中国輸入において為替レートの影響を最小限に抑える方法とは?

こんにちは!

中国輸入代行「誠」のパンダ社長こと酒井(@makoto1688)です^^

 

子パンダ
輸入ビジネスは海外との取引になるので、為替のことが気になっています。代行業者によって為替レートが違うようですし、毎日変動しているわけでもないように見えます。代行業者での為替レートの実態などについて、何かアドバイスいただけると助かります。

 

このような疑問にお答えします。

 

為替レートに関するtweet

①日本で「円を元へ両替する」のと、②中国で「円を元に両替する」のとでは、②の方が為替レートが優遇されますよ

この記事は、長年、貿易仲介業を営むパンダ社長が書いています。

 

▼この記事でわかること▼

パンダ社長
為替レートは、輸入ビジネスである程度結果が残せるようになってきた時期から意識すればよいですよ。初心者であれば、月額利用料がない代行を選んでいれば、それだけで利益が出やすい体質になれます。

 

それでは見ていきましょう。

 

輸入ビジネスで為替レートの影響を抑える方法

輸入ビジネスでは、為替レートによって仕入れ価格が変わります。

たとえば、100元の商品を購入したいとします。

1元が20円のときは2000円ですし、1元が19円のときは1900円といった具合です。

 

仕入れ価格に100円の差が生じます。

一日の中で、為替レートが1円変動することは滅多になく、せいぜい0.1円から0.5円程度です。

しかし、「元」での仕入れ金額が増えれば増えるほど、「円」に換算したときの差は大きくなります。

 

輸入ビジネスにおいて、為替レートの影響を抑える方法は2つあります。

 

為替レートの影響を抑える方法

 

詳しく見ていきましょう。

 

ドル・コスト平均法

1つ目は、ドル・コスト平均法です。

株式投資をやっている人にとっては、お馴染みの方法です。

決まった金額をコンスタントに投資する方法です。

 

中国輸入であれば、たとえば毎日10,000円を「元」に両替するといった具合です。

毎日でも毎週でも毎月でもokで、自身で決めた感覚で決まった金額を両替してください

そうすることで、両替するタイミングに感情が入らないため、結果、平均的に為替レートの影響を受けにくくなります

 

ここで問題です。

1万円を30日間毎日振り込むことと、月に一度30万円を振り込むこと。

どちらがリスクが少ないと思いますか?

 

市場での為替レートは毎日変動します。

元円レートは、2022年4月20日には、過去最高の1元=20.21円をマークしました。

一方、この記事を書いている2022年5月13日現在は、1元=18.96円です。

 

未来は予測できません。

為替レートに自信がないなら、ドル・コスト平均法で、毎日小出しで元を円に換えた方が無難です。

なぜなら、下落トレンドの時にまとめて30万円を両替するよりも、1万円ずつ毎日両替した方が、為替差損が少ないからです。

ドル・コスト平均法は、大幅な損はしにくいですけれど、次に紹介する「まとめて入金法」で一気に儲けられることもありますね!

 

まとめて入金法

2つ目は、まとめて入金法です。

月に一度、たとえば30万円をまとめて入金する方法です。

ここで言いたいのは30万円という金額ではなく、1ヵ月分をまとめて両替するという意味ですよ。

 

1か月分でなくてもよいですし、3ヵ月や1年分でも構いません。

あるタイミングに、まとまった金額を両替します。

ココぞ!というときに一気に両替する方法です。

 

ドル・コスト平均法がコツコツ入金(リスク最小限)に対し、まとめて入金法は持ち金をエイ、ヤーで入金する感覚に近いです。

そのため、「まとめて入金法」は、為替の変動が大きいとき(=業界用語では、ボラティリティが大きいという)には、あまりオススメはできません。

ボラティリティが大きいというのは、例えば、急速に上昇トレンドにあるときや下降トレンドにあることを指します。

 

ちなみに、この記事を書いている2022年5月13日前後ですと、4月28日~5月10日までが平行トレンドでどちらに転んでもよい状況ということがわかります。

まとめて入金法

 

元円の動きを、雇用統計や指数、偉い人の発言、経済から予測できる人は、「ドル・コスト平均法」と「まとめて入金法」をうまく使い分けています。

しかし、結局は各人の思想や考え方によるとことが大きいです。

どれが正解というのはないです。

ガツガツ派か無難派かという分け方もありますが、経験値が血肉になります。

 

 

「ドル・コスト平均法」と「まとめて入金法」とは次のように使い分けるとよいでしょう。

トレンドの見極めは結果論という人もいますけれど、経済ニュースである程度は予測できます

予測なので外れることもありますけれど、経済を勉強していない人はより外しやすいので、貿易をする人は経済の勉強もした方がよいのではないかと思います。

 

  • 上昇トレンドのとき:「まとめて入金法」が有効
  • 平行トレンドのとき:「まとめて入金法」でも「ドル・コスト平均法」でもok
  • 下降トレンドのとき:「ドル・コスト平均法」が有効

 

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中国への海外送金の方法

為替レートに関連して、ここでは中国への海外送金の方法について確認します。

送金方法によって為替レートも変わりますし、また海外送金するという煩わしさも生じます。

中国への海外送金の方法は、3つです。

 

 

詳しくみていきましょう。

 

取引先へ直接クレジットカード払いする

1つ目は、中国の店舗へクレジットカード払いする方法です。

中国の店舗とは、国際版タオバオやAlibaba.comのことです。

国際版タオバオやAlibaba.comであれば、日本のクレジットカードで直接決済できます。

 

為替レートは、貴店ご利用のクレジット会社のレートに準じます

相場では、基準レート×2.0%~2.5%です。

 

