中国輸入で売れている液体を含む商品とは?販売リスクと輸入リスクも紹介

こんにちは!

中国輸入代行「誠」のパンダ社長こと酒井(@makoto1688)です^^

 

パンダ娘
中国からコスメやパックなどの仕入れを検討しています。アマゾンで調べたら、とても売れていました。コスメやパックは、液体が含まれるものもあります。液体やクリーム状、ジェル状の商品は輸入できるのでしょうか。アドバイスをいただけると助かります。

 

ずばり疑問にお答えします。

 

液体を含む商品に関するtweet

コスメやリップクリーム、ハンドクリームは液体物扱いです。特に、メルカリで販売している人から輸出可否の相談を受けます。少量であれば、個人利用目的として税関が判断するようで、エア便でも国際配送できますけれど、量が多くなると中国か日本の税関で止まります。量の程度は税関が判断します

この記事は、長年、貿易仲介業を営むパンダ社長が書いています。

パンダ社長
液体商品は輸入のハードルが高いですが、仕入れることができれば売上利益に貢献してくれる商材です!

 

それでは見ていきましょう。

 

中国で売れている液体を含む商品

アマゾンやヤフオク!でリサーチしてみると、液体を含む商品が売れていることがわかります。

液体を含む商品とは、製品内外に液体が含まれている商品のことです。

たとえば、次のようなものがあります。

 

中国で売れている液体を含む商品
  • 化粧品
  • フェイスパック
  • ヘアオイル
  • ハンドクリーム
  • リップクリーム
  • プリンターのインクカートリッジ
  • カメラの三脚(水平器)
  • ボールペンのインク
  • 液体時計(砂時計)
  • ラメ、粉末(粉系)

上記のような商品をKeepaなどの販売数チェックツールで調べ、売れ行きに歓喜したことがある方も多いのではないでしょうか。

 

また、メルカリで「中国 コスメ」「中華 コスメ」のキーワードで検索してみてください。

中国っぽいデザインのコスメがたくさんヒットします。

同じ画像で[SOLD]の文字が付いていれば、売れ筋だということもわかります。

 

2023年8月現在、日本では中華系コスメの人気が博しています。

中国のサプライヤーが日本の事業者と提携して、販路を拡大しているようです。

以下、中国から日本へコスメなどの液体を含む商品を輸入するときのリスクや注意点について紹介します。

目次に戻る▶▶

 

そもそも、液体を含む商品は空輸できるのか?

中国から、液体を含む商品を輸入する方法はエア便または船便です。

液体を含む商品の輸入では、船便を利用することが一般的です。

ただし、エア便でも特殊ルートを利用することで配送することができます。

 

当社では、水平器付きのカメラの三脚は、1つの箱で30kgまでであれば国際発送できました。

特殊ルートを利用することで、1製品に対する液体物の量や液体物そのものの量に応じ、エア便で国際発送できます。

どの程度までならokなのかは、中国側のフォワーダーや通関業者が判定することになります。

 

エア便と船便の使い分けの目安
  • 液体そのものを輸入したい → 船便
  • 少量の液体が入っているが液体そのものではない → エア便(都度相談)
  • ライターやインク → 船便(揮発性があるため、特殊梱包料金が別途必要)

 

また、JETROのサイトには、航空貨物として輸送できないものが紹介されています。

以下、引用します。

 

III. 危険品
爆発性または易燃性のもの、人に危害を与える、他の搭載物や機体に損傷を与える、あるいは飛行機の運航に支障を与えるおそれのある物品は、危険品として輸送できないものと、適切な梱包と数量制限により安全が確認できれば輸送可能なものがあります

危険品貨物には、一般的に爆薬、花火などの火薬類、喫煙用ライターなど高圧ガス、硫酸、塩酸などの腐食性液体、石油、ベンジンなど引火性液体、硫黄など可燃性固体、殺虫剤など毒物、放射性物質、酸化性物質、その他の有害物質が含まれます。また、航空機の計器を狂わす磁性物質も航空機への搭載が制限されています。

