こんにちは!
中国輸入代行「誠」のパンダ社長こと酒井(@makoto1688)です^^
今回は、こちらのご質問へお答えします。
▼タオバオの安全性に関するtweet▼
タオバオ。
個人で直購入しても
大丈夫ですか❓
↑
2つです。1.
個人でも法人でも、
出品者にとって
特に違いはありません。2.
大丈夫かは、
日本のECサイトでのリスクと
ほとんど同じです。結論:ひとまず、買ってみる。これに尽きます
— パンダの社長(酒井隆太)@中国輸入代行-誠 (@makoto1688) December 22, 2023
この記事は、長年、中国との貿易仲介業を営むパンダ社長が書いています。
それでは見ていきましょう。
タオバオを個人で使う危険性
中国最大のショッピングサイトであるタオバオは、商品の種類が豊富で価格が安く、小ロットでの購入も可能であり、中国輸入ビジネスにおいて魅力的なプラットフォームです。
しかし、個人で利用するにはいくつかの危険性も潜んでいます。
ここでは、タオバオを個人で使う際のリスクについて解説します。
詳しくみていきましょう。
詐欺まがいの出品がある
タオバオは「見つからない宝物はない」とうたわれるほど品揃えが豊富で、取り扱う商品の数は10億点以上ともいわれています。
その一方で、中には詐欺まがいの出品があるのも事実です。
以下のようなケースも見られます。
- 品物が手元に届かない
- 届いてみたら不具合品だった
- 掲載商品とは異なる物が届いた
- キャラクター商品を購入してみたら違法なコピーだった
価格の安さが魅力のタオバオですが、あまりにも低価格である場合は、試験的に少量だけ購入するといった対策を取るよう心掛けましょう。
税関トラブルに巻き込まれることがある
タオバオの商品を中国から日本へ輸入する際、税関のトラブルに巻き込まれる危険性もあります。
たとえば、購入した商品が輸入禁止、あるいは輸入が規制されているものであった場合、関税で没収・破棄されるおそれがあります。
該当する商品としてあげられるのは、医薬品・乳幼児向け玩具や食品・火薬類・液体や粉末状のものなどです。
また、ブランド品の偽物・キャラクターグッズの模倣品・海賊版DVDなども、税関で発覚した場合は没収されますし、日本国内で販売すれば刑事罰の対象になってしまいます。
これは知らなかったで済まされる問題ではありません。
税関のトラブルは損失が生じるだけではなく、取り返しのつかない事態になるケースもあります。
輸入に関して疑問があるならば、税関に確認しながら慎重に手続きを進めてください。
言語の壁で問題解決ができないことがある
タオバオの商品説明ページは、中国語の表記しかありません。
そのため、商品によっては詳しい仕様や付属品の確認が十分にできないケースもあります。
また、注文時の各種問い合わせやトラブルが起きた際の細かなやりとりは、チャットやメッセンジャーを使用して中国語でおこなうため、少し中国語が読める程度では対応が難しい場面も多くあります。
個人でタオバオを利用する際は、言葉の壁によってコミュニケーションが円滑に進まないおそれがあることにも、留意しましょう。
個人情報の漏洩リスク
タオバオでは、アカウント登録時にメールアドレスや電話番号、時には住所などの個人情報を提供する必要があります。
これらの情報が適切に保護されていない場合、第三者に漏洩するリスクがあります。
特に中国のプラットフォームという点から、個人情報が海外のサーバーに保存される可能性があるため、情報の保護が気になるユーザーも多いです。
フィッシング詐欺や偽サイトのリスク
タオバオの公式サイトを装った偽サイトが存在し、そこに個人情報やアカウント情報を入力してしまうことで詐欺被害に遭う可能性があります。
これらのサイトは公式サイトと非常に似ていることが多く、特にURLやドメインに注意を払う必要があります。
支払い情報の盗難リスク
タオバオでの支払いにはクレジットカードやAlipayが使われますが、安全でない決済手段を選んだり、公式以外のサイトで決済情報を入力すると、クレジットカード情報の漏洩や不正使用が発生するリスクがあります。
