こんにちは!
中国輸入代行「誠」のパンダ社長こと酒井(@makoto1688)です^^
こちらの疑問にお答えします。
▼アリエクスプレスに関するtweet▼
中国輸入ビジネスは、代行業者を経由しなくてもでもできますよ。AliExpressで注文すれば、決済~国際発送まで完結できます。代行手数料がかからないのがよいですね。ただ、AliExpressで出来ないことは、「検品」と「商品加工」です。返品率が60%というデータもあります。中国輸入は「検品」が肝です
— パンダの社長(酒井隆太)@中国輸入代行「誠」 (@makoto1688) January 8, 2022
この記事は、長年、中国との貿易仲介業を営むパンダ社長が書いています。
中国輸入ビジネスには、大きく分けて2つの方法があります。
1つは「代行業者を経由する」方法で、もう1つは「代行業者を経由しない」方法です。
はじめに、メリットデメリットをまとめました。
方法 | メリット | デメリット |
代行業者を経由する |
|
|
代行業者を経由しない |
|
|
どちらがよいということではなく、どちらの方法でも稼ぐことができます。
使い分けがポイントです。
この記事では、「代行業者を経由する中国輸入」と「代行業者を経由しない中国輸入」の良し悪しについて紹介しています。
(タップできる)もくじ
中国から個人輸入をする方法
中国のECサイトから商品を個人輸入するには、大きく分けて、代行業者を経由しない方法と経由する方法とがあります。
また、代行業者を経由しない方法にも3つの手段が考えられるため、細かく分類すると手段は4種類です。
ここでは、それぞれの方法について詳細に解説します。
詳しくみていきましょう。
完全個人輸入をする
中国からの商品輸入において、すべての手続きを自身でおこなうことはあまりおすすめできない方法です。
中国にも、タオバオやアリババというようなAmazonや楽天市場のようなECサイトがあります。
完全個人輸入はこれらのサイトから、国際転送のサービスを使って直接輸入するという方法です。
日本語への対応や、クレジットカードの利用も可能です。
ただし、粗悪品が混じっていたり、国際送料が高めである点も考慮すべきでしょう。
中国輸入にある程度慣れて、サービス品質の高い取引先が見つかるまではあまりおすすめできない方法です。
中国人の協力者を募る
中国人の協力者を探して、個人輸入をサポートしてもらうという方法もあります。
日本語が分かる中国人の友人・知人に、手数料を支払って手伝ってもらえれば、輸入の手続きがスムーズに進みます。
万一トラブルに遭ったときでも、中国語も日本語も理解できる協力者がいれば心強いでしょう。
そのような知人がいない場合は、中国の掲示板やクラウドソーシングサイトを利用して探すことがおすすめです。
依頼内容や報酬を明示して募集すると、パートナーが見つけやすくなります。
互いに信頼関係を築ければ、個人輸入がよりスムーズに進められるでしょう。
アリエクスプレスを利用する
AliExpress(アリエクスプレス)は、中国の大手企業アリババグループが運営するECサイトです。
同じアリババグループが運営するタオバオやアリババが中国国内向けに運営されていることに対し、アリエクスプレスは中国国外をターゲットにしています。
そのため、英語や日本語にも対応しており、利用しやすい点が特徴です。
また、日本に向けて直接商品を配送してもらえるほか、日本からの決済も可能です。
そのため、アリエクスプレスは代行業者を経由しなくても手軽に個人輸入ができます。
ただし、不具合品が多く、中国のほかのECサイトに比べて価格や送料が高めという傾向も見られます。
使用する際には、業者や商品の慎重な見極めが重要です。
代行業者を利用する
代行業者を利用する方法は、中国からより安全に商品を仕入れるためにおすすめの方法です。
出品者との交渉や関税の手続きなど、輸入に関するさまざまな業務を代行してもらえるほか、トラブルが起きた場合の対応も任せられます。
代行業者を利用する際には、手数料の支払いが必要です。
その代わり、細かな業務を肩代わりしてもらえるため、商品のリサーチや販売戦略をたてるという業務に力を注げます。
中国輸入ビジネスを本格的に始めたい方は、代行業者の利用がおすすめです。
代行業者を経由するなら、中国版タオバオで!
