
こんにちは!
中国輸入代行「誠」の代表のじょに(こと酒井)です^^
タオバオの商品ページ上で在庫があることを確認したのに、いざ注文してみたら「在庫切れ」だったという経験はありませんか?
また、代行業者に在庫確認をしてもらった時には「在庫あり」と言われたのに、何日か後に「在庫切れ」になったという方も多いかもしれません。
わたしは代行会社を運営している都合上、そのようなお客様とお話しさせていただく機会がよくあるのですが、よくよくお話を伺ってみますと、そのような方に限って、タオバオの商品ページの価格と在庫数しか確認していないことが多いのです。
特に、中国輸入で無在庫転売をされている方にとって、「在庫切れ」のリスクはあるとわかっていても、店舗運営上、できる限り排除しておきたいリスクではないでしょうか。
今回は、わたし(当社)がタオバオで商品リサーチを行う際に必ず確認している視点を基に、「在庫切れ」リスクを回避する方法について解説いたします。
この記事の目次
タオバオに出店しているセラーの実態
タオバオのセラーは、4つの業態に分類できます。
- メーカー
- 小売り
- 個人転売ヤー(有在庫)
- 個人転売ヤー(無在庫)
タオバオや天猫はエンドユーザー(消費者)向けのビジネスを原則としているプラットフォーム(利用規約に記載)のため、1点から購入できる店舗がほとんどです。
タオバオの無在庫転売ヤーに要注意
上記4つの業態のうち、「メーカー」と「小売り」に属する店舗から購入することで、在庫切れのリスクを極めて減らすことができます。
一方、「個人転売ヤー」は要注意です。
現在あなた自身が取り組んでいるビジネスが、たとえば下記のような手法であればわかりやすいのではないでしょうか。
- アマゾンでの相乗り転売や新規登録転売
- 楽天市場やヤフーショッピングでの在庫を持った単純転売
- メルカリやヤフオク!での無在庫転売
- Wowma!やQoo10などのプラットフォームを利用した無在庫転売
- BASEやカラーミーなどの自社サイトでの無在庫転売
つまり、タオバオにも副業や個人レベルで出品しているセラーがいるということです。
このようなセラーのうち、在庫を確保して販売しているセラーはまだよいのですが、在庫を確保せず(=無在庫)転売しているセラーから購入しますと、「在庫切れ」のリスクが非常に高まることになります。
実際に、あなた自身が日本で無在庫転売をやられているようでしたら、同じことがタオバオでも起きる理由を納得し理解できることでしょう。
「在庫あり」でも「在庫切れ」になる理由
タオバオの店舗へ在庫確認のために、阿里旺旺(チャットツール)や電話で在庫確認しますと、「個人転売ヤー」が運営する店舗はほぼほぼ「在庫あり」と回答があります。
そして、実際に在庫がなかったとしても、再度こちらから連絡しない限り、店舗から「在庫切れ」の連絡があることはありません。
そもそも、タオバオの出品機能には納期設定機能はないのですね。
つまり、「在庫切れ」リスクを減らすには、店舗リサーチを行う際に、「個人転売ヤー」なのかどうかの見極めが重要です。
ただし、実際に在庫を持っている「個人転売ヤー」もいれば、無在庫での「個人転売ヤー」もいて、どちらの業態なのかは商品ページからは判断が付きません。
そのため、どちらの業態のセラーもリサーチの基準から外すようにすることで、「在庫切れ」リスクを減らすことができます。
なぜ、無在庫の「個人転売ヤー」の店舗を選んでしまうのか
中国輸入が初心者の方ほど、より安い店舗(最安値の店舗も含む)から商品を購入する傾向にあります。
より安い店舗とは、必然的にタオバオの無在庫「個人転売ヤー」のことです。
安く仕入れられれば利益も出やすくなるのは理解できます。
ただし、「安い=商品確保が確実にできる」わけではありません。
在庫確保ができそうな店舗の中から、最安の店舗を選ぶようにしてください。
タオバオの無在庫「個人転売ヤー」の狙いは集客です!
たとえば、メーカーが100元で販売している商品を、タオバオの無在庫「個人転売ヤー」は平気で50元で販売しています。
「もし売れたら損するのでは?」と思われたのであれば、タオバオのことを理解していない証拠です。
実際に、店舗はこの商品を販売は行わずキャンセルにしてしまうことがあります。(店舗の利益が出ないと判断した場合)
「購入者都合なんて購入者が納得するわけがない!」と思われるかもしれませんが、前述の通り、タオバオは中国国内に住む中国人消費者(富裕層ではない)向けのサイトです。
仮に、中国人の一個人が購入しキャンセルしたとします。
店舗から、「購入者都合にしないと返金しない」と言われたら一個人は返金してほしいので店舗の要望に応じます。(モメるよりも返金を優先します)
一個人のアカウントの点数が減ったとしても、あくまで一個人ですので一度や二度点数が減るのであれば、本人のアカウントにも影響はありません。
そしてさらに、、
タオバオの店舗にはアクセスポイント(消費者が商品ページを訪れ、何かアクションをした時に付与されるポイント)が付与されます。
結果的に、該当商品を販売しなくても自店のポイントを増やすことができます。
該当商品ページの評価増により、自店舗への集客がしやすい環境が整います。
そして、無在庫「個人転売ヤー」はそのような環境の中で、評価が高まった商品ページを本当に売りたい商品内容にすり替えたり、同じ商品でも価格を上げる(たとえば本例ですと150元にする)ことで利益を生み出していくわけです。
以上が、タオバオの無在庫「個人転売ヤー」に注文するとキャンセルになりやすい本当の理由です。
タオバオの在庫数はあてにならない!?
