中国からの仕入れ先とは?無在庫ならタオバオ、有在庫ならアリババ!

こんにちは!

中国輸入代行「誠」のパンダ社長こと酒井(@makoto1688)です^^

 

パンダ娘
中国での仕入れ先といえば、タオバオとアリババをよく聞きます。それぞれの特徴や使い分けがあるような気がしますし、初心者のわたしは、まずはどちらかをマスターしたいと考えています。タオバオとアリババをどのように使い分けしていくとよいか、何かアドバイスいただけると助かります。

 

この記事では、このような疑問にお答えします。

 

中国での仕入れ先に関するtweet

この記事は、長年、中国との貿易仲介業を営むパンダ社長が書いています。

 

▼この記事でわかること▼

パンダ社長
タオバオもアリババも、アリババグループが運営するECサイトです。「タオバオ」は一般消費者を、「アリババ」は企業をそれぞれターゲットにしています。そのため、一度に購入できる点数(=ロット数)や製品の品質、配送スピードなどに違いがありますよ。

 

それでは見ていきましょう。

 

(タップできる)もくじ

タオバオとアリババの特徴と違い

中国輸入の仕入れ先は、タオバオでもアリババでもどちらでもよいわけではありません。

仕入れ先は、販売方法によって使いわけることをオススメします。

以下に、タオバオとアリババの違いを表にまとめました。

 

具体的には、無在庫販売での仕入れ先は「タオバオ」で、在庫を持って販売(=有在庫販売)での仕入れ先なら「アリババ」または「タオバオ」です。

 

タオバオ アリババ
ターゲット BtoC、CtoC BtoB
単価 アリババより高目 タオバオより安目
最低ロット 1点~ 2点~
交渉(相談) 条件付き
品質 粗悪品もある 粗悪品は少ない

アリババとは、1688.comのことです。Alibaba.comと1688.comの違いは、次の記事が参考どうぞ。

 

詳しくみていきましょう。

 

ターゲット

1つ目は、ターゲットです。

タオバオは、企業が消費者に販売する(BtoC)と消費者どうしが売買する(CtoC)があります。

企業といっても、メーカーや卸はほとんどおらず、転売したい個人や個人事業主の出店がほとんどです。

 

一方、アリババは、企業どうしが売買する(BtoB)です。

工場やメーカー、卸の出店が多いです。

 

単価とロット

アリババでの単価
※ アリババ
タオバオでの単価
※ タオバオ

 

2つ目は、単価とロットです。

同じ商品を「アリババ」と「タオバオ」で画像検索してみました。

左が「アリババ」、右が「タオバオ」です。

 

「アリババ」は最低2点からで50元/点、「タオバオ」は最低1点からで65元/点ということがわかります。

差額にして、1点あたり15元(240円程度)の差があります。

上記で画像リサーチした商品は、わたしが適当にリサーチした結果です。

 

選んだわけではないですよ。

タオバオには同じ商品を販売しているセラーが他にもいましたが、敢えて最安値の店舗をピックアップしています。

 

 

粗利比較シミュレーション 

タオバオで仕入れた場合とアリババで仕入れた場合の粗利を比較してみましょう。

仮に、上記商品を2,500円で販売したとしています。

粗利の計算式は次のとおりです。

 

粗利=売価-売上原価

 

上記計算式に、次の比較表の数字を当てはめてみてましょう。

 

(1元=20.0円) アリババ仕入 タオバオ仕入 差異
販売価格 2,500円 2,500円 0円
売上原価 1,000円 1,300円 ▲300円
(原価率) (40.0%) (52.0%) -
粗利 1,500円 1,200円 300円
(粗利率) (60.0%) (48.0%) -

 

売上原価が少ない方が利益が出やすいですから、仕入れ先としてアリババを選択するのはアリです。

ただし、アリババは最低ロットが2点です。

有在庫であれば在庫を2点持つことができますが、無在庫は売れてから仕入れするため、仕入れ先はアリババよりもタオバオがよいです。

 

無在庫でもアリババ利用のユーザーもいます。たとえば、当社無在庫プランの倉庫保管機能を活用することで、売れ筋を2点購入して、1点を販売、1点を倉庫保管といったこともできますよ。

 

交渉(相談)

3つ目は、交渉です。

タオバオはロットが1点~のため交渉がしにくいです。

一方、アリババは工場やメーカーが出店していることが多く、複数ロットのため交渉がしやすいです。

 

アリババでも交渉によって、1点から購入できることもあります。

次の記事ではOEMとは記載していますが、タオバオやアリババとの交渉全般に言えることです。

参考にしてみてくださいね。

 

