
こんにちは!
中国輸入代行「誠」のパンダの社長こと酒井(@makoto1688)です^^
このような疑問にお答えします。
▼中国OEMに関するtweet▼
「アリババ=工場」というわけではないですよ。工場以外にも、メーカーや卸問屋も出品しています。また、アリババは出店費用がそこそこするので、個人事業主や転売している個人の出品は少ないです。そういう点では、タオバオに比べ、商品の質や店舗の信頼度は高いと感じます
— パンダの社長(酒井隆太)@中国輸入代行「誠」 (@makoto1688) April 4, 2022
この記事は、長年、中国でOEM仲介業を営むパンダの社長が書いています。
それでは見ていきましょう。
(タップできる)もくじ
アリババから仕入れる中国OEMとは?
#中国輸入クイズ
【第64問】https://t.co/ogGYgV9WTlでOEM製品を依頼する際、契約書に含めなくてもよい項目は次のうちどれですか?(2024/11/4出題)
— パンダの社長(酒井隆太)@中国輸入代行-誠 (@makoto1688) November 4, 2024
中国OEMとは、企業や事業者が自社ブランドの製品を中国の工場で製造し、輸入するビジネスモデルです。
OEM(Original Equipment Manufacturer)は、「相手先ブランド名製造」を意味し、他社がデザインした製品を工場が製造する仕組みです。
アリババで工場を探しOEMをおこなうことで、製造コストを大幅に削減し、オリジナル製品を効率的に市場に投入することが可能です。
特に、アリババでは多数の製造業者と直接取引ができるため、製造業者を容易に見つけることができます。
アリババ(1688.comやAlibaba.com)といったプラットフォームを利用すると、工場の評価やレビューを確認できるため、信頼性の高い業者を選ぶことが可能です。
アリババは、小規模から大量生産まで対応できるため、企業の規模やニーズに応じた柔軟な対応が期待できます。
また、OEMの中には、簡易OEMと呼ばれる方法もあります。
簡易OEMは、既存の商品に自社のロゴを加えたり、パッケージを変更するなど、製品そのものに大きな変更を加えずにブランド化を図る方法です。
たとえば、すでに市場に出ているノーブランド商品に自社のブランドロゴを付けるだけで、独自商品として販売することができます。
これにより、コストをさらに抑えつつ、スピーディーに商品を市場に投入できるのが大きなメリットです。
アリババから仕入れる中国OEMのメリット
アリババは中国を代表するオンラインビジネスプラットフォームとして、OEMパートナーとのつながりを提供する場として高い信頼性と実績を持っています。
ここでは、アリババを利用することによる中国OEMのメリットを5つの観点から詳しく解説します。
詳しくみていきましょう。
低コストでの調達
アリババを活用することで、低コストで高品質な製品を調達することが可能です。
たとえば、多数のサプライヤーが出展しているため、価格競争が自然と促され、交渉によってさらにコスト削減を実現できます。
また、直接取引が可能となるため、中間マージンを省くことができ、結果的に全体のコストを大幅におさえることができます。
多様な製品ラインアップの選択
アリババ上には、さまざまな業種・用途に対応した製品が取り揃えられています。
たとえば、電子部品から日用品まで、幅広いカテゴリーの製品があるため、自社のニーズにぴったりのOEMパートナーを探しやすいです。
これにより、市場の変化に柔軟に対応できる製品ラインアップを構築することができ、企業の競争力を高めることができます。
柔軟なカスタマイズ対応
OEMパートナーとの直接のコミュニケーションをおこなうことで、製品のカスタマイズが容易になります。
たとえば、製品のデザインや機能面での細かな要望にも迅速に対応してもらえるため、顧客ニーズに即した商品開発が可能となります。
こうした柔軟性は、他社との差別化を図る上で大きなメリットとなります。
迅速な市場投入の実現
アリババでは、サプライチェーン全体の効率化が進んでいるため、試作から量産までのプロセスをスピーディに進めることができます。
たとえば、初期の見積もり依頼から製造、納品まで一連の流れがオンライン上で管理できるため、従来のような時間のロスを大幅に削減することが可能です。
これにより、製品の市場投入を迅速におこなうことができ、競争環境で優位に立つことができます。
国際ビジネスネットワークの拡大
アリババはグローバルに展開しているため、海外市場への進出や国際的なビジネスパートナーとの連携も容易です。
たとえば、アリババを通じて海外のバイヤーやサプライヤーと直接コンタクトを取ることで、新たな市場機会を見つけたり、国際的な信頼関係を築くことができます。
これにより、企業のビジネスネットワークが拡大し、グローバル市場でのプレゼンスを高めることが可能となります。
