こんにちは!
中国輸入代行「誠」のパンダ社長こと酒井(@makoto1688)です^^
この記事では、このような疑問にお答えします。
▼国際送料に関するtweet▼
軽くても、大きい荷物は運びにくいですし場所も取ります。運送業界では、実際の重さだけでなく、容積も加味して重量計算するのが商習慣です。小型で重いものは実重量が採用されやすく、大型で軽いものは容積重量が採用されやすいです。重さ=実重量とは限らないということです
— パンダの社長(酒井隆太)@中国輸入代行「誠」 (@makoto1688) January 20, 2022
この記事は、長年、貿易業を営むパンダ社長が書いています。
それでは見ていきましょう。
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中国輸入でかかる国際送料の種類とは?
中国から商品を輸入する際、国際送料はビジネスコストの大きな要素となります。
商品の重量や大きさ、発送方法によって送料は大きく変わるため、適切な方法を選ぶことがコスト削減のポイントとなります。
はじめに、主に中国輸入においてかかる国際送料の種類について詳しく解説します。
たとえば、航空便や船便、EMSなど、どの方法がビジネスに合った選択肢かを確認し、効率的に輸入をおこなう方法を見つけましょう。
詳しく見ていきましょう。
航空便
航空便は、中国から日本までの輸送で最も速い方法の一つです。
通常、商品が発送されてから2〜4日で到着しますが、その速さにはコストが伴います。
特に軽くて高価な商品を輸入する場合、航空便は最適です。
たとえば、緊急で商品を受け取る必要がある場合や、商品が腐りやすい食品や医薬品であれば、航空便を利用することが推奨されます。
しかし、重量が増えると送料が急激に高くなるため、大量の商品を運ぶには向いていない点がデメリットです。
船便
船便は、コストを抑えたい場合に有効な輸送方法です。
航空便よりもはるかに安価で、大量の商品を一度に輸送することができます。
特に、家具や大型家電などの重くて大きい商品を輸入する際に、船便は最適です。
ただし、到着までに通常3週間から1ヶ月ほどかかることを覚えておく必要があります。
そのため、急ぎでない商品や、計画的に在庫を管理できる場合に利用することが適しています。
EMS(国際スピード郵便)
EMS(Express Mail Service)は、航空便と船便の中間に位置するサービスです。
航空便よりも安く、船便よりも早く届くため、バランスの取れた選択肢といえます。
たとえば、軽量で高価な商品や、比較的急いで配送したい商品にはEMSが最適です。
加えて、EMSは追跡サービスが充実しているため、商品がどこにあるかをリアルタイムで確認できるのも利点です。
中国から日本へのEMS送料は、商品重量によって変動しますが、軽いものなら比較的安価で送ることが可能です。
代行業者の利用
中国輸入をする際には、代行業者を利用することが一般的です。
代行業者を通じて発送をおこなう場合、彼らが提携する運送会社やサービスを利用するため、国際送料が割引されることがあります。
さらに、代行業者を利用すると、商品の検品や梱包なども代行してもらえるため、手間をかけずに輸入プロセスを進められます。
特に、初心者には非常に心強いサポートとなるでしょう。
国際小包・クロネコ国際メール便
小型の商品の場合、国際小包やクロネコ国際メール便も選択肢の一つです。
これらのサービスは重量制限やサイズ制限が厳しいですが、軽量な商品を安価に送ることができます。
たとえば、文具や小型アクセサリー、衣類などの軽い商品を輸送する場合、国際小包が適しています。
ただし、到着までの時間は航空便やEMSに比べてやや遅くなります。
航空便と船便の比較:どちらを選ぶべき?
