
こんにちは!
中国輸入代行「誠」のパンダの社長こと酒井(@makoto1688)です^^
このような疑問にお答えします。
▼FBA倉庫へのEMSでの納品に関するtweet▼
Q. どうして「誠」さんはFBA倉庫にEMSで発送することができないのですか?
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A. 手配はできますが、中国の通関業者か日本アマゾンで止まると思いますよ。なお、アマゾンの配送・経路指定要件にEMS不可との記載があります— パンダの社長(酒井隆太)@中国輸入代行「誠」 (@makoto1688) April 11, 2022
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A. 手配はできますが、中国の通関業者か日本アマゾンで止まると思いますよ。なお、アマゾンの配送・経路指定要件にEMS不可との記載があります
この記事は、長年、物販ビジネスを営むパンダの社長が書いています。
それでは見ていきましょう。
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FBAとは?
FBA(Fulfillment by Amazon)は、Amazonが提供する物流代行サービスです。
販売者の代わりに商品の保管、梱包、発送、そしてカスタマーサービスを担います。
FBAを利用することで、販売者は商品管理の手間を省き、より多くの時間を商品開発やマーケティングに集中させることができます。
Amazonの膨大な物流ネットワークとリソースを活用できるため、迅速な配送やスムーズな返品対応が可能になり顧客満足度の向上にも繋がります。
また、FBAはプライム配送対応の商品として表示されるため、Amazonプライム会員をターゲットにした販売チャンスも広がります。
さらに、FBA利用者は「Amazonから発送される商品」という信頼感が得られ、購入者に安心感を与えることができます。
FBAは、効率的な在庫管理や迅速な顧客対応が求められる中で、多くの販売者に支持されているサービスです。
一方で、FBAには手数料がかかり、商品のサイズや重量によっては高額になる場合もあります。
そのため、利益を考慮したコスト計算が重要です。
FBAの対象となる商品
以下に、FBAに納品できる商品と対象外商品の例をまとめました。
対象商品(FBAで取り扱える例) | 対象外商品(FBAで取り扱えない例) |
書籍、DVD、CDなどのメディア類 | 危険物(可燃性、爆発性、腐食性、毒性のある商品) |
家庭用品、日用品、電化製品、衣類 | 生鮮食品や冷蔵・冷凍保存が必要な食品 |
おもちゃ、ホビー用品、アクセサリー | サイズ・重量が規定を超える大型商品 |
一般的な消費財(新品または状態の良い中古品) | 一部の医薬品、医療機器、化粧品(規制対象の場合) |
AmazonがFBA対象として認めるその他の商品 | Amazonの禁止品目リストに含まれる商品 |
FBAを利用するメリット
FBAを利用することで、販売事業者はどのようなメリットを受けられるのでしょうか。
次の5点が挙げられます。
詳しくみていきましょう。
配送スピードがあがる
FBAを利用することで、Amazonの充実した物流システムを活用できます。
注文が入ると迅速に発送されるため、顧客満足度が向上します。
たとえば、同日配送や翌日配送が可能な地域では、競合他社に差をつけることができます。
配送の遅延リスクが低減され、信頼性が高まります。
結果、リピーターの獲得につながりやすくなります。
Amazonプライムの対象商品になる
FBAを利用すると、商品がAmazonプライムの対象になります。
プライム会員向けに高速配送サービスが提供されるため、購買意欲が高まります。
たとえば、プライム会員は通常よりも頻繁に購入する傾向があるため、売上増加が期待できます。
商品の露出が向上し、検索結果で優遇されることもメリットです。
これにより、初心者の出品者でもプロモーション効果が得られます。
自身の業務負担が軽減できる
FBAは商品の保管、梱包、発送をAmazonが代行するサービスです。
そのため、出品者は在庫管理や発送作業から解放されます。
たとえば、出荷ミスや返品対応などのトラブルに迅速に対応できる点が魅力です。
業務負担が軽減され、より戦略的なビジネス展開に集中できるようになります。
これにより、経営効率が大幅に向上するメリットがあります。
Amazonのブランド力で顧客に信頼感を与える
AmazonのFBAを利用することで、Amazonの信頼性やブランド力が商品の価値を高めます。