危険品に準ずる品目として取り扱われるものとしては、エアゾール、バッテリー、殺虫剤、ドライアイスなどがあり、梱包、重量規制、ラベリングに十分な注意が必要です。

危険品であっても適切な梱包がされていれば、受諾される品目もあり、また旅客機には搭載禁止でも貨物専用機では可能なものもあります。

 

爆薬、花火、硫黄といわれれば、なんだか爆発しそうだから輸入はやめておこうとなると思います。

一方、「適切な梱包と数量制限により安全が確認できれば輸送可能なものがあります。」との記述も確認できます。

危険ではないことが証明できれば、液体を含む商品は中国から日本へ輸入ができます

目次に戻る▶▶

 

液体を含む商品を扱うリスク

ただし、コスメやハンドクリームなどの液体を含む商品を輸入するにはリスクを伴います。

リスクには、販売リスクと輸入リスクがあります。

 

液体商品を取り扱うリスク

 

詳しくみていきましょう。

 

販売リスク

液体を含む商品の販売リスクは、成分を日本語表示することです。

日本の法律では、購入者に対し、どのような成分が入っているのかがわかるよう表示することが義務付けられています。

また、薬機法によっても販売を制限されています。

 

薬機法とは、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器、再生医療等製品について安全性と、体への有効性を確保するための法律です。

薬機法のルールをクリアにするためには、各種許可や届出などの申請を要します。

マッサージ機器も人気がありますが、薬機法に触れる一部商品は手続きを要します。

参考:薬事法ドットコム

参考:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律

 

他にも、販売に際し、申請が必要な商品もありますので紹介します。

個人使用目的であれば輸入申請が不要でも、販売目的であれば通関時に申請が必要な品目があります。

たとえば、次のような品目です。

 

 

品目 法律 管轄省庁 参考記事
モバイルバッテリー 電気用品安全法 経済産業省
コンセント付家電 電気用品安全法 経済産業省 PSEマークを表示する方法
化粧品 薬事法 厚生労働省 薬事法等の一部を改正する法律について
(販売には、化粧品製造販売業許可が必要です)
プリンターの汎用インク 薬事法 経済産業省 麻薬向精神薬の原料が含有されている場合、手続が必要です。
食器 食品衛生法 厚生労働省 食品衛生法について

 

上記の品目について、「輸入できますか?」という質問を受けることがありますが、輸入はできます。

ただし、必要手続きや書類については日本側の法律に準ずるものですから、各担当省庁へ問合せするのが確実です。

その上で、中国側で準備が必要な書類(例えば、CE認証や適合性検査、成分表など)が必要なときにはぜひご相談ください。

ひとまず、問い合わせしてみる

 

輸入リスク

液体を含む商品の輸入にあたっては、次のようなリスクがあります。

 

  • 中国税関で止まる
  • 日本税関で止まる

    経験が浅い人は、液体商品を取り扱うことはあまりオススメしないですよ。

     

    中国税関で止まる

    中国税関は、代行業者から送らてきたinvoiceを元に通関可否を判断します。

    記載されたHSコード(商品の名称及び分類を定めた世界共通のコード)を見て、中国から輸出可能な品目かどうかを判断します。

    液体物系のHSコードであると、内点(箱を開けられ検査)され、滅却または輸出者(代行業者)へ差し戻しとなります。

     

    滅却も悲しいですが、差戻手数料も一般的な中国国内送料に上乗せした金額で戻されます。

    過去に、パンダ社長の荷物で、差戻手数料として200元が徴収されたことがありますよ。また、HSコードについては、下記記事も参考になると思います。

     

     

    日本税関で止まる

    日本税関では、液体物を輸入するには検査機関が発行した書類(成分表)の提出を求められます。

    ただし、資料の提出が不要で通関できるケースもあります。

    たとえば、少量であれば個人利用目的(1商品10点以内が目安)として、フェイスパックやリップクリームを成分表の提出なしでEMSで発送することもできます。

    ただし、時期や契約内容により発送できないこともあったり、税関から使用目的について電話があることもありますよ。

    目次に戻る▶▶

    液体商品で稼ぐための手順

    液体商品を含め、許認可や規制がある商品は売れます。

    仕入ルートを開拓でき、物量がまとまれば一考の価値が十分にある品目です。

    ただし、いくつかのハードルがあります。

     