品質

4つ目は、品質です。

タオバオとアリババには、中国版と国際版があります。

代行業者を通す場合、商品は中国版タオバオ、アリババは1688.comで調達を行います。

 

なぜなら、中国版タオバオが単価が安いためです。

気を付けないといけないのは、タオバオです。

中国版タオバオのターゲットは中国でも低所得者層であり、品質もそれなりのものが販売されています。

 

中国の低所得者層はたしかに日本の平均所得よりも少ないです。

ただし、日本は経済が低迷し、円も年々弱くなっています。

事実、円は持っているだけで価値は目減りしています。

 

1元=10円の時代でも1元=20円の時代でも、日本の初任給は20万円ですからね。

そういうと、ビジネスが成り立たなくなりそうですけれど、中国は日本以上に格差社会です。

内陸の初任給は今でも2,000~3,000元の地域もあります。

中国の格差社会が世界経済を支えているのですね。

 

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無在庫ならタオバオ、有在庫ならアリババ

中国輸入の仕入れ先は、無在庫ならタオバオで、有在庫ならアリババです。

理由をまとめす。

無在庫は注文が入ってから仕入れをするので基本1点を仕入れることになり、必然的に仕入れ先は「タオバオ」になります。

 

一方、有在庫は、1点を販売するなら無在庫で販売した方がよく、有在庫のメリットは大量仕入れによる仕入原価の抑制なので、必然的に仕入れ先は「アリババ」になります。

「在庫リスクを持ちたくない」「余剰資金が10万円もない」という人は、無在庫販売タオバオ仕入れからはじめるのが無難です。

もちろん、これは個々のリスク許容度の具合によります。

わたしのように、資金10万円からはじめて有在庫販売で軌道に乗せた実例もあるにはありますが、過去のコンサル生や当社ユーザー様のお話を伺う限り結構レアなケースです。

 

アリババ(= 1688.com)に関する補足

アリババについて補足です。

アリババの最小ロットは、原則2点以上です。

しかし、稀に1点から購入できることもあります。

 

  • 販売最低点数を1点(≧1)から設定していれば、1点からも購入できる。
  • 交渉により、1点から購入できることもある。
  • 1点から購入できる場合は、在庫処分や訳あり製品の「売り減らし」または1点あたりの単価が高い商品の可能性がある。
  • アリババは、タオバオに比べ出店費用が高い。

アリババに出店している店舗は、資金力がそれなりにある企業ですよ。

 

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無在庫販売とは?

無在庫販売とは、商品が購入されてから商品を仕入れるという販売方法です。

商品が購入されるまでは在庫を持たないため、不良在庫を抱えるリスクが低く、有在庫販売に比べて初期投資が圧倒的に少ないため、参入しやすいというメリットがあります。

無在庫販売は、手元に商品がない状態で売りたい商品を宣伝し、購入者が現れたら商品を発注するという仕組みです。

 

在庫を持たない状態でフリマアプリやECサイトへ商品を出品し、購入が決まったらすぐに商品を仕入れて購入者(=エンドユーザー)へ発送します。

この流れですと、商品の発送が遅くなりそうだという印象が強く、避けてしまうという方もいるのではないでしょうか。

しかし、仕入れ先から購入者へ直接発送してもらうこともできるため、有在庫の場合と発送スピードは変わらない場合がほとんどです。

 

一方、無在庫で一度に発送する商品は、1点や2点の少量のため、小型包装物扱いで国際発送することが多いです。

小型包装物は、簡易通関のため、有在庫の大型サイズの箱に比べ、リードタイムが短くなりやすいです。

 

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無在庫販売と有在庫販売との比較

中国輸入の販売方法には、有在庫と無在庫の2つがあります。

有在庫と無在庫とでは、必要な資金も違い、また資金の増え方も違います。

はじめに、有在庫と無在庫の特徴をまとめます。

 

特徴チェック 有在庫販売 無在庫販売
初期資金(商品原価) 20万円
(商品代+代行業者への月額利用料+代行手数料+国際送料)
0~5万円
(代行業者への月額利用料)
初期資金(コンサル費用) 10~100万円 10~50万円
資金の増え方 増えにくい 増えやすい
1年目での最高月商 0~500万円 0~300万円
利益率 10~30% 40~60%
月収 0~150万円 0~180万円
在庫リスク 有り 少々
リサーチスキル 必要 必要
出品できるサイト すべてのサイト BASE、BUYMA、Stores.jp、Shopify等の自社ネットショップサイト+一部Amaozn 、au Payマーケット、Qoo10
商品ページ作成 必要 必要
外注の有無 月商に順ずる 月商に順ずる
融資の受けやすさ 受けやすい やや受けにくい
入金サイクル 1週間~2ヵ月
(出店サイトによる)
1週間~2ヵ月
(出店サイトによる)
投資回収期間 PCやツールなどの必要経費は、両者同程度。
(無在庫でも0ではない)
事業撤退のしやすさ しばらくかかる
(在庫の処分または売り減らし後)
すぐ
(受注中の注文処理が完了次第)