顧客は安心して商品を購入できるため、購買意欲が向上します。
はじめて見るブランドでも、Amazonのロゴがあると安心感を覚えることが多いです。
さらに、レビューや評価が良い場合、信頼度がさらにアップします。
これにより、新規顧客の獲得が容易になるといえます。
海外発送もできる
FBAは国内だけでなく、海外への発送もサポートしています。
これにより、グローバルな市場への展開が可能となります。
日本国内だけでなく、海外の顧客にも迅速に商品を届けることができます。
多言語対応や国際物流の手続きもAmazonが支援するため、初心者でも安心です。
結果として、ビジネスの成長を促進する大きなチャンスとなります。
FBAマルチチャネルも利用できる
FBAマルチチャネルは、Amazon以外の販売チャネルでも利用可能なサービスです。
これにより、自社ECサイトや他のマーケットプレイスでの注文にも、Amazonの高品質な物流サービスを活用できます。
独自のオンラインストアで販売している商品でも、迅速な発送と在庫管理の効率化が図れます。
複数のチャネルを一元管理することで、業務の負担が軽減され、顧客対応もスムーズにおこえます。
結果として、ビジネスの成長と顧客満足度の向上に大きく寄与するメリットがあります。
FBAを利用するデメリット
FBAを利用することには、以下のデメリットもあります。
詳しくみていきましょう。
Amazonへの手数料負担が発生する
FBAは販売業務のほとんどをAmazonに代行してもらえるかわりに、手数料が生じます。
そのため、ショップの経営次第では手数料が痛手となりかねません。
オープンロジさんのような日本国内にある倉庫機能を活用することも手です。
参考:物流倉庫移転・移管ならEC物流代行サービスのオープンロジ
在庫商品の状態を確認できない
また、一度FBAの倉庫に商品を送ると、事業者側からは商品状態の確認ができません。
経年劣化する商品や、販売時の保存状態が重要な商品にはFBAの利用は不向きです。
さらに、FBAは参入障壁が低く、競合相手となる事業者が数多く存在します。
新規参入から売上を伸ばすためには、差別化の工夫が必要です。
数多くの競合事業者が存在する
FBAを利用することで、多くの出品者が同じAmazonのプラットフォーム上で競争することになります。
たとえば、同じカテゴリーの商品を扱う事業者が多数存在するため、価格競争が激しくなる可能性があります。
競合他社との差別化が難しく、売上を伸ばすための戦略が求められます。
商品の魅力や独自性をアピールするための工夫が必要です。
これにより、マーケティング戦略やブランド構築が一層重要となります。
FBAへ納品する手順
FBAの倉庫に商品を納品するまでの手順は、以下のとおりです。
詳しくみていきましょう。
Amazonの出品アカウントを作成する
まず、Amazonセラーセントラルにアクセスして出品アカウントを作成します。
個人事業主か法人かを選び、必要な情報を入力してアカウント登録を完了させます。
このステップでアカウントが承認されると、次のステップへ進む準備が整います。
商品登録
出品アカウント作成後、販売する商品の情報を登録します。
商品名、説明、価格、画像など、必要な情報を正確に入力します。
商品ラベルを作成し商品に貼付
次に、Amazonセラーセントラルから商品ラベルを作成し、各商品に貼付します。
ラベルはバーコードなどが印刷され、FBA倉庫での管理に利用されます。
たとえば、小型商品の場合でも、正確なラベル貼付が出荷ミスの防止につながります。
商品梱包し、FBA行きの送り状を貼付
商品ラベルを貼った商品は、次に適切な梱包をおこないます。
梱包後、FBAへの発送用送り状を各梱包箱に貼付します。
FBA倉庫への手配
最後に、梱包した商品のFBA倉庫への配送手配をおこないます。
Amazonセラーセントラル上で配送計画を作成し、倉庫ごとの指定に従って発送します。
実際に配送業者と連携し、追跡番号を確認することで納品完了となります。
FBAへ納品するときにかかる手数料
ここでは、FBAの手数料とコスト構造について詳しく説明し、FBAの費用対効果を最大化するためのポイントも紹介します。
詳しく見ていきましょう。
手数料の概要
FBAの手数料には、主に「配送代行手数料」と「在庫保管手数料」が含まれます。
この2つの手数料は、商品のサイズや重量、保管期間によって変動します。
配送代行手数料
配送代行手数料は、商品が購入された際に発生する費用で、Amazonが梱包と配送をおこなうための料金です。
商品のサイズと重量が影響するため、サイズが大きく重量がある商品ほど、手数料も高額になります。
たとえば、小型の軽量商品と大型の家電製品では、手数料の差が大きくなることに注意が必要です。
