中国の検品代行サービスとは?必要な理由や費用、代行も紹介

こんにちは!

中国輸入代行「誠」のパンダの社長こと酒井(@makoto1688)です^^

 

パンダ娘
中国からの仕入れをはじめるにあたりいろいろ調べています。今、気になっているのは検品です。タオバオや天猫、アリババで出品されている商品の品質はあまりよくないのでしょうか。中国輸入ビジネスをやるにあたり、検品の考え方についてアドバイスいただけると助かります。

 

このような疑問にお答えします。

 

検品に関するtweet

「Made in China」の意味は、「最終製造地が中国です」という意味ですよ。日本で売られている「Made in China」は、日本企業が部品を送り中国で組み立てたり、日本企業が中国で選定した部品を中国で組み立ててできた製品です。中国市場で出回っている「Made in China」とは工程が異なるのですね。

この記事は、長年、貿易仲介業を営むパンダ社長が書いています。

 

パンダの社長
代行を通すなら、検品はあった方がよいですよ。なぜなら、代行の存在意義は検品だからです。

 

それでは見ていきましょう。

 

中国の検品代行サービスとは?その役割と重要性

中国の検品代行サービスは、輸出入ビジネスにおいて、商品の品質や数量を確認するための重要なプロセスを代行するサービスです。

特に、中国からの輸入品では、品質のばらつきや偽造品のリスクがあるため、検品代行は信頼性の高い仕入れを実現する鍵となります。

検品代行業者は、商品が指定された基準を満たしているかを確認し、不良品を排除したり、出荷ミスを未然に防いだりします。

 

さらに、現地に拠点を持つ業者は、スムーズなコミュニケーションと迅速な対応が可能であり、コスト削減や効率的な物流管理にも寄与します。

検品を徹底することで、クレームや返品のリスクを減らし、顧客満足度を向上させることができます。

このように、検品代行サービスは、品質管理の基盤として、輸入ビジネスの成功に欠かせない存在です。

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検品代行を利用するメリットとデメリット

中国からの輸入ビジネスでは、商品品質のばらつきや配送ミスといったリスクが避けられない課題です。

その中で、検品代行サービスは、輸入者にとって大きな助けとなる重要なサービスです。

しかし、メリットが多い一方で、デメリットも存在します。

ここでは、検品代行を利用する利点と注意点について詳しく解説します。

 

 

詳しくみていきましょう。

 

メリット

品質管理が確実になる

中国製品は品質のばらつきが大きいことが知られています。

検品代行を利用することで、現地で商品が基準を満たしているかを確認でき、不良品や破損品の混入を防ぐことが可能です。

たとえば、大量に商品を輸入する場合でも、個々の品質を徹底的に確認することができるため、クレームや返品リスクを最小限に抑えられます。

時間と手間の削減

自分で検品をおこなうために現地へ赴く必要がなくなるため、時間やコストを大幅に削減できます。

特に、検品作業に慣れていない輸入者にとっては、専門家に任せることで安心感が得られ、業務の効率化にもつながります。

信頼性の向上

検品を徹底することで、顧客に高品質な商品を提供でき、信頼性の高いブランドやショップ運営を実現します。

品質トラブルが少ないことで、リピート率の向上や口コミによる集客効果も期待できます。

 現地での対応が迅速

中国国内に拠点を持つ検品代行業者は、現地でのトラブル対応がスムーズです。

たとえば、商品の破損や欠品が見つかった場合でも、その場でサプライヤーと交渉して対処できるため、リスクを最小限に抑えられます。

 