特に、オンライン取引に不慣れなユーザーは注意が必要です。
商品や出品者の信頼性に関するリスク
タオバオは非常に多くの出品者が利用しているプラットフォームであるため、信頼性の低い出品者や詐欺商品が混在していることがあります。
特に高額商品やブランド品などを購入する際、正規品かどうかを見分けるのが難しい場合があります。
レビューや評価を確認するだけでは十分でない場合もあり、リスクが伴います。
サポートの不十分さ
タオバオで問題が発生した場合、カスタマーサポートに問い合わせる必要がありますが、中国語での対応が基本であるため、言語の壁によりスムーズな対応が受けられないことがあります。
さらに、対応が遅れることや、問題が解決されないまま放置されるケースも報告されています。
規制や法律に関するリスク
中国のインターネット規制や消費者保護法に従う必要があるため、特に日本在住のユーザーにとっては法的な保護や補償が不十分であることがあります。
特に、返品や返金手続きにおいて、日本の基準と異なる対応が取られることもあり、注意が必要です。
タオバオ登録が危険とされるが、実際はどうか?
タオバオに登録する際、危険とされる要素はいくつかあります。
実際の経験者たちの意見を参考にすると、適切な対策を取ることで安全に利用できるという声が多いです。
詳しくみていきまそしょう。
登録時の個人情報の保護
タオバオに登録する際、メールアドレスや電話番号の提供が求められますが、信頼性のあるメールや仮想電話番号を使用することで、個人情報を保護できます。
支払い方法に関するリスク
多くのユーザーは、支払い時に適切な手段を選ぶことで詐欺のリスクを避けられると述べています。
特に、Alipayやクレジットカードの利用が推奨されており、これらの方法を使うことでトランザクションが安全に行われることが確認されています。
登録後のアカウント管理
一部のユーザーは、アカウントの安全性を確保するため、二段階認証の設定や定期的なパスワード変更が有効であると提案しています。
これにより、ハッキングや不正アクセスのリスクを最小限に抑えることができます。
評価やレビューを参考にした購入
購入時には、出品者の評価やレビューを必ず確認することが重要だと多くの経験者が言及しています。
信頼性の低い出品者を避けることで、詐欺商品を購入するリスクが減ります。
安全にタオバオに登録するための対策
タオバオは中国輸入をおこなう上で魅力的なショッピングサイトですが、個人で利用する際、先述したようなリスクを伴います。
ここでは、タオバオをより安全に使うためのポイントを3つご紹介します。
詳しくみていきましょう。
代行業者を利用する
タオバオをより安全に使うために、もっともおすすめしたい方法が輸入代行業者の利用です。
中国に拠点を置く輸入代行に委託するメリットとして、考えられるのは次のとおりです。
- 出品者との価格交渉を代行してくれる
- 仕入れた商品を中国国内で検品してくれる
- 中国語ではなく日本語でコミュニケーションがとれる
- 輸入に関する手続きを済ませて、日本国内へ配送してくれる
- 日本円での支払いができる
- クレジットカードでの支払いも可能
このように、仕入れた商品を中国国内で検品し、不具合品が見つかった際には返品や交換の手続きも代行してもらえるため便利です。
日本国内から不具合品の返品・交換をおこなうことは手間のかかる難しい作業であるため、商品が海を渡る前に検品できるメリットは大きいでしょう。
輸入代行業者に支払う手数料が惜しいと思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし「手間が省ける」「リスクが回避できて、安心感が得られる」と考えれば、手数料を払って輸入代行を利用する価値は十分にあるのではないでしょうか。
なお、輸入代行業者を選ぶ際は、料金形態・取引の実績・口コミなどをしっかり確認することがおすすめです。
ストア評価や実績の確認は怠らない
タオバオの利用時は、店舗の評価や実績を確認することで、商品をより安全に購入できます。
タオバオは出店ハードルが低く、個人出品が多い点が特徴です。
