
こんにちは!
じょにです^^
代行業者や中国の取引先への支払い方法で、PayPal(ペイパル)を選択できることがあります。
クレジットカードのように利用でき、何かの際はPayPalが補填してくれますから決済手段の一つとして検討の余地があります。
そこで気を付けないといけないのは、「日本のPayPalで支払いok」なのか「中国のPayPalで支払いok」なのかということです。
今回は、日本と中国のPayPalの手数料の違いについて解説いたします。
この記事の目次
日本のPayPalでの決済
PayPalでは決済手数料は受取側に請求がされますが、我々のような(小規模の※)ネットビジネスでは一般的には、決済手数料は支払いを行う側が予め上乗せして支払う取り決めになっていることが多いです。
※小規模と記載しているのは、コンテナ輸送を常とするような取引規模の大きい企業と比べてという意味です。
以下に、日本のPayPalの決済手数料の一覧を引用いたします。
月間のペイパルによる売上高 | 決済手数料(国内) | 決済手数料(海外) |
---|---|---|
30万円以下 | 3.6 % + 40 円 / 件(標準レート) | 4.1 % + 40 円 / 件(標準レート) |
30万円超 100万円以下 | 3.4 % + 40 円 / 件 | 3.9 % + 40 円 / 件 |
100万円超 1,000万円以下 | 3.2 % + 40 円 / 件 | 3.7 % + 40 円 / 件 |
1,000万円超 | 2.9 % + 40 円 / 件 | 3.4 % + 40 円 / 件 |
例えば、1万円を海外の取引先で決済したい場合は、受取り側に到着する際に、「4.1%+40円」分の手数料が引かれて到着することになりますので、その手数料分を上乗せして決済することになります。
日本のPayPalでの為替手数料
為替手数料は、4.0%です。
PayPalのQ&Aに補足として下記のように記載がございますので、併せて引用しておきます。
・弊社の為替レートには、PayPalが外国通貨を取得する際のホールセール為替レートに上乗せした処理手数料(パーセントで表示)が含まれており、この処理手数料はPayPalにより保持されます。
・American Expressカードを使用する場合は、PayPalの通貨換算プロセスを利用するオプションがありません。American Expressが通貨換算を行います。
・PayPalアカウントから日本の銀行口座に残高を引き出す場合、引き出し依頼があった時点で日本通貨に自動的に換算されます。
なお、PayPalにクレジットカードで決済した場合は、クレジット会社により為替手数料が変わり、1.6%~2.0%です。
経験上になりますが、VISA、Master、JCB、AMEXの中では、Masterで支払った時が若干ですがレートが有利になります。
中国のPayPalでの決済手数料
以下に、中国のPayPalの決済手数料の一覧を引用いたします。
Monthly Sales (USD) | Fees | |
---|---|---|
Standard rate | $3,000 or lower | 4.4% + $0.30 USD** |
Discounted rate | $3,000 - $10,000 | 3.9% + $0.30 USD** |
$10,000 - $100,000 | 3.7% + $0.30 USD** | |
Higher than $100,000 | 3.4% + $0.30 USD** |
簡単のために、為替レートを1$=100円で換算し直してみますと下記のようになります。
Monthly Sales (円) | Fees | |
---|---|---|
Standard rate | 300,000円以下 | 4.4% + 40円 |
Discounted rate | 300.000円 - 1,000,000円 | 3.9% + 40円 |
1,000,000円 - 10,000,000円 | 3.7% +40円 | |
10,000,000円以上 | 3.4% +40円 |
※ 円建ての支払いですと、固定手数料が$0.3USDではなく、40円になります。
中国のPayPalでの為替手数料
中国のPayPalでの為替手数料は考える必要がありません。
なぜなら、中国のPayPalアカウントへ決済する場合、中国に銀行を持っている日本人は少ないと思いますので銀行振込という選択はほぼないかと思います。
つまり、ほとんどの場合、クレジットカードで決済することになり、為替手数料は決済するクレジットカード会社の手数料になります。
前述の通り、クレジットカード会社がホールセールの為替レートに1.6%~2.0%乗せしたレートが採用されます。
まとめ
30万円以下の決済であれば、中国のPayPalよりも日本のPayPalの方が手数料が少ないです。
輸入ビジネスをはじめたばかりの初心者の方や少額決済が頻繁にあるようなビジネスを行われている方は、日本のPayPalで決済できる取引先をオススメします。
通常OEMやODMで取引金額が30万円以上ある方でも、サンプルのみの取引の場合もありますから、そのような場合はやはり日本のPayPalの方が手数料を抑えることができます。
ただし、常時30万円以上の取引金額が続くような規模になってきますと、PayPalへの手数料も結構大きくなってきますから、資金に余裕があるのではあれば銀行振込をオススメます。
最近は、中国の企業でも日本に銀行口座を持っている企業も多いですから、日本国内で決済しているのと同じ感覚で決済ができますよ。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。