
こんにちは!
中国輸入代行「誠」のパンダ社長こと酒井(@makoto1688)です^^
このような疑問にお答えします。
▼中国製品に対する検品に関するtweet▼
「Made in China」の意味は、「最終製造地が中国です」という意味ですよ。日本で売られている「Made in China」は、日本企業が部品を送り中国で組み立てたり、日本企業が中国で選定した部品を中国で組み立ててできた製品です。中国市場で出回っている「Made in China」とは工程が異なるのですね
— パンダの社長(酒井隆太)@中国輸入代行「誠」 (@makoto1688) May 26, 2022
この記事は、長年、貿易仲介業を営むパンダ社長が書いています。
それでは見ていきましょう。
(タップできる)もくじ
中国製品に対する検品の種類
国内仕入れでは自分で検品をすることが一般的ですが、中国輸入の場合は代行業者への依頼がおすすめです。
検品代行業者を利用した場合は「簡易検品」と「詳細検品」の二つのオプションがあります。
検品には次の2つがあります。
詳しくみていきましょう。
自分での検品する
自分で検品を行うためには、中国へ出向く必要があります。
なぜなら、日本への発送後は、不良品があったからと返送して交換対応を受けることが難しいためです。
自分で検品をする方法は、商品の品質を自身の基準で確認できるため、商品の状態が販売に適さないという事態を避けるために役立つでしょう。
また、中国輸入の一連の流れを実際に体験し、現地のパートナーとの関係構築をするためには、一度自分自身で検品を行うことも有益な経験となる可能性があります。
ただし、大量の商品を一つ一つ検品するためには、膨大な時間を要する上、渡航費用までかかります。
輸入代行や現地機関へ委託する
輸入代行サービスでは、検品サービスを行っていることもあります。
ここでは「簡易検査」と「詳細検品」の一例を紹介します。
検品サービスを利用すると、不良品を発見した場合に返金や交換対応をしてもらえる可能性があります。
簡易検品(抜き取り検品)
簡易検品では、依頼された商品と実際の商品が合致しているかや、個数を確認します。
また、一部の商品をランダムに抜き出し、その状態を確認します。
確認した商品が明らかに破損している場合には、交換対応や返品ができる場合がほとんどです。
ただし、全ての商品を詳細に検査できるわけではないため、届いた商品に不良品が含まれているという可能性もあります。
中国での抜き取り検査は、主に「AQL抜取検査」に則って行われます。
AQLとは「Acceptance quality limit」の略称で、合格品質水準を指す言葉です。
詳細検品(全数検品)
全ての商品を検品する方法です。
製造工程で不良が起こりやすいポイントを中心に、全ての商品の検査をします。
そのため、届いた商品に不良品が含まれている可能性を著しく低下させられるでしょう。
一方、この方法は検査に多大な時間とコストがかかるため、商品の価格次第ではおすすめできません。
また、商品の耐久テストや電化製品を長時間動かして調べるような検品は、商品の価値が落ちてしまう可能性があるためできません。
全品検査にかかるコストを含めても、利益が費用を上回る場合にのみ実施をおすすめします。
中国製品に対し検品をする理由
中国製品で不良品が生じる確率は、全体の3割程度だと言われています。
そのため、検品をしないで輸入した場合、折角仕入れた商品の3割が無駄になるという事もあります。
また、Amazon.co.jpなどの倉庫へ直接送るときに不良品が見つかると、受領してもらえなくなる可能性があります。
販売した後に不良品だとが発覚した場合、返品や返金の手続きに追われるだけではなく、顧客からお店の評価を下げられたりするでしょう。
今後の売れ行きにも影響するため検品は欠かさず行うことをおすすめします。
中国仕入れに検品は必要?
中国製品に対し検品が必ず必要。というわけでもありません。
検品が必要となる多くのケースは、中国市場で販売されている商品を買い付けて、日本で販売する手法です。
たとえば、中国版タオバオやアリババで仕入れて、代行業者経由で日本へ発送する手法です。
一方、中国輸入ビジネスで、検品を必し要とない手法は次のとおりです。
詳しくみていきましょう。
自社買付、店舗発送
1つ目は、自社買付、店舗発送の手法です。
具体的には、自身で国際版タオバオで買い付けて、店舗が日本の目的地へ発送する手法です。
この方法を採用している人は、次のような人です。
- 検品が必要ない品質の店舗を見つけた
- 品質は確認していないが、ひとまず輸入を手軽に始めてみたい
- 代行業者へ支払う手数料を抑えたい
- 代行業者の存在を知らず、ひとまず注文してみた
代行業者を通す一番の目的は検品です。
他にも商品加工や国際送料のコスト削減もありますが、根本は検品にあります。
ですから、そもそも検品が不要な人は代行業者を通さなくてもよいのですね。
自社買付、代行発送
2つ目は、自社買付、代行発送の手法です。
具体的には、自身で中国版タオバオで買い付けて、代行が日本の目的地へ発送する手法です。
この方法を採用している人は、次のような人です。
- 中国版タオバオのアカウントを持っている(中国での銀行口座などの書類が必要)
- 検品が必要ない品質の店舗を見つけた
補足です。
中国版タオバオで何度か注文して、検品が必要がないと判断するのは危険です。
なぜなら、中国版タオバオに出品しているセラーは、転売が多く、一定の品質をキープできる保証が全くないからです。
メーカーや卸であれば、1688.com(=中国版アリババ)の店舗と取り引きすることをオススメします。
1688.comであれば、検品が必要ない品質の店舗を見つけられる可能性があります。
代行買付、代行発送
3つ目は、代行買付、代行発送です。
具体的には、代行業者経由でのOEMです。
OEMの見積りには、記載がなくても検品が含まれていることもあります。
OEMを依頼する際には、検品有無についても確認しておくのが無難です。
検品が不要なのに、検品代込みでの価格になっていることもあります。
OEMで見積に検品が含まれているケースは、アパレルであれば10,000着点規模の中小・大企業が生産依頼するときのようなケースがほとんどです。
100~500点規模ですと、工場は検品しないこともあります。
また、工場が委託した第三者検品のこともあります。
補足:「誠」の検品精度について
当社の検品精度について補足します。
下記は、2019年~2022年5月までの過去4年の不具合率の生データです。
不具合率とは、発注点数に対する不具合の数です。
不具合の数は、当社ユーザー様が不具合申請を行い、検品カメラで調査した結果、当社の検品モレがあった数として定義しています。
年度 | 不具合率 |
2023年 | 0.29%(2023年8月時点) |
2022年 | 0.27% |
2021年 | 0.20% |
2020年 | 0.27% |
2019年 | 0.37% |
年々、不具合率は改善傾向にあります。
なお、中国で、Sランクといわれる検品所の不具合率は1%です。
検品精度の視点で、代行を探している人は参考にしてください。
結論:中国製品に対し検品は必須ではない!
まとめます。
- 中国輸入では検品がいらないケース
①自社買付、店舗発送
②自社買付、代行発送
③代行買付、代行発送 - 「誠」の検品精度は、年々改善傾向にある
本日もお読みいただき、ありがとうございました^^