中国輸入の貿易条件とは?FOB・CIF・EXWの違いと失敗しない選び方

こんにちは!

中国輸入代行-誠(Makoto)のパンダ社長こと酒井隆太(@makoto1688)です^^

 

子パンダ
船便を使うのがはじめてで、貿易条件に戸惑っています。
FOBやCIFなど、何が違うんですか?
初心者におすすめの方法も知りたいです!

このような疑問にお答えします。

 

貿易条件に関するPost

この記事は、長年、中国輸入代行を営むパンダ社長が書いています。

パンダ社長
中国輸入で覚えるべき貿易条件は4つだけ。
中でも「FOB」が基本中の基本です。
その理由もわかりやすく解説しますね!

それでは、見ていきましょう!

 

中国輸入における貿易条件(インコタームズ2020)の基礎知識

インコタームズ2020の費用負担とリスク移転

貿易条件とは、輸出者(売主)と輸入者(買主)のどちらが、どこまで費用とリスクを負担するかを決めた取引ルールです。

国ごとに商習慣が違うとトラブルになるため、パリの国際商業会議所がこのルールを定めました。

これが「インコタームズ(Incoterms)」です。

2026年現在、実務で参照される最新版はインコタームズ2020です。

なお、「インコタームズ2022」と表記されている情報を見かけることがありますが、正式な最新版として確認すべきなのはインコタームズ2020です。

出典インコタームズ2020(JETRO公式サイト)

 

詳しくみていきましょう。

 

費用負担とリスク負担の違い

貿易条件で決めるのは、「お金」と「責任」の境目です。

単に「誰が送料を払うか」だけの話ではありません。

  • 費用負担:どこまでの運賃や保険料を売主が支払うか
  • リスク負担:荷物の破損や紛失時にどちらが責任を負うか

たとえば、船が事故に遭って荷物が海水に浸かったとします。

このとき誰が損害を被るかは、貿易条件で決まるのです。

 

なぜ貿易条件を正しく選ぶべきか

条件を間違えると、想定外のコストが発生します。

「送料無料だと思ったのに、港で多額の請求が来た」

こうした失敗は、初心者の方に非常に多いです。

特に中国輸入では、代行業者がどの条件で動くかが重要になります。

自分の利益を守るために、必ず内容を把握しましょう。

運賃が安くても、リスク負担が重いと怖いです。
自分に合ったバランスを見つけるのがコツですよ。

 

【図解】中国輸入で頻出する4つの貿易条件(FOB・CIF・CFR・EXW)

FOB・CIF・CFR・EXWの責任範囲比較

中国輸入の実務で使う条件は、実は4つに絞られます。

FOB・CIF・CFR・EXWの4つで、いずれも船便(海上輸送)で使われる条件です。

上の図解のように、売主の責任がどこまで続くかが条件ごとに変わります。

結論を先に言うと、初心者はFOBを選んでおけば失敗しません。

 

詳しくみていきましょう。

 

FOB(Free On Board):本船甲板渡し条件

中国輸入で最もスタンダードな条件です。

読み方は「エフ・オー・ビー」、日本語では「本船渡し」と訳します。

売主は中国の港で、船に荷物を積み込むまでを担当します。

荷物が船に乗った瞬間、費用もリスクも買主に移ります。

シンプルで分かりやすいため、多くの代行業者が採用しています。

中国のサプライヤーや代行業者の見積もりでは、「FOB Shenzhen」「FOB Shanghai」のように港名がセットで書かれます。

これは「その港で船に積むまでは売主が責任を持つ」という意味です。

港によって運賃が変わります。
見積もり時はどの港から出るか(shipping point)も確認しておくと安心ですよ^^

 

CIF(Cost, Insurance and Freight):運賃・保険料込条件

読み方は「シー・アイ・エフ」、「運賃保険料込条件」と訳します。

売主が、日本の港までの運賃と海上保険料を負担します。

一見、買主にはメリットしかないように見えますよね。

しかし、リスク負担は「中国の港」で買主に移っています。

つまり、輸送中の事故の責任はあなたが負うことになります。

 

