
こんにちは!
中国輸入代行「誠」のパンダ社長こと酒井(@makoto1688)です^^
このような疑問にお答えします。
▼中国輸入におけるPSマークに関するtweet▼
コンセントが付いている製品はPSEマークが必要ですよ。中国輸入でよくある製品は、たとえば、アイロン、ドライヤー、扇風機、電気毛布、加湿器、除湿器、ミキサー、モバイルバッテリーなどです。USBはPSEマークは不要です😌
— パンダ社長@中国輸入代行「誠」×お金×米国株 (@makoto1688) January 16, 2022
この記事は、長年、電気製品の通関をがしがしやってきたパンダ社長が書いています。
▼この記事でわかること▼
- 中国輸入にかかわるPSマークの種類
- 中国輸入でPSマークが必要なタイミング
- 電気用品安全法に違反したときの罰則
- 中国と日本の電圧の違いと輸入すべきでない理由
- Yahoo!ショッピング ストアでのPSマークに関する運用ガイド改定について
- 中国輸入でよくあるPSマークが必要な製品と不要な製品
- PSマークの申請方法
- PSマークに関する問合せ先
輸入製品にはPSマークが付いていません。
この記事では、中国輸入におけるPSマークの必要可否や貼付方法、申請方法について解説しています。
それでは、見ていきましょう。
中国輸入にかかわるPSマークの種類
PSマークとは、日本国内で定められた家電の安全性を保障するためのマークです。
ですから、中国から輸入した製品には、PSマークが付いていません。
製品安全4法という法律で規制されている製品に対し、次の4種類のPSマークのうち該当するマークを製品に貼付することが義務付けられています。

PSCマーク(消費生活用製品安全法)





参考:PSEマークを表示する方法【中国輸入ビジネスでバカ売れ】
中国輸入でPSマークが必要なタイミング
中国輸入における商品の流れは次の通りです。
代行業者(または店舗) → 中国運送業者 → 中国税関 → 日本税関 → 日本運送業者 → 納品先
PSマークの取付は、日本の消費者を守るために義務化されています。
ですから、日本税関を通関する時点ではPSマークが無くとも問題になりません。
日本で販売するまで(エンドユーザーの手に渡る前まで)に取り付けていればokです。
電気用品安全法に違反したときの罰則
電気用品安全法に違反したときの罰則は次の通りです。
法律 | 詳細 | 罰則 |
電気用品安全法第57条 |
|
1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金、又はこれを併科。 |
電気用品安全法第58条 |
|
30万円以下の罰金。 |
電気用品安全法第59条 | 法人の代表者、法人、代理人、使用人その他の従業員が、その法人の業務に関して違反行為を行った場合は、法人に対して罰金刑が課せられます。 | 第57条第58条に準じる。 |
電気用品安全法第60条 |
|
20万円以下の罰金。 |
中国と日本の電圧の違いと輸入すべきでない理由
中国の電圧は220Vです。日本の電圧は100Vです。
中国と日本では電圧が異なるので、日本では使えないのですね。
▼ 中国輸入での電気用品安全法に関する事故 ▼
- 充電器が爆発した
- コンセントから煙が吹いた
- モバイルバッテリーが発熱して火傷した
Yahoo!ショッピング ストア運用ガイドライン改定(190125)
日本の各モールでも、国からの指導によりPSマークに関する規制がありました。
たとえば、2019年1月25日に、Yahoo!ショッピングよりPSマークに関するガイドラインの変更の案内がありました。
Yahoo!ショッピングのストア運用ガイドラインは次の通りです。
該当箇所 | 改定内容 | |
---|---|---|
第1章 基本ルール 第3 出店・出品基準 3 取扱商品・販売形態について |
(1)販売禁止商材 | |
改定前 | ヌ レーザーポインター(PSCマークがあることを写真で明示されているものは除きます) | |
改定後 | ヌ 製品安全4法(消費生活用製品安全法、電気用品安全法、ガス事業法、液化石油ガスの保安の確保および取引の適正化に関する法律)が指定する商品について、安全基準を満たす「PSマーク」がないもの
例:レーザーポインター、モバイルバッテリー、ガスこんろ、石油ストーブ、ライターなど ※レーザーポインターおよびレーザーポインターに類する機能を有するものを出品する場合は、当該商品にPSCマークがあることを画像(記載内容が確認できる鮮明なものとし、当該商品に添付されていることが分かる方法による)で明示してください。 |
中国輸入でよくあるPSマークが必要な製品と不要な製品
PSマークが義務付けられている製品は多岐に渡りますが、例えば中国輸入でよくある製品は次のようなものがあります。
- レーザーポインター(PSC)
- 自転車のヘルメット(PSC)
- キャンプで使うようなガスコンロ(PSTG)
- アイロン(PSE)
- ドライアー(PSE)
- 扇風機(PSE)
- 電気毛布(PSE)
- 加湿器、除湿器(PSE)
- ミキサー(PSE) ※食品衛生の申請も必須
- スマホのバッテリー(PSE)
詳しくは、経済産業省のサイトが参考になります。
▼ 中国輸入でPSマークが不要な製品の例 ▼
- マウス
- ヘッドホン
- イヤホン
- キーボード
- USB電源の製品
参考:中国輸入にあたり、食品衛生法に関連する手続きの手順【注意点も解説】
PSマークの申請方法
(上記図は経済産業者のサイトから引用)
PSマークは次の4ステップで申請を行います。
- 製造・輸入事業者の届出
- 自主検査
- 適合性検査
検査機関の一例:JET(PSE)、JIA(PSE以外)
製造・輸入事業者によるマーク等の表示 - PSマークを自身で作成し製品に貼付する。
詳しく見ていきましょう。
製造・輸入事業者が経済産業省へ届け出る
PSマークが必要な輸入事業を行う場合は、事業開始日から30日以内に管轄の経済産業局に届け出てください。
届出申請フォームは経済産業省のHPからダウンロードできます。
適合性検査をする
中国で製造した製品であれば、工場や代行業者へ適合性検査を依頼してください。
当該製品が日本国の基準を満たす(=適合)仕様であれば、「適合証明証」が発行されます。
自主検査する
製品が日本へ到着したら、専門機関に検査を依頼します。
検査項目は、「外観」「出力電圧」「絶縁耐力」「通電確認」などです。
PSマークを自身で作成し製品に貼付する
参考:経済産業省 > 製品安全に関する諸制度 > 事業者の義務 > 表示の方法
PSマークに関する問い合せ先
経済産業省の製品安全4法に関する担当窓口のURLを記します。
結論:中国輸入ではコンセント付商品は仕入れられるが、事前手続きが必要です。
まとめます。
- 中国輸入にかかわるPSマークは、PSCとPSEです。
- 中国輸入でPSマークが必要なタイミングは、日本で販売する前です。
- 電気用品安全法に違反したとき、最大1年以下の懲役または100万円以下の罰金です。
- 中国は220Vで日本は100Vと電圧が異なります。
- 中国輸入でよくあるPSマークが必要な製品はコンセント付製品です。
- PSマークの申請方法は、経済産業省のサイトを参考にする。
本日もお読みいただき、ありがとうございました^^