
こんにちは!
中国輸入代行「誠」のパンダ社長こと酒井(@makoto1688)です^^
このような疑問にお答えします。
▼中国輸入の無在庫販売のリスクに関するtweet▼
中国輸入の販売方法は、有在庫と無在庫があります。初心者には、初期費用なしの無在庫がオススメ!的な記事やLPを見かけます。それは、無在庫を教えたいコンサル先生のキャッチですよ。リスクがないビジネスはそうはありません。ただ、リスクを許容しても無在庫は儲かります😌
— パンダ社長@中国輸入代行「誠」×NFT×米国株 (@makoto1688) December 29, 2021
この記事は、2021年は無在庫で4億円以上の取引をしているパンダ社長が書いています。コンサルをしていないからこそ書けることがあると思います。
▼この記事でわかること▼
- 中国輸入における有在庫と無在庫のメリット、デメリット
- 中国輸入における有在庫と無在庫の比較ポイント
- 中国輸入における無在庫販売は、再現性が高く儲かる
中国輸入の販売方法は、有在庫と無在庫があります。
有在庫は在庫リスクがあるから、無在庫にしよう。というのは安易です。
資金がないから無在庫にしよう。というのも安易です。
有在庫も無在庫もそれぞれ特徴があり、在庫リスクや資金面も含め、総合的に理解・検討しておくことをオススメします。
この記事では、中国輸入における有在庫と無在庫の特徴を一覧にした上で、無在庫販売の良い点に加え、懸念点についてわたしの経験をもとに解説しています。
中国輸入における有在庫と無在庫の特徴比較
中国輸入の販売方法は、有在庫と無在庫があります。
有在庫と無在庫とでは、始めるにあたり必要な資金も違いますし、資金の増え方も違います。
はじめに、有在庫と無在庫の特徴をまとめます。
特徴チェック | 有在庫販売 | 無在庫販売 |
初期資金(商品原価) | 20万円 (商品代+代行業者への月額利用料+代行手数料+国際送料) |
0~5万円 (代行業者への月額利用料) |
初期資金(コンサル費用) | 10~100万円 | 10~50万円 |
資金の増え方 | 増えにくい | 増えやすい |
1年目での最高月商 | 0~500万円 | 0~300万円 |
利益率 | 10~30% | 40~60% |
月収規模 | 0~150万円 | 0~180万円 |
在庫リスク | 有り | 少々 |
リサーチスキル | 必要 | 必要 |
出品できるサイト | すべてのサイト | BASE、BUYMA、Stores.jp、Shopify等の自社ネットショップサイト+一部Amaozn 、au Payマーケット、Qoo10 |
商品ページ作成 | 必要 | 必要 |
外注の有無 | 月商に順ずる | 月商に順ずる |
融資の受けやすさ | 受けやすい | やや受けにくい |
入金サイクル | 1週間~2ヵ月 (出店サイトによる) |
1週間~2ヵ月 (出店サイトによる) |
投資回収期間 | PCやツールなどの必要経費は、両者同程度。 (無在庫でも0ではない) |
|
事業撤退のしやすさ | しばらくかかる (在庫の処分または売り減らし後) |
すぐ (受注中の注文処理が完了次第) |
次に、上記比較表の中で、有在庫と無在庫とで内容が異なる項目について、無在庫の視点で解説します。
比較表に戻りながらお読みいただくと、比較がしやすいです。
初期資金(商品原価)
ここで、大変残念なお知らせです。
中国輸入における無在庫販売は、初期資金が0から始められる。というのはウソです。
無在庫販売という特性上、確かに商品代をエンドユーザーが先に支払ってくれるので、商品代は0です。
商品代に含まれるものは次の通りです。
「仕入原価+代行手数料+国際送料」の部分をエンドユーザーが先に支払ってくれるので初期資金0で始められる。というロジックです。
これは一見、正しいように見えますが厳密ではありません。
代行業者を利用するために、月額利用料の支払いを考慮しておく必要があるからです。
月額利用料がかかる代行業者では、プランにより1~5万円の月額利用料が生じます。
この代金は、エンドユーザーから事前に回収できるものではなく、あなたの資金から支払うものです。
そういう意味で、本当に資金が厳しい人は、月額利用料が0円の代行業者を利用することをオススメします。
月額利用料については、次の記事を参考にしてみてください。
参考:中国輸入における「デポジット払い制」と「月額制」の違いについて
参考:中国輸入 代行業者は月額利用料があった方がお得な場合もある話
初期資金(コンサル費用)
次に初期資金を考える上で見落としがちなのが、コンサル費用です。
コンサル先生が「初期資金0から始められます!」「無在庫は初期費用0!」と言っている中に、自身に支払わられるコンサル費用は含まれていないものです。
無料でコンサルをする人はいませんから、初期資金という意味ではコンサル費用も初期資金に入れた上で、参入を検討すべきです。
コンサル費用として10~50万円支払えたとしても、代行業者へ支払う月額利用料やツール代、外注費を支払う余裕がなければ、無在庫ビジネスを続けることが難しいです。
頑張れば何とかならなくもないですが、頑張った割にはあまり利益が残らないです。
資金の増え方
