中国輸入にかかる手数料とは?いくら?各手数料の相場感を紹介

こんにちは!

中国輸入代行「誠」のパンダ社長こと酒井(@makoto1688)です^^

 

パンダ娘
先日、請求書を見てみたら、代行手数料以外にも請求されていました。代行業者へ支払う手数料は、代行手数料ですよね。代行手数料には何が含まれていますか?代行手数料以外にも手数料はありますか?

 

このような疑問にお答えします。

 

中国輸入の代行手数料に関するtweet

タオバオの多くの店舗は「送料無料」ですよ。一方で、「国内送料として10元」を乗せている代行業者もありますよ。商売ですから、上乗せ自体はokです。ちなみに、うちは店舗が「送料無料」なら「送料無料」です。この事実を知っている人だけが儲かります。不要な経費は使わない。小金持ちの基本です。

この記事は、長年、貿易仲介業を営むパンダ社長が書いています。

 

この記事でわかること

パンダ社長
輸入ビジネスをするにあたり、いくつかの手数料がありますよ。

 

それでは見ていきましょう。

 

中国輸入でかかる手数料とは?

中国輸入の方法は3つあります。

 

3つの方法
  1. 中国のサイトから直接仕入れる方法
  2. 代行業者を通じ、中国のサイトから仕入れる方法
  3. 現地で買い付ける方法

 

これから輸入ビジネスをはじめる方や初心者~中堅者の方へは、1.の直接仕入れ、または、2.の代行経由がスタンダードです。

1.の直接仕入れは、代行業者を経由しない分、いわゆる代行手数料分だけ安く仕入れることができます。

それぞれの方法に、メリットとデメリットがあります。

 

この記事では、1.の直接仕入れと2.の代行経由に焦点をあて、それぞれに生じる手数料について紹介します。

 

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中国のサイトから直接仕入れたときの手数料

中国のサイトから直接仕入れるときにも手数料がかかります。

中国のサイトとは、たとえば、国際版タオバオやAlibaba.com、AliExpressのことです。

国際版タオバオは中国語、Alibaba.comは英語、AliExpressは日本語で表示されます。

 

直接仕入れられる中国サイト

 

日本語表示をしたい場合は、たとえばブラウザがGoogle Chromeであれば右クリックで日本語に表示できます。

ただし、翻訳のため、おかしな日本語も散見されます。

長さや重さの単位が直訳だったり、スラング表現が直訳だったりと、翻訳ソフトの限界を感じることもあるでしょう。

 

中国のサイトから直接仕入れたときの手数料は、次の4つです。

 

中国のサイトから直接仕入れたときの手数料

 

詳しくみていきましょう。

 

商品本体代

1つ目は、商品本体代です。

商品本体代とは、商品そのものの代金です。

注意しなければならないことは、バリエーションごとに代金が変わるということです。

 

中国のサイトは、日本のサイトに比べバリエーションが多い傾向にあります。

バリエーションとは、たとえば、色やサイズ、重さ、厚み、形のことです。

バリエーションの組合せにより代金が変わります

 

アパレルですと、売れ筋の黒は高目の設定だけれど、あまり売れない赤は黒より安いといった具合です。

売れ筋のバリエーションから左上から順に並んでいることもあります。

自身がほしい商品のバリエーションを選択した上で、商品本体代を確認するようにしましょう。

 

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中国国内送料

2つ目は、中国国内送料です。

タオバオで注文した場合、中国国内送料はほぼ無料です。

タオバオでは、商品代に中国国内送料が含まれていると考えてよいでしょう。

 

一方、Alibaba.comやAliExpressで注文した場合、有料のことが多いです。

中国国内の中で、店舗から運送業者(または代行業者)へ配送します。

中国国内送料は、店舗と運送業者の営業所との距離や重量、容積によって変わります。

 

どんなに小型な荷物であっても、少なくとも10元はかかるものだと考えてください。

140サイズで、西から東まで運ぶと50元前後はかかります。

商品をカートにいれることで送料が表示されますが、多くの店舗で価格が大雑把です。

 

直接、店舗へ確認するのが確実です。

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国際送料

3つ目は、国際送料です。

中国から日本へ国際発送する手段は、エア便と船便の2つがあります。

船便の方がコストを抑えられますが、到着までに10日ほど要します。

エア便は3日前後で到着します。

 

ただし、国際版タオバオやAlibaba.com、AliExpressが設定している国際送料は高目です。

代行業者が提供している国際送料に比べてです。

たとえば、500gの小型包装物ですと、当社は48元で提供させていただいておりますが、上記サイトで直接購入すると60元以上が請求されます。

 

中国のサイトから直接仕入れるときには、サイトが設定している国際送料を確認するようにしましょう。

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関税・輸入消費税

日本を通関するときに、関税・輸入消費税がかかります。

関税・輸入消費税は税金であり、税関より請求されます。

購入前に、関税・輸入消費税を知りたい場合は、税関へ尋ねるか、次の税関サイトで確認するのが確実です。

参考:税関サイト > 輸出入手続 > 事前教示回答(品目分類) > キーワード検索画面

 