在庫保管手数料
在庫保管手数料は、Amazonの倉庫に商品を保管している期間に発生する費用です。
通常の在庫保管手数料は、商品の体積に基づいて計算されます。
また、繁忙期(10月から12月)は保管手数料が上昇するため、シーズンによるコストの増加も見込んでおく必要があります。
さらに、長期間売れ残っている商品には「長期在庫手数料」が課せられることもあります。
手数料以外のコスト
FBA利用時には、手数料以外にも見落としがちなコストが存在します。
これらのコストを把握し、事前に対策を取ることが、利益の確保に役立ちます。
返品処理費用
FBAでは、顧客からの返品もAmazonが対応しますが、返品処理費用が発生します。
商品カテゴリーによって異なる場合があるため、事前に確認し予想外のコストが発生しないように注意が必要です。
商品準備費用
FBAに商品を送る際には、特定の基準に沿った準備(梱包やラベル貼付)が必要です。
これを自分でおこなう場合もありますが、Amazonに準備を依頼すると「商品準備費用」がかかります。
効率化を重視するか、コスト削減を選ぶかは、商品の数や取り扱い方に応じて判断すると良いでしょう。
コストを抑えるための工夫
FBAの手数料やコストは、運用方法によっては最適化が可能です。
たとえば、在庫を最適に管理して長期在庫手数料を抑えたり、販売計画に基づいた在庫補充をおこなうことで繁忙期のコストを抑えたりすることができます。
さらに、軽量・小型の商品を中心にFBAを活用するなど、コスト構造に応じた戦略を取り入れることで手数料に対する費用対効果を高めることが可能です。
FBA利用の注意点
最後に、FBA利用時に気をつけるべきポイントについて詳しく解説します。
詳しく見ていきましょう。
手数料による利益の圧迫
FBAを利用すると、Amazonの倉庫保管料や配送手数料が発生しますが、これが商品の利益を圧迫することがあります。
特に、商品が重かったり大型だったりする場合、手数料が高額になる可能性があるため、事前にシミュレーションをおこない、利益率を確保できるか確認しておくことが重要です。
また、在庫が長期間残っていると長期在庫手数料も加算されるため、在庫管理も適切におこなう必要があります。
在庫管理の重要性
FBAでは、Amazonの倉庫で商品を保管するため、在庫管理が販売者の手元から離れます。
これは便利ではありますが、売れ行きを見極めながら適切に在庫を補充しないと過剰在庫や在庫不足に陥る可能性があります。
過剰在庫になると長期在庫手数料が発生し、在庫不足になると売り上げ機会を逃してしまうため、定期的な在庫状況の確認と在庫補充のタイミングを見極めることが必要です。
返品やクレーム対応のルールに注意
FBAを利用すると、Amazonが返品やクレーム対応もおこないますが、Amazonの返品ポリシーが適用されるため、販売者が予期しない返品や返金が発生することがあります。
たとえば、顧客都合による返品でも受け入れなければならないケースがあり、返送された商品の再販が難しいこともあります。
返品が多い商品については、事前に返品ポリシーを確認し、商品の品質管理や商品説明を徹底することでクレームを未然に防ぐ工夫が求められます。
商品準備のルールに従うこと
FBAに商品を送る際には、Amazonが定めた特定の基準に従って梱包やラベル貼付をおこなう必要があります。
基準に沿っていない商品は受け入れられない、または追加の費用が発生することがあります。
たとえば、壊れやすい商品や液体商品には特別な梱包が必要であり、ラベルの貼り方にも細かい指示があります。
基準を事前に確認し、規定に従った梱包をおこなうことで、余分な費用を回避でき、スムーズにFBAサービスを利用することができます。
長期在庫手数料と季節要因の考慮
FBAでは、保管期間が長くなる商品に対して長期在庫手数料が課されるため、在庫回転率が低い商品には注意が必要です。
特に季節性がある商品については、シーズンが終わると売れ残る可能性が高くなるため、販売計画と在庫補充のタイミングに配慮し、売れ残りを最小限にするよう努めると良いでしょう。
シーズンの終了に合わせて在庫を調整することが、コストを抑える一つの方法です。
まとめ
- FBAは、Amazonが保管・梱包・発送・カスタマーサービスをおこなう物流サービス。
- FBAの利用にはメリット(効率化、信頼性向上)とデメリット(手数料、長期在庫リスク)がある。
- EMSでの納品には制約があり、代替の配送手段を検討する必要がある。
- 物流コストや手数料を考慮し、FBAの効果を最大化する工夫が求められる。
- FBA利用の最適な戦略を立てることで、Amazonでの販売促進につなげられる。