
こんにちは!
中国輸入代行「誠」のパンダの社長こと酒井(@makoto1688)です^^
今回は、こちらのご質問にお答えします。
▼AliExpressに関するtweet▼
AliExpressではたとえば「グッチ」柄のバックが「Gucci」と書いて2,000円ほどで売られていますね。そう聞くと、「偽物ですよね?」と思うのがふつうだと思いがちですが、実際はそんなことはなく、こういった商品が買われている実態もあるのですよね
— パンダの社長(酒井隆太)@中国輸入代行-誠 (@makoto1688) April 5, 2025
AliExpressではたとえば「グッチ」柄のバックが「Gucci」と書いて2,000円ほどで売られていますね。そう聞くと、「偽物ですよね?」と思うのがふつうだと思いがちですが、実際はそんなことはなく、こういった商品が買われている実態もあるのですよね。
この記事は、長年、中国輸入で物販ビジネスを営むパンダの社長が書いています。
それでは、見ていきましょう。
(タップできる)もくじ
AliExpressで売っているハイブランド品は本物?
はじめてAliExpressでハイブランド品の購入を検討する方に向けて、基礎知識や注意点を分かりやすくまとめました。
オンラインマーケットプレイスでは多種多様な商品が並びますが、信頼できる情報や見極め方が購入の安心につながります。
この記事では、ハイブランド品の定義、ブランド品との違い、中国に偽物が多い理由、そしてAliExpressに本物があるのかについて解説します。
詳しくみていきましょう。
ハイブランド品とは?
ハイブランド品は、卓越した品質と洗練されたデザインが特徴の高級ブランド製品を指します。
これらの製品は、熟練した職人の手作業や高度な技術によって作られることが多いです。
高級素材や限定生産が、その希少性と付加価値を高めています。
たとえば、ルイ・ヴィトンやグッチのバッグは、世界中で高い評価を受けるハイブランド品の代表例です。
ブランド品との違いは?
ブランド品は、著名なメーカーが提供する製品全般を指し、日常使いできるアイテムも含まれます。
一方、ハイブランド品は、ブランド品の中でも特に高級感や希少性が強調された製品です。
品質やデザイン、限定性において、一般的なブランド品よりも一段と優れた特徴を持っています。
たとえば、同じバッグでも、一般的なデザイナーズブランドのものと、ハイブランドとして認識されるものでは、使用される素材や製造工程に大きな違いがあります。
並行輸入品との違いは?
並行輸入品は、正規代理店を通さずに海外から直接輸入された製品を意味します。
これらは正規品と同一の製品であることが多いものの、保証やアフターサービスに制限がある場合があります。
ハイブランド品は、製造過程や限定性が重視され、ブランドの公式ルートで流通することが一般的です。
たとえば、海外直輸入で販売されるバッグは並行輸入品として流通することが多く、正規品と比べてサポートが手薄なことがあります。
そのため、購入前には正規品と並行輸入品の違いを十分に理解し、保証内容やサービス面も確認することが重要です。
中国に偽物が多い理由
中国は世界的な製造拠点として知られており、様々な製品が大量生産されています。
高い需要に応じて、模倣技術が発展し、人気ブランドの偽物が市場に多く流通しています。
知的財産権の保護が十分でない環境も、偽物の生産と流通を助長する要因となっています。
たとえば、有名ブランドのロゴやデザインを模した製品が、低価格で販売されるケースが多く見られます。
そのため、消費者は本物と偽物を見分けるための知識と慎重な判断が求められています。
AliExpressには本物もあるのか?
