こんにちは!
中国輸入代行「誠」のパンダの社長こと酒井(@makoto1688)です^^
このような疑問にお答えします。
▼代行業者との金銭トラブルに関するtweet▼
個人代行と取引きしている人。トレードチャイナ全盛の数年前までは結構いましたよね。それで、金銭トラブルに巻き込まれた友人もいます。個人代行は個人なので社会的信用がよくわかりません。そういう人に、自分の大事なお金を振り込むことが怖くて私にはなかなかできなかったです
— パンダの社長(酒井隆太)@中国輸入代行「誠」 (@makoto1688) May 18, 2022
この記事は、長年、中国との貿易仲介業を営むパンダ社長が書いています。
それでは見ていきましょう。
(タップできる)もくじ
代行業者との金銭トラブル事例
中国輸入は、個人でも簡単にできる時代です。
ただ、ビジネスということを忘れてはいけません。
ビジネスとは、お金を商品に換えること、そして、商品をお金に変えることです。
あなたが稼いだ大事なお金を失わないように、代行業者とのよくある金銭トラブルを紹介します。
詳しくみていきましょう。
送金したけれど着金しない
1つ目は、送金したけれど着金しないケースです。
代行業者の中国口座であっても日本口座であっても当てはまります。
ユーザー:「振込ました。着金しましたか?」
代行業者:「着金していないです。」
数日後、
ユーザー:「着金していないですか?」
代行業者:「着金していないです。」
を繰り替えし、いつの間にか連絡がなくなるケースです。
今は亡き、「中国輸入といえばトレードチャイナでパートナーを見つける」方法が流行っていた頃に、比較的起きた事例です。
トレードチャイナは、個人で代行業を営んでいる方が多く、どこぞの人かわからない分、代行手数料が安いです。
安さを求める人には人気がありましたが、詐欺も多かったせいか、現在は閉鎖になりました。
送金したけれど組戻しになる
2つ目は、送金したけれど組戻しとなるケースです。
組戻しとは、口座情報の不備により、送金(振込)が完了できず、自身の口座へ返金となった状態です。
ユーザー:「振込ました。着金しましたか?」
代行業者:「着金していないです。」
ユーザー:「振込ましたよ。確認してください。」
代行業者:「確認しましたが、着金していないですよ。」
後日、
ユーザー:「あ、正しく振込ができていませんでした。申し訳ございませんでした。」
組戻しの場合は、当日か翌営業日までに、金融機関から連絡があります。
金融機関に設定したメールアドレスや金融機関の入出金明細を確認しておくのがよいです。
不具合時に全額返金されない
3つ目は、不具合時に全額返金されないケースです。
代行業者によって、不具合時の返金ルールが異なります。
「どのような理由があっても一切返金しない」との記述がある代行業者もありますし、「事案により返金する」との記述がある代行業者もあります。
不具合だからといって全額返金されるわけではないのですね。
国際貿易で全額保証というのは、結構レアです。
(聞いたことがありません......)
そもそも貿易自体がリスクです。
運送中での破損や紛失リスク、商品自体の不具合リスク。
ただでさえ、代行業は他のビジネスモデルに比べ収益性が低いビジネスです。
そういう点では、「一切返金しない」という代行業者のルールも理解できます。
代行業者のルールをよく読んで利用することをオススメします。
残高のエクセル管理による更新モレ
4つ目は、残高をエクセル管理しているため、更新がモレるケースです。
人の手が入れば、何かとモレるものです。
「着金確認できました」と代行業者から連絡があっても、代行業者が残高をエクセルで管理している限り、反映にモレが生じるリスクは付きまといます。
これを回避する方法は2つです。
- 着金確認が取れたら、代行業者に残高管理表(=入出金明細)をエクセルで都度シェアしてもらう
- 残高をシステム管理できる代行業者を利用する
デポジット金が返金されない
5つ目は、デポジット金が返金されないケースです。
何らかの事情で代行業者を退会するときに、残高を返金してもらうことになります。
代行業者によっては、「返金しない」ところもありますし、「手数料引落し後返金する」ところもあります。
残高の全額が返金されるわけでもありません。
利用前に代行のルールを確認しておくのがよいです。
なお、月額利用料は、100%返金されないですよ。
送金時の注意点
中国輸入ビジネスにおいて、送金は仕入れや支払いの際に避けられない重要なプロセスです。
しかし、送金方法や注意点をしっかり把握していないと、不正な取引や思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。
ここでは、送金時に注意すべきポイントを詳しく解説します。
リスクを回避し、安全に取引を進めるための参考にしてください。
詳しくみていきましょう。
安全な送金方法を選ぶ
中国輸入でよく利用される送金方法には、銀行振込、PayPal、Alipayなどがあります。
それぞれメリットとデメリットがあるため、状況に応じた選択が重要です。
銀行振込
銀行を通じた送金は、信頼性が高く、取引記録を残せるのがメリットです。
ただし、手数料が高めで、送金に数日かかる場合があります。
また、海外送金の場合は、為替レートに注意が必要です。
PayPal
PayPalは、迅速で手軽な送金が可能で、購入者保護制度があるため安心感があります。