また、課税価格が1万円未満の商品は、免税になります。

編み物のアパレルやスキー靴、革ジャンなど、嗜好品は免税になりません。

免税については、次の記事を参考にどうぞ。

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代行業者を通じ、中国のサイトから仕入れたときの手数料

次に、代行業者を経由して、中国のサイトから仕入れたときの手数料を紹介します。

代行業者を経由すると手数料がかかりますが、次のメリットがあります。

 

代行業者経由で仕入れるメリット
  • 国際版に比べ、中国国内価格で仕入れられる
  • 日本語でやり取りができる
  • 店舗とのやり取りを仲介してもらえる
  • 検品できる
  • セット組ができる
  • FBAや楽天ロジなどの倉庫へ納品できる

 

代行業者へ手数料を支払うことで、ひとりでは対応が難しい業務をやってもらえます。

結果、手数料を含めても、中国のサイトから直接仕入れる方法よりも安く、確実に仕入れることができます。

これまで、中国のサイトから直接仕入れをおこなってきた方は、試しに利用してみるのもよいでしょう。

 

代行業者を経由して、中国のサイトから仕入れたときにも手数料がかかります。

代行業者を経由するときの中国のサイトとは、たとえば、中国版タオバオや1688.com、天猫、京東商城、wechatモールなどのことです。

すべて、中国語の表示です。

 

代行業者を通じ、仕入れられる中国サイト

 

代行業者を経由して中国のサイトから仕入れたときの手数料は、直接仕入れたときの4つの手数料に加え、計9つです。

 

中国のサイトから直接仕入れたときの4つの手数料

 

代行業者を通じ、仕入れられたときの5つの手数料

 

詳しくみていきましょう。

 

買付手数料

5つ目は、買付手数料です。

あなたの代わりに、代行業者が中国サイトから商品を仕入れます。

サイトなのでクリックすれば買えますが、バリエーションや在庫の有無、納期など確認したいことがあると思います。

 

やり取りは中国語です。

代行業者を経由することで、仕入れて失敗したとなるリスクを回避することができます。

また、買付手数料には、次のようなサービスが含まれていることが多いです。

  • 買付
  • 簡易検品
  • 店舗との折衝
  • 倉庫での荷受
  • 商品管理

 

代行業者により、サービス内容が異なります。

利用する前に、確認しておきましょう。

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検品手数料

6つ目は、検品手数料です。

検品をしない選択もありますが、多くの代行業者では簡易検品が無料で付いています。

簡易検品により、特に指示をしなくとも、「数量」「色」「サイズ」を確認してもらえます

 

最低限の検品は、代行業者がおこなってくれます。

さらに有料となりますが、通電や検針、消臭といった検品もおこなってもらえます。

中国の商品は、日本人の感覚からすると不具合な商品も多く存在します。

 

代行業者を経由することで、不具合品によるエンドユーザーからのクレームを減らしたり、無駄な国際送料の支払いを回避することができます。

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オプション手数料

7つ目は、オプション手数料です。

オプションには次のようなものがあります。

  • 糸切り
  • 紙タグ作成、切り、交換
  • 洗濯タグ作成、切り、交換
  • 首タグ作成、切り、交換
  • ボタンの穴あけ
  • 外箱の廃棄
  • OPP袋への梱包
  • 商品バーコードの貼付
  • プチプチ
  • 緩衝材
  • 同梱
  • セット組
  • 写真撮影

 

中国輸入をはじめたころは、まずはオプションを付けずに仕入れてみることをオススメします。

経験を積む中で、あなたなりのさまざまな問題が生じることでしょう。

オプションは、都度検討すればよいです。

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決済手数料

8つ目は、決済手数料です。

輸入ビジネスは、国際貿易です。

国際貿易では、為替手数料が必ず生じます。

 

為替レートには、金融機関の手数料に加え、代行業者の手数料も含まれています

ヤフーファイナンスで表示されている為替レートは、金融機関が手数料を乗せる前の手数料です。

たとえば、三菱UFJ銀行の為替レート三井住友銀行の為替レートは微妙に異なります。

 

代行業者は、自社で定めた金融機関の為替レートに対し、手数料を乗せます。

為替手数料の相場は、+0.5~+1.0元です。

大まかですが、月額利用料がある代行業者は+0.5元、月額利用料がない代行業者は+1.0元といった具合です。

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月額利用料

最後に、月額利用料です。

月額制の代行業者がある一方で、月額無料で利用できる代行業者もあります。

両者のサービスの違いは、正直、利用してみないとわかりません。

 

各代行業者のWebサイトを見る限りでは、一見、同じようにもみえます。

月額利用料には何が含まれていて、何が含まれていないのか、確認し、納得した上で、利用しましょう

また、月額制の代行業者には、コンサルと提携しているところが多いです。

 

月額利用料の一部は、コンサルへの紹介料として支払われていることもあります。

特定のコンサルを受けていない方は、月額無料の代行業者が無難でしょう。

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中国輸入代行への買付手数料の相場感

代行業者へ支払う買付手数料は、販売方法に応じ異なります。

販売方法とは、「無在庫」「有在庫」「OEM」です。

買付手数料の相場感は次のとおりです。

 