CFR(Cost and Freight):運賃込条件

別名「C&F」とも呼ばれる、CIFから保険を抜いた条件です。

読み方は「シー・エフ・アール」で、現在の正式名称はCFRです(旧C&F・CNF)。

売主は日本の港までの運賃のみを支払います。

保険料を削ってコストを下げたい場合に使われます。

ただし、万が一の際の補償がないため、初心者には不向きです。

 

EXW(Ex Works):工場渡し条件

読み方は「イー・エックス・ダブリュー」、「工場渡し条件」と訳します。

売主の工場で荷物を受け取る、最もシンプルな条件です。

工場を出た後の運賃や輸出入の手続きは、すべて買主の負担です。

中国国内の物流ルートを自前で持っているプロ向けの条件です。

1688.comなどで直接交渉する際に登場することがあります。

「誠」をご利用いただく場合は、基本FOBです。
船に乗るまでは弊社側でしっかり責任を持ちますよ!

 

なお、FOB・CFR・EXWは輸送中のリスクを買主が負います。

船便の日数や料金そのものを詳しく知りたい方は、こちらも参考にしてください。

 

Amazon直送で増えている「DDP」「DDU(DAP)」とは?

DDPとDDU(DAP)の関税負担比較

最近、Amazon FBA直送などで「DDP」という言葉をよく耳にします。

これは、これまでの4つとは少し毛色が違う条件です。

売主が買主の指定場所まで届ける点が、港渡しのFOB・CIFとの大きな違いです。

ここではDDPとDDUの2つを整理します。

 

詳しくみていきましょう。

 

DDP(Delivered Duty Paid):関税込持込渡し条件

売主が、あなたの指定した場所(Amazon倉庫など)まで届けます。

さらには、輸入時の関税や消費税もすべて売主が支払います。

買主は荷物を待つだけなので、非常に楽な条件です。

ただし、代行業者の手数料が高めに設定される傾向があります。

 

DDU(Delivered Duty Unpaid):関税抜き持込渡し条件

DDUは旧条件で、現行のインコタームズでは近い条件としてDAPが使われます。

目的地までの運賃は売主持ちですが、関税は買主が支払います。

関税額を自分で把握したい場合に適した条件です。

Amazon FBA直送サービスを利用する際に、よく使われます。

DDPは一見楽ですが、税金の計算がブラックボックス化しがちです。
コストの透明性を求めるなら、FOBの方が安心ですね。

 

FOBとCIFの違いは?一覧表で見るリスクと費用の負担

FOBとCIFの費用負担とリスク移転比較

一番の悩みどころである「FOBとCIFの違い」を整理しました。

ポイントは、費用負担がどこまで続くかと、リスクがどこで移るかです。

下の表で、FOBとCIFを中心に、4条件の違いをまとめて確認してください。

特にリスク移転地点に注目すると、選び方が見えてきます。

貿易条件費用負担(売主が支払う範囲)リスク移転地点海上保険
FOB中国の港で船に積むまで中国の港(船積み時)買主が任意で手配
CIF日本の港に到着するまで中国の港(船積み時)売主が付保(込み)
CFR日本の港に到着するまで中国の港(船積み時)なし
EXW売主の工場で引き渡すまで売主の工場(出荷時)なし
【重要ポイント】
FOB・CIF・CFRは、どれもリスク負担の移転が「中国の港」です。「CIFだから輸送事故も売主の責任」というのは間違いです。

 

向いている人で言えば、手配を任せたい初心者はFOBかCIFが安心です。

コストを極限まで削りたい経験者はCFR、独自の物流網を持つプロはEXWが選択肢になります。

 

FOBとEXWの違いは?中国輸入における使い分け

FOBとEXWの売主責任範囲比較

次に、代行業者とのやり取りでよく出るFOBとEXWの比較です。

両者の違いは、売主の責任が「港まで」か「工場まで」かにあります。

特に自社の配送ルートを使いたい場合に、この違いが効いてきます。

それぞれを選ぶメリットを見ていきましょう。

 

あなたに合うのはどっち?

