
こんにちは!
中国輸入代行「誠」のパンダ社長こと酒井(@makoto1688)です^^
このような疑問にお答えします。
▼中国輸入の代行手数料に関するtweet▼
タオバオの多くの店舗は「送料無料」ですよ。一方で、「国内送料として10元」を乗せている代行業者もありますよ。商売ですから、上乗せ自体はokです。ちなみに、うちは店舗が「送料無料」なら「送料無料」です。この事実を知っている人だけが儲かります。不要な経費は使わない。小金持ちの基本です😌
— パンダ社長@中国輸入代行「誠」×NFT×米国株 (@makoto1688) January 7, 2022
この記事は、タオバオ・アリババを10年以上見てきたパンダ社長が書いています。
▼この記事でわかること▼
- 中国輸入における代行手数料の内訳
- 中国輸入には代行手数料が2つあること
- 代行手数料が2つある理由
- 中国輸入での代行手数料の相場感
- 中国輸入での代行手数料の盲点
- 中国国内送料が利益に与えるインパクト
それでは見ていきましょう。
中国輸入における代行手数料の内訳とその他手数料
代行業者に支払う代行手数料の内訳は、代行業者によって異なります。
参考として、当社が提示している代行手数料の内訳を紹介しますね。
- 買付
- (一部)検品(=簡易検品)
- 店舗との折衝
- 倉庫での荷受
- 商品管理
▼ 代行手数料を除くその他の手数料 ▼
- 中国国内送料
- 国際送料
- 検品
- オプション(タグ付け、梱包)
- invoice作成手数料(簡単のため、21kg以上のに荷物の場合)
- 関税
代行手数料を除くその他の手数料もいろいろあります。
ただし、代行業者へ支払う手数料の基本は、「代行手数料+国際送料」の2つだと思っていてokです。
「代行手数料+国際送料」以外は、必要に応じ生じるもので、関税以外は貴店がコントロールできます。
参考:中国輸入における国際物流の流れ【無在庫で小型包装物利用ならヤマト】
中国輸入における2つの代行手数料
中国輸入での代行手数料は、2つあります。
1つは「有在庫」での代行手数料です。
もう1つは、「無在庫」での代行手数料です。
▼ 有在庫販売に関する補足 ▼
「有在庫」とは、日本で商品を販売する際に在庫を持って販売する手段です。
在庫を保管する場所は、あなたの自宅や会社でもよいですし、発送代行をサポートする日本の倉庫会社でも構いません。
また、送料を抑えるために、商品が代行業者の倉庫へ貯まったのち、まとめて国際発送することがほとんどです。
▼ 無在庫販売に関する補足 ▼
一方、「無在庫」とは、日本で商品を販売する際に在庫を持たないで販売する手段です。
エンドユーザーから受注したあとに、代行業者へ商品手配を依頼(=注文)するため、在庫を持つ必要がないのが特徴です。
一度に複数点を購入なさるエンドユーザーもいますが、一度の国際発送点数は1点のことがほとんどです。
参考:中国輸入の仕入先は、無在庫なら「タオバオ」、有在庫なら「アリババ」です!
中国輸入では、代行手数料が2つある理由
では、どうして「有在庫」と「無在庫」で代行手数料が異なるのでしょうか。
理由は、ビジネスモデルの違いに起因しています。
ビジネスモデルの違いは次の通りです。
比較 | 有在庫 | 無在庫 |
1商品あたりの注文点数 | 3点~ | 1点~ |
一度の国際発送量 | 複数商品をまとめて発送 | 1点ずつを都度発送 |
検品にかかる負担 | 小さい | 大きい |
代行業者にかかる負担 | 小さい | 大きい |
詳しく、みてきましょう。
1商品あたりの注文点数
「有在庫」で、一度の注文で同じ商品を1点だけ購入する人はほとんどいません。
試験販売として3点以上は注文しないと、売れ行きを試験できないためです。
一方、「無在庫」の一度の注文点数は、基本1点です。
エンドユーザーから注文が入ってから代行業者へ注文する流れになり、注文点数は1点のことが多くなります。
同じ商品を3点購入した場合も1点購入した場合も、代行業者が注文でポチる作業はどちらも負担は同じです。
仮に、代行手数料を同じにすると、「無在庫」の労働分配率(=同じ作業にかけるコスト)が高くなります。
一度の国際発送量
一度の国際発送では、「有在庫」はまとめて発送、「無在庫」は1点ずつ発送です。
どちらが労力がかかるでしょうか。
たとえば、「有在庫」は宛名ラベルは1枚ですが、「無在庫」は宛先分の宛名ラベルを用意することになります。
同様に、梱包箱は「有在庫」は1箱のところ、「無在庫」は宛先分を要します。
検品にかかる負担
また、検品の面では、「有在庫」は同じ商品を複数点検品するので検品効率が上がります。
一方「無在庫」は異なる商品を異なる基準で検品するので、検品効率が下がります。
代行業者にかかる負担
総じて、それぞれのビジネスモデルの性質上、「有在庫」に比べ「無在庫」の方が、1つの荷物に対する作業負担が大きくなります。
「有在庫」と「無在庫」との労力バランスを一定にするために、代行手数料の違いが生まれているのですね!