転売を想定した数字ですよ。簡単のため、有在庫にOEMやODMは含まれていないです。

 

次に、上記比較表の中で、有在庫と無在庫とで内容が異なる項目について、無在庫の視点で解説します

比較表に戻りながらお読みいただくと、比較がしやすいです。

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初期資金(商品原価)

ここで、大変残念なお知らせです。

無在庫販売は、初期資金が0から始められる。というのはウソです。

無在庫販売という特性上、確かに商品代をエンドユーザーが先に支払ってくれるので、商品代は0です。

 

商品代に含まれるものは次の通りです。

 

商品代 = 仕入原価 + 代行手数料 + 国際送料 + あなたの利益

 

「仕入原価+代行手数料+国際送料」の部分をエンドユーザーが先に支払ってくれるので初期資金0で始められる。というロジックです。

これは一見、正しいように見えますが厳密ではありません。

代行業者を利用するために、月額利用料の支払いを考慮しておく必要があるからです。

 

月額利用料がかかる代行業者では、プランにより1~5万円の月額利用料が生じます。

この代金は、エンドユーザーから事前に回収できるものではなく、あなたの資金から支払うものです。

そういう意味で、本当に資金が厳しい人は、月額利用料が0円の代行業者を利用することをオススメします。

 

月額利用料については、次の記事を参考にどうぞ。

 

当社は、そもそも月額利用料という概念がないので無料です。

貿易会社で月額利用料は取らないです。

なぜ、個人や小規模事業者相手になると月額が発生するのか。

 

中小企業との取引に比べ売上が小さいので、月額利用料という名目で徴収しているのですね。

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初期資金(コンサル費用)

次に初期資金を考える上で見落としがちなのが、コンサル費用です。

コンサル先生が「初期資金0から始められます!」「無在庫は初期費用0!」と言っている中に、自身に支払わられるコンサル費用は含まれていないものです。

無料でコンサルをする人はいませんから、初期資金という意味ではコンサル費用も初期資金に入れた上で、参入を検討すべきです。

 

コンサル費用として10~50万円支払えたとしても、代行業者へ支払う月額利用料やツール代、外注費を支払う余裕がなければ、無在庫ビジネスを続けることが難しいです。

頑張れば何とかなコンサル費用に加え、50万円ほどの生活費を除いた余裕資金がある。

これが、参入の検討ラインです。

 

余裕資金50万円未満でも参入はできますが、事業拡大が遅く、途中で止める確率が高くなります

それでもコンサル先生は儲かりますね。

中らなくもないですが、頑張った割にはあまり利益が残らないです。

再現性が高いビジネスモデルではありますが、小資金の投資で一発逆転できるほど甘くはないですよ。

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資金の増え方

資金というよりキャッシュ(現金)といった方が適切かもしれません。

現金の増え方は、無在庫の方が圧倒的に高いです。

有在庫と無在庫の現金は、次のような流れで増えていきます。

 

  • 有在庫:現金 → 在庫 → 現金 → 在庫 → 現金 → …
  • 無在庫:現金 → 現金 → 現金 → 現金 → 現金 → …

 

有在庫の説明をしようと、売上原価の説明が必要になります。

簡単のため、上記図をイメージいただければ、無在庫の方が現金が増えることが理解できると思います。

無在庫でかかる商品代(仕入原価+代行手数料+国際送料+上乗せ利益)は、エンドユーザーが先払いしてくれますから、売れれば上乗せ利益分だけあなたの現金は増えますよね。

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1年目の最高月商

1年続けた結果の最高月商です。

有在庫でも無在庫でも、0円のことだってあり得ます。

出品しただけでは商品が売れるわけではないですからね。

 

上限については、正直ざっくりです。

肌感覚では、有在庫の方が月商は大きくなります。

なぜなら、ヒット商品が出れば、一気に売上が立つからです。

 

無在庫は数を出品して何ぼの世界ですから、ツールで一気に出品した方が売上が立ちやすいです。

少なくとも3,000点は出品しておきたいですね。

3,000ページのテコ入れやメンテナンスをするのが現実的ではなく、売れるページを作るという点に集中できる有在庫の方が売上が爆発しやすいです。

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利益率

利益率は無在庫の方が高いです。

理由は2つです。

1つは、有在庫は在庫リスクがあるからです。

 