詳しくみていきましょう。

 

FOBを選ぶメリット

FOBは、中国国内の複雑な輸送や通関を売主(代行業者)に任せられます。

「港までのトラックが手配できない」といったトラブルを避けられます。

初心者の方は、まずはFOBで進めるのが最も安全な選択肢です。

 

EXWを選ぶメリット

EXWは、商品代金を限界まで安く見せることができます。

もしあなたが独自の安い物流網を持っているなら、EXWが有利です。

ただし、中国国内での紛失リスクも負うため、管理が大変になります。

 

中国輸入代行でFOBを選ぶメリット

これから中国輸入をはじめるなら、迷わずFOBを選びましょう。

最大の理由は、コストの透明性が高いからです。

CIFの場合、運賃に売主の利益が乗せられていることが多いです。

一方FOBなら、商品原価と国際送料を明確に切り分けられます。

  • 商品原価と輸送コストを別々に管理できる
  • 日本の通関で発生する追加費用を把握しやすい
  • トラブル時の責任範囲がはっきりしている

 

「誠」でも、お客様に分かりやすい見積もりを提供するためFOBを採用しています。

海上保険についても、実費に近い形で安く加入できるようサポートしていますよ。

「結局いくらかかったの?」を防ぐのがFOBです。
物販をビジネスとして成立させるための第一歩ですよ!

 

中国輸入の貿易条件に関するよくある質問

最後に、貿易条件で初心者が迷いやすい4つの疑問にお答えします。

 

詳しくみていきましょう。

 

FOBとFCAの違いは何ですか?

FCA(運送人渡し)は、指定場所で運送人に荷物を引き渡した時点で責任が移る条件です。

FOBは「船に積んだ時点」で責任が移りますが、コンテナ輸送では船積み前にターミナルで荷物を預けるため、本来はFCAが適切とされています。

ただし中国輸入の実務では、コンテナでも慣習的にFOBと表記されるのが一般的です。

初心者の方は深く気にせず、FOBで問題ありません。

 

中国輸入で海上保険には入った方がいいですか?

高額な商品や割れ物を仕入れる場合は、加入をおすすめします。

FOB・CFR・EXWでは輸送中のリスクを買主が負うため、事故時の損害を自分でかぶることになります。

保険料は商品代金の数パーセント程度が目安で、商工会議所や代行業者を通じて加入できます。

「誠」でも手配できますので、不安な方はご相談ください。

 

貿易条件は買主と売主のどちらが決めるのですか?

基本的には、買主と売主の交渉で決めます。

中国輸入では、代行業者が標準でどの条件を採用しているかで実質的に決まることが多いです。

代行業者の多くはFOBを標準としています。

見積もりを取るときは、その価格が「どの貿易条件か」を必ず確認しましょう。

 

インコタームズ2020には全部でいくつの条件がありますか?

インコタームズ2020には、全部で11の条件があります。

どの輸送手段でも使えるのが、EXW・FCA・CPT・CIP・DAP・DPU・DDPの7つです。

海上輸送専用が、FAS・FOB・CFR・CIFの4つです。

中国輸入で実際に使うのは、このうちFOB・CIF・CFR・EXWの4つだけ覚えれば十分です。

 

まとめ:中国輸入の貿易条件はトラブル回避のために正しく理解しよう

  • 貿易条件(インコタームズ2020)は費用とリスクの責任分担を決めるもの
  • 中国輸入でまず覚えるべきはFOB・CIF・CFR・EXWの4つ
  • 最もおすすめなのはコスト管理がしやすいFOB(本船渡し)
  • FOB・CIF・CFRは、輸送中の事故責任がすべて買主にある
  • リスクは買主負担なので、高額品・割れ物は海上保険を検討
  • Amazon直送ならDDPも選択肢だが、コストの内訳に注意
貿易はルールを知ったもん勝ちです。
一歩ずつマスターしていきましょうね^^
中国輸入代行 誠
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