
こんにちは!
中国輸入代行「誠」のパンダ社長こと酒井(@makoto1688)です^^
ずばり疑問にお答えします。
▼中国輸入の国際物流に関するtweet▼
商標権や意匠権を調べるスキルは、中国輸入で物販ビジネスをやる人はマストですよ。もし、侵害してしまった場合、10年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金といった刑になります。なお、故意でなければ無罪ですが、出品モールのアカウントが閉鎖になったり、商品を捨てることはやむを得なしです😌
— パンダ社長@中国輸入代行「誠」【カウンセラー×連続起業家】 (@makoto1688) February 14, 2022
この記事は、長年、J-PlatPatで商標調査を行い、アマゾンのアカウントを守ってきたパンダ社長が書いています。
▼この記事でわかること▼
- J-PlatPatで商標権を確認する方法
- J-PlatPatで指定役務を確認する方法
- 例題:アマゾンを使って商標権を確認する
- J-PlatPatで商標権を検索するときの注意点
- 商標法による罰則規定
- 商標権に関する相談窓口
それでは見ていきましょう。
J-PlatPatで商標権を確認する方法
J-PlatPatで商標権を確認する方法は、2つあります。
どちらを利用するかは好みです。
より詳細に検索したい場合は、詳細検索がおすすめです。
- 簡易検索
- 詳細検索
詳しくみていきましょう。
簡易検索
- [商標]にチェックする
↓ - 検索窓に、検索したいブランドやメーカー名を入力する
↓ - [検索]ボタンを押下する
例として、「J-PlatPat」と入力すると、次の画面が表示されます。
検索にヒットしたので、「J-PlatPat」という文字は、商標されている可能性が高いということがわかります。
可能性が高いというのは、貴店が登録したい「区分」とすでに登録されている「区分」が異なれば、別物として扱われるという意味で書いています。
検索結果によると「区分」は、[09][16][41][45]で登録されています。
上記「区分」以外の「区分」であれば、商標侵害には当たらないということです。
詳細検索
- [商標]を押下する
↓ - [商標検索]ボタンを押下する
↓ - 次の詳細検索画面が表示される
例として、キーワード欄に「J-PlatPat」と入力すると、上記で説明した「簡易検索」と同じ画面が表示されます。
「詳細検索」機能であれば、文字列以外にも呼称検索ができます。
たとえば、「J-PlatPat」という文字列でなく、「ジェイプラットパット」と入力することで検索することもできます。
▼ その他、詳細検索でできること ▼
- 類似群コード(指定役務)で検索ができる
- 出願人や権利者、名義人の名前で検索ができる
- 商標の種類で検索ができる(立体商標、音商標、動き商標、位置商標、文字商標など)
- 日本国内の範囲か海外も含めた範囲か指定ができる
J-PlatPatで指定役務を確認する方法
もう一度、「J-PlatPat」で検索してください。
検索結果の「出願番号」の欄(例では、登録5745958)を押下すると、次の画面が表示されます。
▼ 指定役務の見方について ▼
最下方のピンク枠に注目してください。
「【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】 【類似群コード】」と記載がある部分です。
いわゆる、この部分を「類似群コード」と呼んでいます。
「J-PlatPat」の場合、「類似群コード」は[09][16][41][45]として登録されていることがわかります。
なお、類似群コード(区分)は、第1類~第45類からあり、詳細は、次の頁で公開されています。
参考:特許庁 > 商標> 類似商品・役務審査基準> 類似商品・役務審査基準
例題:アマゾンを使って商標権を確認する
例として、アマゾンで商品リサーチしたときに、商標権を確認する方法を解説します。
商品検索をして、たとえば、上記商品を仕入れるか判断したいとします。
ピンク枠の「mianshe」をコピーします。
J-PlatPatで「mianshe」を検索すると、次の画面になります。
登録5956370の方を押下します。
第25類の中で、「靴類」として登録されていることがわかります。
J-PlatPatで商標権を検索するときの注意点
最後に、J-PlatPatで商標権を検索するときの注意点をまとめます。
検索画面に調べたい文字を入力する際には、次の点を気をつけてくださいね。
- ピリオドは点に変換する。ex)「B.H」を検索する場合は、「B・H」で検索する。
- 半角のアポストロフィ「'」は全角へ変換する。ex)「B'H」を検索する場合は、「B’H」で検索する。
- アルファベットの大文字小文字は区別しない。
- 単語と単語の間にスペースがある場合は、スペースを削除する。
商標法による罰則規定
商標権を侵害した場合、次のような罰則規定があります。
故意であれば規定の範囲で、故意でなければ無罪です。
(侵害の罪)
第七十八条 商標権又は専用使用権を侵害した者(第三十七条又は第六十七条の規定により商標権又は専用使用権を侵害する行為とみなされる行為を行つた者を除く。)は、十年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。
第七十八条の二 第三十七条又は第六十七条の規定により商標権又は専用使用権を侵害する行為とみなされる行為を行つた者は、五年以下の懲役若しくは五百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。
商標権に関する相談窓口
商標権に関する相談窓口は、知財総合支援窓口がオススメです。
無料ですし、アマゾンで商標関連のクレームがあった時にはすぐに相談できますので便利ですよ。
特許庁でも相談できますが、ちょっと冷たい感じはあるかもしれません^^
結論:中国輸入で商標権の調査はマストスキル!
まとめます。
- 中国輸入で物販ビジネスを始める前に、商標権の調べ方を習得する。
- J-PlatPatで商標権を調べる方法は、「簡易検索」と「詳細検索」がある。
- J-PlatPatで商標権を調べるときには、類似群コードまで確認する。
- 商標権に関する相談は、知財総合支援窓口がオススメ。
本日もお読みいただき、ありがとうございました^^