「タオバオ(天猫)」や「アリババ」には、それぞれ「中国版」と「国際版」があります。
日本で、「タオバオ」と検索してみると、下記のURLが表示されます。
参考:タオバオの公式サイト
実は”world”を含むURLは、国際版タオバオのURL(=中国以外の国と地域からアクセスしている証)です。
モール名 | 中国版URL | 国際版URL |
タオバオ(淘宝) | https://www.taobao.com | https://world.taobao.com/ |
アリババ(阿里巴巴=1688) | https://www.alibaba.com/ | https://www.1688.com/ |
天猫(T-mall) | https://www.tmall.com | https://www.tmall.com/ |
代行業者を経由するやり方が定番な理由
国際版の「タオバオ」や「アリババ」でも、クレジットカードがあれば日本から直接購入することができます。
では、日本からでも「国際版タオバオ」へアクセスし購入できるのに、どうして「代行業者」を経由する方法が定番なのでしょうか。
以下が理由です。
詳しく見ていきましょう。
粗悪品への対応
中国輸入に関わらず、インターネットで物品を購入すると、粗悪品が届くことがあります。
店舗へのクレーム、返品・返金・交換・補填等の依頼や交渉。
案外手間です。店舗とトラブルになることもあります。
国際貿易となるとさらに増えます。
そこで、「代行業者」を間に入れることで、交渉を代行してもらうことができます。
国際送料が高い
「タオバオ」や「アリババ」の店舗は、国際発送の専門業者ではありません。
そのため、あなたが国際発送できる店舗を見つけ、国際発送の依頼ができたとしても、国際送料は「代行業者」に比べ非常に高いです。
たとえば、「タオバオ」の国際発送ができる店舗へ注文した場合、商品は、次の流れで日本へ届きます。
タオバオ店舗 → 4px(中国の国際転送業者) → 中国通関 → 日本通関 → 日本の指定住所
「タオバオ」の決済画面で4pxを選択すると、450gの夏物ワンピースの場合、72元前後が表示されます。
当社ですと500gまでが55元ですから、差額は17元(=250円)程度が生じます。
「タオバオ」はCtoC(またはBtoC)をターゲットにしたモールです。
あなたが一元さんの消費者(C)であれば「国際版タオバオ」は利用の価値はあります。
ただ、「タオバオ」に出品中のすべての商品が国際発送できるわけではないのです。
そのような理由から、ビジネスで中国から仕入れる場合は、「代行業者」に任せる(=中国版タオバオを利用する)ことで、「タオバオ」のすべての商品を対象にリサーチすることができ、リサーチにかける時間と手間を省くことができるようになります。
品質チェックの問題(検品)
「タオバオ」の店舗から国際発送ができたとしても、品質や色、サイズは気になります。
穴あき、破損、汚れ、付属品、個数、バリエーションは同じなのか。。
「タオバオ」には、メーカーもいますが、転売ヤーもいれば、無在庫セラーも多く出店しています。
店舗の評価が高くとも、あくまで評価しているのは購入した中国人(タオバオは中国人をターゲットにしているモールです)です。
また、「タオバオ」での購入は、現物を確認した上で国際発送するのが無難です。
一度国際発送すると、返品7日までルールにより返送・返品は難しいです。
代行業者の規約によりますが、概ね日本→中国の国際送料もあなた持ちになります。
支付宝(alipay、アリペイ)を持つ優位性
中国国内から「タオバオ」や「アリババ」で決済する方法は、支付宝(alipay、アリペイ)という電子マネーです。
クレジットカード決済でも銀行振込でもすべて支付宝に紐づけて決済します。
逆に、支付宝があれば、「代行業者」を経由せずとも「タオバオ」や「アリババ」で決済することができます。
しかし、外国人がalipayに登録するには「中国での銀行口座が2つ」や「中国国内で利用できる電話番号」が必要で、現地在住者でない限りなかなかハードルが高いです。
アリエクスプレスで購入する方法
「代行業者」を経由せずに中国輸入するには、「アリエクスプレス」というモールを利用することで可能になります。
「アリエクスプレス」であれば、あなたが買付を行い、あなたが国際発送までを指示することができます。
また、世界中に発送可能なモールのため、中国語はもとより英語でもやり取りすることができます。
「アリエクスプレス」を利用した中国輸入ビジネスで、1商品で月利数百万円~数千万円を稼いでいる方もいます。
今回は、リサーチ方法については詳しく触れません。
リサーチ方法のイメージとしては、日本で売れ筋の商品や関連商品、中国で流行っている商品をで試しに数点購入し、日本のアマゾンや楽天市場、メルカリなどでテスト販売。
売れ行きがよい商品をリピートするといった具合です。
アリエクスプレスでの買い方は次の記事を参考にどうぞ。
アリエクスプレスでは出来ないこと
アリエクスプレスでできないことは、次のものがあります。
中国市場の商品は、日本人の感覚からすると、不具合品も少なくはありません。
また、セット組やオリジナル商品(OEM、ODM)など、競合他社との差別化が難しいです。
そのような点で、中国輸入をビジネスとして考えている方には、「代行業者を経由するやり方」をオススメします。
- 検品(色、サイズ、材質、破損、汚れ、通電、検針など)
- タグ付け(紙タグ、布タグ、洗濯タグなど)
- セット組(おまけ、2個1セットなど)
- オリジナル商品の開発(OEM、ODMなど)
なお、代行業者は、アリエクスプレスでは注文ができません。
アリエクスプレス対応と謳っている代行業者もあるようですが、おそらく、受注して、中国版タオバオや1688.comなどで同じに見える商品を注文しているのではないでしょうか。
あくまで、アリエクスプレスはアリババグループが中国の商品を世界に向けて販売するモールです。
代行業者ではなくとも、中国国内からアリエクスプレスで購入することはできないのですね。
まとめ
中国からの個人輸入にはいくつかの方法がありますが、各方法にはそれぞれ長所と短所があります。
完全個人輸入や中国人協力者の利用は手間がかかる一方で、アリエクスプレスは手軽ですが品質面で注意が必要です。
代行業者の利用は輸入初心者をはじめ、本格的にビジネスをはじめたい人にもおすすめです。
自身のニーズや状況に合わせて最適な方法を選択してください。
ご質問、いつも歓迎です!
本日もお読みいただき、誠にありがとうございました^^