デメリット

コストが発生する

検品代行サービスの利用には費用がかかります。

検品内容や量によって料金が異なりますが、小規模な輸入事業者にとっては負担になる場合があります。

ただし、不良品による損失を考えると、長期的にはコストパフォーマンスが高いと考えられます。

全面的な保証が難しい

検品代行を利用しても、100%すべてのリスクを回避できるわけではありません。

検品業者が確認した部分に問題がない場合でも、輸送中の破損や別の品質トラブルが発生する可能性は残ります。

そのため、信頼できる業者を選ぶことが重要です。

サービス選びの手間

多くの検品代行業者が存在するため、自分のビジネスに合った業者を選ぶのに時間がかかる場合があります。

たとえば、業者によって対応可能な商品カテゴリーや料金体制が異なるため、事前に十分なリサーチが必要です。

サプライヤーとの調整が必要な場合がある

検品代行をおこなうためには、サプライヤーとの連携が必要です。

サプライヤーが検品を快く受け入れない場合や、検品作業が遅れるケースもあるため、事前にしっかりと条件を確認する必要があります。

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中国製品に対する検品の種類

国内仕入れでは自分で検品をすることが一般的ですが、中国輸入の場合は代行業者への依頼がおすすめです。

検品代行業者を利用した場合は「簡易検品」と「詳細検品」の二つのオプションがあります。

検品には次の2つがあります。

 

 

詳しくみていきましょう。

 

自分での検品する

自分で検品を行うためには、中国へ出向く必要があります。

なぜなら、日本への発送後は、不良品があったからと返送して交換対応を受けることが難しいためです。

自分で検品をする方法は、商品の品質を自身の基準で確認できるため、商品の状態が販売に適さないという事態を避けるために役立つでしょう。

 

また、中国輸入の一連の流れを実際に体験し、現地のパートナーとの関係構築をするためには、一度自分自身で検品を行うことも有益な経験となる可能性があります。

ただし、大量の商品を一つ一つ検品するためには、膨大な時間を要する上、渡航費用までかかります。

検品は、日本の自宅でもできますが、不具合品が生じた場合、返品ができないのがネックですね。1688.comや中国版タオバオは、あくまで中国国内で販売することを前提にしていますからね。

 

輸入代行や現地機関へ委託する

輸入代行サービスでは、検品サービスを行っていることもあります。

ここでは「簡易検査」と「詳細検品」の一例を紹介します。

検品サービスを利用すると、不良品を発見した場合に返金や交換対応をしてもらえる可能性があります。

簡易検品(抜き取り検品)

簡易検品では、依頼された商品と実際の商品が合致しているかや、個数を確認します。

また、一部の商品をランダムに抜き出し、その状態を確認します。

確認した商品が明らかに破損している場合には、交換対応や返品ができる場合がほとんどです。

 

ただし、全ての商品を詳細に検査できるわけではないため、届いた商品に不良品が含まれているという可能性もあります。

中国での抜き取り検査は、主に「AQL抜取検査」に則って行われます。

AQLとは「Acceptance quality limit」の略称で、合格品質水準を指す言葉です。

交換・返品の可否は、代行業者ではなく、貴店ご指定の店舗がおこないますよ。残念ながら、「それは不具合ではない!」と判断されることもあります。

詳細検品(全数検品)

全ての商品を検品する方法です。

製造工程で不良が起こりやすいポイントを中心に、全ての商品の検査をします。

そのため、届いた商品に不良品が含まれている可能性を著しく低下させられるでしょう。

 

一方、この方法は検査に多大な時間とコストがかかるため、商品の価格次第ではおすすめできません。

また、商品の耐久テストや電化製品を長時間動かして調べるような検品は、商品の価値が落ちてしまう可能性があるためできません。

全品検査にかかるコストを含めても、利益が費用を上回る場合にのみ実施をおすすめします。

検品費用を抑えようとすると、不具合品の発生しやすくなりますね。不具合品がゼロになることはありませんから、ある程度見込んだ上で、簡易検品にするのか詳細検品にするのかが求められるかと思います。

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中国の主要な検品代行業者一覧

中国からの輸入ビジネスを成功させるためには、検品代行業者の活用が重要です。

商品の品質確認を現地でおこなうことで、不良品の混入やトラブルを未然に防ぎ、顧客満足度を高めることができます。

ここでは、日本の輸入事業者にとって信頼できる中国の主要な検品代行業者を紹介します。

それぞれの特徴や強みを理解し、最適な選択をおこないましょう。

 

 

詳しくみていきましょう。

 

イーウーパスポート

イーウーパスポートは、中国の義烏(イーウー)を拠点にした代行業者で、小ロット対応や柔軟な検品サービスが特徴です。

特にアパレルや雑貨を扱う輸入者に支持されており、検品から梱包、配送まで一貫したサービスを提供しています。

この業者の強みは、小ロットの仕入れやカスタム検品に対応できる点です。

また、検品内容を依頼者の基準に合わせてカスタマイズ可能なため、義烏市場との強いつながりを活かし、スムーズな取引を実現します。

 