中国から日本への商品輸入において、輸送方法はビジネスの効率やコストに大きな影響を与えます。
主な輸送手段としては「航空便」と「船便」がありますが、それぞれのメリットとデメリットを把握して、自分のビジネスに合った方法を選ぶことが重要です。
たとえば、商品到着までのスピードやコストをどのようにバランスさせるかが鍵となります。
ここでは、航空便と船便の特徴を比較し、どちらを選ぶべきかについて解説します。
輸送方法 | メリット | デメリット |
航空便 |
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船便 |
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詳しく見ていきましょう。
航空便のメリット・デメリット
航空便は、速さを重視する輸送手段です。通常、中国から日本までの航空便は2〜4日で商品が到着します。
このため、緊急性の高い商品や、すぐに在庫を確保したい場合には航空便が最適です。
たとえば、季節商品や限定商品など、タイムリーな市場ニーズに対応する必要がある場合には、航空便を選ぶことで売上機会を逃さずに済みます。
また、軽量で高価な商品や、販売機会を逃したくないタイムセンシティブな商品に最適です。
しかし、大量の商品や重い商品を輸送する場合、コスト面で大きな負担となるため、慎重に検討する必要があります。
船便のメリット・デメリット
一方で、船便はコストパフォーマンスに優れた輸送方法です。
船便を利用すれば、大量の商品を一度に運ぶことができ、航空便と比較して大幅に安い送料で輸送できます。
たとえば、大型家電や家具、あるいは一度に大量の商品を仕入れる場合、船便を利用することで送料を大きく節約することが可能です。
また、コストを重視したい場合や、在庫に余裕があり、長期間かけて商品を輸送しても問題がない場合に最適です。
たとえば、季節に左右されない日用品や、あらかじめ販売計画を立てておこなう輸入ビジネスにおいては、船便が大きな利点となります。
重量計算のポイント:実重量と容積重量の違い
中国から商品を輸入する際、送料の計算には「重量」が大きな影響を与えます。
しかし、単純に商品の重さだけで決まるわけではなく、「実重量」と「容積重量」という2つの異なる概念が重要です。
これらの違いを理解しておかないと、予想以上に高い送料がかかることもあります。
たとえば、軽いけれども大きな商品を輸入する際には、容積重量が送料計算の基準となる場合があるのです。
ここでは、実重量と容積重量の違いについて詳しく解説し、どちらが適用されるかを見極めるポイントを紹介します。
詳しく見ていきましょう。
実重量とは?
実重量とは、梱包を含む商品の純粋な重さを指します。
たとえば、商品自体が10kgであれば、それが実重量となります。
この実重量がそのまま送料計算に適用される場合も多いですが、商品の大きさや形状によっては、実重量よりも容積重量が重要になることがあります。
実重量は特に、重量が比較的小さく、梱包もコンパクトな商品において、送料計算の基準として使われます。
軽量で小型の商品であれば、実重量だけで送料が決まることが一般的です。
容積重量とは?
容積重量は、商品の大きさ(体積)に基づいて計算される重量です。
航空便や一部の船便では、実際の重さよりも体積が送料に影響を与えることがあり、これが「容積重量」として計算されます。容積重量は次のように計算されます。
「縦(cm)× 横(cm)× 高さ(cm) ÷ 6000」= 容積重量(kg)」
たとえば、縦40cm、横50cm、高さ60cmの箱の場合、容積重量は次のように計算されます。
この場合、たとえ実重量が10kgだったとしても、容積重量が20kgであれば、20kgの送料が適用されることになります。
容積が大きい商品、たとえば家具やスポーツ用品などは、容積重量で計算されることが多いため、注意が必要です。
どちらが適用されるか?
一般的に、実重量と容積重量のうち、重い方が送料計算に適用されます。
たとえば、実重量が15kgで、容積重量が25kgであれば、25kgの送料が適用されます。
このため、軽いけれども大きな商品を輸入する際には、容積重量をしっかりと把握しておくことが大切です。
逆に、重くてコンパクトな商品、たとえば電子機器や金属製品の場合は、実重量が適用されることが一般的です。
このように、商品ごとにどちらの重量が適用されるかを確認することで、予期しない高額な送料を避けることができます。
中国の代行業者でよくある2つの容積重量指数
中国から商品を輸入する際、容積重量の計算方法は非常に重要なポイントです。
特に、代行業者を通じて輸入する場合、送料の計算に容積重量が適用されることが多く、その算出方法に「指数」が使われます。
容積重量指数にはいくつかのバリエーションがありますが、最も一般的に使われるのが「6000指数」と「5000指数」です。
それぞれの指数により、送料が変わるため、輸入ビジネスのコスト管理においては、この違いを理解しておくことが不可欠です。
ここでは、よく使われる2つの容積重量指数について詳しく解説します。
詳しく見ていきましょう。
6000指数とは?