代行業者への買付手数料の相場感

 

詳しくみていきましょう。

 

無在庫:15元

無在庫での買付手数料は、15元が相場です。

13元や14元の代行業者もありますが、月額プランを利用している場合です。

月額プランでの利用料は、19,800円~49,800円です。

 

月額を支払えば、買付手数料が安くなります。

無在庫で月利100万円以上あれば、検討してもよいかもしれません。

ただし、月額が19,800円だとしても、年間24万円のコストがかかることを念頭においてください。

 

15元と14元の差は、1元(=約20円)です。

年間12,000点以上仕入れて、ようやくトントンです。

 

有在庫:3%~7%

有在庫での買付手数料は、3%~7%が相場です。

2020年頃までは5%が相場でしたが、中国では物価高騰や人件費高騰、コロナなどのため、買付手数料は年々上昇傾向にあります。

ただ買付だけお願いするのであれば、3%の代行業者でよいでしょう。

 

ただし、あなたによる買付依頼から代行業者が店舗へ発注するまでのリードタイムも見逃せないでしょう

すぐに発注してくれる代行業者なのかの見極めが肝心です。

代行業者のWebサイトからはわからないため、実際に利用して確かめましょう。

OEM:7~15%

OEMでの買付手数料は、7~15%が相場です。

OEMは有在庫に比べ、代行業者と工場との折衝業務が多岐に渡るため、高い傾向にあります。

その分、代行業者があなたに代わり、仕様説明や交渉をおこなってくれます。

 

中国語で細かい仕様を伝えるために中国語を習得するよりも、容易にOEMに取り組むことができます

そのための手数料と考えてください。

相場感は7%~15%と幅がありますが、料金設定は代行業者の考え方によるため、違いは利用してみないことにはわかりません。

 

また、たまたまその代行業者の担当と相性がよかったり、逆も然りです。

買付手数料が安い代行業者だからサービスがよくないとも言い切れないですし、高いからよいサービスかとも言い切れません。

口コミや情報発信の内容、そして実際に利用してみて判断してみてはいかがでしょうか。

 

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補足:有在庫と無在庫で手数料が異なる理由

最後に、「有在庫」と「無在庫」で代行手数料が異なる理由を解説します。

結論としては、ビジネスモデルの違いに起因しています。

ビジネスモデルの違いは次のとおりです。

 

比較 有在庫 無在庫
1商品あたりの注文点数 2点~ 1点~
一度の国際発送の量 複数商品をまとめて発送 1点ずつを都度発送
検品にかかる負担 小さい 大きい

 

詳しくみてきましょう。

 

1商品あたりの注文点数

「有在庫」で、一度の注文で同じ商品を1点だけ購入する人はほとんどいません。

試験販売として2点以上は注文しないと、売れ行きを試験できないためです。

一方、「無在庫」の一度の注文点数は、基本1点です。

 

エンドユーザーから注文が入ってから代行業者へ注文する流れになり、注文点数は1点のことが多くなります。

同じ商品を3点購入した場合も1点購入した場合も、代行業者が注文でポチる作業はどちらも負担は同じです。

仮に、代行手数料を同じにすると、「無在庫」の労働分配率(=同じ作業にかけるコスト)が高くなります。

ユーザーさんからすれば納得がいかないのも理解ができますが、「有在庫」と同じ手数料なら代行業者は「無在庫」のサービスは提供しなくなると思います。

 

一度の国際発送の量

一度の国際発送では、「有在庫」はまとめて発送、「無在庫」は1点ずつ発送です。

どちらが労力がかかるでしょうか。

たとえば、「有在庫」は宛名ラベルは1枚ですが、「無在庫」は宛先分の宛名ラベルを用意することになります。

 

同様に、梱包箱は「有在庫」は1箱のところ、「無在庫」は宛先分を要します。

 

検品にかかる負担

また、検品の面では、「有在庫」は同じ商品を複数点検品するので検品効率が上がります。

一方「無在庫」は、異なる商品を異なる基準で検品するため、検品効率が下がります。

 

 

総じて、それぞれのビジネスモデルの性質上、「有在庫」に比べ「無在庫」の方が、1つの荷物に対する作業負担が大きくなります。

「有在庫」と「無在庫」との労力バランスを一定にするために、代行手数料の違いが生まれているのですね。

 

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まとめ

まとめます。

  • 中国輸入ビジネスの手数料は、9つある。
  • 中国のサイトから直接仕入れたときの手数料:(商品本体代、中国国内送料、国際送料、関税・輸入消費税)
  • 代行業者を通じ、中国のサイトから仕入れたときの手数料:(上記に加え、買付手数料、検品手数料、オプション手数料、決済手数料、月額利用料)
  • 代行業者への買付手数料の相場感(無在庫:15元、有在庫:3%~7%、OEM:7~15%)
  • 「有在庫」と「無在庫」との手数料の違いは、各サービスへの代行業者の労力に起因する。

 

本日もお読みいただき、誠にありがとうございました^^!

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