在庫=現金です。

在庫が全て予定通りに掃ければokですが、売れ残ると原価率が上がります。

有在庫は、売れ残りも見越して試算しておくとうまくいきます。

 

もう1つは、無在庫は保管料が発生しないためです。

有在庫は、在庫を持つという性質上、どこかに保管する必要があります。

代行業者の倉庫であれ、日本で借りた倉庫であれ保管料が生じます。

 

売上が小規模の時には自宅から発送することで保管料を0にできますが、売上規模に応じ、保管の問題は必ず生じます。

わたしは専らアマゾンのFBA倉庫で保管しています。

利益計算の時点で、保管料も含めて試算しているので保管料は苦にならないです。

 

それでも、やっぱり保管料がより安い倉庫の方が優位性は高いですね。

わたしの場合、面倒なので倉庫を変えていないのと、ユーザー対応をアマゾンがやってくれるのでFBAを利用しています。

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月収

月収規模はピンキリです。

有在庫でも無在庫でも始めて1年で、月利100万円をクリアできるビジネスモデルです。

月収面では、どちらがいいといったことはありません。

有在庫と無在庫とでは、月収100万円までのプロセスが違うと理解してもらえればいいのかなと思います。

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在庫リスク

無在庫は在庫リスクがないというのはウソです。

なぜなら、不具合品や返品が起きるからです。

物販ビジネスを行っている以上、輸送中の破損リスクや商品ページと若干使用が違っていたということは起きます。

 

代行業者が中国側で検品を行い、不具合を発見したとしてもタオバオの店舗が不具合を認めなければ返金を受付てくれません。

その商品はどうするか。

「代行業者で廃棄」してもらうか「あなたの元へ国際発送(=在庫を持つ)」するかのいづれかです。

 

詳しくは、次の記事に譲りますが、無在庫でも在庫リスクはあるということを覚えておくとよいでしょう。

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出品できるサイト

無在庫での販売を禁止しているサイトもあります。

メルカリやヤフオク!は無在庫での販売を禁止しています。

詳しくは、【炎上】無在庫は「クズ」なビジネス【違法ではない】 を参考にしてください。

 

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融資の受けやすさ

融資の受けやすさは、有在庫に軍配が上がります。

銀行の担当者の理解によります。

銀行員の思考は次のとおりです。

物販

商品を仕入れるために資金がほしいのか

過去の実績含め、いくらまで貸せるか検討

 

無在庫は、仕入れが発生しないことが前提になりますから、何のために資金が必要なのかを明確にしておく必要があります。

わたしの回りで、無在庫での融資に成功したと言っている人がいました。

その時は、ふーんと流していましたが、事業計画書に何を書いたのか気になりますね。

 

それで、この記事を書きながらググってみたのですが、なるほどなと思える記事は見当たりませんでした。

もし、無在庫で融資を受けたよ。という人がいましたら教えていただけるとうれしいです。

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投資回収期間

無在庫の投資先は、コンサル費用と代行業者への月額利用料です。

コンサル費用が10万円、代行業者への月額利用料が3万円とすると、投資金額は13万円です。

利益率50%ですと、累計26万円以上を売り上げれば回収できたことになります。

 

有在庫の投資金額は、上記に加え商品代も含まれます。

ですから、無在庫の方が投資回収期間は短いと言えます。

事業をおこなう上で、投資回収期間の試算はどの企業でも行うことです。

 

毎月の売上利益の試算をする人は多いですが、事業参入にあたり、初期投資金額の予測・実績や回収期間を試算する人は少ないように思います。

試算通りにいくことは稀でもあるのですが、試算=基準ですから、試算がないと事業開始後の評価ができなくなるのですね。

 

事業には、投資回収の試算や事業計画などの経営知識と実践が不可欠です。

中国輸入の勉強と合わせて、経営数字の勉強もしておくとよいでしょう。

 

本もたくさん出ていますが、どれか1冊読んでおけば十分です。(←アマゾンへリンクします)

たとえば、マンガですと1時間以内で読めますしビジュアルでインプットできてオススメです。

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事業撤退のしやすさ

事業撤退は無在庫の方が圧倒的にしやすいです。

在庫を持っていないので、最後の受注処理が終わり次第、撤退できます。

ネットショップとの契約条項にもよりますが、撤退を決めて1ヵ月ほどで解約できます。

 

