リアルタイム口座に登録する方法とは?関税や消費税を口座振替する

こんにちは!

中国輸入代行「誠」のパンダ社長こと酒井(@makoto1688)です^^

 

子パンダ
中国から輸入した荷物を日本で通関する時に、関税や輸入消費税を口座振替で支払えませんか?

 

ずばりこの疑問にお答えします。

 

関税の支払いに関するtweet

関税や消費税の支払い。リアルタイム口座を開設していれば、日本通関時に、リアルタイム口座に紐づいたあなたの銀行口座から自動引落できますよ。これにより通関が早くなりますし、立替手数料も不要になります。個人であれば輸出入者コード、法人であれば法人番号があれば誰でも作れます。無料です。

この記事は、長年、中国で貿易業を営むパンダ社長が書いています。

 

この記事でわかること

 

それでは見ていきましょう。

 

関税は、口座振替できる

中国から輸入した荷物を通関するときに生じる関税や消費税は、次の3つの方法で支払うことができます。

口座振替ができることは、立替や着払いに比べるとあまり馴染みがないかもしれません。

現に、関税や消費税は口座振替でも支払うことができます。

 

    • 口座振替
    • 立替
    • 着払い

    パンダ社長
    口座振替のメリットは、①通関手続きが早くなる、②立替に伴う為替差損を防げる、③自宅にいなくても荷物が受け取れる。です!

     

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    関税を口座振替する方法

    関税を口座振替するには、次の2つのステップを踏んでください。

    どちらも無料で登録できます。

    手続き方法は難しくないですし、申請するメリットの方があると思いますよ。

     

     

    詳しくみていきましょう。

     

    税関輸出入者コードを取得する

    1つ目は、税関輸出入者コードを取得するです。

    税関輸出入者コードは2つの種類があり、どちらで登録しても問題ありません。

     

       

      税関発給コードは税関が発給しているもので、JASTPROコードは民間が発給しているものです。

      法人は、2017年10月から法人番号が輸出入者コードとして利用できるようになったので、申請は不要です。

      個人は、税関発給コード申請ページから無料で発給申請ができます。

      パンダ社長は、JASTPROコードも取得していますが、登録料が3,300円かかり、有効期限が3年で都度更新なので、次回は更新しなくてもよいかなと考えていますよ。法人番号で代用できますし^^

       

      リアルタイム口座を開設する

      輸出入・湾岸関連情報処理センター株式会社(通称:NACCS)が運営・管理を行っているリアルタイム口座に登録すると、貴店の銀行口座から関税や消費税の口座引落ができるようになります。

      参考:NACCS掲示板

       

      リアルタイム口座を開設する

       

      以下、リアルタイム口座を開設する手順です。

        1. [申込用紙記載要領]を押下し、記入例をダウンロード。
        2. 申込用紙(チェックリスト付)の[Excel版]を選択。
        3. 申込用紙の「輸出入・港湾関連情報処理センター株式会社提出用」及び「金融機関保管用」の2片を1組にして郵送。
        4. 不備が無ければ、1週間くらいでメールで連絡があり、登録完了から1~2週間でご指定の口座より引落し開始。

         

        設定できる金融機関に、ゆうちょ銀行や楽天銀行などのネット銀行は選択できないのがちょっと不憫です。

        ただし、メガバンクや地銀、信用金庫であれば大抵の銀行が口座設定できます。

        上記画面内の、対応金融機関一覧で確認してみてくださいね。

         

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        リアルタイム口座を使用する方法

        リアルタイム口座は、申請から2~3週間で開設できます。

        注意が必要なのは、開設したからといって関税を口座引落できるわけではない。ということです。

        次のステップを踏むことではじめて、リアルタイム口座から関税引落ができるようになります。

         

          1. 代行業者へ、「リアルタイム口座払いであること」と「法人番号または輸出入者コード」を伝える。
          2. 代行業者は、invoiceへいただいた情報を記載する。
          3. 日本の通関業者へ、「リアルタイム口座払いであること」と「口座情報」を伝える。

           

          日本の通関業者を特定できない場合は、代行業者へ確認してください。

          ただし、通関業者は中国側の運送業者が決めていたり、通関状況によりいつも同じ通関業者とは限らないです。

          そのため、代行業者から聞いた可能性のある通関業者へは電話して、上記3.の情報を伝えておくと確実です。

          パンダ社長
          通関業者の管理の問題で、登録を忘れられ、銀行振込になったこともパンダ社長は何度かありますよ。

           

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          補足:小型包装物は、関税の口座振替ができない理由

          最後に補足です。

          中国輸入における無在庫は、小型包装物で国際発送することが多いです。

          小型包装物で生じた関税をリアルタイム口座払いできる業者を探してみたのですが、どこも対応していただけません

           

          当社が持っている通関業者とのデータをやり取りするシステムに、小型包装物がリアルタイム口座払い紐づいているプログラムを確認できませんでした。

          非表示設定の可能性はあるものの、やはり、小型包装物はリアルタイム口座払いに対応していないのではないか。と推察しています。

          と、ここまで書きましたけれど、そもそも無在庫の場合、輸入者はエンドユーザーなのですよね。販売者(=貴店)のリアルタイム口座を使って、エンドユーザーの関税は支払えないです。なぜなら、輸入者の名義が異なるからです。

           

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          まとめ

          まとめます。

           

          • 関税は、口座振替できる。
          • 関税を口座振替するには、「輸出入者コード」と「リアルタイム口座」の申請が必要。
          • リアルタイム口座を使用するには、「代行業者」と「日本の通関業者」へ諸々情報を伝えておく必要がある。
          • 無在庫では、関税の口座振替ができない。

           

          編集後記

          リアルタイム口座があれば、気持ちですが通関が早くなります。

          輸出入者コードと紐づいているので、過去の輸出入履歴がデータベースでわかるためです。

          関税立替による手数料や着払いの煩わしさはなくなりますから、ぜひ開設されることをオススメいたします!

           

          本日もお読みいただき、ありがとうございました^^

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