「誠」がOCSを利用していない理由【フォワーダーとキャリアの関係性】

こんにちは!
中国輸入代行「誠」のパンダ社長こと酒井(@makoto1688)です^^

 

OCSと流通王に興味がある子侍
誠さんでOCSや流通王は利用できますか?OCSや流通王での価格はいくらですか?誠さんの料金表に、OCSや流通王の記載が見当たりません。一番安い国際送料で見積いただけませんか?

このような疑問にお答えします。

 

OCSに関するtweet

OCSでの小型包装物。追跡状況を確認しますと、3/3(木)に国際発送した荷物の一部は、3/8(火)に日本の指定住所へ到着したようです。中5日。ヤマトの最短で中4日ですから、リードタイムの面ではOCSの小型もなかなかパフォーマンスが良さそうですよ。また、データを集めてシェアしますね😌

この記事は、長年、貿易業を営むパンダ社長が書いています。

 

この記事でわかること

  • 中国輸入代行「誠」が、OCSや流通王を利用していない理由
  • 中国輸入代行、フォワーダー、OCSの関係性
  • 補足:中国輸入代行「誠」では、キャリアが一択の理由

 

それでは見ていきましょう。

 

中国輸入代行「誠」が、OCSや流通王を利用していない理由

誠がOCSや流通王を利用してこなかった理由は、それぞれ次の通りです。

 

OCSを利用していない理由

「OCS」については、「フォワーダーから当社への卸値が高目である」ということが理由です。

実のところ、「OCS」はフォワーダーを通じ、他社代行様のHP記載販売価格よりも格安な卸価格での提案を受けています。

しかし、ヤマト利用や佐川利用の場合の卸値に比べて高目なのです。

パンダ社長
卸値は、フォワーダーが決めます。末端価格は、代行での上乗せ分も然ることながら、代行により取引しているフォワーダーが異なるため、代行ごとの末端価格も異なるのですね。

 

 

また、「OCS=ANA系=日本=イメージがよい!」という印象をお持ちの人もいると思います。

イメージだけでは判断できません。

「誠」としては、卸値や納期、破損・紛失リスク、保証内容など総合的に判断し、今に至っています。

パンダ社長
2022年3月1日より、小型包装物限定で、「OCS」の取扱をはじめました。開始3週間のデータですと、納期はヤマトと同程度で、破損・紛失の報告は上がっていません。また、価格は0~500gは50元と、ヤマトに比べ5元安く提供できています。一方、「OCS」の通常サイズは、佐川に比べ卸価格が高目のため、検討が続いている状況です。

 

流通王を利用していない理由

「流通王」については、感情的な部分と経験的な部分です。

経験的な部分については、中国輸入代行「誠」を立ち上げる前に、個人として何度か利用させていただいたことがありました。

たとえば、次のようなことがあり、利用に前向きになれません。

  • 通関が遅かった
  • 外箱が破損した状態で日本で通関し、日本国内で運送業者に引き渡せなかった
  • 代替の箱代の追加徴収があった
  • 日本側の「流通王」の窓口の対応がよくなかった

 

感情的な部分については、7、8年前に、亀戸にある「流通王(スコアジャパン)」の日本本社で社長と話をさせていただいたことがあり、詳細は伏せますが協力を仰ぎたいと思わなかったことが理由です。

パンダ社長
2022年3月現在は、世界情勢も含め、状況が変わっていますから、過去にあったことは一旦フラットにして、話し合いは続けていくことも考えています。現に、中国側の流通王では、社長を通じ案件をいただいています。また、当時に比べ、カスタマー対応や紛失リスクも改善されていると耳にしています。

 

中国輸入代行、フォワーダー、OCSの関係性

補足として、中国輸入代行とフォワーダーとOCSの関係について書いておきますね。

中国輸入の代行業者は、キャリア(=ヤマトや佐川、OCS、EMSなど)と直接取引しているわけではありません。

間に、フォワーダー(FORWARDER)という運送取次(航空代理店業、海運仲介業)が双方を仲介しています。

図で書くと、次のようなイメージです。

①中国輸入代行

②フォワーダー

③中国通関

⓸キャリア

⑤日本通関

⑥キャリア指定の運送業者

⑦日本の指定先住所

パンダ社長
代行が「ヤマト」や「佐川」「OCS」「EMS」などのキャリアと直接契約しているわけではないですよ。ということを覚えておいてください!

 

ちなみに、「OCS」はフォワーダーでもあり、キャリアでもあります。

フォワーダーとしての「OCS」が、キャリアとしての「OCS」へ卸すこともあります。

また、フォワーダーとしての「OCS」が、キャリアとしての「OCS以外のキャリア」へ卸すこともあります

パンダ社長
「卸す」とは、「荷物を渡す」と考えていただければよいです。推測ですが、「OCS」は、自社でフォワーダー機能とキャリア機能を持っていますから、できる限り、自社へ卸すのが効率がよく、おそらく取引の多くが自社内ルートでのシェアが多いのではないかと思います。

 

補足:中国輸入代行「誠」では、キャリアが一択の理由

多くの代行は、キャリアを複数持っています。

一方、「誠」は次の通りです。

  • 通常サイズ:佐川
  • 小型サイズ:ヤマトorOCS

 

「誠」でのキャリア一択の理由は、ユーザーの利便性です。

キャリアが多いと、キャリアごとに価格や納期、サービスなどをユーザーは調べ、自身の注文にあったキャリアを選択することになります。

これは、選択肢の幅があることで、一見メリットがあるように思えます。

しかし、判断が付きにくかったり、手配までのスピード感が鈍る原因にもなります。

そこで、「誠」では、「誠」の視点でキャリアの精査を行い、自信を持ってオススメできるキャリアに絞ってご提供せていただいています。

 

複数キャリアが選択できる場合の懸念事項 ▼

  • ユーザー様にとって、それぞれのキャリアの違いを把握・理解する必要がある
  • 決めきれないユーザー様は、ストレスを感じるのではないか
  • 国際送料の請求金額でトラブルになることもあるのではないか
  • 誤って、指定のキャリアと異なるキャリアで配送してしまうことがあるのではないか
  • 国際送料の料金表が煩雑になるのではないか

 

結論:OCSや流通王とは、引き続き、協議を続けます!

まとめます。

  • 中国輸入代行「誠」がOCSと取引していない理由は、卸価格が高目のため。
  • 中国輸入代行「誠」が流通王と取引していない理由は、過去に破損や紛失、通関遅延があったため。
  • 物流は、代行業者→フォワーダー→キャリアの順に流れている。

 

本日もお読みいただき、ありがとうございました^^

参考:【無在庫向け】中国輸入での運送業者ごとの違い【ヤマトと佐川を比較】