「タオバオの商品ページには、在庫〇点と記載があるのに、どうして注文できないのですか?」というお問い合わせを、週に2~3回いただきます。(本当です)
タオバオにかかわらず、中国のECサイト上の在庫数は日本ほど正確ではありません。
特に、タオバオの無在庫「個人転売ヤー」の商品ページの在庫数は極めて正確ではありません。「9999」点と登録している店舗もよくみかけます。
機会ロスを減らすために、「1」ではなく、ひとまず「9999」と登録してしまうようです。。
また、メーカーや小売りの店舗であっても、日本のECサイトほど正確に在庫数を反映していないです。
そして、反映している店舗でも、タオバオは日本のECサイトに比べアクセスが多く、さらに人気商品ほどアクセス負荷がかかるため、サイトに表示上の在庫数と実在庫数にタイムラグが生じることもあります。
これは、日本のECサイトもそうですし、現にわたしが運営している楽天市場やヤフーショッピングのサイトでも日常的に起きている現象です。
タオバオで「在庫切れ」リスクを回避する4つのポイント
ここからが本題です。
タオバオで「在庫切れ」リスクを回避する方法は、「累計評価」「直近評価の有無」「営業開始日」「商品ページの充実度」の4つの視点を持って商品リサーチを行うことです。
以下、1つずつ解説します。
累計評価10以上がオススメ
商品ページの累計評価(累计评论)の欄を確認してください。
例ですと、「累计评论 3」となっています。
この「3」の部分が「10」以上を基準としてください。
「10」以上ということは、過去に10件以上の購入があり、うち10名の購入者からレビューをもらったということになります。
また、上記画面の例ですと、「3」件の評価がありますが、「3」の内訳も確認しておきましょう。
あくまで「3」は評価件数であって、良い評価なのか悪い評価なのかわかりません。
さらに詳しく確認するための方法は、タオバオで「在庫切れ」を防ぎ、「優良店舗」を見分ける4つの基準の記事を参考にしてみてください。
直近2ヵ月で評価がある店舗を選ぶ
ピンクの枠は、評価のあった年月を意味しています。
例ですと、直近では2020年4月4日に評価があることがわかりますから、店舗が営業していて、ダイヤ?3つの評価を貰っていることがわかります。
評価の日付で、営業しているかどうかもわかりますね!
※ 本記事は、2020年4月5日現在のものです。
営業開始日が半年以上前の店舗を選ぶ
ピンクの枠は、セラーがタオバオに出店してから何年が経過していることを示しています。
例の場合ですと、出店から9年が経過していることがわかります。
さらに出店日を細かく知るには下記の方法が有効です。
上記画面のピンク枠の少し下に表示されている「掌柜:」の部分を押下すると、この商品を販売しているセラーのトップページに遷移します。
遷移した画面の中央上に「店舗名」が記載されていますので、カーソルをあてますと、上記ピンク枠の画面が現れます。
ここで、タオバオでの出店開始日を確認することができます。
商品ページの充実度:写真や情報がたくさんある店舗を選ぶ
意外とこの視点を持ってリサーチされている方は少ないように思います。
商品ページを下方へスクロールしますと、写真がたくさん表示される店舗があります。そして写真が全くない店舗もあります。
写真が多いほど、それだけ商品ページの作成に力を入れている証になります。
無在庫で販売しているセラーは、商品登録件数が多いほど売上に繋がりますから、商品ページ作成に時間をかけないことが多いです。
日本で無在庫販売することを考えるとわかりやすいかもしれません。
ツールで情報取得して一気に出品といったことが、タオバオの無在庫「個人転売ヤー」は行っていることを考えれば、理解できるかと思います。
ツールで情報取得後、多少内容を変える作業を行っていたとしても、1万点以上の商品ページをメーカーや小売りの店舗のように、1ページずつしっかり作り込んでいくのは相当大変なことではないでしょうか。
まとめ
「在庫切れ」は、特に無在庫で転売しているセラーにとって、できるだけ避けたいことです。
そして、上記視点を取り入れることで、店舗リサーチや商品リサーチの精度を格段に向上させることができます。
この記事で解説した視点でリサーチされているのかはわかりませんが、実際に月に500万円以上のお取引がある当社のお客様の中にも極めて「在庫切れ」になることが少ない方もいらっしゃいます。
正しい方法でリサーチを行えば、エンドユーザーからのクレームを最小限に抑えられ、そして、あなたの収益も業務効率も改善されるはずです。
ぜひ、参考にされてみてください。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。