株式会社TIMELAB

株式会社TIMELABは、検品業務のほかに製品撮影やデータ管理もサポートする、幅広いサービスを提供する業者です。

商品の状態を正確に記録し、報告書を提出することで、遠隔地からでも安心して品質確認ができます。

特にアパレルやアクセサリー業界で高い評価を得ており、高精度な写真付き検品レポートを提供する点が特徴です。

さらに、商品特性に応じた柔軟な検査体制と、日本人スタッフによる丁寧なサポートが魅力です。

 

株式会社ネオロジスティクス

株式会社ネオロジスティクスは、物流と検品を一体化したサービスを提供する業者です。

現地での検品に加え、出荷までのプロセスを効率化し、輸送中のトラブルを最小限に抑えることができます。

この業者は、大型商品や複雑な梱包を必要とする商品の検品にも対応しており、物流と検品を一括でおこなえる点が強みです。

また、輸送中のリスク管理にも注力しており、安心して取引を進めることができます。

 

株式会社ひなか

株式会社ひなかは、中国全土で幅広い対応が可能な検品代行業者です。

工場との強いネットワークを持ち、検品だけでなく製造段階の品質チェックや問題解決にも関与することができます。

たとえば、新規取引先の工場監査を依頼したい場合にも活用できる点が魅力です。

この業者の強みは、工場監査やサプライヤーとの交渉をサポートする能力にあり、多品種少量生産品の検品にも対応しています。

また、長年の実績に裏打ちされた信頼性の高いサービスを提供しています。

 

中国輸入代行-誠

中国輸入代行-誠は、初心者向けのサポートが充実した検品代行業者です。

検品だけでなく、仕入れ代行や翻訳サービスも提供しており、輸入業務全般をサポートしています。

この業者の特徴は、日本市場に適した品質基準に精通している点です。

さらに、初心者にもわかりやすいサポート体制を整えており、検品内容や基準を柔軟にカスタマイズできることが魅力です。

また、翻訳やコミュニケーション支援も提供しており、輸入初心者でも安心して利用できます。

自社紹介って難しですね^^;がんばりますっ!

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検品代行の費用相場

中国で検品代行サービスを利用する場合、その費用は主に依頼する検品の内容や商品の種類、量によって異なります。

一般的に、検品代行の料金は以下のような基準で決まります。

 

 

詳しくみていきましょう。

 

商品点数と種類

検品代行の費用は、商品1点あたりの料金が設定されている場合が多く、点数が多いほど単価が下がることがあります。

また、商品が精密な電子機器や繊細な製品であれば、検品にかかる時間が長くなり、費用も高くなることが一般的です。

 

検品内容の範囲

基本的な外観検査や数量確認のみであれば比較的低価格で済むことが多いですが、性能チェックや動作確認など、より詳細な検査を求める場合はその分料金が上がります。

たとえば、外観検査では1アイテムあたり数元から10元程度で済む場合が多いですが、複雑な機能検査では1アイテムあたり20元以上かかることもあります。

 

現地での訪問検品

工場や倉庫に直接スタッフが訪問して検品する場合、交通費や出張費が加算されます。

工場の立地が都市部から遠い場合、出張費が高くなることが多いです。

 

検品代行業者の規模や評判

大手の検品代行業者は、経験豊富で信頼性が高い反面、費用もやや高めに設定されていることがあります。

一方、小規模な業者や新規参入の業者は、価格競争力がある反面、サービスの質が均一でない可能性もあります。

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検品コストを削減するためのポイント

検品コストを削減するためには、まず必要な検品項目を明確にし、不要な検査を避けることが重要です。

全商品の詳細な検査を行うと費用がかさむため、リスクが低い商品には簡易的な検査を取り入れることでコストを抑えられます。

また、複数の検品代行業者から見積もりを取り、サービス内容と費用を比較することも効果的です。

 

さらに、長期契約を結ぶことで割引を得られる場合もあるため、信頼できる業者と継続的に取引することが望ましいです。

コスト削減の際には、中国国内での検品を活用するのも良い選択肢です。

輸出前に現地で不良品を発見することで、返品や再出荷にかかる費用を削減できるからです。

このような工夫をすることで、品質を維持しつつも効率的に検品コストを削減できます。

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補足:中国仕入れに検品は必要?