ただし、一部の業者では手数料を購入者負担にするケースもあるため、事前に確認が必要です。
Alipay
中国国内での送金にはAlipayが広く使われています。
手数料が比較的安く、スムーズな送金が可能ですが、アカウントの作成や本人確認が必要です。
業者との信頼関係を構築する
信頼できる仕入れ先や代行業者を選ぶことは、送金トラブルを防ぐために非常に重要です。
相手の信用を確認するために、以下の点を意識しましょう。
過去の取引実績を確認する
たとえば、レビューや評価をチェックすることで、業者の信頼性を判断できます。
契約条件を明確にする
送金前に取引条件や商品の詳細をはっきりさせておきましょう。
特に返品やキャンセル時の対応については、事前に確認が必要です。
少額取引からはじめる
はじめての取引では、少額でテストをおこなうことでリスクを最小限に抑えられます。
為替レートと手数料に注意する
海外送金では、為替レートや手数料がコストに大きく影響します。
特に大量の商品を仕入れる場合は、わずかなレートの違いでも費用が大きく変わることがあります。
為替レートを事前に確認する
送金時のレートは日々変動するため、できるだけ有利なタイミングを選びましょう。
手数料を比較する
銀行やサービスごとに手数料が異なるため、複数の方法を比較してコストを抑えましょう。
詐欺を防ぐための確認作業
送金詐欺を防ぐには、相手先情報をしっかり確認することが重要です。
不正な送金先に振り込んでしまうと、返金が難しい場合があります。
振込先情報を二重確認する
たとえば、代行業者から提供された情報が正式なものかどうかを確認しましょう。
詐欺の兆候に注意する
異常に安い価格設定や、急かすような取引には警戒が必要です。
問題が発生した場合の対処法
万が一送金トラブルが発生した場合には、迅速な対応が求められます。
決済サービスのサポートを利用する
PayPalやAlipayなどでは、購入者保護制度を活用することでトラブル解決が可能です。
専門家に相談する
トラブルが解決しない場合は、弁護士や専門家に相談することで、適切な対応をおこなえます。
ただし、国際間の係争となるため、解決にはコストと時間を要すことがあります。
トラブル発生時の対応策
中国輸入ビジネスでは、トラブルが完全に避けられるわけではありません。
たとえば、商品が届かない、異なる商品が送られてきた、返金が行われないといった問題が起きることがあります。
こうしたトラブルが発生した際、迅速かつ適切に対応することが、損失を最小限に抑えるポイントです。
ここでは、トラブルが発生した場合の具体的な対応策を解説します。
詳しくみていきましょう。
トラブル内容を正確に把握して記録する
トラブルが発生した際、まず必要なのは、問題の状況を正確に把握することです。
商品の不具合や不足、連絡不備など具体的な内容を明確にし、写真や動画で記録を残しましょう。
記録は、仕入れ先や代行業者との交渉、さらに第三者に相談する際に重要な証拠となります。
また、取引履歴や契約内容、送金記録を確認し、トラブルの原因を特定することも欠かせません。
これらの情報を整理することで、問題解決の第一歩が踏み出せます。
仕入れ先や代行業者に具体的な解決策を提案する
問題の内容を把握したら、次に仕入れ先や代行業者に連絡を取りましょう。
状況を冷静かつ丁寧に説明し、写真や証拠を添えて問題点を具体的に伝えます。
その際、感情的な対応は避け、ビジネスとしての冷静さを保つことが大切です。
また、ただ状況を伝えるだけでなく、返金、再発送、代替品の提供など、具体的な解決策を提案することで相手側が対応を進めやすくなります。
決済サービスの購入者保護制度を活用する
代行業者や仕入れ先との交渉が難航する場合、決済サービスの購入者保護制度を活用するのが効果的です。
たとえば、PayPalやAlipayといった決済サービスは、トラブル時のサポートが充実しています。
返金請求をおこなう際には、取引履歴やトラブルの証拠が必要になるため、事前にそれらを準備しておきましょう。
サービスのサポートチームに相談することで、適切なアドバイスを受けられる場合もあります。
法的な問題に発展した場合は専門家への相談する
大きな金銭トラブルや詐欺の可能性がある場合には、専門家の助けを借りることが必要です。
弁護士に相談することで、法的な手段を用いて解決を目指せます。
また、消費者保護団体や業界のサポート機関に相談するのも一つの方法です。
特に、海外取引に精通した専門家であれば、具体的な対応策を提案してくれるでしょう。
トラブルを防ぐための事前対策を講じる
トラブルが解決した後は、同じ問題が再発しないように事前対策を見直しましょう。
信頼できる仕入れ先を選ぶことはもちろんのこと、契約条件を明確にし、次回以降の取引では少額でテスト取引をおこなうことが有効です。
また、決済方法や物流手段の選択にも注意を払い、リスクを最小限に抑える仕組みを構築することが重要です。
まとめ
- 過去の実績や評判を確認し、信頼性の高い代行業者を選びましょう。
- 送金先情報を正確に確認し、送金後は着金確認を徹底します。
- 取引条件や返金ポリシーを事前に確認し、双方の認識を一致させておきます。
- エクセル管理ではなく、システムを活用してリアルタイムで残高を把握しましょう。
- 問題が発生した際は、速やかに業者と連絡を取り、適切な対応を求めます。
ご質問、いつも歓迎です!
本日もお読みいただき、ありがとうございました^^