中国輸入の商品リサーチ|20元未満の商品は仕入れない方が無難

こんにちは!

中国輸入代行「誠」のパンダ社長こと酒井(@makoto1688)です^^

 

子パンダ
タオバオやアリババでの商品リサーチするときの基準は、以前にアドバイスいただいた総合評価を確認する方法を参考にしています。さらに、商品リサーチをすすめながら思ったのですが、画像検索やキーワード検索をすると、同じ商品に見えるけれど価格が全然違う商品があります。このような商品を見つけたとき、どのような基準で商品選定すればよいか、アドバイスをもらえると助かります。

 

このような疑問にお答えします。

 

中国仕入れでの商品リサーチに関するtweet

この記事は、長年、貿易業を営むパンダ社長が書いています。

 

それでは見ていきましょう。

 

仕入れ価格の選定基準

中国輸入での商品リサーチで、仕入価格に下限を設ける理由

 

画像検索で商品リサーチをしていると、同じ商品で価格が異なる商品ページがヒットすることがあります。

たとえば、上記画像のような例です。

188.00元、178.00元、45.88元と、3つの価格が異なる商品が並んでいます。

 

この中から1つ選ぶとき、総合評価を確認する方法で選定した上で、それでも3つ残れば、次のルールが参考になるかもしれません。

 

  1. 最安値と最高値を選択肢から外す
  2. 最安値も含め、20元以下の商品は選択肢から外す
  3. (できれば)50元以上の商品を選ぶ
  4. 上記条件を満たす店舗が複数残ったときは、条件内での最安値を選ぶ

    パンダ社長
    パンダ社長が物販現役だったときの独自基準です。根拠はありませんが、次の項で紹介する背景をもとに作ったルールです。ちなみに、上記例であれば、パンダ社長は45.88元を選択します。理由:①最安値ではあるものの20元以上であること、②最高値と二番目の価格がほとんど変わらないこと。

     

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    仕入れ価格に基準を設ける背景

    中国輸入での商品リサーチは、独自の基準を持っているとリサーチがやりやすくなります。

    パンダ社長も、仕入価格に基準を設けていました。

    特に、20元以下の商品はもれなく対象外にしていました。

     

    理由は、次のような中国国内の事情に起因しています。

     

     

    詳しく見ていきましょう。

     

    中国人の初任給は4,000元~10,000元

    中国人の初任給

    2022年1月~3月の中国人の平均初任給の都市別上位ランキングです。

    1元=20円とすると、1位~10位までの都市では日本の平均初任給20万円とほとんど変わらないことがわかります。

    一方で、10万円を切るような都市もあり、そのような低所得者がタオバオを利用しています。

     

    肌感覚では、記載の数字から3,000を引いたくらいが各都市の相場のように感じます。

    ちなみに、代行業界では有名な義烏は、代行の初任給は約10,000元です。

    最近は10,000元なら他社へ行ってしまうくらいになってきています。

     

    また、義烏がランクインしていない理由は、土地柄、農業が中心の地域だからです。

    何もない田舎に、福田市場と代行があるイメージです。

     

    タオバオを利用する中国人の層

    中国は格差社会が顕著であり、都市部と農村部の平均年収は極めて乖離しています。

    たとえば、チベットなどの西部やモンゴル自治区などの内陸部ですと3,000元前後になります。

    また、上記ランキングはすべての業種の平均値です。

     

    たとえば、外資系工場が多い都市であれば平均値は高くなり、一次産業が多い都市では平均値は低くなります。

     

    中国人は、働かない金持ちが多い

    中国人は両親の脛をかじる子供が日本に比べ非常に多いです。

    両親と一緒に住み、初任給以上のお小遣いを貰っている家庭がよくあります。

    中華圏は昔からそのような文化で、結婚後もどちらかの実家で一緒に暮らすこともよくあることです。

     

    そのため、日本に比べ、中国の若者はブランド品や高級品を若い時から所有している傾向にあります。

    また、中国には1億円以上持っている人は1億人います。

    日本人が全員1億円以上持っていると考えてください。

    脛をかじるのも何となく理解できますし、そういう人はタオバオで買い物しないです。

    見栄の国でもありますからね。

     

    中国人の低所得層でも、20元の服は着ない

    タオバオは、低所得層の中国人向けのショッピングサイトです。

    その層に合った「品質」「色」「サイズ」「価格」を満たす商品が出品されています。

    「価格」だけにフォーカスすると、0.数元~数千元を超える商品まで出品されています。

     

    タオバオ全体での購入平均単価は90元前後(1,500円くらい)です。

    統計的には10元の方や200元の方の商品は売れ数が少ないことになります

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    仕入れ価格は、50元以上がベターな理由

    「誠」での実績データによると、タオバオでの表示価格が50元以上の商品は、不具合が極めて少ないです。

    つまり、多くの不具合が、20元未満の商品で起きています。

    50元以上の商品を購入することで、不具合に伴うエンドユーザーからのクレーム対応が無くなる可能性が極めて高くなる利点もあります。

     

    中国商品の仕入れ価格は、次の基準を参考にしてみてはいかがでしょうか。

     

    • ~20元:対象外
    • 20~50元:店舗情報や評価を細かくチェック
    • 50元~:前向きに注文(即注文に近い)

    20元未満の商品を店舗へ返品依頼しようものなら、代行は「20元程度の商品なんだから、それくらいの質なのは当たり前。もう二度と連絡してくるな。」といった感じで罵倒されています。

     

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    結論:商品リサーチでは、20元未満は対象外、50元以上を選ぶべし!

    まとめます。

    • 仕入れ価格の選定基準は4つ。
      ①最安値と最高値を選択肢から外す
      ②最安値も含め、20元以下の商品は選択肢から外す
      ③(できれば)50元以上の商品を選ぶ
      ⓸上記条件を満たす店舗が複数残ったときは、条件内での最安値を選ぶ
    • 仕入れ価格に基準を設ける背景は、中国国内の事情に起因する。
    • 仕入れ価格は、50元以上がベター。

    編集後記

    中国輸入をはじめたばかりの頃は、どうしても利益を出したくて、価格差のある商品を商品登録したくなるものです。

    特に、無在庫の場合は、商品登録件数が売上を左右しますから、外注さんやシステムを活用して、はじめの頃は登録件数を増やすことに専念することになります。

    しかし、商品が売れ始めると、徐々にトラブルも増えます。

     

    たとえば、「在庫切れ」が頻発したり、「不具合品」が到着し交換に時間を要したり、大型商品や機械製品が輸送中に破損したり。

    今回紹介した基準を参考にして、トライ&エラーを繰り返しながら自分基準を設けてみてください。

    自分基準を設けることで、これらの問題を解消していけます。