
こんにちは!
中国輸入代行「誠」のパンダ社長こと酒井(@makoto1688)です^^
ずばり疑問にお答えします。
▼中国輸入の国際物流に関するtweet▼
コスメやリップクリーム、ハンドクリームは液体物扱いです。特に、メルカリで販売している人から輸出可否の相談を受けます。少量であれば、個人利用目的として税関が判断するようで、エア便でも国際配送できますけれど、量が多くなると中国か日本の税関で止まります。量の程度は税関が判断します😌
— パンダ社長@中国輸入代行「誠」🇨🇳OEMと無在庫直送の専門業者 (@makoto1688) May 5, 2022
この記事は、長年、貿易業を営むパンダ社長が書いています。
▼この記事でわかること▼
- 中国輸入で売れている液体商品
- 中国輸入で液体商品を取り扱うリスク
- 中国輸入で液体商品を輸入する方法
- 中国輸入で液体商品で稼ぐためのステップ
それでは見ていきましょう。
中国輸入で売れている液体商品
アマゾンやヤフオク!でリサーチしてみると、液体商品が売れていることがわかります。
液体商品とは、製品内に液体が含まれている商品です。
たとえば、次のようなものがあります。
- 化粧品
- フェイスパック
- ヘアオイル
- ハンドクリーム
- リップクリーム
- プリンターの汎用インク
- カメラの三脚(水平器)
- 液体時計(砂時計)
- ラメ、粉末(粉系)
▼液体商品に関するやり取り▼
液体商品とかバッテリーとかって発送できますか?とても売れているようなんです。
取り扱えますよね?アマゾンやヤフオクで出品されていますし!
中国輸入で液体商品を取り扱うリスク
中国輸入で液体商品を取り扱うには、リスクを伴います。
リスクとは、輸入リスクと販売リスクのことです。
上記で紹介した液体商品を販売したり輸入したりすることに大きな障壁はありませんが、輸入にあたり次のようなリスクがあります。
- 中国税関で止まる
- 日本税関で止まる
- 販売には申請が必要な商品もある
詳しくみていきましょう。
中国税関で止まる
1つ目は、中国税関で止まるリスクです。
中国税関は、代行業者から送らてきたinvoiceを元に通関可否を判断します。
記載されたHSコード(商品の名称及び分類を定めた世界共通のコード)を見て、中国から輸出可能な品目かどうかを判断します。
液体物系のHSコードであると、内点(箱を開けられ検査)され、滅却または輸出者(代行業者)へ差し戻しとなります。
滅却も悲しいですが、差戻手数料も一般的な中国国内送料に上乗せした金額で戻されます。
日本税関で止まる
2つ目は、日本税関で止まるリスクです。
日本税関では、液体物を輸入するには検査機関が発行した書類(成分表)の提出を求められます。
ただし、資料の提出が不要で通関できるケースもあります。
販売には申請が必要な商品もある
3つ目は、販売には申請が必要な商品もあるです。
個人使用目的であれば輸入申請が不要でも、販売目的であれば通関時に申請が必要な品目があります。
たとえば、次のような品目です。
品目 | 法律 | 管轄省庁 | 参考記事 |
モバイルバッテリー | 電気用品安全法 | 経済産業省 | PSマークの表示について |
コンセント付家電 | 電気用品安全法 | 経済産業省 | PSEマークを表示する方法 |
化粧品 | 薬事法 | 厚生労働省 | 薬事法等の一部を改正する法律について (販売には、化粧品製造販売業許可が必要です) |
プリンターの汎用インク | 薬事法 | 経済産業省 | 麻薬向精神薬の原料が含有されている場合、手続が必要です。 |
食器 | 食品衛生法 | 厚生労働省 | 中国輸入における食品衛生法について |
中国輸入で液体商品を輸入する方法
中国輸入において、液体商品を輸入する方法はエア便または船便です。
液体商品の輸入では、船便を利用することが一般的です。
ただし、エア便でも特殊ルートを利用することで配送することができます。
▼エア便と船便の使い分けの目安▼
- 液体そのものを輸入したい → 船便
- 少量の液体が入っているが液体そのものではない → エア便(都度相談)
- ライターやインク → 船便(揮発性があるため、特殊梱包料金が別途必要)
中国輸入で液体商品で稼ぐためのステップ
液体商品を含め、許認可や規制がある商品は売れます。
仕入ルートを開拓でき、物量がまとまれば一考の価値が十分にある品目です。
ただし、いくつかのハードルがあります。
どうしても液体商品で売上を拡大したい方は次のステップを踏んでください。
- 資金を貯める(100kg以上分を購入できる資金力)
- 担当省庁への書類を用意する(一度、作れば使い回しできます)
- 必要に応じ、販売に必要な許認可を取得する(化粧品、酒、薬など。行政書士へ依頼するのが早い)
- 何があってもめげない気持ち
補足:モバイルバッテリーの輸入は船便
補足として、モバイルバッテリーの輸入について紹介しておきます。
中国では、モバイルバッテリーによる飛行機の火災があとを絶ちません。
そのため、当局公式では、モバイルバッテリーをエア便に載せることを禁じています。
というわけで、モバイルバッテリーは船便です。
「誠」ですと、少なくとも100kg以上の物量(できれば2CBM以上)があれば輸送できます。
国際送料に加え、爆発防御箱の料金が500元~1000元ほど加算されます。
爆発したら、船で火災になりますからね、上記の箱は必ず必要です。
参考:CBM(シービーエム)をkgへ換算する方法【貨物輸送における容積の単位】
結論:中国輸入の初心者は液体商品は扱わないのがベター
まとめます。
- 中国輸入で売れている液体商品
①フェイスパック②ヘアオイル
③ハンドクリーム
⓸リップクリーム
⑤プリンターの汎用インク
⑥カメラの三脚(水平器) - 中国輸入で液体商品を取り扱うリスクには、通関書類の準備や許認可書類の準備がある。
- 中国輸入で液体商品を輸入する方法は、船便が一般的だが少量であればエア便も可能。
- 中国輸入で液体商品で稼ぐためのステップ
①資金を貯める(100kg以上分を購入できる資金力)
②担当省庁への書類を用意する(一度、作れば使い回しできます)
③必要に応じ、販売に必要な許認可を取得する(化粧品、酒、薬など。行政書士へ依頼するのが早い)
⓸何があってもめげない気持ち
本日もお読みいただき、ありがとうございました^^