有在庫は、在庫が掃けるまで続けるか、廃棄するかの選択があります。

やはり、有在庫は、在庫を抱えるというジレンマが撤退するまで続きますね。

それでも、大きな売上を作りやすいので有在庫が物販の主流なのですね。

今後もユニクロが無在庫販売することはないはずですし。

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無在庫販売のやり方

無在庫販売で利益を出すために大切なことは「売れる商品をたくさん見つけ出すこと」と「たくさん出品すること」です。

ここでは、無在庫販売をする場合の商品やプラットフォームの選び方、購入された場合の発送方法などについて詳しく解説します。

無在庫販売の手順は、次の通りです。

 

 

詳しくみていきましょう。

 

売れ筋商品とトレンドを調査する

ランキング上位の売れ筋商品を検索サイトやECサイトなどで検索して、販売する商品を選定します。

売れ筋商品をいくつか選定した後は、選んだ商品から、価格比較サイトやECサイトなどで利益が出せそうな商品を探します。

1つの商品あたりの純利益が小さい場合も、売れ行きがよい商品を選べば利益を伸ばせる可能性が高いため、売りたい商品よりも売れる商品を選びましょう。

 

販売するプラットフォームを選ぶ

売りたい商品を決定し、その商品に合ったプラットフォームを選びます。

プラットフォームの利用者層の傾向を把握して出品できれば、より効率よく販売ができるでしょう。

ただし、利用したいプラットフォームの利用規約に、無在庫販売(ドロップシッピングを含む)が禁止されていないかは、事前に確認しておく必要があります。

 

禁止されていた場合は、有在庫にするかプラットフォームを変更することをおすすめします。

Amazonは条件付きで、楽天市場は無在庫での更新が年々厳しいです。

2023年8月現在、ヤフーショッピングやQoo10、auPayマーケット、BASE、shopify、ebayあたりが無在庫okではないかと思われます。

メルカリも出来ないことはありませんが納期があるので要注意です。

 

選定した商品を出品する

無在庫販売の場合、選んだ商品の画像や説明を出品先のプラットフォームへ商品登録します。

このとき、面倒に感じても商品の説明を詳細に記し、競合に負けないように商品のアピールをしましょう。

商品を出品した後は、商品が売れるまでは仕入れ先の在庫状況を頻繁に確認することをおすすめします。

 

仕入れ先の在庫が無くなった場合、購入者へ発送遅延の連絡やキャンセルをしなければなりません。

 

商品が購入されたら仕入れて発送する

商品が購入された場合、2パターンの発送方法があります。

1つ目は、商品を仕入れて自分で発送する方法、そして2つ目は、仕入れ先から直接購入者へ発送する方法です。

仕入れ先から直に購入者へ発送する方法は、商品の到着までの時間を節約できる一方、商品の検品ができないというデメリットもあります。

 

商品の検品ができていないと、商品が届かなかったり不良品だったりすることも考えられるため、どちらの方法を選ぶかは慎重に考えましょう。

 

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無在庫販売のメリット

無在庫販売が持つ最大のメリットは、在庫を抱えるリスクが極めて低く、有在庫販売と比べて初期投資を抑えられることだといえるでしょう。

有在庫の場合、商品の仕入れに時間がかかる場合もあり、商品が手元に来るまで販売ができません。

一方無在庫販売の場合は、思い立った日から、即日着手が可能です。

有在庫は、商品購入のための資金が必要ですね!

 

無在庫販売のメリットは、次のとおりです。

 

 

詳しくみていきましょう。

 

在庫を保管するためのスペースが不要

有在庫の場合、安く仕入れるために商品を大量に仕入れる場合があります。

また、いくつかの商品をそれぞれ大量に仕入れた場合、在庫を保管するスペースの確保が不可欠です。

発送用のダンボールや緩衝材、ガムテープなどの消耗品を置く場所も、思った以上にスペースを占拠します。

 

無在庫販売の場合はこれら全てのスペースが不要です。

 

金銭的なリスクを抱え込みにくい

有在庫の場合は、販売前の仕入れにまとまった資金が必要です。

有在庫のメリットは大量仕入れで単価を下げられることにもあるため、多くの有在庫販売者は、販売前の商品をまとめて仕入れます。

1個あたりの代金が100円の場合でも300個仕入れると3万円が必要です。

 

仕入れた商品の売れ行きが悪く、在庫が残ってしまった場合には、仕入れ額がマイナスとして残ってしまいます。

また、安く仕入れるために海外から仕入れた場合為替リスクもあります。

一方無在庫販売の場合は、商品代金のマイナスも為替リスクも抱え込みにくいでしょう。

 