中国製品に対し検品が必ず必要。というわけでもありません。

検品が必要となる多くのケースは、中国市場で販売されている商品を買い付けて、日本で販売する手法です。

たとえば、中国版タオバオやアリババで仕入れて、代行業者経由で日本へ発送する手法です。

一方、中国輸入ビジネスで、検品を必し要とない手法は次のとおりです。

 

 

詳しくみていきましょう。

 

自社買付、店舗発送

1つ目は、自社買付、店舗発送の手法です。

具体的には、自身で国際版タオバオで買い付けて、店舗が日本の目的地へ発送する手法です。

この方法を採用している人は、次のような人です。

  • 検品が必要ない品質の店舗を見つけた
  • 品質は確認していないが、ひとまず輸入を手軽に始めてみたい
  • 代行業者へ支払う手数料を抑えたい
  • 代行業者の存在を知らず、ひとまず注文してみた

 

代行業者を通す一番の目的は検品です。

他にも商品加工や国際送料のコスト削減もありますが、根本は検品にあります。

ですから、そもそも検品が不要な人は代行業者を通さなくてもよいのですね。

店舗直の方法を考えたい人は、次の記事が参考になるかもしれません。国際版タオバオと中国版タオバオの違いも紹介しています。

 

自社買付、代行発送

2つ目は、自社買付、代行発送の手法です。

具体的には、自身で中国版タオバオで買い付けて、代行が日本の目的地へ発送する手法です。

この方法を採用している人は、次のような人です。

  • 中国版タオバオのアカウントを持っている(中国での銀行口座などの書類が必要)
  • 検品が必要ない品質の店舗を見つけた

自身で国際版タオバオから買い付けた場合、店舗から中国国内の代行へは送れませんよ!

 

補足です。

中国版タオバオで何度か注文して、検品が必要がないと判断するのは危険です。

なぜなら、中国版タオバオに出品しているセラーは、転売が多く、一定の品質をキープできる保証が全くないからです。

 

メーカーや卸であれば、1688.com(=中国版アリババ)の店舗と取り引きすることをオススメします。

1688.comであれば、検品が必要ない品質の店舗を見つけられる可能性があります。

ただし、1688.comのミニマムロットは2点以上がほとんどです。無在庫で販売する人は、タオバオ仕入れで代行経由が最も無難な方法です。

 

代行買付、代行発送

3つ目は、代行買付、代行発送です。

具体的には、代行業者経由でのOEMです。

OEMの見積りには、記載がなくても検品が含まれていることもあります。

 

OEMを依頼する際には、検品有無についても確認しておくのが無難です。

検品が不要なのに、検品代込みでの価格になっていることもあります。

 

OEMで見積に検品が含まれているケースは、アパレルであれば10,000着点規模の中小・大企業が生産依頼するときのようなケースがほとんどです。

100~500点規模ですと、工場は検品しないこともあります。

また、工場が委託した第三者検品のこともあります。

OEMを依頼する際には、検品の有無を明示することを忘れずにです。

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補足:当社の検品精度について

当社の検品精度について補足します。

下記は、2019年~2024年10月までの過去6年の不具合率の生データです。

不具合率とは、発注点数に対する不具合の数です。

不具合の数は、当社ユーザー様が不具合申請を行い、検品カメラで調査した結果、当社の検品モレがあった数として定義しています。

年度不具合率
2024年0.19%
2023年0.24%
2022年0.27%
2021年0.20%
2020年0.27%
2019年0.37%

 

年々、不具合率は改善傾向にあります。

なお、中国で、Sランクといわれる検品所の不具合率は1%です。

検品精度の視点で、代行を探している人は参考にしてください。

2024年は1月~10月までのデータです。

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まとめ

  • 検品代行は中国輸入において重要なプロセスです。
  • 業者の選定には実績や経験が鍵となります。
  • コスト削減のためには、必要な検品範囲を明確にすることが重要です。
  • 複数の業者から見積もりを取り、比較することで適正価格を見極めることができます。
  • 長期的な信頼関係を構築することで、サービスの質とコスト面でのメリットを得られます。

 

ご質問、いつも歓迎です!

本日もお読みいただき、ありがとうございました^^

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