AliExpressは多様な出品者が集まるため、信頼できるショップが取り扱う本物のハイブランド品も存在します。
一部の出品者は、厳格な品質管理と正規ルートからの仕入れに努め、本物の保証を提供しています。
しかし、偽物や品質に疑問がある商品も混在しているため、購入前に出品者の評価やレビューをしっかり確認することが大切です。
具体的には、商品の詳細な写真や説明、購入者のフィードバックを参考にすることで、信頼性の高い商品を見極めることができます。
安心して購入するためには、信頼できるショップを選び、十分な情報収集を行うことが不可欠です。
AliExpressハイブランド品を検索してみた結果
実際に、AliExpressを使ってハイブランド品の名称で検索してみました。
詳しくみていきましょう。
グッチ(Gucci)
検索窓に、「グッチ」と入力してみました。
先頭に表示されたのが上記のバックです。
2,664円です。
商品名に、「Gucci」の文字がありませんが、1枚目の画像に「Gucci Padlock」の文字があります。
ユーザーには見えていませんが、システムで画像に「alt="Gucci"」のようなタグを貼り検索にヒットするようにしているのかもしれません。
ちなみに、グッチの代表的な柄であGGキャンバスは、図形商標を取得しています。
また、バックの形についても立体商標を取得しているものもあります。
そもそも、価格がハイブランド品の価格ではないですし、このような商品は絶対に掴まないようにしましょう。
フェンディ(FENDI)
次に、「フェンディ」で検索してみました。
同じく、先頭に表示された商品を上記に載せました。
価格は、2,165円です。
1%OFFの文字も見えますが、1%OFFなら21円引きでは?というツッコミどころはさておき。
この商品には、商品名にはっきりと「フェンディ」の文字が確認できます。
「フェンディ風」ではなく、「フェンディ」です。
10,000点以上販売実績があることもわかります。
次に、販売元の名前を押下し、他に出品している商品もみてみました。
違和感しかありません。
ハイブランド品を販売している店舗は、ふつうはハイブランド品しか販売しません。
というわけで、この商品は偽物でしょう。
ちなみに、上記の検索結果には「CELINE(セリーヌ)」のバッグも見えます。
これは、25%OFFの1,644円でした。
割引率も販売価格もウソっぱちです。
シャネル(CHANEL)
続いて、「シャネル」で検索してみました。
結果、なんと、ヒットしませんでした。
試しに、「CHANEL」での検索してみましたがヒットしませんでした。
不思議ですね。
CHANEL側からAliExpressへの販売規制なのでしょうか。
以前は、ヒットしていたのですが今回はダメでした。
ナイキ(NIKE)
続いて、ハイブランド品というよりはブランド品の代表格として「ナイキ」で検索してみました。
先頭でヒットしたのは上記の商品です。
価格は、22,908円。
これは値段の点では本物の可能性が高いですね。
同じく、販売元のリンクを押下してみました。
ショップ名は「Brand-Sports-Online」とのことで信頼できるかも?しれません。
販売元のサイトも上からひととおり見てみました。
NIKEのシューズの一覧や各スポーツメーカーのバッグなどが並んでいました。
こちらの店舗は、本物の可能性が高い。と思いました。
ルイヴィトン(Louis Vuitton)
最後に、「ルイヴィトン」で検索してみました。
「シャネル」同様に、ヒットしませんでした。
「Louis Vuitton」でもヒットしませんでした。
つまりは、「シャネル」と「ルイヴィトン」は、過去に偽物が出品されていたなどの実績を受け、AliExpress側での自主規制もしくはメーカーからの販売規制がかかっているのではないか。と推察します。
AliExpressで偽物を掴まないためにできること
AliExpressでハイブランド品を購入する際に、偽物に騙されないための対策を具体例を交えてご紹介します。
詳しくみていきましょう。
ハイブランド品は怪しい前提を持つ
オンライン上でハイブランド品を購入する際は、まず全てのハイブランド品に疑いの目を持つことが重要です。
実際、出品されているハイブランド品の中には、本物ではない可能性が高い商品がかなりの確率で存在します。
たとえば、定価より大幅に安い価格設定の商品は、疑問を持つべきサインです。
購入前に、商品の説明や写真を入念に確認し、過剰なディスカウントには注意を払うことが求められます。
疑いを持つことで、リスクを最小限に抑え、安全な取引につながる可能性が高まります。
店舗評価を確認する
購入前には、必ず店舗の評価やレビューを確認することが大切です。