有在庫と比べて準備の手間がかかりづらい

有在庫の場合は、商品の選定から仕入れまでに期間と手間がかかります。

また、購入された場合も、商品の発送までに梱包や送付手続きが手間です。

一方無在庫販売の場合でドロップシッピングを利用した場合、商品の販売手続きと仕入れ先への手続きのみで販売が完了します。

 

有在庫販売に比べて販売にかかる時間が大幅に削減できることは、無在庫販売のメリットだといえます。

 

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無在庫販売のデメリット

無在庫販売は在庫を抱えるリスクが低く初心者でも参入しやすい反面、デメリットもあります。

有在庫販売と比較した1番のデメリットは「仕入れられない可能性がある」ことだといえるでしょう。

販売の利益も、大量購入で得られる安価な仕入れ金額には敵いません。

 

無在庫販売のデメリットは、次のとおりです。

 

 

詳しくみていきましょう。

 

顧客の購入後に発送が遅れてしまう

仕入れ先からダイレクトに顧客へ送るのではなく、手元に仕入れてから商品の確認や梱包をして顧客へ発送する場合は、発送までに時間がかかります

また、仕入れ先のトラブルを含む、何らかの理由で発送が遅れてしまう場合もあります。

昨今のECサイトでは購入から2〜3日で手元に届くことも多いため、発送までに時間がかかると顧客に不信感を抱かれてしまい、購入をキャンセルされてしまう可能性もあるでしょう。

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人気の商品は価格競争になりやすい

無在庫販売は、売れ筋の商品を売らないことには利益が出にくいといえます。

そのため、無在庫販売者はこぞって売れ筋商品を販売しています。

価格競争になりやすく、大きく利益を出すことが難しいことが特徴です。

 

価格競争になった場合は、大量に安く仕入れている有在庫販売には敵いません。

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通報やアカウントの凍結で発送できない場合がある

規約により無在庫販売が禁止されている場合や、キャンセルが多発したり遅延が多かったりする場合は、アカウントの停止や凍結処分される場合があります。

凍結処分された場合の殆どは永久凍結で、有在庫販売でも二度と、そのプラットフォームでの販売ができなくなるということも考えられます。

始めた頃は無在庫販売が可能でも、途中で規約が変わったことに気が付かずに利用して凍結されるということも考えられるでしょう。

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有在庫販売と比べて利益は少なくなりやすい

有在庫販売は100個単位で300個、500個と多く仕入れれる程に割引されることがメリットです。

そのため、有在庫販売は無在庫販売に比べて1つあたりの利益を大きくとれる傾向にあるといえるでしょう。

また、例えば「半導体が不足しそう」だというニュースを見た場合、有在庫販売の場合は高騰する前の半導体関連の商品を購入して、販売の準備をします。

 

その後商品が日本中で売り切れまたは高騰した頃にオークションサイトで販売できるという方法を取れるため、品薄で需要のある商品をオークションサイトへ出品すると大きく利益を出せます。

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無在庫販売が禁止されているサイトもある

販売者は購入者が代金を支払った後に仕入れられないことが判明し、顧客のオーダーをキャンセルする場合が少なくありません。

その場合は販売者としての信用問題にも繋がるため、無在庫販売を禁止しているサイトもあります。

無在庫販売が禁止されているか否かは、規約欄に記載されているため、プラットフォームを選ぶときには必ず確認しましょう。

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転売が違法になるケース

現在、無在庫転売を直接取り締まる法律は存在しないため、無在庫転売は違法ではありません

しかし、無在庫転売で商品が売れたのにもかかわらず商品が届かない場合や、販売者が古物販売や医薬品、酒などの転売をするにあたって必要な許可を取っていない場合は罰せられる可能性があります。

無在庫転売で違法になるケースは、次のとおりです。

 

 

詳しくみていきましょう。

 

取り扱ってはならない商品の転売

薬物や危険物などの、流通させてはならないものや、偽ブランド品の転売をすると罪に問われる可能性があります。

知らなかったでは済まされないため、自分の取り扱う対象が無許可で転売可能な商品であるかの確認を怠らないようにしましょう。

昨今では、海外から発送される商品に対しても規制が厳しくなっているため、海外から仕入れる場合も、特に医薬品の転売を無許可で行うことはおすすめできません。

 

各種許認可を受けていない状態での転売

化粧品や医薬品、食品、酒類は未開封の場合でも、一度新品の状態で第三者の手に渡った場合は中古品として扱われます。

営利目的での転売(反復性)と判断される場合は、古商物許可を取得することがおすすめです。

また、散弾銃やライフル、弾丸など銃砲や刀の譲り受けは事前に必要書類を警察署へ提出した後でないと転売できません。

 

