
こんにちは!
じょにです^^
海外から発送した貨物(荷物)を日本で通関する際に、「日本国へ入国してokだよ」という証明として輸入許可通知書が発行されます。
人が入国する際に必要なパスポートの貨物版のようなものです。
輸入許可通知書には、「関税」以外に「消費税」と「地方消費税」の記載があります。
起業して2年目までは「消費税」が免除(平成25年からは起業1年まで免除、2年目は条件付きで免除)になりますが、3年目以降は「消費税」が徴収されます。
輸入許可通知書を税理士や会計士へ提出していない場合、「消費税」を支払っていない前提で会計処理が行われ、「消費税」を多く支払うことになります。
起業前でも起業間もない頃でも、輸入許可通知書は大切に保管しておくことをオススメします。
今回は、輸入許可通知書の見方について、実際の私の書類を使って要点に絞って解説いたします。
輸入許可通知書の入手方法
「輸入許可通知書をください!」と当社へ問い合わせをいただく時があります。
輸入許可通知書は、日本の税関が発行する書類です。
当社(中国での発送元)でも取り寄せることはできますが、運送会社を通じ通関代理業者(運送会社が兼ねている場合も多い)に頂く流れになり、だいたい当社到着までに3~4週間がかかります。
運送会社がUPSやFedExなどの米国系の場合は、貨物自体に輸入許可書が付いていたり、請求書と一緒に別途郵送されることが多いです。
もし輸入許可通知書が届かなかった場合は、運送会社に依頼するか、発送元の代行業者へ依頼してみてください。
ポイントNACCSへ登録しておくと、通関のタイミングとほぼ同時にwebから輸入許可通知書をダウンロードすることができます。
輸入許可通知書の見方
貿易実務に従事する場合は、より細かく理解する必要がありますが、個人輸入ビジネスであれば下記6項目を把握していれば十分です。
番号 | 説明 |
① | 輸入者(あなた)の名義や所在、電話番号の情報です。 |
② | 発送元(代行業者など)の名義や所在、電話番号の情報です。 |
③ | 通関を代理で行う業者(SGHやDHLなどの運送会社)の名前と担当者の名前です。 |
④ | 貨物を載せた港と貨物を降ろした港です。 |
⑤ | 貨物の個数と重量です。 |
⑥ | 「関税」「国消費税」「地方消費税」です。関税率は、輸入する品目により異なります。消費税8%の内訳は、国消費税(6.3%)と地方消費税(1.7%)です。 |
通関区分について
輸出入者コードやJASTPROコードには、輸入者ごとに区分が設定されています。
区分とは、輸入者の信用や輸入する品目により異なり、1~3まで(厳密には7つ)あります。
上記画像の下に、「1」「2」「3X」「3R」「3K」「3M」の文字が入ります。
通関スピードは、「1:早い、2:普通、3:遅い」といった具合です。
区分コード | 説明 |
1 | 簡易審査。同一商品の過去の輸入実績が豊富な場合、入港次第、自動で輸入許可になります。 |
2 | 通常審査。税関による書類チェックがあります。場合により、区分3に回り場合もあります。 |
3X | 大型X線検査を行います。 |
3R | 貨物の保管場で現物を開封し確認します。(保管場が遠い場合、税関職員の移動やスケジュール調整もあり、時間を要することが多いです) |
3K | 税関の検査場で現物を開封し確認します。 |
3M | 見本確認を行います。 |
まとめ
輸入許可通知書は、再発行することもできます。
運送会社により対応方法が異なりますが、ひとまず運送会社に電話をしますと対応してくれます。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。