アリババから仕入れる中国OEMの3つの方法
中国OEMには、簡易OEMとOEMがあります。
簡易OEMには、次のような方法があります。
詳しくみていきましょう。
タグを付ける、交換する
タオバオやアリババで販売されている商品には、ノーブランド品が多く存在します。
ノーブランド品とは、ブランドを持たない商品のことです。
例えば、ロゴやブランド名が表記されていないTシャツや下着、スポーツウェアなどです。
それらの商品に、自社オリジナルのブランドタグを付けます。
これが最も簡易なOEMです。
ロゴを付ける
次に簡易なOEMは、ロゴを付けることです。
こちらはノーブランド品に対し、自社オリジナルブランドのロゴを印字または刺繍します。
タグ付けは製品本体とは別に付ける方法で、ロゴ付けは製品本体に直接付けるといった違いがあります。
使用者からすると、タグ付けした製品は見た目はノーブランド品であり(タグは切るため)、ロゴ付けした製品は何かのブランド品といった見た目の違いがあります。
タグ付けはブランドっぽく見せる感じ、ロゴ付けはブランドといった具合です。
既製品の改良
3つ目は、既製品の改良です。
こちらはノーブランド品、ブランド品に関わらず、既製品をベースに改良する方法です。
既製品を製造している工場を探すことができれば、工場のリソースと技術を活用し、既製品を改良することもできます。
普段使いの製品で、「もう少しこんな機能があったらいいな」の視点でもよいですし、アマゾンや楽天市場で商品レビューをみて、ユーザーの意見を反映した製品を開発するといった視点もよいでしょう。
中国OEM工場をアリババでリサーチする手順
膨大な数のサプライヤーの中から信頼できる工場を見つけるには、いくつかの重要なステップを踏む必要があります。
ここでは、アリババでOEM工場を見つける具体的な手順を解説します。
詳しくみていきましょう。
工場のリサーチ
まず、アリババでOEM工場を見つけるには、適切な検索ワードを使用して工場をリサーチすることが大切です。
たとえば、「OEM」、「ODM」、「自社ブランド」などのキーワードで製造業者を検索します。
商品カテゴリによっても検索条件を絞ると、より適切な工場が見つかりやすくなります。
さらに、サプライヤーのリストから評価や取引件数、レビューを確認しましょう。
アリババでは、サプライヤーの信頼度を示すバッジや評価システムが設けられており、過去の取引実績を確認することで、信頼性の高い業者を選べます。
工場の所在地や製造能力も確認し、自社のニーズに合った工場をリストアップします。
以下、工場選定のポイントです。
意思疎通が滞りなくできる
企画・商品に関する連携や、トラブルが起きた際の連絡を問題なく行えることは必須といえるでしょう。
日本の企業と取引した実績がある
文化の違う日本について、厳しい品質管理や顧客目線の対応などを理解しているとスムーズです。
優良店舗であると認められている
Webサイトによっては優良店舗であることが分かるため、参考にすることがおすすめです。
品揃えがマッチしている
売りたい商品について、品揃えの多い工場がある場合は選ぶ際の材料にできます。
リピート率が高い
低すぎる場合は避けたほうがよいでしょう。できる限りリピート率高い工場(=1688での評価が多い店舗)を選ぶことがおすすめです。
見積もりを依頼する
候補となる工場をいくつか見つけたら、次に見積もりを依頼します。
この際、できるだけ詳しい仕様を提供することが大切です。
たとえば、製品のデザイン、ロゴ、素材、数量、希望納期などを具体的に伝えることで、トラブルを防ぎ、スムーズなやりとりができます。
製品に近いサンプルや参考画像があれば、それも一緒に提供しましょう。
また、初めて取引する場合は、少量のサンプル生産を依頼することをおすすめします。
これにより、工場の製品品質や対応のスピードを事前に確認することができ、安心して大量生産を依頼できるかどうかを判断できます。
以下、仕様書(指示書)の参考内容です。
- 商品名
- 商品のイメージ
- 図面
- (あれば)ロゴ
- 既製品との改良点
- 希望ロット数
- 希望サンプル単価
- 希望本製品単価
- 製作期間
サンプルの確認と品質チェック
見積もりを受け取ったら、まずサンプルを依頼して品質を確認します。
サンプルが自社の期待に合っているかをしっかり確認し、必要であれば修正依頼をおこないましょう。
このステップを省略すると、量産時に大きなトラブルが発生するリスクが高まります。
サンプル確認の際は、デザインやロゴの正確さだけでなく、使用されている素材や仕上がりの細部まで徹底的にチェックします。
たとえば、縫製が雑だったり、色が異なっていたりする場合は、工場にフィードバックをし、修正してもらうことが大切です。
商品の詳しい説明・設計書を送る
より高品質なサンプル品を製造してもらうためには、商品についての詳細な説明書・設計図を送ることがおすすめです。
サンプル品を確認し再検討する