公式の商品画像の不正使用

正規サイトから画像を無断使用してしまうと、著作権に違反してしまう可能性があります。

公式サイト以外でも無断使用によるトラブルにつながるため、画像の無断使用は避けるようにしましょう。

基本的には、他人が撮影したりアップロードしたりした写真は、著作権で保護されています。

 

自分で撮影した写真を使うことが望ましいといえます。

「誠さんのユーザーさんは画像はどうしていますか?」と質問を受けることがありますけれど、無在庫で写真撮影の依頼は受けたことがないです。転用なされているか、自宅(自社)で撮影なされているか。ではないでしょうか。

 

商品の発送ができない場合

無在庫転売の場合は、購入された後にどこからも仕入れられない場合があります。

その場合、民法第415条に基づいて「債務不履行」として訴えられる可能性があります。

一方、規約で「商品がないことによるキャンセル」が認められているプラットフォームもあります。

 

無在庫転売の一番のデメリットは「仕入れられない」可能性があることです。

販売後のキャンセルが認められているプラットフォームを選ぶと、無駄なトラブルを避けられます。

 

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無在庫販売で利益が出ない原因

売れる商品を売らない、または、利益の出ない商品を売っている場合いくら頑張ってもまとまった利益は得られません。

また、商品に合っていないプラットフォームを選んでしまっている場合もあるため、出品前のリサーチは徹底して行うことをおすすめします。

ここでは、無在庫販売で利益が出ない理由について紹介します。

 

 

詳しくみていきましょう。

 

儲かりづらい商品を取り扱っている

コアなファンのついている商品や、車やバイクなどのパーツは高額で取引される傾向にあるため、大きく利益を出すために高額商品ばかりを狙ってはいないでしょうか。

売れれば利益は出るものの売れなければいつまでも利益は出ません。

一方薄利多売を狙い、売れ筋商品を大量に安く販売をしても、手間だけが増えて利益は少ししか得られない場合もあります。

 

どの程度の作業を許容できて、どの程度の利益を得たいのか、目標を設定してから商品を選ぶことがおすすめです。

原因一覧に戻る▶▶

 

管理できない量の商品を出品している

管理ができないほどの商品を出品していると、仕入れ先の在庫確認や商品のトレンド判断、価格の推移などの把握がおろそかになってしまう可能性があります。

その結果として「売れない」または「仕入れられない」という事態につながり、顧客を逃してしまうこともあります。

個人の無在庫販売では、商品の掲載量と利益は比例しません。

 

自分の得意分野から数点、もしくは1点に絞って出品しても、利益を得られます。

うまく管理ができない場合は、出品者としての質を保てる量の商品を扱うことがおすすめです。

大量出品の方が売れるチャンスは増えますが、管理にはエクセルなどの表計算ソフトやアクセス等でのデータ自動取得システムなど、あった方がよいです。

むしろ、ないと大きな売上や利益は見込むのは難しい(と思います)。

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仕入れ先の品質がよくない

仕入れ先の品質が悪い場合、悪いレビューがつきやすいため、仕入れ先の調査も丁寧に行うことをおすすめします。

中身はきれいだとしても、発送時の梱包が悪い場合や商品の箱が潰れていたり破けている場合は印象が良くないでしょう。

ドロップシッピングの場合でも、できれば初回は一度自分の元に届けてもらい、商品や包装、箱の状態の確認をしてから商品を発送するとトラブルや悪いレビューを避けられます。

 

初回だけ確認といっても、販売数が増えると現実的ではありません。

そこで、ある程度任せられる代行業者へ検品を依頼することで回避することができます。

不具合品にフラグを立て、「返品・交換・廃棄」など、日本にいながら代行業者へ依頼をすることができます。

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価格競争に巻き込まれている

同じ商品を販売している人が多くいる場合、価格競争に巻き込まれて利益が削られてしまう可能性があります。

自分の強みを生かしたページの作成ができれば、競合との差別化ができ、価格競争に参加せずとも商品の購入数を伸ばせます。

そのためにも、売りたい商品やターゲット層のリサーチを徹底して戦略を練りましょう。

 

それでも価格競争に巻き込まれる場合は、その商品の販売から別の商品の販売へシフトしてもよいといえます。

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送料を考慮できていない

仕入れ先を選ぶ際に商品の価格に加えて、送料を考えられていない場合、利益が得られず赤字になる可能性があります。

特にサイズの大きい商品の場合は、送料が高い傾向にあります。

また、送料は地域に応じて変わるため、発送元と送り先が最も遠い場合を想定して価格設定をすることもおすすめです。

 

