはフライト中は追跡ができない。ということです。

ただし、代行業者側では、中国国内から日本で通関するまでの追跡番号を持っています。

日本側でなかなか追跡できない場合は、代行業者へフライト状況を確認するのも1つの手です。

 

最後に、参考までに、各キャリアの追跡サイトのリンクを貼っておきますね。

 

各キャリアの追跡サイト

 

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結論:国際送料の安さだけで判断すると、クレームになりやすい!

まとめます。

  • 中国輸入での無在庫で、佐川を利用する利点は、国際送料の安さです。
  • 中国輸入での無在庫で、佐川をオススメしない理由は次の5つです。
    ①破損・紛失リスク
    ②追跡番号の使い回し
    ③受取拒否や長期不在時の対応
    ⓸倉庫保管料と再配達料
    ⑤リードタイムの長さ

 

本日もお読みいただき、ありがとうございました^^

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