取引先へ直接銀行振込する

2つ目は、中国の店舗へ銀行振込またはPayPal決済する方法です。

日本人在住で、国際版タオバオやAlibaba.comの店舗へ銀行振込する人はいないのではないでしょうか。

なぜなら、海外送金手数料や銀行による為替差損が生じ、さらに着金までにも時間を要すからです。

 

中国へ銀行振込またはPayPal決済するなら、取引実績を積んだ上で、信頼できる工場やメーカーとの直取りのときに利用するのが無難です。

銀行振込の決済手数料は、金額に応じ異なりますが、窓口であれば4,000円、ネット銀行であれば1,000円ほどです。

わたしが海外から仕入れするときには、よほど信頼できる取引先でない限り、決済は慎重に行っていますよ。

 

代行業者の日本口座へ決済する

3つ目は、代行業者の日本口座へ銀行振込またはPayPal決済する方法です。

輸入ビジネスでうまくいっている人の多くが、代行業者を通して取引しています。

なぜなら、代行業者が中国の店舗とを日本語で仲介してくれますし、検品や国際発送も請け負ってくれるからです。

中国からの仕入れをすべて独力でやろうとすると、トラブル続きで本当に骨が折れます。

 

なお、多くの代行業者は、日本に自社口座や提携先の口座を持っています。

海外送金するには、海外送金手数料もかかりますし、着金までに時間を要します。

日本国内に口座がある代行であれば、手数料や着金リードタイムを最小に抑えられます

 

何と言っても、海外送金するわずらわしさから解放されるのはよいですよね。

その時間を商品リサーチや商品ページ作成に費やすこともできますね。

 

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代行業者の為替レートの相場と基準レート

代行業者が採用している為替レートの相場は、指定銀行の基準為替レート+0.5~+1.0です。

「+」とは、基準為替レートに対するプラス幅です。

たとえば、指定銀行の基準為替レートが1元=20円で、+0.5であれば、代行業者が提示する為替レートは1元=20.5円といった具合です。

 

基準為替レートは、代行業者により大きく3つあります。

 

 

詳しくみていきましょう。

 

ヤフーファイナンスの為替レート

1つ目は、ヤフーファイナンスの為替レートです。

ヤフーファイナンスの為替レートは、rare rateです。

直訳すると、裸の為替レートです。

私は日本語での正式名称がわからないので、「裸レート」や「レアレート」と呼んでいます。

 

実際問題、ヤフーファイナンスに表示されている為替レートで海外送金はできません

なぜなら、「裸のレート=原価レート」だからです。

原価レートで送金すると、受取時に損をするリスクがありますから、国際貿易では原価レートをそのまま使用することはない!のですね。

 

銀行レートも、レアレートに上乗せしたレートなんです。

 

代行業者が海外送金する銀行での為替レート

2つ目は、代行業者が海外送金する銀行での為替レートです。

あなたがご利用の代行業者が、仮に「みずほ銀行」から海外送金しているならば、「みずほ銀行」の為替レートに加え、+0.5~1.0が採用されます。

他の方法で海外送金しているのだけれども、ホームページ上は、「みずほ銀行」のレートを基準としている代行業者もあるようです。

 

多くの代行業者が、大手銀行(三菱UFJが多いですかね)の為替レートを基準にしていることが多いです。

ちなみに、三菱UFJは、元建てでは、月に最大500万円分までしか海外送金できなです。

送金金額もしくは受取金額が大きい代行業者は、他の方法で海外送金していることでしょう。

 

代行業者の着金銀行での為替レート

3つ目は、中国における代行業者の着金銀行での為替レートです。

中国における代行業者の着金銀行とは、代行業者が中国で提携している銀行のことです。

為替レートは、両替したい通貨の国で両替した方がレートがよいです。

 

たとえば、タイバーツ。

日本で円をタイバーツへ両替するのと、タイで円をタイバーツに両替するのとでは、後者の方がレートがよいです。

「みずほ銀行」や「ヤフーファイナンス」の為替レートを基準にすることで、代行はリスクを抑えることができますね!

 

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補足:口コミ10撰に選出された代行の為替レート比較

最後に補足として、各代行業者の為替レートについて紹介します。

2023年8月23日時点での為替レートです。

参考として、月額利用料も表記してみました。

 

代行屋号 適用為替レート 内、為替上乗せ分 月額利用料
ヲヲフェニックス社 20.73円(みずほ銀行TTS) +0.5円 無料
イーウーパスポート社 20.70円 手数料込み 29,800円/月~
淘太郎社 20.60円 +0.5円 0円/月~
イーウーマート社 請求時判明 +1.0円 21,670円/月~
ラクマート社 20.93円(三菱UFJ銀行 TTS) +0.7円 28,000円/月~
THE 直行便社 21.23円(三菱UFJ銀行 TTS) +1.0円 1円/月~
タオバオ新幹線社 20.91円 +1.0円
CiLEL社 21.10円 +1.0円 0円/月~
中国輸入代行HAM社 20.73円(三菱UFJ銀行 TTS) +0.5円
中国輸入代行誠 21.00円 +1.0円 無料

代行業者が採用している為替レートの相場は、指定銀行の為替レート+0.5~+1.0ですよ。

 

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まとめ

まとめます。

  • 輸入ビジネスで為替の影響を最小限に抑える方法は、「ドルコスト平均法」と「まとめて入金法」がある。
  • 中国の代行業者が採用している為替レートは3つある。
    ①中国の店舗へクレジットカード払い
    ②中国の店舗へ銀行振込またはPayPal決済
    ③代行の日本口座へ銀行振込またはPayPal決済
  • 代行業者の為替レートの相場と基準レートは3つある。
    ①ヤフーファイナンスの為替レート
    ②代行が海外送金する銀行での為替レート
    ③代行の着金銀行での為替レート

 

本日もお読みいただき、ありがとうございました^^

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