6000指数は、航空便やEMSなどでよく使われる容積重量の算出方法です。
具体的には、梱包された商品の縦・横・高さの3辺の長さを掛け合わせ、その数値を6000で割ることで容積重量を計算します。
たとえば、縦50cm、横40cm、高さ30cmの箱の場合、以下のように容積重量を計算します。
この計算では、たとえ実重量が5kgでも、容積重量が10kgであれば、送料は10kg分として計算されます。
この6000指数は、航空便など速達サービスでの輸送に適用されることが多く、特に軽量でかさばる商品の場合には送料が高くなる傾向があります。
5000指数とは?
5000指数は、特に船便や一部の輸送業者で使われることが多い容積重量の計算方法です。
この場合、6000指数よりも厳密に容積重量が計算されるため、同じサイズの箱でも容積重量が大きくなることがあります。
計算式は6000指数と同様ですが、割る数が5000となる点が異なります。
たとえば、縦50cm、横40cm、高さ30cmの箱の場合、5000指数で計算すると次のようになります。
この場合、実重量が5kgだったとしても、容積重量は12kgとして計算されるため、送料は12kg分かかることになります。
5000指数は、特に大型商品を輸送する際に適用されることが多く、容積の大きな商品ほどこの指数が送料に大きな影響を与えます。
どちらを選ぶべきか?
6000指数と5000指数の違いは、送料に大きく影響を与えるため、商品や輸送方法に応じてどちらを選ぶかを慎重に検討する必要があります。
たとえば、小型で軽量な商品を輸送する場合、6000指数の方が有利な場合が多いです。
しかし、大型でかさばる商品では、5000指数を適用する業者を利用することで送料を抑えられることがあります。
中国の国際送料を安くする方法
ここでは、国際送料を安く抑える方法について紹介します。
買い物のタイミングや送る方法を工夫することで、送料を安く抑えることができます。
詳しく見ていきましょう。
一度に多くの荷物を送る
買い物のタイミングを分けずに、一度に多くの荷物を送るようにしましょう。
国際送料の単価は、代行業者ごとに異なります。
しかし、荷物の重量が増えるほど単価が安くなる点は、どの業者にも共通しています。
同じ量の荷物や商品を注文する場合でも、まとめて送ったほうがお得です。
代行業者それぞれの単価を確認し、できる限り安い業者を探しましょう。
船便を利用する
輸送手段は、船便とエア便があります。
この2つを比べると、船便の方が安価に発送できます。
1つの商品を輸入するだけなら、大した金額の差はありません。
しかし、輸入する商品が多くなると航空便の費用は必然的に高くなります。
多くの荷物を輸送する際に、かかる費用が少ないことが船便のメリットです。
ただし、船便はエア便に比べ、出航から到着までのリードタイムが長いです。
そのため、すぐに手に入れたい、発送したい商品の輸入には向きません。
時間に余裕があり、大量の商品を輸入したい方は船便を利用することをおすすめします。
船便を利用したときの日数や料金については、以下のページで解説しています。
特約契約を結ぶ
輸送に関する特約契約とは、運送会社と依頼主が条件をつけて結ぶ特別な契約です。
特約契約は毎月大量の荷物を受け取る・発送する個人事業主と運送業者が結べる契約で、通常の料金よりも安い価格でサービスを利用できます。
ただし、運送会社公式のWebサイトには、詳しい内容や条件は記載されていません。
配送業者ごとに契約の基準があるため、特約契約を希望する方は電話で問い合わせてみましょう。
重いものは軽いものと一緒に送る
重い商品と軽い商品を一緒にして発送する方法を、鉄綿混載といいます。
輸入の送料は、発送される段ボールそれぞれの重量で決定されます。
各段ボールの重量を分散することで送料を安く抑えられるでしょう。
サイズが小さく、重量が軽いものを選ぶ
サイズが小さく軽いものを選べば、送料を抑えて数多くの商品を輸入できます。
小さくても重い商品を選んでしまうと、重量がかさんで送料が上がります。
軽くて大きい商品を選んだ場合も、同様に専有容積単位の料金を取られるため、送料は高くなるでしょう。