工場からサンプル品が届いたら、イメージ通りの商品かを確認します。材質・設計などの改善点がある場合は、再度サンプルを依頼しましょう。
初期量産品について確認を取る
初期量産品について、工場によってはサンプル品の生産ラインと異なるケースがあるため、事前に確認を取ることが大切です。
工場との交渉
サンプルの品質に問題がなければ、次に工場との本格的な交渉をおこないます。
交渉の際には、価格だけでなく、納期や支払い条件、アフターサービスの内容についても確認しましょう。
アリババでは、直接取引ができるため、ロット数や価格についても柔軟に交渉が可能です。
また、契約前に品質保証やリスク管理についても確認しておくことが重要です。
製品に不具合があった場合の返品対応や、納期が遅れた場合のペナルティについても契約に明記しておくと、後々のトラブルを避けることができます。
以下、OEMの量産について、注意点や抑えるポイントを紹介します。
費用はPayPalで支払う
量産にかかる費用は、買い手保護機能が付いているPayPalで支払うことがおすすめです。資金の持ち逃げを防ぐためです。
検品は自分でおこなう
完成した商品は、工場に任せず自分自身で検品しましょう。不良品・小さな傷・箱の破損を見逃さないようにします。
サンプル品と違う点はないかをチェックする
見た目や材質、条件など、サンプル品と異なる点がないかを確認することが重要です。
小さな誤解が大きなトラブルになることは少なくありません。
販売まで連携を取りながら商品を完成させることが大切です。
中国OEMを成功させるための代行業者の選び方
中国OEMは、製造プロセスや輸送の管理を自社でおこなうのは手間やリスクが伴います。
そこで多くの企業は、代行業者を利用してOEMプロジェクトを成功させています。
代行業者を選ぶ際には、信頼性やコスト管理、サポート体制など複数のポイントを考慮する必要があります。
ここでは、アリババでOEMを成功させるための代行業者の選び方を詳しく解説します。
詳しくみていきましょう。
信頼性と実績を確認する
まず重要なのは、代行業者の信頼性と実績です。
代行業者は、工場選定から製造、輸送までの一連のプロセスを管理するため、その業者が信頼できるかどうかは非常に重要です。
たとえば、業者の過去の実績や顧客レビューを確認し、長年の経験を持つ業者を選ぶことが推奨されます。
また、業者が過去に扱った製品のカテゴリや、どの程度の規模のプロジェクトを管理してきたかも判断材料となります。
さらに、直接の問い合わせやオンラインでの評価をチェックし、迅速かつ誠実な対応をしてくれる業者を選ぶことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
信頼性が高い業者は、問題が発生した際にもすぐに対応し、スムーズな取引をサポートしてくれるでしょう。
コスト管理と透明性
コスト管理も代行業者選びにおいて重要なポイントです。
代行業者を利用する際には、業者の手数料やサービス料金が製造コストにどう影響するかをしっかりと確認する必要があります。
特に、見積もりの段階での料金が明確かつ透明であることが重要です。
不明瞭な料金設定や、後から追加される費用に注意しましょう。
たとえば、工場との交渉代行費用や輸送手配費用が含まれているかどうかを確認し、予期せぬコストを防ぐことが大切です。
透明性のある業者は、初期段階から詳細な見積もりを提供し、隠れた費用が発生しないようにします。
サポート体制の充実
OEMプロジェクトには、設計から生産、輸送までのさまざまなステージがあります。
そのため、代行業者が提供するサポート体制が充実しているかどうかも大切です。
たとえば、工場とのコミュニケーションや、製品の品質チェック、輸送時のトラブル対応まで、一貫してサポートを提供してくれる業者を選ぶことが重要です。
代行業者のサポート体制がしっかりしていれば、言語の壁や文化の違いによるコミュニケーションのミスを防ぐことができ、安心してプロジェクトを進めることができます。
また、製造途中での変更や修正にも柔軟に対応できる業者を選ぶことで、製品の品質管理がしやすくなります。
見積もりと納期の交渉力
代行業者は工場との交渉も担当します。
そのため、交渉力が高い業者を選ぶことで、製造コストの削減や納期の短縮が期待できます。
特に、はじめての取引で不安がある場合は、代行業者が適切な交渉をおこない、あなたの利益を最大化してくれるかどうかが鍵となります。
代行業者が複数の工場と取引経験がある場合、交渉に強い傾向があります。
たとえば、ロット数や単価の調整、特別な要求(パッケージやデザインの変更など)に柔軟に対応できる工場を選定してもらうことで、コスト削減につなげることができます。
中国OEMに関するよくある質問
最後に、初心者の人が迷いやすいポイントについて、よくある質問という形式で紹介します。
詳しくみていきましょう。
OEMメーカーはどこで探せますか?