評価が高く、購入者からのフィードバックが良い店舗は信頼性が高いと判断できます。
具体例として、過去に同じ商品を購入した人のレビューや評価点をチェックすることで、実際の商品の品質やサービスを把握できます。
低評価の店舗や、レビュー数が極端に少ない店舗からの購入は避けるべきです。
店舗評価は、信頼できる出品者を見極めるための重要な指標となります。
店舗の他の出品商品も確認する
出品しているハイブランド品だけでなく、店舗が取り扱う他の商品の品質や種類も確認することが重要です。
店舗全体の運営状態や、他の商品に対する評価が高いかどうかは、その店舗の信頼性を示す良い指標です。
たとえば、同じ店舗でアクセサリーや衣類などの他のアイテムが高品質である場合、ハイブランド品も本物である可能性が高いです。
反対に、他の商品に対して低評価や苦情が多い場合は、店舗全体の信頼性に疑問が残ります。
総合的な店舗の評価をチェックすることで、より安心して購入することができます。
ノーブランド品が無難
ハイブランド品に比べ、ノーブランド品は価格が安定しており、品質が一定している場合が多いです。
ノーブランド品は、過剰な広告費やブランドロゴに頼らず、実用性やコストパフォーマンスを重視しているため、リスクが低いことが特徴です。
たとえば、シンプルなデザインのバッグや衣類は、ブランド品に比べて偽物のリスクが低く、安心して購入できることが多いです。
オンラインショッピングで安心感を求めるなら、まずはノーブランド品で評価やサービスを確認するのも一つの手です。
偽物を輸入するリスクと罰則
偽物を輸入した場合、法的なリスクが大きくなるため、十分に注意する必要があります。
最後に、偽物を輸入するリスクについて解説します。
詳しくみていきましょう。
税関による没収・滅却
【お知らせ】
沖縄地区税関は令和6年の偽ブランド品などの差止状況を発表したワン。
ニセモノ発見!前年より増加!スマホでポチッとする前に気をつけて!それニセモノじゃない?!ダマされないで!!
詳細はこちら→https://t.co/8hl3zxOzMI#沖縄地区税関 #ニセモノ #コピー商品 pic.twitter.com/sfKt3y3g0z— カスタム君 (@Custom_kun) March 10, 2025
輸入された偽物は、税関で発見されると原則として没収されます。
税関は、知的財産権の保護のために厳格なチェックをおこなっています。
具体的には、ブランドロゴやデザインが明らかに模倣された商品が対象となります。
没収された商品は、返還されることなく廃棄処分される場合がほとんどです。
このため、偽物を輸入するリスクは大きく、正規品と偽物の区別を慎重におこなう必要があります。
社会的制裁
偽物の輸入が発覚すると、社会的な信用を失う可能性があります。
たとえば、企業や個人が偽物に関与していると報じられると、ブランドイメージや評判が大きく損なわれます。
報道機関やSNSを通じて情報が拡散されるため、社会的な批判を受けることは避けられません。
また、ビジネス上のパートナーや顧客からの信頼も低下する恐れがあります。
このような社会的制裁は、経済的な損失以上の影響を及ぼすことがあるため、非常に重要なリスクです。
偽物を販売するとどうなる?
偽物を販売する行為は、刑事罰や民事訴訟の対象となる可能性が高いです。
法令違反として摘発されれば、罰金や懲役刑が科せられることがあります。
具体的には、知的財産権侵害として訴えられ、損害賠償を求められるケースが少なくありません。
また、販売業者としての信用が大きく失墜し、今後のビジネス活動に深刻な影響を及ぼします。
このため、偽物の販売は決して安易に行ってはならず、正規品を取り扱うことが絶対に求められます。
個人使用なら問題ない?
個人使用の場合、偽物の輸入が直ちに刑事罰の対象となるわけではありません。
ただし、税関で没収されるリスクは依然として存在します。
個人使用の目的であっても、知的財産権の侵害が認められれば、警告や罰金が科せられる可能性があります。
また、偽物を購入して使用することは、ブランドの価値や正規品の流通に悪影響を与えるため、社会的な倫理観からも問題視されます。
そのため、個人使用であっても、正規品の購入を心がけることが最善の選択です。
まとめ
- AliExpressには本物と偽物が混在しており、定価より大幅に安い商品は疑うべき
- ハイブランド品の特徴や、ブランド品・並行輸入品との違いを理解して選ぶことが重要
- 購入前には店舗評価やレビュー、他の出品商品をしっかり確認する
- 偽物の輸入・販売は税関の没収や法的制裁、社会的信用の低下といったリスクがある
- 安全な取引のためには、正規品の購入や十分な情報収集が必須です