資金というよりキャッシュ(現金)といった方が適切かもしれません。
現金の増え方は、無在庫の方が圧倒的に高いです。
有在庫と無在庫の現金は、次のような流れで増えていきます。
- 有在庫:現金 → 在庫 → 現金 → 在庫 → 現金 → …
- 無在庫:現金 → 現金 → 現金 → 現金 → 現金 → …
有在庫の説明をしようと、売上原価の説明が必要になりますが、簡単のため、上記図をイメージいただければ、無在庫の方が現金が増えることが理解できると思います。
1年目の最高月商
中国輸入を1年続けた結果の最高月商です。
有在庫でも無在庫でも、0円のことだってあり得ます。
出品しただけでは商品が売れるわけではないですからね。
上限については、正直ざっくりです。
肌感覚では、有在庫の方が月商は大きくなります。
なぜなら、ヒット商品が出れば、一気に売上が立つからです。
利益率
利益率は無在庫の方が高いです。
理由は2つです。
1つは、有在庫は在庫リスクがあるからです。
10個売れる思って仕入れたら2個残った。
↓
2個を売り切るために値下げした。
↓
原価率が上がった
↓
利益率が下がった
もう1つは、無在庫は保管料が発生しないためです。
有在庫は、在庫を持つという性質上、どこかに保管する必要があります。
代行業者の倉庫であれ、日本で借りた倉庫であれ保管料が生じます。
売上が小規模の時には自宅から発送することで保管料を0にできますが、売上規模に応じ、保管の問題は必ず生じます。
月収規模
月収規模はピンキリです。
有在庫でも無在庫でも始めて1年で、月利100万円をクリアできるビジネスモデルです。
月収面では、どちらがいいといったことはありません。
在庫リスク
無在庫は在庫リスクがないというのはウソです。
なぜなら、不具合品や返品が起きるからです。
中国輸入を行っている以上、輸送中の破損リスクや商品ページと若干使用が違っていたということは起きます。
代行業者が中国側で検品を行い、不具合を発見したとしてもタオバオの店舗が不具合を認めなければ返金を受付てくれません。
その商品はどうするか。
「代行業者で廃棄」してもらうか「あなたの元へ国際発送(=在庫を持つ)」するかのいづれかです。
詳しくは、次の記事に譲りますが、無在庫でも在庫リスクはあるということを覚えておいてください。
参考:タオバオで、20元以下のアパレル製品を購入しない中国人の話|無在庫必見
出品できるサイト
無在庫での販売を禁止しているサイトもあります。
メルカリやヤフオク!は無在庫での販売を禁止しています。
詳しくは、【炎上】無在庫は「クズ」なビジネス【違法ではない】 を参考にしてください。
融資の受けやすさ
融資の受けやすさは、有在庫に軍配が上がります。
銀行の担当者の理解によります。
銀行員の思考は次の通りです。
物販
↓
商品を仕入れるために資金がほしい
↓
過去の実績含め、いくらまで貸せるか検討
無在庫は、仕入れが発生しないことが前提になりますから、何のために資金が必要なのかを明確にしておく必要があります。
投資回収期間
無在庫の投資先は、コンサル費用と代行業者への月額利用料です。
コンサル費用が10万円、代行業者への月額利用料が3万円とすると、投資金額は13万円です。
利益率50%ですと、累計26万円以上を売り上げれば回収できたことになります。
有在庫の投資金額は、上記に加え商品代も含まれます。
ですから、無在庫の方が投資回収期間は短いと言えます。
中国輸入はビジネスです。ビジネスは事業です。
事業には、投資回収の試算や事業計画などの経営知識と実践が不可欠です。
中国輸入の勉強と合わせて、経営数字の勉強もしておくと、より中国輸入でうまくいきやすいですよ。
本もたくさん出ていますが、どれか1冊読んでおけば十分です。(←アマゾンへリンクします)
たとえば、マンガですと1時間以内で読めますしビジュアルでインプットできてオススメです。
事業撤退のしやすさ
事業撤退は無在庫の方が圧倒的にしやすいです。
在庫を持っていないので、最後の受注処理が終わり次第、撤退できます。
ネットショップとの契約条項にもよりますが、撤退を決めて1ヵ月ほどで解約できます。
結論:中国輸入における無在庫販売は儲かりやすい
まとめます。
- 中国輸入における無在庫販売は、初期資金が0から始められるというのはウソ。
- 初期費用に、代行業者への月額利用料も含めておく。
- コンサル費用として10~50万円支払えたとしても、代行業者へ支払う月額利用料やツール代、外注費を支払う余裕がなければ、無在庫ビジネスを続けることが難しい。
- 現金の増え方は、無在庫の方が圧倒的に高い。
- 有在庫の方が月商は大きい。
- 利益率は無在庫の方が高いです。
- 無在庫にも在庫リスクはある。
- 事業には、投資回収の試算や事業計画などの経営知識と実践が不可欠です。
- 事業撤退は無在庫の方がしやすい。
中国輸入における無在庫販売は、再現性が高く儲かるビジネスです。
ここで上げたリスクを頭のどこか片隅にいれておいてください。
この記事で、中国輸入に関し何かを実践することはありません。
ただ、中国輸入ビジネスをやるにあたっては、経営に関する書籍をさら~っと読んでおくことをオススメします。
「中国輸入×●●」=「あなたにしかできないスキル」です。
本日もお読みいただき、ありがとうございました^^