    どうしても液体商品で売上を拡大したい方は次のステップを踏んでください。

     

    1. 資金を貯める
    2. 担当省庁への書類を用意する(一度、作れば使い回しできます)
    3. 必要に応じ、販売に必要な許認可を取得する(化粧品、酒、薬など。行政書士へ依頼するのが早い)
    4. 何があってもめげない気持ち

    液体を含む商品に関するFAQ

    ここでは、液体を含む商品に関するよくある質問をまとめます。

    液体を含む商品は、販売にも輸入にもリスクがあります。

    参考にどうぞ。

     

     

    詳しくみていきましょう。

     

    液体を含む商品は輸入できますか?

    はい。輸入はできます。

    厳密には、輸入はできないことはありませんが、リスクがあることをご承知置きください。

    カメラの三脚に付属の水平器であれば、適切な梱包と数量制限により安全が確認できれば輸送可能です。

     

    液体を含む商品が通関できなかった場合、どうなりますか?

    液体を含む商品に関わらず、中国で通関ができなかった場合、次のいづれかです。

    1. 販売元もしくは代行業者へ返送される
    2. 滅却する

    いづれにしても、返送手数料や滅却手数料などお金がかかります。

     

    また、日本で通関ができなかった場合は、滅却もしくは罰金です。

    滅却には滅却手数料が生じますが、より最悪なパターンになると、法律で罰せられることもあります。

    悪質な具合に応じ、「懲役●年、執行猶予●年」もしくは「罰金●円」となるリスクもないことはありません。

     

    代行業者へ液体を含む商品を返送できますか?

    はい。中国の税関から返送することはできます。

    ただし、返送しても、日本へ発送できるかはわかりません。

    特殊ルートを利用したり、小分けにしたりして、もしかすると発送できるかもしれません。

     

    ご利用の代行業者へご相談ください。

    おそらく、やってみないとわからないと言われるか、もしくは発送しないと言われる可能性の方が大きいと思われます。

     

    目次に戻る▶▶

     

    補足:モバイルバッテリーは船便です

    補足として、モバイルバッテリーの輸入について紹介しておきます。

    中国では、モバイルバッテリーによる飛行機の火災があとを絶ちません。

    そのため、当局公式では、モバイルバッテリーをエア便に載せることを禁じています。

     

    たまに日本で航空機火災の報道が出ていますが、実は裏ルートであり、中国国内ではあまり公にされていないとか。いるとか。2021年も上海空港で起きた火災は、モバイルバッテリーが原因です。

     

    というわけで、モバイルバッテリーは船便です。

    「誠」ですと、少なくとも100kg以上の物量(できれば2CBM以上)があれば輸送できます。

    国際送料に加え、爆発防御箱の料金が500元~1000元ほど加算されます。

     

    爆発したら、船で火災になりますからね、上記の箱は必ず必要です。

    目次に戻る▶▶

     

    まとめ

    • 中国仕入れで売れている液体商品
      ①フェイスパック②ヘアオイル
      ③ハンドクリーム
      ⓸リップクリーム
      ⑤プリンターの汎用インク
      ⑥カメラの三脚(水平器)
    • 液体商品を取り扱うリスクには、通関書類の準備や許認可書類の準備がある。
    • 液体商品を輸入する方法は、船便が一般的だが少量であればエア便も可能。
    • 液体商品で稼ぐためのステップ
      ①資金を貯める(100kg以上分を購入できる資金力)
      ②担当省庁への書類を用意する(一度、作れば使い回しできます)
      ③必要に応じ、販売に必要な許認可を取得する(化粧品、酒、薬など。行政書士へ依頼するのが早い)
      ⓸何があってもめげない気持ち

     

    ご質問、いつも歓迎です!

    本日もお読みいただき、ありがとうございました^^

    目次に戻る▶▶

    Xでフォローしよう