競合が特定の運送会社と送料の交渉や契約を結んでいる場合があるため、何も考えずに競合の価格に合わせて下げてしまうと、利益が出ない可能性があります。

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商品ページの完成度が低い

商品の画像の枚数や、商品説明は丁寧に行うことに越したことはありません。

画像の枚数が1枚のみで詳細説明が少ない場合、画像枚数が多くサイズや商品説明を詳細に書いているページへ顧客が流れる可能性もあります。

サイズや用途、機能などの基本情報に加えて、商品を使用した感想や他社製品との比較、ちょっとした活用方法なども紹介して「欲しい」と思わせるような文章を書くことも、購入を促すためには大切なポイントです。

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無在庫販売で利益を上げるコツ

無在庫販売はリスクが少ない分利益は出にくく、参入者も少なくありません。

しかし、競合が多い状況でも、無在庫販売で利益を伸ばしている人は存在します。

ここでは、無在庫販売で利益を上げるためのコツをいくつか紹介します。

 

 

詳しくみていきましょう。

 

市場のリサーチを欠かさない

市場のリサーチは欠かさずに行いましょう。

利益を伸ばしている人は、価格のチェックや利益が出る商品のリサーチを毎日行っています。

商品のトレンドは毎日移り変わり、最新の商品は次々と発売されているため商品の波にうまく乗りましょう。

 

自分の得意分野で商品を販売するとリサーチもしやすいため、得意分野で勝負をすることもおすすめです。

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利益率の高い商品を取り扱う

利益率の高い商品を取り扱いましょう。

売れ筋商品や新商品などを常にリサーチしていると、利益率の高い商品を見つけられる場合があります。

リサーチし始めの頃は、利益率の高い商品を見つけるまでに時間がかかってしまっても、慣れてくると簡単に見つけられるようになるでしょう。

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利用者の流入を狙いやすい商品ページを作る

インターネットで商品を検索する人が入れると想定されるキーワードを、売りたい商品説明欄や商品名に少しずつ入れて、検索に引っかかりやすい商品ページをつくりましょう。

商品を見られる回数が増えれば、顧客を増やせる可能性が高まります。

検索欄にキーワードを入れたときの予測を見る(=サジェスト)だけでも、どのようなワードでの検索が多いかが分かります。

 

慣れてきたら、キーワード分析用ソフトを利用することもおすすめです。

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リピーター獲得を重視する

リピーターの獲得を狙うためには、独自の販売ページやカテゴリーを絞り、同じ商品があった場合でも、そのページから買いたくなるような独自性を意識しましょう。

リピーターを獲得し続けられれば利益を伸ばせます。

メルマガやSNSを利用して新商品や便利グッズの紹介などをするような、直接的な働きかけもおすすめです。

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送料を含む諸経費は常に考慮する

送料や箱、梱包などの諸経費は、忘れずに考慮しましょう。

利益率が高い商品を見つけたと感じたときには、その製品のサイズや重量、発送元を確認し経費がいくらかかるかをはじめに考えることをおすすめします。

その結果、利益率が悪い場合は、いくらおすすめしたい商品だとしても、きっぱりとあきらめることも大切です。

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複数サイトを利用してデータを取得する

販売は有在庫でも無在庫でも、リサーチ力が利益に反映されます。

昨今では、無料でも使える便利なサイトが、インターネット上に多くあるため、複数のサイトを利用してリサーチしましょう。

初心者の方は、価格比較サイトや売れ筋ランキングサイト、流入キーワード検索サイトで調べるとトレンドの傾向を掴める可能性があります。

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タオバオとアリババ以外の仕入れ先はどこ?

中国には、タオバオとアリババ以外にも、仕入れ先になり得るネットモールがあります。

たとえば、「天猫」や「京東商城」「唯品会」です。

それぞれ特徴がありますが、はじめて中国から仕入れをするなら、次の5つのモールで概ね完結します。

 

 

京東商城は、高級志向のモールで、今、中国で最も勢いのあるモールです。

ただし、無在庫販売では、「タオバオ、アリババ、天猫」で在庫がなかったときの最後の手段としての仕入れ先です。

「赤字を切ってもよい、自身の販売モールのアカウントを死守する」といった場合に利用します。

京東商城は、単価が高目です。1点からokの店舗も多くあります。

 

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結論:無在庫ならタオバオ、有在庫ならアリババ

まとめます。

  • タオバオとアリババの違いは、「ターゲット」「単価」「ロット」「交渉」「品質」。
  • 無在庫ならタオバオ、有在庫ならアリババ。
  • タオバオとアリババ以外の仕入れ先には、「京東商城」「唯品会」などがある。

 

本日もお読みいただき、ありがとうございました^^

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