中国輸入販売の経験があり、信頼の置ける代行業者がいる場合は、その取引先がOEMに対応しているかを確認しましょう。
依頼先が対応していない場合やそもそも特定の取引先がない場合は、販売したい商品の類似商品を製造している業者へ問い合わせをしたり、展示会や紹介経由で探します。
中国の工場は比較的柔軟な対応が望めるため、品質や対応を基準にし、信頼できる業者へ相談をしてみるとよいでしょう。
リサーチはどのようにして進めますか?
AmazonなどのECサイトで、商品カテゴリーを検索して売れ筋商品を探す方法がおすすめです。
一般的には、月間検索数は3000~15000程度の商品が売れやすいとされています。
月間検索数がそのくらいの商品は、人気がある割に比較的ライバルの少ないものが多いです。
市場規模を調査するときには、有料のツールを使う以外にも、手動でライバルサイトのデータ分析をするという方法もあります。
この方法を使えば、時間こそかかるものの、無料で市場規模を調査できることが利点です。
また、利益を考えるなら、出品する商品は、販売価格2000円以上の商品にすることがおすすめです。
中国からどのようにして商品を輸入しますか?
中国からの商品輸入は、自身で中国のECサイトへ発注するか、代行業者へ代わりに注文してもらうことでできます。
中国に知り合いがいれば、知り合いを通して輸入するという方法もあります。
大量に輸入するなら卸向けECサイトの1688.com、少量輸入ならタオバオから輸入するとよいでしょう。
一般的には、仕入れたい個数や希望する単価で仕入れ先を分けることがおすすめです。
資金を用意する方法を教えてください
中国輸入ビジネスには、ある程度の初期費用が必要ですが、初期費用を融資やクラウドファンディングなどで集めて運営している人もいます。
これらを利用しない場合は、クレジットカードを利用するとカードの設定や購入時期次第ではありますが、2か月程度支払いを遅らせることも可能です。
また、クレジットカードのボーナス払いの枠を使う方もいらっしゃいます。
このほか、副業として実施する場合は、本業の給料や資金を輸入事業に回す人もいます。
アリババやタオバオの登録方法を教えてください
アリババ(1688)はタオバオのアカウントをもっている場合、そのアカウントで利用できるため、新たな登録は不要です。
どちらも中国国内向けのサイトのため、表記は中国語です。
登録自体は難しくありませんが、解説ブログを参考にしてみてもよいでしょう。
以下の記事では、アリババとタオバオ、それぞれの登録方法について紹介しています。
OEMでは何が重要ですか?
OEMではマーケティングが最も重要です。
市場調査やライバルの分析をして、自己資金や経営方針に合った商品を選びましょう。
中国輸入転売でも同じですが、「売りたい商品」ではなく「売れる商品」を選ぶことが重要です。
工場選定は、価格よりもコミュニケーションがスムーズで対応が丁寧な業者を選びましょう。
返品や返金などの手間がかからないため、多少割高でも信頼できる工場を選ぶことがおすすめです。
中国OEMのコンサルティングにはどの程度の費用がかかりますか?
コンサルティングの期間や内容に応じて費用が大きく変わるため、一概に費用をまとめることは難しいです。
一般的には、費用は10万円〜100万円程度の範囲と広く、コンサルティング会社によりプランも多肢にわたります。
スキルマーケット系のサイトで個人のコンサルタントへ依頼する場合は、数万円で請け負って貰える場合もあります。
ただし、能力や保証内容、経験などの面は依頼先次第で差が大きいです。
コンサルティングを依頼するときには、自身の考えをまとめた上で、条件を満たすコンサルタントを選びましょう。
まとめ
- OEMとは、自社ブランドで製品を製造する方法で、製造コストを抑えながらオリジナリティを保てる。
- OEMはデザインを自社で決め、ODMは工場側がデザインを提供する。
- コスト削減は、工場との直接交渉や大量生産を活用し、スケールメリットを最大限に引き出す。
- 工場選定や品質管理、コスト管理をサポートする信頼できる代行業者を選ぶ。
- 信頼性の高い工場と長期的なパートナーシップを構築し、効率的な生産・管理をおこなう。
