商品代より送料が高くても利益計算すべき理由|中国輸入リサーチ

こんにちは!

中国輸入代行「誠」のパンダ社長こと酒井(@makoto1688)です^^

 

パンダ娘
商品代よりも送料が高い商品って、何だか取り扱いたくないです。この点について、他のセラーさんやパンダ社長さんの考えも知りたいです。

 

ずばりこの疑問にお答えします。

 

中国輸入での商品リサーチに関するtweet

タオバオで、商品代20元、国際送料50元のよく売れていて評価も高い商品がありました。あなたなら注文しますか?

この記事は、長年、中国との貿易仲介業を営むパンダ社長が書いています。

パンダ社長
物販の利益計算では、仕入とは「売上原価」を指しますよ。

それでは見ていきましょう。

 

中国輸入での仕入れとは

「売上から仕入を引くと利益です。」

と考えている方は、案外と多い気がします。

そんな私も、20年前に、新卒で入社した会社のバイヤーとして物販をはじめたときに社内研修を通じ、そうではないことを教わりました。

 

厳密には、

「売上から売上原価を引くと売上総利益です。」

が正解です。

 

なぜなら、その売上を上げるためには、さまざまな費用(つまり、売上原価)が直接的に生じているからです。

売上から売上原価を引いてやっと、正しい売上総利益が計算できます。

「売上総利益」は会計用語です。あまり聞き慣れない言葉かもしれませんけれど、便宜上、ここでは「粗利」と考えてくださいね。

 

その売上を上げるために生じたさまざまな費用(つまり、売上原価)とは、

中国輸入ビジネスであれば、次のようなものです。

 

中国輸入ビジネスにおける費用
  • 商品本体代
  • 代行手数料(買付手数料や返品手数料)
  • 検品手数料
  • 店舗から代行倉庫への中国国内送料
  • 国際送料
  • 代行倉庫での保管料

 

タオバオやアリババの商品ページをみてわかる情報は、「商品本体代」しかありません。

その他に生じた費用は、代行業者を経由する場合は、上記すべての項目を足し合わせたものが「売上原価」になり、代行業者の見積やホームページに記載の料金表で確認できます。

代行業者を経由しない店舗ダイレクトの場合は、「商品本体代」と「国際送料」を足し合わせたものが売上原価になります。

 

利益計算では、アマゾンやメルカリ、ヤフオク!などで生じる販売手数料などの手数料も含めてくださいね。

また、各自、利益計算専用のエクセルを持っておくとよいです。

基本、引き算しか使わない簡単な計算でも十分です。

販売価格-販売手数料-諸々の売上原価。

 

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約40%のセラーが利益計算しない

もう一度、冒頭のtwitterアンケートを見てみると、

仕入れの判断を、利益計算をせずにしているセラーが約40%いらっしゃることがわかります。

約40%のセラーが、「売上から仕入を引くと利益です。」と考えているのかもしれません。

 

もしかすると、

頭の中で一瞬で利益計算できてしますセラーもいらっしゃるかもしれません。

もしそうなのであれば、約40%のセラーが儲かりにくい物販をしていることになります。

計算がズバ抜けて早い特殊能力を持っている人や、もしくは経験値が極めて高い人はいますけれど、簡単のため、ここではそのようなケースは横に置かせていただきますね。

 

逆に、エクセルであれシステムであれ、利益計算のしくみを持って着実に利益判断することで、

約40%のセラーは、機械ロスを減らすことができ、より適正な仕入れができるようになることになりますね。

 

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商品代20元、国際送料50元の利益判断

例題として、簡単のため、

「商品本体代が20元で国際送料が50元」のケースを考察してみましょう。

 

根底にあるのは、やっぱり、

「売上から売上原価を引くと売上総利益です。」

です。

 

売上原価はいくらなのか。

 

  • 商品本体代:20元
  • 国際送料:50元

 

計70元です。

大事なことは、70元が「売上原価」ということです。

国際送料が商品本体代より高いことは全く考える必要がありません。

「売上原価」がいくらなのか。という視点でみてください。

 

この見え方ができるようになれば、

代行業者へ支払う「代行手数料」「検品手数料」「中国国内送料」なども売上原価として、足して合わせて、「売上原価」とするのみです。

あとは、販売予定の「売価」から「売上原価」を引き、「粗利」は試算できますね!

 

「粗利」をいくらほしいから、「売価」をいくらに設定しよう。という逆算もできますよ。

そういう意味でも、「売上原価」を正確に把握しておくことは大事です。

どこかをFIXしないと、他が決まりませんからね。

 

今回の簡易的な例題ですと、少なくとも売価を70元以上に設定すれば利益が出そうかな。という試算になります。

 

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結論:商品代ではなく、「仕入原価」として考える!

まとめます。

  • 粗利=売価-売上原価
  • 「売上原価」とは、商品本体代の他にも、代行手数料や国際送料を含んだ金額のこと
  • 仕入の判断は、利益計算をもとに客観的におこなうこと

 

本日もお読みいただき、ありがとうございました^^

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