発送時のサイズが小さく重量も軽いスマートフォンケースや小さく畳める浮き輪、アクセサリーパーツなどがおすすめです。
ダンベルやお皿などは、小さくても重量があるため、送料が高くなりやすいです。
中国輸入で避けたい送料に関するトラブルと対策
中国からの輸入ビジネスは、コストパフォーマンスの良さから非常に魅力的ですが、その一方で送料に関するトラブルが発生することも少なくありません。
特に、予期せぬ追加料金や送料の計算ミス、遅延によるビジネスへの影響は、多くの輸入業者が直面する問題です。
たとえば、容積重量の計算違いや、配送会社の選択ミスで送料が予想以上に高額になることもあります。
最後に、中国輸入でよくある送料トラブルとその対策について詳しく解説し、問題を未然に防ぐためのポイントを紹介します。
詳しく見ていきましょう。
予期せぬ追加料金の発生
中国からの輸送において、最も一般的なトラブルの一つが、予期せぬ追加料金の発生です。
たとえば、遠隔地への配送や、大型商品に対して追加の手数料がかかることがあります。
特に、重量計算が甘く見積もられた場合、荷物が倉庫に到着してから追加請求が発生することもあり、ビジネス計画に大きな影響を与える可能性があります。
追加料金を避けるためには、事前に配送業者と送料の見積もりをしっかり確認しておくことが重要です。
遠隔地への配送や特殊な条件が発生しそうな場合には、輸送方法や代行業者に事前に確認しておきましょう。
容積重量の計算ミス
軽いけれども大きな商品を輸入する際には、実重量ではなく「容積重量」で送料が計算されることが一般的です。
しかし、容積重量の計算を誤ると、送料が予想以上に高くなる可能性があります。
たとえば、大きな商品を航空便で送る際には、容積重量によって送料が大幅に上がることがよくあります。
容積重量は商品のサイズから計算されるため、梱包前に正確なサイズを把握しておくことが重要です。
また、代行業者に相談して、無駄なスペースを減らした梱包方法を提案してもらうことで、容積重量を抑えることができます。
配送遅延によるビジネスへの影響
中国からの輸入では、時折、天候や物流の混雑などで配送が遅延することがあります。
特に、船便を利用する場合、到着までに数週間かかることが一般的で、さらに遅延が発生すると、ビジネスの計画に支障をきたすことがあります。
たとえば、シーズン商品やイベント向けの商品が遅延してしまうと、売上機会を失うことにつながりかねません。
配送遅延を完全に防ぐことは難しいですが、リスクを軽減するためには、余裕を持った輸入計画を立てることが重要です。
また、重要な商品や急ぎの納品が必要な場合には、航空便を利用するか、配送状況を常に確認できる追跡サービスを活用しましょう。
補足:中国の国際物流業者による水増し不正とは?
最後に、補足です。
中国の国際物流業者の不正についてです。
よくある不正は次のとおりです。
詳しく見ていきましょう。
実重量に絡めた不正
測りに荷物を載せた後、少しダンボールを押します。
これにより、実重量が増えます。
あり得ないと思いますが、実際に起きています。
容積重量に絡めた不正
3辺を計測するときに、少しダンボールを押します。
押すことで、160サイズのダンボールが162cmになったりします。
重量の差異について、発送後に代行業者へ抗議しても物流業者から返金になることはほぼありません。
国際発送する際は、代行業者からの請求書を確認してみてください。
2cm違うだけで÷6000の場合でも1kg弱の重量が変わりますよ。
また、無在庫(小型包装物)の荷物は、エンドユーザーしか実物がわかりません。
たまたま自宅や会社へ発送したところ、数g乗せて+500gの料金で請求が上がっていた。という事例もあります。
まとめ
- 国際送料 = 重量 × キロ単価
- 国際送料には「実重量」と「容積重量」がある
- 容積重量指数には、「5,000」と「6,000」がある
- 中国輸入の代行業者の中には、国際送料を安く見せるところもある
- 容積重量指数の違いで国際送料が数千円変わる
- 中国の国際物流業者による容積水増しもある
ご質問、いつも歓迎です!
本日もお読みいただき、ありがとうございました^^