中国から日本へ荷物を輸送する方法|郵便と宅配の違いとは?

こんにちは!

中国輸入代行「誠」のパンダ社長こと酒井(@makoto1688)です^^

 

パンダ娘
代行業者へ注文が終わり、これから国際発送を依頼します。国際発送といえば、EMSを想像してしまうのですが、EMS以外にもコスパがよい国際発送の方法はありますか。中国輸入の国際発送について、その他何かアドバイスがあれば教示いただきたいです。

 

このような疑問にお答えします。

 

中国輸入における国際郵便に関するtweet

宅配便と郵便を混同して使用している人がいます。郵送は郵便局のサービス、宅配はその他キャリアのサービスです。たまに、「郵送お願いします」という人がいますが、国際便の場合、EMSで送ってほしいのかな?と理解します

この記事は、長年、貿易業を営むパンダ社長が書いています。

 

この記事でわかること

 

それでは見ていきましょう。

 

郵送と宅配の違い

郵送と宅配には違いがあります。

物を届けるというサービスは同じです。

郵便物を届けるのが「郵便局」で、自「宅」に届けるのが宅配であり「郵便局」を除くキャリアのサービスです。

 

  • 郵送:「郵便局」が提供するサービス
  • 宅配:「クロネコヤマト」や「佐川急便」が提供するサービス

パンダ社長
以前は、大きい郵便物は郵便局へ取りに行っていたのですね。近年は郵便車が各宅へ配達するようになったので、郵便と宅配の違いがわかりづらくなっているのだと思います。郵便局が提供するサービスが「郵便」、それ以外のキャリアが提供するサービスが「宅配」と理解するとわかりやすいと思います。

 

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中国からの国際発送の種類

中国輸入では、国際発送の種類が次の3つがあります。

 

中国からの国際発送方法
  • 国際スピード郵便(EMS)
  • 国際宅配小包(エア便)
  • 国際宅配小包(船便)

 

詳しく見ていきましょう。

 

国際スピード便(EMS)

1つ目は、国際スピード郵便です。

俗に、EMSです。

EMSとは、Express Mail Serviceの略で、そのまま日本語訳すると、「特急郵便サービス」です。

 

中国からEMSで発送すると、だいたい2~4日で日本の輸入者へ到着します。

速い分、料金は高めです。

当社では、EMSを利用するユーザーは少ないです。なぜなら、EMSは国際送料が高めだからです。次に紹介する航空郵便小包を利用するケースがほとんどです。ただし、化粧品や少量の液体物、食品衛生届けが必要な製品などEMSでしか国際発送できないケースもあり、そのようなときにEMSを提案させていただいています。

 

国際宅配小包(エア便)

2つ目は、エア便での航空宅配小包です。

航空宅配小包は、EMSよりは遅いですが料金はEMSより安いです。

中国から航空宅配小包で発送しますと、だいたい2~4日で日本の輸入者へ到着します。

 

主なキャリアは、ヤマトや佐川、OCSがあります。

中国や韓国、香港、台湾など日本と近い国や地域は、航空郵便小包はEMSとあまり変わらないリードタイムで国際発送できます。料金もEMSに比べ割安ですから、よほど急ぎの場合でない限りは、航空郵便小包での発送がオススメです。

 

国際宅配小包(船便)

3つ目は、船便での郵便宅配小包です。

国際宅配小包は、船でも発送することができます。

船は飛行機に比べスピードが出ないため、必然的にリードタイムが長くなります。

 

しかし、エア便に比べ料金は割安です。

船便で、国際郵便小包を利用するケースは、納期が比較的ゆったりしている場合に限られます。無在庫やOEMで早急にサンプルが必要な場合は「EMS」または「航空宅配小包」をオススメします。

 

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国際発送手段ごとの特徴

中国輸入における国際発送の特徴をまとめました。

中国から日本への発送ですと、エア便は早くて、船便は遅めです。

一方、料金は船便が割安です。(ただし、100kg以上等の重量下限があります)