中には信頼性の低いストアも存在しますが、そのような相手と取引しないよう注意してください。
複数のストアが同じ商品を取り扱っているなら、商品のレビューではなく、店舗のレビューに注目しましょう。
レビューは5点満点で評価されています。
より評価の高い店舗を利用することで、リスクを軽減させられます。
クレジットカード決済を避ける
安全にタオバオを利用するには、クレジットカード決済を避けることがおすすめです。
クレジットカード支払いだと、前払いになりますが、「注文した商品が届かない」「不具合品が届いた」といったトラブルが起きた際、返金対応に時間がかかってしまいます。
タオバオではコンビニ振込などの支払い方法も用意されているため、はじめて利用するストアであれば特に、後払いの可否を相談してみるとよいでしょう。
タオバオは中国のショッピングサイト
中国輸入ビジネスに欠かせないタオバオは、中国ITの大手であるアリババグループが2003年に開設した、中国最大のショッピングサイトです。
ここではタオバオの特徴や人気を集めているポイント、ほかのプラットフォームとの違いを見ていきましょう。
詳しくみていきましょう。
CtoCの取引を中心としている
タオバオは中国国内で広く利用されており、中国版のAmazonともいわれますが、Amazonとの大きな違いは、消費者同士でおこなわれるCtoCの取引がメインである点です。
企業ではなく個人登録で出品しているストアが多く、そのことが「商品の種類が豊富」「小ロットでの仕入れにも対応」といったメリットにつながっています。
その一方で、さまざまなストアが混在しているため信頼性が低い一面もあり、信用できるストアを数多く見つけることがリスク回避の鍵です。
ライブコマースのサービスが発展している
ライブコマースというサービスが発展し成功している点も、タオバオの特徴です。
ライブコマースとは、ストア側が商品に関する動画を制作し、ECサイトとライブ配信を組み合わせて商品の魅力をPRする販売形態です。
利用者はリアルタイムで発信される動画やコメント機能によって商品への理解を深め、売り手側はインタラクティブなやりとりによって効率的に商品を紹介できます。
ライブコマースは利用者に商品への信頼感を与えるだけでなく、エンターテインメントとしてのショッピングの楽しさを広め、タオバオの人気に大きく貢献しています。
他プラットフォームとの違い
中国国内のネットショッピングでよく利用されているプラットフォームは、タオバオだけではありません。
タオバオと同じアリババグループによって開設されたショッピングサイト「天猫(テンマオ)」も人気です。
この天猫は、企業が個人対象で販売をおこなうBtoCのECサイトで、より良い品を購入したいという利用者の要望を受けて生まれました。
出店するには厳しい審査を通過しなくてはならないため、タオバオに比べて販売されている商品の信頼度は高いでしょう。
高級志向の利用者を対象としている面があり、価格の設定はタオバオと比較して高めの印象ですが、信頼度が高くリスクは低くなります。
価格の安さをとるならタオバオ、安全性を重視するなら天猫を利用することがおすすめです。
また、同じアリババグループが開設したプラットフォームとして「アリババ」も有名です。
アリババは企業から企業へ商品を販売するBtoBのECサイトであり、全体的な商品の品質はタオバオよりも高く、価格もタオバオより高め設定される傾向にあります。
アリババに関する詳しい解説は、次の関連ページをご覧ください。
まとめ
タオバオは、個人で登録しても購入できる中国のサイトです。
日本のECサイトに比べ品揃えが豊富で、日本にない商品が多く出品されています。
CtoC取引のため、店舗の信用調査をおこなう必要がありますが、良心的な店舗にあたればお目当ての商品を安く購入することができます。
ECサイトは、日本国内でも海外でもリスクは似たようなものです。
翻訳ソフトやAIツールを通じ言語の壁を越えることができれば、タオバオでの個人購入もアリでしょう。
ご質問、いつも歓迎です!
本日もお読みいただき、ありがとうございました^^