それでは、次に相場値の代行手数料を「有在庫」と「無在庫」に当てはめて、深掘りしていきましょう。
中国輸入での代行手数料の相場感
代行手数料の相場感は、「有在庫」と「無在庫」とでそれぞれ次の通りです。
- 有在庫:(商品代+中国国内送料)の7%
- 無在庫:1点につき、一律15元
▼ 有在庫の場合の代行手数料の例 ▼
例えば、「有在庫」として50元の商品を10点購入した人がいたとします。
簡単のため、中国国内送料が無料だったとすると、代行手数料は35元(=50元*10点*7%)です。
▼ 無在庫の場合の代行手数料の例 ▼
一方、「無在庫」として50元の商品を1点購入した方がいたとします。
同じく、中国国内送料が無料だったとすると、代行手数料は、15元(=15元*1点)です。
本題:中国輸入での代行手数料の盲点
前段が長くなりました。ここからが本題です。
代行手数料の相場感は、「有在庫」で7%、「無在庫」で15元/点です。
ただし、ここで注意が必要です。
「無在庫」で利用することが多いタオバオの多くの店舗が、中国国内送料は「無料」です。
無料部分に対し、中国国内送料として10元(~20元)を加算している代行業者もあります。
つまり、本当の手数料は次のようになります。
- 有在庫:(商品代+中国国内送料)×7%
- 無在庫:1点につき15元+中国国内送料
タオバオの中国国内送料については、次の記事が詳しいです。
参考:【裏ネタ】タオバオは、中国国内での送料はほぼ無料です【代行業者が儲かる】
中国国内送料が利益に与えるインパクト
本当の手数料を念頭に置いた上で、中国国内送料があなたの利益に与えるインパクトを検証してみましょう。
- 有在庫:(商品代+中国国内送料)×7%
- 無在庫:1点につき15元+中国国内送料
無在庫の場合
「代行手数料」は1点あたり15元でした。
「中国国内送料」が一律10元だったとすると、本当の手数料は25元です。
- 代行手数料:15元/点
- 本当の手数料:25元/点
1点購入すると10元の差が出ます。
月に50点販売したとすると500元の差です。
有在庫の場合
50元の商品を100点購入し、中国国内送料が0元、中国国内送料の代行業者設定値10元だったとします。
- 代行手数料:350元(={(50元+0元)×100点}×7%)
- 本当の手数料:420元(={(50元+10元)×100点}×7%)
中国国内送料として10元上乗せした分として、70元(=420元-350元=10元×100点×7%)の差です。
結論:代行手数料は、中国国内送料の扱い方を確認する
まとめます。
- 中国輸入の代行手数料は「有在庫」と「無在庫」とで異なる。
- 「有在庫」と「無在庫」の代行手数料が異なる理由は、ビジネスモデルに伴う代行業者への負担度が要因
- 中国輸入では代行手数料以外にも、中国国内送料がかかることがある。
- タオバオの多くの店舗で、中国国内送料は無料である。
- 無料の中国国内送料に対し、上乗せしている代行業者もある。
- 代行業者を変えることで、中国国内送料分がそのまま利益になる。
最後に補足です。
当社の中国国内送料に関する考え方は、次の通りです。
- 商品代=商品本体代+中国国内送料
- 店舗や工場より中国国内送料を請求されれば、請求金額をそのままユーザー様へ請求させていただく。
- 中国国内送料の上乗せはしない。
本日もお読みいただき、誠にありがとうございました^^!