中国輸入でよく使われる3つの貿易条件【FOBやCIFって何だっけ】

こんにちは!

中国輸入代行「誠」のパンダ社長こと酒井(@makoto1688)です^^

 

子パンダ
中国からの国際便で船便を利用したいです。船便はエア便よりも経済的なのが魅力です。船便を利用するのははじめてで、保険や免責のルールがよくわかりません。貿易条件という言葉は何となく聞いたことがある程度です。また、代行業者によって貿易条件が異なるのかなど、アドバイスいただけると助かります。

 

このような疑問にお答えします。

 

貿易条件に関するtweet

貿易条件。「誠」はFOBですよ。FOBなので、中国の港を出航して以降の運賃とリスクは買主(=貴店)が負担します。運賃を支払うことは理解している人が多いですが、リスクを負担していることに気付いていない人は意外と多いかもしれません。リスクとは、運送中のダメージやロストのことです

この記事は、長年、貿易業を営むパンダ社長が書いています。

 

パンダ社長
代行業者に船便を依頼するとき、貿易条件を確認することはマストですよ。

 

それでは見ていきましょう。

 

貿易条件とは?

国際貿易では、取引を行う国により商習慣が異なります。

そのため、双方の商習慣を基準にして貿易を行うとさまざまなトラブルが起きてしまいます。

そこで、国際商業会議所という機関が国際貿易を行う上でのルール(決め事=貿易条件)を設け、現在はインコタームズ2020として11個の貿易条件が規定されています。

参考:インコタームズ2020に関するJETRO(日本貿易振興機構)のサイトへリンク

 

貿易条件の要点
  • 貨物にダメージが発生した場合、売主と買主とでどちらが責任を取るのか
  • 運賃を、売主と買主とでどちらが負担するのか

    貿易条件とは、リスクの範囲と運賃の負担を、売主と買主のどちらが請け負うのかを明記した条件です。

     

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    中国輸入ビジネスでよくある3つの貿易条件

    個人向けの中国輸入ビジネスで採用されている貿易条件は3つあります。

     

    • FOB
    • CFR
    • CIF

     

    詳しくは、次の一覧を参考にどうぞ。

     

    貿易条件 補足 説明
    FOB Free On Board
    本船渡条件)
    買主が、輸出港(売主)以降の運賃とリスクを負担。
    (=売主は、輸出した時点で運賃・リスクの責任はない)
    CFR Cost and Freight
    運賃込条件)
    売主が、輸入港(買主)までの運賃を負担。リスク負担はFOBと同じ。
    (=買主は、輸入港までの運賃は負担しないが、リスクは輸出港から負担する)
    CIF Cost, Insurance and Freight
    運賃・保険料込条件)
    売主が、輸入港(買主)までの運賃とリスクの両方を負担。
    (=買主は、輸入港までの運賃もリスクも負担しない)

     

    下記の図において、商品は矢印に沿って運ばれていきます。

    輸出港から輸入港までの間の運賃とリスク(保険)を、買主と売主とのどちらが負担するかで、貿易条件が異なります。

    工場(売主)輸出港(売主)輸入港(買主)買主

     

    なお、当社はエア便も船便もともにFOBです。

    出航後は買主の責任になります。

    リスクが買主負担となるため、海上保険への加入をオススメします。

    海上保険は、商工会議所でも相談に乗ってくれます。

     

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    結論:船便は貿易条件を決めて取引する!

    まとめます。

    • 中国輸入ビジネスでの3つの貿易条件
      FOB
      CFR
      CIF

     

    編集後記

    通常貿易であれば、取引ごとにインコタームズを発行し貿易条件を決めのが習慣です。

    中国輸入ビジネスの場合は、特殊な貨物(例えば、丸太や危険物など)でない限り、ほぼ貿易条件はFOBです。

    念のため、ご自身が利用されている代行へ確認されることをオススメいたします。

     

    本日もお読みいただき、ありがとうございました^^

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