 

 

EMS 国際宅配小包(エア便) 国際宅配小包(船便)
輸送手段 エア便 エア便 船便
料金 高め 手頃 割安
リードタイム 2~4日 2~4日 14日~21日
追跡 可(※) 可(※)
重量制限 30kgまで

追跡番号について。EMSは、輸出元から輸入先まで1つの追跡番号で追跡できます。「国際宅配小包」は輸入先の国で通関後に追跡番号と追跡サイトが変わることがあります。理由は、双方国間の運送会社のシステムがリンクしていないことに起因するものです。(EMSは世界共通のサービスです)

 

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少量の国際宅配小包を利用する事例

中国輸入で国際宅配小包を利用する事例を紹介します。

ちなみに、当社は国際宅配小包のことを、「小型包装物」と「通常サイズ」と呼んでいます。

「小型包装物」の要件は、次のとおりです。

 

  • 容積:3辺合計が100cm以内、かつ1辺は40cm以内
  • 重量:8kgまで(ヤマトの場合)

 

「通常サイズ」とは、小型包装物の規格を除く要件だと思っていただいて構いません。

ここでは、小型包装物の用途について紹介します。

 

無在庫商品の発送

1つ目は、無在庫商品の発送です。

無在庫で転売している人は、1商品ごとに国際発送(同梱しても数点)することがほとんどです。

そのため、エア便での国際宅配便(=国際小包)を利用することが多くなります。

既出の通り、中国→日本は距離が違いため、EMSでも国際小包でもリードタイムがほぼ変わりません。それなら、国際送料が安めな国際小包(小型包装物)として手配した方がコスパがよいと思います。

 

OEMでのサンプル発送

2つ目は、OEMでのサンプル発送です。

季節商品や時限商品のOEMで、急にサンプルが必要な時にも国際小包を利用するのは有効です。

一般に、「EMS」を利用されるケースが多いですが、中国→日本であれば「航空小包」でも2~4日で届きますから国際送料が安い「航空小包」を利用するのはアリだと思います。

既日本の中堅以上の企業でも、海外発送=EMSと思っている担当者もいるようで、日本から当社へ到着するサンプルのほとんどがEMSで到着しています。ヤマトや佐川の国際配送サービスも選択肢としてあると思います!

 

少量での転売商品の発送

3つ目は、少量での転売商品の発送です。

国際送料は、21kg以上になるとキロ単価が急激に下がります。

21kgとは、だいたい150サイズ(50*40*60cm)のダンボール1箱分くらいです。

 

中国輸入で、単純転売ビジネス(たとえば、Amazonやメルカリ、ヤフオク!などのモールでの転売)をはじめたばかりで物量が少ない場合は、21kg以上になるまで注文を続けるか、早く販売したい場合は、EMSで発送することになります。

たとえば、ピアスやアクセサリーといった小物類をメインに販売する人は、150サイズいっぱいになるのを待つことは現実的ではないと思います。そのような場合は、国際小包(=小型包装物)での国際発送を前提にリサーチ時に概算しておくとよいでしょう。

 

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まとめ

まとめます。

 

  • 郵便局が提供するサービスが「郵送」、それ以外のキャリアが提供するサービスが「宅配」。
  • 中国輸入における国際発送の種類は、3つです。
    ①国際スピード郵便(EMS)
    ②国際宅配小包(エア便)
    ③国際宅配小包(船便)
  • 中国輸入における国際発送手段ごとの特徴は、料金とリードタイムの違いです。
  • 中国と日本は近いため、EMSでも国際宅配小包でもリードタイムは変わらないです。コストパフォーマンスがよい国際宅配小包を利用することをオススメします。
  • 中国輸入での無在庫転売やOEMのサンプル発送には、小型包装物がベスト。

 

本日もお読みいただき、ありがとうございました^^

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